Menu
 > レビュワー
 > 目隠シスト さんの口コミ一覧。40ページ目
目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113
>> カレンダー表示
>> 通常表示
781.  鷹の爪GO 美しきエリエール消臭プラス
小島よしおの「そんなの関係ねえ!」を初めて観た時の衝撃は忘れられません。それはもう笑い転げました。長州小力も面白かったですねえ。でも綺麗にブラウン管(いや液晶画面かな)から消えてしまいました。『THE MOVIE3』の感想でも触れましたが、笑いの本質は瞬発力。短命なのは運命です。毎度お馴染みの定番ギャグを繰り返していては、飽きられてしまうのは必然。しかしその一方、長い歳月愛され続ける名作コメディも存在します。それは優れたメッセージと豊かな物語性を有したもの。本作は即時的なギャグ映画から普遍性を有するコメディへの移行を図ったターニングポイントと考えます。定番の味(バジェットゲージ、無闇に高品質なCGなど)を堅持しつつ、シリーズ随一の良脚本を用意。エンディングもお洒落に凝ったチャレンジ作品。例えるなら“突き押し相撲”から“四つ相撲”へのスタイル変更でしょうか。相撲の本道は突き押しですが、硬軟対応できる組み相撲の方が力士の寿命は長かったりします。無難な方向へ舵を切った事に一抹の寂しさを感じるのは事実です。しかし、弱肉強食のエンターテイメント業界で生き残るには、手段を選んでいる暇はありません。大切なのは、総統や吉田くん、菩薩峠にフィリップ、デラックスファイター、大家のおばちゃんら愛すべきキャラクターたちが生き残ること。私は本作を支持したいです(ただし、今や国営放送でレギュラーを持ち、すっかり大金持ちになったFROGMANが札束風呂に入っていたら、ちょっと考えなおしますが笑)。この際ですから、『男はつらいよ』を目指してみては如何でしょう(タイトル的には007ですが)。悪フザけのフラッシュアニメがギネスに名を刻むなんて痛快でしょ。点数は少しオマケしておきます。
[DVD(邦画)] 8点(2014-07-03 18:59:03)
782.  ファンタスティック Mr.FOX 《ネタバレ》 
キツネ父さんの主義主張は明快です。野生動物らしく生きたいということ。本能に従い、家畜は襲わせてもらいますし、欲しいモノがあれば勝手に頂戴しますよと。元来、そういうナチュラル派人生観の持ち主です。ところが家庭を持つとなると、少々話はややこしくなります。妻子を養う事が人生の最優先課題に変わります。信念に対して妥協を余儀なくされることも。その結果が新聞記者というワケ。でも血は抑えられぬもの。再び、主人公は野生動物の生き方を選択しました。これはもう生き様の問題。本来、他人がとやかく口を挟める問題ではありませんが、巻き込まれる方はたまったもんじゃありません。それでも所属するコミュニティ(野生動物業界、そして家族)から彼が排除されないのは、人徳(狐徳?)の成せる業でしょうか。おそらくキツネ父さんが理想とする野生動物の在り方とは、幻のオオカミを指すのでしょう。大自然の中で、何ものにも囚われず、自由に生きる。それと比べるとシガラミが多く、また人間文化に染まった彼のライフスタイルは、野生動物の美学に欠けるかもしれません。ただし、環境順化を拒否したが故にオオカミは絶滅に瀕したとも言えます。環境に適応しながら、かつ己が信じる生き方を貫き、そして見事に家族を守り切ったキツネ父さんは、まさしくファンタスティックな男という気がします。ただし、私なら妥協しまくってでも、家族を守る道を選びますけれども。『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』ほどアーティスティックではなく、『ウォレスとグルミット』ほどアクションが切れるワケでもない、何処となく垢抜けない印象のクレーアニメ。しかし、それでも信頼のウェス・アンダーソン印。私にとってはお気に入りの一作になりました。
[DVD(吹替)] 8点(2014-06-30 19:58:05)
783.  恐怖ノ黒洋館 《ネタバレ》 
マトリックスの世界ではありませんが、“真実など本当のところは誰にも分からない”というのが真理だという気がします。知覚は単なる脳内信号。狂信者には本当に神の姿が見えるのでしょうし、逆に無神論者にしてみれば神が其処に居たとしても目に映らないのではないかと。女神像が突如現れた現象について、電話先の女性が主人公に話していた説明のとおりです(現実のトンネル)。「死者との会話」で催眠状態に陥った男は、狂信者だった母にとっての“真実”を垣間見た。しかし、結局彼は彼の望む“真実”を選んだと。怪物は存在していたとするのも正解。存在していないと結論づけるのも正解。こんな解釈のお話だと思いました。登場人物は、主人公のみ。舞台は、洋館の中のみ。極めて閉鎖的な空間内で進む物語は、オカルトホラーの雰囲気満点です。ただ恐怖描写は実に控えめのアッサリテイスト。個人的にはガッツリこってり怖がらせて頂く方が好みです。さて最後に邦題について。本サイトでも好評価の『恐怖ノ黒電話』にあやかったシリーズ邦題なのは間違いないでしょう(セガールの沈黙シリーズと一緒ですね)。驚くべきは、『恐怖ノ』ではなく『恐怖ノ黒』までをデフォルトとしている点です。だって本作の洋館は全然黒くないんですもの。にもかかわらず無視して黒洋館とは。配給会社も無茶しますな。ちなみにこのシリーズ邦題をかの名作ホラーに当てはめてみるとこんな感じ。『チャイルドプレイ』=『恐怖ノ黒人形』、『エルム街の悪夢』=『恐怖ノ黒ボーダー』、『悪魔のいけにえ』=『恐怖ノ黒エプロン』。こんな邦題なら、絶対ヒットしなかったでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-06-27 18:58:03)(良:1票)
784.  プレステージ(2006) 《ネタバレ》 
張り巡らされた伏線が次々と回収されていく終盤の快感はまさに絶品。印象的なシーン(潰された鳥、無数のシルクハット、そしてボーデンの台詞の数々等)が脳裏にフラッシュバックされます。はたと膝を打つ感覚が堪りません。“プレステージ(偉業)”、その一瞬の為に“多大な犠牲を払う”主役2人の生き方の対比がドラマのメインストリームでした。ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベイルが濃厚な人物像を見事に体現してくれています。唐突なSF設定があまりに荒唐無稽ゆえ、拒否反応を示す向きもあるようですが、よく考えれば本作は奇術師の映画。マジックのタネにケチをつけるのは粋ではない気がします。例の流行の映画ではありませんが、“ありのままに”受け入れるのが正しい鑑賞姿勢かと。所謂『難解』映画とは一線を画しますが、解釈に幅があり、かつ奥行が感じられるのが素晴らしいところ。思う存分物語の“裏側”を推理推測して愉しんでください。その中でも最重要ポイントと思しきものは次のとおり。ステラが発明した“瞬間移動マシン”の隠された効用に最初に気づき、実用化したのは一体誰だったのでしょうか?
[CS・衛星(字幕)] 9点(2014-06-24 18:57:23)
785.  アフターショック 《ネタバレ》 
バイオレンス・サバイバル・ホラーと言えば、『マッドマックス2』や『ザ・ロード』など文明崩壊後の近未来が定番です。ところが、本作では現代劇ながら巨大地震を使って即席の終末世界を創り上げました。パラダイスから急転直下、登場人物と観客は脱獄囚蠢く地獄の一丁目に放り込まれます。天災と人災のダブルパンチ。では、どのように行動するのがベストだったのでしょうか?結果論的に検証するならば、とにかく高台に逃げるべきでした。囚人相手なら戦って生き残る可能性がありますが、津波に飲みこまれたらノーチャンスですから。しかしこの選択は現実的には無理な話。来ないかもしれない津波より、まずは目の前の危機回避が優先。しかも囚人たちは銃で武装していました。逃げるより他に道は無かったでしょう。そして何より問題だったのは、主人公たちが腹を括れなかったこと。例えば仲間が壁の下敷きになった場面。“見殺しにして逃げる”のも正解、“囚人を全力で迎え撃つ”のも正解だったと思います。でも彼らが選択した“ジャッキを探しに行く”は一分一秒を争う状況下では有効な打開策とは思えません。ほぼ現実逃避に近い悪手でした。中途半端な選択と決断の鈍さは、彼らがまだ自らが置かれた危機的状況を認識していない証。ここはもう法治国家ではなく、弱肉強食の無法地帯なのに。そういう意味では、ヒゲデブを撃ち抜いた地元民の母だけが、家族を守る信念に基づいた覚悟を示したと言えるでしょう。おそらく善良な市民は、誰ひとり生き残れない筋書き。その隙の無さはお見事ですが、救いの無さもまた一級品と言えるでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-06-21 19:57:48)(良:1票)
786.  道化死てるぜ!
スリルを味わうホラー映画としての側面よりも、アイデア豊かな人体破壊・殺人技法を愛でるコメディ趣向の方が強い本作。それゆえ折角工夫を凝らした残虐描写が単に“悪趣味”としか感じられないのがツライところ。おフザけもいいですが、サスペンスとして一本筋を通すことでギャグが活きた気がします。それにしてもこの邦題、如何にも「してやったり!」という感じがプンプンします。配給会社宣伝担当者のドヤ顔が見えるようですね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-06-18 19:26:24)(良:1票)
787.  天才マックスの世界 《ネタバレ》 
『ライフ・アクアティック』を鑑賞し、ウェス・アンダーソン監督と手が合うことは分かっていたのですが、本作の出来は想像以上でした。これはもう傑作認定で問題ないかと。正直、私の貧困な文章力で魅力を伝えるのは無駄な足掻きだと理解しています。兎に角観て、感じていただく他ない、不思議な味わいです。それでも強いて喩えてみるなら、淡々とした語り口調が『心電図』を連想させました。一定のリズムを刻む物語に突如訪れる不整脈の波。それも結構なビッグウェーブ。マックスVSハーマンの親友対決では、単なる嫌がらせから刑事事件・家庭崩壊まで一気に修羅場の階段を駆け上がります。このスペクタクル!しかし直様、元のリズムに落ち着くのです。まるで何事もなかったかのよう。彼らは決して激情を見せないばかりか、人間関係も瓦解しないのです。何コレ?こんなのアリ?狸か狐に化かされているかのような感覚が堪りません。『ライフ~』にも共通しますが、土台にあるのは、大いなる“人間賛歌”。登場人物が皆愛おしいです。全員を抱きしめたくなる。いや本音をいうと、抱きしめて、ビンタして、また抱きしめたい。ときに滑稽で、ときに醜悪で、そして美しいのが人間です。彼らを観ていると、ダメな自分も許してもらえるような気がするのです。音楽は間違いなく一級品。音楽が素敵な映画に悪い映画はありません。というワケで満点を回避する理由が見当たらないです。困ったことに。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2014-06-15 18:29:08)(良:2票)
788.  サイレントヒル:リベレーション3D 《ネタバレ》 
ゲーム原作らしいクエスト形式の物語と、襲い来る異形の住人たち。1作目は母が娘を、2作目は娘が父を、サイレントヒルから救出することを目的した点を除けば、2つの作品に違いらしい違いは見当たりません。ところがこの僅かな変化が物語の味わいに大きく影響していました。具体的に言うなら悲壮感の有無。1作目で最優先とされたのは“娘の命”。では2作目は“父の命”?いいえ、違います。2作目も1作目と変わらず娘の命が一番大事なのです。大切なものの安否が知れない状況と、逐一確認できる状況では、どちらが不安に駆られるかは言わずもがな。サスペンスの醍醐味という意味で、本作は1作目に遠く及ばないと感じます。
[DVD(吹替)] 5点(2014-06-12 19:26:59)
789.  ジャッジ・ドレッド(2012) 《ネタバレ》 
銃弾に撃ち抜かれ飛散する頬肉、地面に激突して崩れる顔面。スローモーションを存分に活用し人体破壊の過程を丁寧に見せてくれます。ゴアのレベルは、下手なスプラッターホラーより数段過激かと。ただし荒廃した世界とは裏腹に、描写そのものは“綺麗”なのです。それこそ医療ドラマを彷彿とさせるような。またドラマ性は薄く、怨恨無縁。登場人物に感情が乗らないので、ショッキングシーンでも淡々と流せてしまうのだと思います。この感覚は初めてかも。それにしても主人公が一切素顔を晒さなかった点には驚きました。あれなら、「HEY!たくちゃん」のアゴ芸でも務まりますものね(失礼)。相棒役の彼女のビジュアルがすこぶる上玉で、まるでアドベンチャーシューティングゲームから抜け出たような。見惚れました。オリヴィア・サルビーですか。名前覚えておきます。スタローン版とは別モノなので比較する必要が無くて助かりました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-06-09 19:27:28)
790.  藁の楯 《ネタバレ》 
素材が藁ではどんなに束になろうとも、楯の役目は果たせません。ではなぜ精鋭の警官隊が藁に成り下がってしまったのでしょうか。10億円の懸賞金が原因?それも一因。しかし大多数の善良な警官が金に転ぶワケがありません。最大の要因は警護対象者。万人が認める鬼畜。壊れた人間。自分自身の良心に対する言い訳は十分でしょう。そんなクズに命を懸けられる人間は、それだけで尊敬に値します。藁の中の鋼鉄の芯。無念にも、ある者は折られ、ある者は深く傷つきましたが、見事楯の役目を果たして見せました。何という矜持。プロフェッショナルの凄みを見せつけられました。さて、批判集中のリアリティの無さについて。私も正直、監督の正気を疑いました。大沢以外のSPが防弾チョッキを付けていないなんて有り得ませんもの。しかし批判を受けるのは三池監督だって承知のはず。きっと監督はリアリティよりも死に際のドラマを優先させたのだと思います(ヘッドショットだと即死ですからね)。この決断力!流石エンターテイメント馬鹿!娯楽の意味をはき違えている可能性も否定できませんが、いずれにしても徹底しているのは素晴らしいです。私は1周回って、アリだと思いました。個人的には清丸の量刑は無期懲役、いっそ大沢は最期死んで欲しかったと思います。中途半端なカタルシスより、腸が煮えくり返る感情も快感の一種と考えます。
[地上波(邦画)] 7点(2014-06-06 21:29:06)
791.  俺俺 《ネタバレ》 
三木聡版『世にも奇妙な物語』な趣の一作。以下、私なりの解釈です。誤読ご容赦願います。未見の方はご注意ください…オレオレ詐欺を切欠に増殖した俺。初めは仲良くしていた俺同志ですが、意に沿わぬ俺を削除し始めるという混沌ぶり。さて、この状況は一体何なのでしょうか。ヒントは、ふせの台詞「パイレーツオブカリビアンの一番新しいの観た?」と、道端の臓物(?)にあると推測します。(臓物は予告編にも登場した重要アイテム)おそらくアレは胎盤の暗示ではないかと。テーマは“生命の誕生”と考えます。次々と現れた俺は、紛れもなく主人公自身。しかし個体差がある別人格です。それもそのはず。永野均はキムラ緑子の息子。大樹は高橋恵子の息子。母親が違います。なりすましの「もしもし」が“もしも自分が○○の子供だったら”のIFの世界を創り上げたのです。これは見方を変えると、(どうやら浮気で離婚されたらしい)均の父が、キムラ緑子以外の女性と子供を儲けた場合の未来予想図と言えるでしょう。しかし、です。“もしも”はあくまで仮定の世界。最終的には未来(現実)を一つ選ばなくてはいけません。そこで削除が起こったと。さて、ここでエピローグを思い返してみます。プロローグと同じ、母と息子の会話場面。でも、そこはかとない違和感が胸を過りました。オレオレ詐欺を償って、本来あるべき現実に戻って万々歳?本当にそうでしょうか。八十吉の「人生リセット、ゼロになる勇気」。サヤカの「とにかく一番最初に戻りなさい」「問題は途中で起こるものじゃないわ。最初から起こっているのよ」という言葉。これらが指示す“原点”とは、詐欺を働く前のことでしょうか?いいえ、違います。キムラ緑子の「君のこと、世界で最初に認めたのは私なのよ」が示す通り、原点は永野均が誕生した瞬間(すなわち受精時)と考えるのが道理かと。そこからやり直しならば、精子もリセット。つまり、オープニングとエンディングの永野均は、厳密には別の“タネ”ということになります。改めて選ばれたのは、母をマサエさんと素直に呼ぶ息子。実は本作の隠れ主人公は、一切画面に出てこない均の父親(もちろん顔は亀梨)だった気がするのです。以上でございます。監督お得意小ネタの洪水は、難解系ミステリーとの相性バッチリ。三木映画の新境地を開拓したという意味で、価値のある一作だったと思います。
[DVD(邦画)] 9点(2014-06-03 19:59:37)(良:1票)
792.  サブウェイ・パニック 《ネタバレ》 
特筆すべきはラストカット。これほど爽快感のあるイヤラシ~イ表情に、私は今までお目にかかった事がありません。見事な余韻。このワンカットのみで本作を傑作認定してしまいたい程です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-05-30 20:59:19)(良:1票)
793.  ゴーストライダー2 《ネタバレ》 
私も他のレビュワー様と同じく、前作健忘症。ストーリーや設定がさっぱり思い出せません。そこで『ゴーストライダー』に投稿した自身の感想文を読み返してみたのですが、何故か脳裏に浮かんだのはトラベリングの衣装を纏ったミラクルひかるの虚ろな表情のみ(嗚呼、なんて役立たずな文章しか書いていないんだろ俺)。と言うワケで、世界観甘掴みのまま本作の鑑賞に臨んだのですが、面白いっちゃ面白いけど、物足りないと言えば物足りないというか、実に微妙な出来と感じました。まず主人公のゴーストライダーについて。他のアメコミヒーローと比べて、破格の強さです。ほぼ無敵。というか強敵不在なんですね。炎の鎖をぶん回して全てを解決。爽快感はあれどスリルは薄目。暗闇の無差別殺人鬼から日中のヒーローに鞍替えした点も、魅力半減のような。続きましては…って、え?!次に書くことがもう無いじゃないですか。そう、レギュラー格のサブキャラクターも、ヒロインも、宿敵も、何にもありゃしません。こんなシリーズ映画も珍しいのではないかと。助さんも格さんも、うっかり八平衛もいない、孤高の水戸黄門状態。次は一体何処でゴーストライダーの世直しが観られるのか。続編に期待!ですかね?!
[CS・衛星(吹替)] 6点(2014-05-27 18:57:40)
794.  暗闇から手をのばせ 《ネタバレ》 
本作の主人公は障碍者専門のデリバリーヘルス嬢。ただし、彼女は全くもって風俗嬢に向いていませんでした。良く言えば優し過ぎる。悪く言えば公私の区別が付いていない。イチイチお客に情をかけていたら、体が幾つ有っても足りないでしょう。彼女がストーカー被害に合ったのもそんな彼女の性格に起因しているものと推測出来ます。“暗闇から手をのばしたら、デリヘル嬢が握り返してくれました。”基本的にそんな夢物語はありません。宝くじが当たる確率と同じくらいかと。そう、本作はお伽噺なのだと思います。ドキュメンタリー製作用で取材した素材が元ネタのようですが、リアリティとは無縁の作品でした。ただし、本作のメッセージを届けるには、むしろ好都合だった気がします。暗闇の中にいる者に、闇の恐ろしさを説くなど愚の骨頂。そんな事言われなくても解っているのですから。偽物だろうと、到底手の届かぬものだろうと、光は必要。手を伸ばせば、もしかしたら掴めるかもしれない。そんな儚い希望で、人は生きていくのだと思います。光を掴めた人は超ラッキー。仮に掴めなくても、光を求め続けて時間切れなら、それもまた良し。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-05-24 19:28:03)
795.  ジャックと天空の巨人 《ネタバレ》 
私が気になったのは、人間と巨人族の戦力バランスです。勿論一対一なら人間は圧倒的に不利でしょうが、本作の設定程度の戦力差であれば、巨人族に人間が駆逐されるとは思えません。絶望する必要が無いのです。多大な犠牲を払ったとしても、最期は数がモノを言い人間が勝利するのは目に見えています。にもかかわらず、巨人を無条件で平伏させる“絶対的な武器”が存在するのは、人間側にちょっと都合良すぎるかなあと。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2014-05-21 18:53:23)
796.  エレベーター(2011) 《ネタバレ》 
『悪夢のエレベーター』4人、M・ナイト・シャマラン監督の『デビル』5人。本作と同じくエレベーターを舞台としたソリッドシチュエーションスリラーで、エレベーター室内に閉じ込められた人数です(もっと有名な映画もありそうですが)。これに対して本作は8人。エレベーター自体の規模が違うとはいえ、明らかに大人数でした。この設定が意味したのは“エレベーター室内だけでドラマを完結させる”ということ。ご都合主義が散見されたとはいえ、画的に代わり映えしないエレベーター室内だけで80分間持たせたのは、お見事だと思います。中でも因果応報のバランスがよく考慮されていたと感じました。浮気男は腕を捥がれましたし、会長の孫は一生モノのトラウマを植え付けられた模様。そんな中、最も重い罰を与えられたのが百貫デブ社員です。劇中の言動だけ見れば、明らかに不公平に重過ぎる罰ですが、あそこまで太ってしまった事が既に死をもって購う程の罪なのでしょう。きっと米国の大手保険会社が本作のスポンサーに名を連ねているに違いありません。ところで、助かった人たちは皆100万ドルを手にしたと思いますか?答えは勿論NO。詐欺紛いの金融商品を売りつけるような証券会社の会長が約束なんか守るものですか。大金持ち程ケチなのは常識。だからお金が貯まるのです。これがホントの“背骨折り損の血まみれ儲け”。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-18 19:56:03)(良:1票)
797.  オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 
まさか、たったあれだけの時間で子種を仕込むとは。流石超一流のエージェントは違いますね。今回もお見事、ミッションコンプリート!ということで…え、これ『ミッション:インポッシブル』じゃないの?!
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2014-05-15 20:55:56)
798.  エコーズ 《ネタバレ》 
催眠術の暗示にかけられている最中、主人公の心象風景について。催眠術師暗示の言葉「あなたは映画館にいます」で、画面に映し出されたのは、映画館お馴染み朱色の椅子。続く「真っ暗な映画館です」に呼応して、座席の端から黒く塗り替わっていく椅子たち。この映像表現の見事なこと。観客は手に取るように主人公の心の中を覗き見る事が出来ました。でも、これ、ホントは嘘なのです。想像してみてください。前述の順序で状況説明された場合、椅子の色は徐々に変わるのではなく、瞬時に変わるはずです。でも表現的には徐々に変わった方が美しいのです。これぞ文章に勝る映像媒体ならではの演出。映画の浪漫を感じさせるものでした。以上が(唯一)良かったと思う部分です。全体の印象は、だいたい皆さんと同じ。ベタなオカルトホラー。それ以上でも以下でもありません。
[DVD(吹替)] 6点(2014-05-12 19:56:51)
799.  真夏の方程式 《ネタバレ》 
私の要望する改善ポイントは以下のとおり。①物語の始点となる殺人事件について。包丁を持って追いかけてブッ刺すなんて絶対にダメです。殺す気満々ですもの。部屋でもみ合い、テーブルの角に頭をぶつけての過失致死あたりが王道ですがお勧めです。またキャスティングも西田尚美さんでは親しみが持ててしまいNG。沢尻エリカ、泉ピン子など“性根の悪そうな”雰囲気を醸し出せる女優さんの方が好ましいでしょう。②緑岩荘での殺人について。被害者は退職した刑事ではなく、強請タカリが目的の下衆な週刊誌記者なんて如何でしょう。塩見省三さんでは、人柄の良さが滲み出ちゃってます。前述の被害者同様、憎たらしい相手でなくては。例えば坂上忍、武田鉄矢、岸部四郎。パブリックイメージも悪くてお似合いだと思います。あとは共犯者。彼を騙して殺人の片棒を担がせたのは、極めて悪質でした。どうしても彼の手を借りなければならない必然性が欲しいところです(前田吟の足が不自由程度の理由では全っ然足りません!)以上2つの殺人事件について修正いただければ、相当良い映画になったのではないかと感じます。とくに若き日の杏役の女優さんを探してきたところは、非常に好感がもてました(お手軽に済ませるなら杏にカツラを被せても成立するのですから)。本作のメインは奇抜な殺人トリックでもなければ、犯人捜しでもありません。一見幸せそうに見える家族の裏に隠された悲しい秘密。人間ドラマで魅せる映画ですから、登場人物にきちんと感情移入させて欲しかったです。観客の心情に配慮した脚本を希望します。
[地上波(邦画)] 6点(2014-05-09 22:57:42)(笑:1票) (良:5票)
800.  デッド寿司 《ネタバレ》 
本来ならタイトルは『スシ・オブ・ザ・デッド』でしょう。でもそうしてしまうと完全に“ゾンビもの”と認識されてしまいます。本作をゾンビ映画の範疇と捉えて良いのか非常に悩ましいところ。例えるなら某駄菓子の『○ッグカツ』をトンカツと言い張るような後ろめたさ。だから謙虚に『デッド寿司』なのかなと。なお、設定、ストーリー共に語るべき部分はありません。予想と寸分違わぬ、なんじゃこりゃ映画。いつもの如く、お好きな方のみどうぞ、な代物です。ただ、武田梨奈と亜紗美の女優としての着実な成長ぶりを確認する意味では、十分に価値がありました。とりわけ亜紗美嬢のパフォーマンスは極上でした。私は『爆発!スケ番☆ハンターズ』でその強烈な個性に釘づけとなりましたが、本作のロボットダンスには魂を持って行かれました。存在感だけならワールドクラスでしょう。目隠シストはワイルドキャット・亜紗美を猛烈断然支持します。武田梨奈に+1点、亜紗美に+2点のおひねり込みの採点です。
[DVD(邦画)] 6点(2014-05-06 21:59:55)
030.13%
1110.49%
2311.38%
3994.40%
41587.02%
540918.17%
649622.03%
748921.72%
836616.26%
91446.40%
10452.00%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS