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飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1727
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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781.  仁義なき戦い 広島死闘篇
シリーズ2作目だが、1作目のほうが面白かった。 山中に焦点が当たっているので、実質的な主役は北大路欣哉。 ただ、あまりにも簡単に騙されているので、頼りなくて魅力を感じない。 出番は北大路ほど多くないが、狂犬のように暴れまわる大友を演じた千葉真一のほうが印象に残るくらい。 一番印象に残ったのは梶芽衣子で、驚くほどにキレイで魅力的。
[ビデオ(邦画)] 5点(2014-10-12 21:56:17)
782.  仁義なき戦い
一時期このシリーズにハマったが、なんでハマったんだろう。 暴力的な猛々しさへの無いものねだりか。 それぞれの欲望や思惑が錯綜し、陰謀、裏切りの終わりない抗争に不毛な虚しさが漂う。 今や大御所となった面々が、みんな若くて面構えがギラギラしてる。 梅宮&菅原の兄弟分の男気あふれる暴れっぷりと、対照的に金子信雄演じる山守組長のクズっぷりが見事。 戦国時代の権謀術数を見るようでおもしろい。
[ビデオ(邦画)] 7点(2014-10-12 21:55:20)
783.  アポロ13 《ネタバレ》 
アポロ13号の実話は知らなかったので、その舞台裏を見る面白さはある。 11号の月面着陸でクライマックスを迎え、13号にもなると宇宙飛行に慣れてしまった世間の反応の鈍さがリアル。 テレビ中継もなく、それを知らずに一生懸命地球に呼びかける飛行士たちが切なかった。 アクシデントによる危機で、一転して注目を集めることになったのが皮肉。 当初の目的からすれば失敗だけど、筋書きのないドラマなら大成功ってところか。
[DVD(吹替)] 6点(2014-10-12 00:34:41)
784.  黄昏(1981) 《ネタバレ》 
エセルのすべてを包み込むような人柄が素晴らしい。 慈愛にあふれ、ボケの入ってきた夫を常に気に掛け支えている。 妻、母、祖母、どの立場であっても理想的で、大好きにならずにはいられない。 対して、ノーマンは老人の嫌なところをしっかり見せてくれる。 プライドが高く自分の非を認めず、嫌味ったらしい冗談を好み、無神経な言葉で相手を傷つける。 プライドの高さゆえに老いを恐怖して目をそらし、虚勢を張ってしまう。 ノーマンがかまどの失火で少年を理不尽に怒ったのは、その最たるもの。 子供だったら普通それだけで祖父のことが大嫌いになるもので、たとえ祖母のとりなしがあってもすぐに許せるほどの寛容さはないはず。 大人でもそうした老人を理解してあげるのは人生の機微を味わってからなのに、随分と物分かりのいいできた子供のようだ。  ノーマンがチェルシーと違って少年と打ち解けたのは、年を取って子供と同じ目線に立てるようになったから。 同じレベルで釣りを楽しみエキサイトしているが、チェルシーとは厳格な父の立場を崩せずそうした関係が築けなかった。 私生活で不仲だったフォンダ親子を重ねれば感慨深いものがあるものの、作品だけを見つめるならばノーマンとチェルシーの描写は物足りない。 チェルシーが母に父の不満を吐露している場面があったが、セリフが説明的に感じた。 セリフで全部説明するのではなく、そうした二人のこじれた関係がはっきりわかる出来事をサイコロゲーム以外にも積み重ねてほしかった。 そうすれば、もう少し娘の気持ちにも感情移入できた気がする。 志賀直哉の『和解』には感動した覚えがあるのに、この父と娘の確執と和解は心に入ってこなかった。 ヘンリーとジェーンの実話を映画化したほうがよかったような…。  『12人の怒れる男』の若かりしヘンリー・フォンダと本作を重ねて、「老い」というものを考えさせられる。 誰にでも人生の黄昏はやってくるし、それをどう迎えるかというのは逃れられない課題でもある。 静かでじんわりとくるタイプの物語ではあったけど、観るタイミングがズレていたのかも。 もう少し年を取れば、また観てみたい。
[DVD(吹替)] 5点(2014-10-11 21:54:10)
785.  八日目の蝉 《ネタバレ》 
誘拐という行為はとんでもない犯罪だし、家庭を滅茶苦茶にされた夫婦は殺しても飽き足りないだろう。 でも、子供が犯人を慕うのは無理もない。 「ひな鳥は最初に見た動くものを母鳥と思いこむ」 ローレンツの刷り込み理論からもうかがえるが、幼い少女にとってはすべてをかけて愛してくれた母に違いない。  子役はとても良かったが、永作博美の母は若くて綺麗すぎて、あまり母のイメージが重なってこない。 それでも、別れの場面では少しウルッとはきたけれど。 恵理菜が愛情をいっぱい受けた昔を思い出して、子供を育てる決意を新たに。 それは光の見える綺麗なラストに見えるが、その子の父は愛する男でなくても良かったのだろうか。 そもそも不倫男とあっさり別れる程度の関係でありながら子供を作ってしまうのは、考え足らずで無責任のような。 そう考えると、意地悪な見方をすれば恵理菜も希和子も同様に考えたらずで一人よがり、自分に酔ってるとも言える。  永作は童顔もあってか、いつまでも老けないのでビックリする。 40オーバーとはとても思えない。 井上真央と劇団ひとりがキスしていたのが、別にファンでもないんだけど何か嫌。 劇団ひとりにはキス我慢選手権のイメージがあるので、それと重なってしまう。 それに芸人と女優のラブシーンは、なんだか芸人が裏で自慢しているような気がして、雑念が邪魔して入り込めない。 実際はそんなことはないにしても、勝手なイメージで。
[DVD(邦画)] 6点(2014-10-11 00:22:44)(笑:1票) (良:2票)
786.  Kids Return キッズ・リターン 《ネタバレ》 
久々に見直してみたが、北野映画では断トツで一番好き。 それぞれの人生模様が面白い。 サラリーマン、タクシードライバー、漫才師、そしてボクサーとヤクザ。 浮き沈みが激しく、力関係も絶えず入れ替わっていく。 兄貴分のマサルがスパーリングでシンジに圧倒されて、ボクシングを辞めヤクザの世界へ足を踏み入れていく姿には哀感があった。 悲しいかな、人には向き不向きがあるということ。 そのシンジも伸び悩みの先輩に悪影響を受け、ジムで期待の星とされながらもKO負けし、新たな期待の星に席を奪われる。 ヤクザの組長が優しい笑顔で子分の親御さんを気にかけている素振りを見せながら、対立組織の構成員を躊躇なく殺させ、罪をその子分になすりつける。 ヤクザの怖い裏の顔にインパクトがあったが、その組長もあっけなく敵対組織に殺されてしまう。 憧れの喫茶店の娘とようやく結ばれた真面目高校生が、タクシー会社に転職し、苛酷な労働条件が原因と思われる交通事故死。 栄枯盛衰の世の中でのほろ苦さが、この作品の底流にある。  ボクシングとヤクザの世界に分かれた二人の友情。 高校でバカやってた時には思いもしなかった挫折が、人生のどこかで待っている。 雑魚キャラの中から、不良三人組の一人がボクシングで頭角を現し、漫才コンビが客席を沸かせていたのが皮肉。 それぞれこの先どんな浮き沈みが待っているのだろうか? 夢の途中で梯子から落ちた感のある二人も、まだ負け犬の表情ではないのが救い。  とにかく全編に良いシーンが散りばめられており、説明過多にもならずに映像で語りかけてくる。 他の北野映画はそれほど好みではないのだが、この作品だけでも賞賛に値する。 脚本も兼ねてこれを作り上げたのだから、映画人として才能があることは確か。 後続の芸人たちが何人も監督業に手を出しているけど、プロと言えるのは北野武だけ。
[DVD(邦画)] 9点(2014-10-10 00:31:18)(良:2票)
787.  戦争と一人の女 《ネタバレ》 
主演女優の棒読み状態がすごく気になる。 坂口安吾原作で台詞が小説風なこともあるのだろうが、江口のりこは他の作品だとこんな風ではないので、感情のない女の演出だろうか。 それにしても違和感があり、狙いとしてもハズしている。 濡れ場はあっても少しもエロくなく、演技の下手なブサイクにしか見えず、江口の良さがまったく感じられない。  戦争で片腕となった帰還兵・大平が起こす強姦連続殺人。 その男に強姦され首を絞められて初めて感じる主人公。 そんなものに共感も何もできたもんじゃない。 死に瀕したときに生の本能に目覚めるということかもしれないが、見方によってはチンケなAVドラマ並の展開にシラけてしまう。 こんなのは原作にはないことだし、それどころか大平という強姦魔キャラさえいない。 映画化するにあたり付け加えたなりのメリットがあればいいのだが、狙いが奏功したとは思えなかった。  大平が日本軍や天皇のことを取り上げて釈明するのが、自分の異常性欲快楽殺人を正当化するように見えて反吐が出る。 よくあることだが、犯罪者が罪の意識もなく家庭環境や社会のせいに責任転嫁するのと同じような嫌悪感。 戦争を風刺しているようだが、反戦メッセージがその嫌悪感に邪魔されて響いてこない。 これが初長編監督作品だからなのか、演出、脚本、キャストなど、すべてしっくりこず迷走している印象。
[DVD(邦画)] 2点(2014-10-10 00:24:17)
788.  ゾンビアス
巨大寄生虫、ゴキブリ、ウンコまみれのゾンビ、おならやゲロのオンパレード。 とにかく下品で汚らしくて不快。 悪趣味の極みで、下ネタ好きの学生が悪ノリして作ったかのようで笑えない。 スカトロ系がダメな人は見てはいけない。 男子小学生たちに見せれば、間違いなく大盛り上がりしそうだけど。  出演者、特にフルヌードになった女優が気の毒で、脱ぎ損としか思えない。 天才テレビ君の人気子役だったのに、どこでどう間違ってこの選択になったのか。 主演ということでこの役を受けたのだろうが、中村有沙にとって黒歴史となるかも。 こんな文字通りのクソ映画より、この女優がこの作品に出演した葛藤を映画化したほうが遥かに良作になりそう。 もし、身内やファンだったら、この監督と事務所に殺意が芽生えるのでは? 作品としては0点だが、中村有紗に+1点。 今後の活動が気になる。 ナナ隊員の黒歴史を持つ松嶋菜々子くらい強かにビッグになってほしい。
[インターネット(字幕)] 1点(2014-10-09 20:11:49)(良:1票)
789.  甘い鞭 《ネタバレ》 
石井隆ワールド全開。 拉致監禁で虐待された間宮夕貴の傷だらけになった体が生々しい。 グラドル出身ながら難しい役も体当たりで熱演。 それに対して、壇蜜はいつもの壇蜜。 こういうキャラにも新鮮さがなくなってエロくも感じないし、それをカバーする演技力があるわけでもない。 壇蜜よりも間宮のほうが存在感、インパクトがあった。  間宮は壇蜜の少女時代の設定だけれど、二人は容姿も声も雰囲気もまったく似ていないので違和感がある。 陵辱された女子高生と、SM嬢の顔を持つ女医が一向につながってこない。 犯人を殺した時に味わった甘い味。 それを確かめるためにSMの世界に走った主人公。 狂気が暴走する惨劇となるが、その性癖が現実離れしすぎてピンとこない。 もともとあった特殊な性癖に目覚めたのか、それとも凄惨な状況の中で精神を保つために快感を見出したのか。 高校生の自分を殺すのを止めた手は誰なのか、はっきり描かれてはいないのでスッキリしない。 正気を保ったもう一人の自分が狂気の自分を止めたということか。  監禁男はどこかで見たようなありがちなキャラだが、真に迫った緊張感が二人の間にあった。 でも、SM倶楽部は皆が大真面目に演じるほどに何だか間が抜けていて笑ってしまう。 上手くもないナレーションの多用も耳障り。
[DVD(邦画)] 5点(2014-10-08 21:10:23)
790.  俺はまだ本気出してないだけ 《ネタバレ》 
いかにも中二病の男の言いそうなタイトル。 能天気な中年オヤジの夢物語に、周囲も呆れるダメダメ感が漂う。 夢は必ず叶うと言い切れるほど若くはない年齢だし、漫画を見てもとても才能があるようには思えない。 下手な成功物語にならないで良かったが、もうひと盛り上がりほしかった。 娘が風俗で働いてるのを知ったら、自分のことは棚に上げても最初はもっと感情的に怒るのでは? 急に物分かりの良い父親になったようで肩透かし。 転職を決めたサラリーマンの子供が、シズオのようになってほしくないと心配して父の元に行くことを決めたのはちょっと笑える。 でも、再婚を決めていた奥さんが、それですぐにヨリを戻そうというハッピーエンドは都合よすぎるのでは?
[DVD(邦画)] 6点(2014-10-08 01:26:51)
791.  みなさん、さようなら(2012) 《ネタバレ》 
波瑠にお預けを食らう欲情した濱田岳の情けない表情が、捨てられた子犬のような切なさを醸し出す。 少女からどんどん綺麗に大人になっていく隣室の同級生と、いつまでも立ち止まったままの冴えない主人公。 「ブリーフ、やめたほうがいいよ。いかにも童貞って感じで。女の子に嫌われるから」 憐れむような女の子の忠告が残酷に突き刺さる。 それでも同窓会で好きだった可愛い子と付き合うことになるのだから出来すぎだ。 倉科カナや波瑠が魅力的で、引きこもりにはもったいない。  引きこもりのライトなラブコメディかと思ったが、途中から空気が一気にシリアスに。 団地から一歩も出られなかった理由がわかって、悟の今までの奇行にも合点がいく。 体を鍛えていたのも、トラウマになった事件があったから。 この映画でマス大山の名言が聞けるとは思わなかった。 刃物を持ったチンピラ三人を瞬殺したのは痛快ではあったが、マンガ的すぎる嫌いも。 所詮は本を読んでの空手習得なので、落としどころを圧勝ではなく痛み分けで、悟の気迫にタジタジとなるくらいにしておいたほうがリアルなのに。 チンピラもステレオタイプの悪党だったのが少し物足りない。  団地という閉ざされた独特の世界の中で、悟が取り残されていく様子がうまく表現されている。 どうしても降りられなかった階段を、最後は随分あっさりと駆け下りていったが、ここでモタモタと大仰な芝居を見せられなくて良かった。 それだけ母の力は偉大だったということ。 人間のできた理想的なかあちゃんだったけど、大塚寧々が若すぎたのか、母子ものには弱いはずなのにどうも実感が沸いてこず、最後の日記にも泣けなかった。 中村義洋監督&濱田岳主演は「アヒルと鴨のコインロッカー」「ポテチ」を見ても、相性がとても良いようだ。
[DVD(邦画)] 8点(2014-10-07 19:53:05)
792.  サマータイムマシン・ブルース 《ネタバレ》 
よくよく考えるとやっぱり矛盾はあるんだけど、たとえば99年前に戻ってカッパ伝説を作ったことで過去を変えてしまっているはず。 すべて辻褄を合わせているように見せて、実は合ってない。 でも、ストーリーの流れにどんどん乗せられていくので、その勢いで矛盾を検証する間もなくサッと通り過ぎてしまう。 矛盾を感じなくて済むように脚本も上手く練られている。 そもそも軽いコメディタッチなので、真剣にパラドックスを考えるような作品でもない。 タイムマシンもコントレベルの装置だし、頭をからっぽにしてただ楽しめばいい。 瑛太と上野樹里のラブストーリーの行く末にニンマリ。
[DVD(邦画)] 7点(2014-10-06 20:51:58)(良:1票)
793.  マリアの乳房 《ネタバレ》 
触れた相手の死期がわかる超能力を持つ女。 体を与えながら死の恐怖を意識から取り除いてあげるが、恐怖がなくなったために自ら死を選んでしまう者が続出するという皮肉な結果に。 そんな女を止めようとする男との切ないラブストーリーのはずが、何も胸に訴えかけるものがないのはなぜだろう。 キャラ設定が暗くて陰鬱になっているので、いっその事もっと明るい天使キャラにでもしたほうが切なさが増したかも。 主演の佐々木心音はふとした角度や表情でブサイクに見えることもあれば、とても可愛く見えることもある不思議な女性。 体つきは文句なしにエロく、業界では「芸能界で一番エロい体」と称する声もあるようだが満更ウソとも言えないような。
[DVD(邦画)] 3点(2014-10-06 00:25:07)
794.  ル・アーヴルの靴みがき 《ネタバレ》 
貧しいながらも互いを思いやる老夫婦の暮らしに、静かで穏やかな空気が漂う。 密航の黒人少年を見過ごせずに匿う優しさが、主人公や街の人々にあふれている。 作品の根底にはフランスで厳しくなる移民・難民政策への風刺が見て取れるが、手放しでは同意できない。 治安の悪化を招いているのは歴然とした事実であり、各国が頭を痛めている。 理想論だけでうまくいくほど簡単な問題ではない。 夫婦愛、隣人愛、弱者や困った者に対する優しさには、心温かくさせられるのだが。 死を宣告された夫人が奇跡的に治ったのは、善人への神様のご褒美だろうか。 あまりにも都合がよすぎる嫌いはある。 静かに淡々と進行する人情物語だが、感動するまでには至らず、もう少しインパクトがほしいところ。
[DVD(吹替)] 5点(2014-10-05 20:54:03)
795.  フィギュアなあなた 《ネタバレ》 
石井隆作品らしくエロスと暴力の世界。 ヒロインの佐々木心音は決して美人ではないのだがコケティッシュ。 着エロ出身の恵まれた肢体をフルに生かして、壇蜜の存在も完全に吹っ飛ぶほど、ほとんど裸で通してフェロモンを振りまいている。 主人公はなんとも情けない男。 会社では閑職に追いやられるし、悪酔いしてレスラーのような女にボコボコにされるし。 フィギュア相手に一人芝居しながら腰を振る姿がアホっぽくて失笑できる。 前半はチープなVシネもどきかラブコメディと思いきや、妄想とファンタジーの切なさも絡み合って意外と最後まで楽しめた。 『空気人形』の切なさには勝てないけれど、思わぬ善戦といったところ。
[DVD(邦画)] 7点(2014-10-04 22:00:42)
796.  カルト 《ネタバレ》 
心霊もの番組企画の態でのドキュメンタリー仕立て。 ラストで霊能者の思わぬセリフにズッコケた。 「本当の戦いはこれからだな」 いやいや、ちゃんと決着つけて終わってよ。
[DVD(吹替)] 3点(2014-10-03 23:19:35)
797.  ブレイカウェイ 《ネタバレ》 
ギャングの下っ端がボスを裏切り金を奪っての逃亡劇。この4人がグダグダで人間味たっぷり。揉めてばかりいるが、奇妙な友情でつながっていて破綻することはない。それは少年時代からの長い付き合いだったからか。 挿入される回想で、一緒に道を外していった過程が想像できる。居場所のなかった少年4人が出会ったシーンは、哀愁があって良かった。そこからの見えない絆が、大人になってからも感じられる。 非行の影には必ず家庭の問題がある。問題があっても立派な社会人になる人間はいっぱいいるからそれが免罪符にはならないけれど。この4人にははね返す強さはなく、ギャングの下っ端にまで堕ちていったのだろう。  血生臭い暴力もあるけれど、ところどころにコミカル&爽快な要素もあって緩和剤になっている。ギャングに殺されそうになった時、思わぬ助っ人のイカれた大活躍が面白かった。トーキッドが無神経でウザい女にパンチを食らわせたのも胸がすく思い。料理の不味いおっさん4人のレストランが流行るとは思えないけど、一度行ってみたい気はする。やっと居場所を得た不器用なおっさん達の姿が微笑ましい。  しばらく後に再鑑賞してみたが、やっぱり良い。 家庭に居場所のなかった孤独な少年4人が出会って、今に至る絆が微笑ましい。
[DVD(邦画)] 7点(2014-10-02 19:10:47)(良:1票)
798.  天才マックスの世界 《ネタバレ》 
すまし顔したマックスの言動が何かと癇に障る。 主人公に肩入れしたい向きには、この作品は合わない。 こんな15歳とは関わりあいたくないから。 憧れのマドンナ先生はとっても魅力的なのだが、付きまとうマックスは相当ウザい。 乱暴者の同級生にブン殴られるシーンでは、かえってスッキリするくらい。  ブルームとの幼稚な報復合戦は笑わせる。 部分部分は惹かれる箇所もあるのだけれど、物語として引っ張られるものがない。 対立し反感を持たれていた人たち皆と、ラストは何だか分かり合えたような格好になっているが、その過程が弱くてインパクトのあるドラマがない。 なので、なんとなく仲直りしているような印象を受ける。 また、マックスが皆に認められる劇中劇が、観客に喝采を浴びるような内容には思えない。 邦題ははなはだ疑問で、マックスのどこが天才なのかさっぱりわからず。 凡人にわからないのが天才だとすれば、そうなるのだろうけど。
[DVD(吹替)] 4点(2014-10-01 20:59:42)
799.  わが心のボルチモア 《ネタバレ》 
出たばかりの白黒テレビを大家族で見る――日本でいうなら1960年頃の風景だろうか。 1914年に渡米した移民一世、その息子、孫世代が集まる家族会が壮観。 孫は楽しいだろうけど、大人はいろいろ面倒臭そう。 アメリカ移住の先駆けとなった爺さんが、七面鳥を切るのを待ってくれなかったと自分の遅刻は棚に上げていつまでも根に持っているのが笑える。 そんなつまらないことがきっかけで兄弟絶縁にまで発展してしまうのが馬鹿馬鹿しいが、珍しくはない類の話でもある。 くだらないことで争い憎み合っている兄弟など五万といるのだから。 夢と希望に満ちて渡米した男が、寝小便をするほどに老いた姿に世の無常を感じてしまう。 子供の火遊びで出火させたマイケルが、大人になって自分の息子を連れて、施設に入った祖父の見舞いに訪れるシーンは感慨深い。 世代が移り変わっていくことへの一抹の寂しさとともに余韻となって残る。 三代記なのに味気ないダイジェスト的にもならず、この時間でうまくまとめたものだ。
[DVD(字幕)] 7点(2014-09-30 23:32:32)(良:1票)
800.  グロテスク(2008) 《ネタバレ》 
イギリスでDVDが発禁になったという煽り文句。 禁止されるとどんなものか見たくなってしまうのが人間の性。 でも、観てはいけないというより、特に観る必要のない作品だった。 嗜虐性のある犯人がカップルをいたぶって殺すだけのストーリー。 発禁にしなければいけないほど生々しくリアルなグロでもない。 SM映画のスプラッターバージョンといった感じで、迫りくる怖さは感じない。 「ミザリー」に足の骨を砕かれるようなリアルな痛さがないのだ。 男が殺された後、怯えていた女が急に人格が豹変して冷静に犯人に毒づく演出もよくわからない。 ワキガのくだりや、飛んだ首が噛み付くにいたっては、コメディかとも思える始末。  長澤つぐみは裸だけの大根芝居かと思ったら、意外と演技はまとも。 AVに出る前は別名義で女優活動をしていたらしいが、それも納得。
[インターネット(字幕)] 3点(2014-09-30 23:29:18)
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