801. 時計じかけのオレンジ
キューブリックの作品の多くは、オマージュというか、後の映画でプロットを使い尽くされて、しかも、なぜか擦りきれてしまう感じがする。だけど、この作品は比較的被害が少ないように思う。最初に見た時の衝撃は顕在だ。 [DVD(字幕)] 8点(2004-04-17 02:03:36) |
802. 白い巨塔
《ネタバレ》 昔のドラマ、原作、新しいドラマ、そしてこの映画と、この順に見たり読んだりしました。その中で、私としては、この映画が一番です(といっても7点だけど)。この映画の一番良いところは、財前教授勝訴で終わり、癌で死ぬ場面がカットされている点。財前教授が癌で死ぬというストーリーは、「悪者は最後に罰を受ける」をやらないと気が済まない偏狭な正義の味方主義。それに、2時間程度ですむものを、ドラマでは無理して引き延ばしている感があります。私には、新ドラマは、石坂浩二と黒木瞳しか芝居ができる人が出てないし、あの裁判で財前助教授が負けるのが全くリアリティに欠けるし散々だっただけに、改めてこの映画を見て、原作の良さに納得。やはりきちんと作ると、リアリティもそこそこだし。◆ただ、皆さんの評価を見ていると、制作時の時代背景というか、見る人の年齢層にもよって、行間を埋められるかどうかが異なり、評価は変わるような気がします。当時の人は、財前助教授に共感しつつ、里見助教授にはどこか反発してみていたのですよ。なにしろ、財前助教授の強烈な上昇志向は、昭和40年代はみんなが大なり小なり共有していましたから。今見ると、怒りの葡萄や東京物語も退屈だ。おやじのノスタルジーかよ。ただ、もう少し、脚本や俳優がまともなら、新ドラマもまともなものになったと思いますが…。 [DVD(邦画)] 6点(2004-04-17 01:50:03) |
803. シャイニング(1980)
冒頭の幻想協奏曲をバックにしたアメリカ中部の映像美に全てが凝集された映画。 [DVD(字幕)] 9点(2004-04-15 18:49:01) |
804. フルメタル・ジャケット
他のベトナム戦争モノが、ベトナム戦争を描こうとしているのに対して、この映画は、もっと本質的な何か別のリアリティを追求している。 [DVD(字幕)] 10点(2004-04-15 18:39:01) |
805. アイズ ワイド シャット
だから、これは、キューブリックと関係ないってば…てことにしてくれないですか? [映画館(字幕)] 5点(2004-04-15 18:37:24) |
806. ゴッドファーザー PART Ⅲ
アンディガルシアがソフィアにコンキリエを作らせる場面のエロチックさに8点。他の2作と比較するのは可哀想。 だけど、東京ゴッドファーザーズより平均点が低いってことはないんでは。 [映画館(字幕)] 7点(2004-04-15 18:35:07) |
807. ゴッドファーザー PART Ⅱ
このデニーロは、他のデニーロと違う。このアルパチーノは、他のアルパチーノとは違う。凄いなあの一言。 [DVD(字幕)] 10点(2004-04-15 18:33:31)(笑:1票) |
808. ゴッドファーザー
3~4年に1回は見直していますが、見るたびに「こんなにおもしろい映画だったんだ」という感慨にふけります。自分の成長や堕落をうつしてくれる鏡のような映画です。 [DVD(字幕)] 10点(2004-04-15 18:30:33) |
809. サスペリアPART2
サスペンスとしても超一流だが、なんといっても映像美。私的には、ダリオ・アルジェントの一番。問題は、『サスペリア』がヒットしたというだけで、何の関係もないのに、それより前に作られた本作を「2」扱いしている邦題だけ。それがなければ、10点です。 [DVD(字幕)] 8点(2004-04-12 19:42:40) |
810. ロザンナのために
あんな綺麗な妹を紹介してくれる妻が欲しい。しかし、その妻は、死にそうにないくらい元気だぞ。 4点(2004-04-11 13:25:06)(笑:1票) |
811. レインメーカー
《ネタバレ》 正義感が強すぎて弁護士をやめるという結末が、普通だったら青臭いところだが、この映画だとすんなり理解できた。そういう意味で佳作だとは思うが、こぢんまりまとまりすぎ。マットデイモンの映画は、どうもそうなりがち。 [DVD(字幕)] 4点(2004-04-06 15:20:08) |
812. 刑事コロンボ/忘れられたスター<TVM>
私の中では、コロンボベスト5には入る名作。いつまでも輝き続けようとする女性に、男は弱いものです。単なるしたたかな女では困るが。 6点(2004-04-05 13:26:44) |
813. 病院狂時代
ポリスアカデミーを思い出すギャグ。でも、ポリスアカデミーの方がこの映画の後なんですね。この手の映画の結構元祖かも。本格デビュー前だと思うけど、デミ・ムーアが主人公達の下のインターンでちょっと出演していてびっくりしました。 5点(2004-04-04 19:42:34) |
814. ロレンツォのオイル/命の詩
《ネタバレ》 主人公の男の子の美しさに両親(特に母親)の演技が相まって、久々に感動させられました。時にカットの短い撮影も効果的。こんな綺麗な男の子は、ビョルン・アンドレセン(ヴェニスに死す)以来だなあと思って見ていたら、最後は、マーラー5番が流れてきて、にやりとしました。ヴィスコンティに対するオマージュなんでしょうかね。 [DVD(字幕)] 6点(2004-03-31 10:45:25) |
815. 絶体×絶命
「羊」と「ダイ・ハード」と「スピード」を足して5で割ったような映画です。ジョディ・フォスターやブルース・ウイルスやキアヌ・リーブスと、アンディ・ガルシアの差が全てといって良いでしょう(↓の「ソフィーの洗濯物」さんの言うとおり、父が子を思う内面が全く演じられていない)。監督ももう少しなんとかしようがなかったのかな。脚本はとても良いし、カーチェイスも迫力ありますが…。◆ところで、犯罪者とはいえ、HLAの型が、FBIのデータベースに登録してあったりするものなんですかね? DNAタイピングとか、どのタイミングでやってるんだろう?そういう設定は無視しているのかな? 6点(2004-03-30 00:17:58) |
816. エデンへの道 -ある解剖医の一日-
ヤーノシュはよき父で家で料理もする人で、お魚をさばいたりするんですよ。それが、人間の解剖より、非人間的行為に映ったりします。◆監察医がエンゼルケア(死化粧など)までやるのは、良いことのような気がします。 [映画館(字幕)] 7点(2004-03-29 11:27:12) |
817. 震える舌
中野良子の女医ぶりが凛としてしていて、色っぽい。邦画はこの頃は勢いがあった。ところで、この時代、破傷風って、そんなに気づきにくい病気だったのだろうか?原作の小説が世に出る以前、子どもだった私は深い傷を負うたびに、母(看護婦)が強く破傷風を心配したのを覚えている。なにしろ、そのたびに、破傷風がいかに大変な病気で、その治療が凄絶かを聞かされていたので、子どもごころに強く印象に残っている(その前に、予防接種をうっておこうよ、と今になって思う)。 [ビデオ(邦画)] 5点(2004-03-27 10:33:21) |
818. ドクター
なかなかの作品だと思いますが、お話がきれいすぎて「まあ、こんなとこだよね」という印象を持ってしまいます。それと、奥さんのメンタリティーや関係が、感情移入しにくい。◆シカゴ・ホープのアダム・アーキンが耳鼻咽喉科医で登場し、愚直で誠実な医師を演じているのが、少し笑えました。◆日本ではMRIの台数がやたら多いと問題視されますが、ジューンのように手遅れになるよりは良いのですかね?だけど、早期発見したからって、助からない感じですけど。 [ビデオ(字幕)] 5点(2004-03-19 15:13:24) |
819. 緊急呼出し エマージェンシー・コール
《ネタバレ》 大江千里のエンディングテーマを除けば、なかなかの佳作。フィリピンの女優が二人とも弾けている。こういう感じは、今の日本の女優にはないなあ。全般に、邦画というより、東アジアの映画になってます。真田広之も起居振舞が、現地の人に馴染んでる感じ。ただ、ダンサーが死んだら、同僚にプロポーズするっていうのは、ちょっと調子よすぎるぞ。◆スラムの映像は迫力がありました。 [ビデオ(邦画)] 4点(2004-03-18 09:25:23) |
820. 星に願いを。
多分、竹内結子にある程度の思い入れがないと見ていられないのではないだろうか。◆シンプルなラブストーリーは嫌いじゃないが、この映画は、シンプルと手抜きを間違えているように思う。二人の心の交錯がこれだけ浮き上がらない脚本では、俳優が自分が演じる人物像を理解する以前の問題だ。だから、トマトジュース一気飲み1つをとっても、不自然な収まりのわるいものになっている。意味のない暴力シーンは、表現の破綻としか思えず、見る者を不快にさせる。竹内結子も下手だとは思わないけれど、「竹内結子」を演じているだけの俳優に思えた。良い映画を作ろうという誠実さが垣間見られるだけに、残念だ。 3点(2004-03-17 09:44:07) |