841. 恐怖の報酬(1953)
《ネタバレ》 再見。とにかくサスペンスフルで救いのない映画であることだけ覚えていました。「広すぎて簡単に抜け出せない」、または「何よりも深刻でたちの悪い病は飢え」であるような絶望的な土地。「伝染病のように一生つきまとう恐怖」のミッション。一度死んだ人間じゃなきゃつとまらない。「数ヶ月で100歳になれるぜ。時と場所がそろえばな」。ただハラハラするだけの映画じゃなかったのですね。印象に残るセリフが多いんだ。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-07-22 01:32:29) |
842. デジャヴ(2006)
《ネタバレ》 4日6時間前の世界を再現できる装置、しかも、その世界へ物質転送可。この荒唐無稽なアイディア、邦画ならコメディを絡めないではやれないでしょう、照れくさくて。これを直球勝負で、大金使って撮ってしまう。ワタシ、邦画びいきなんですけど、やっぱりアメリカ映画界はすごいと思う。面白かったですよ。もう一度みたい。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-07-21 17:55:49)(良:1票) |
843. 続・激突!/カージャック
《ネタバレ》 本作は、有名なボニーとクライドの物語を本歌取りして、またはそのアンチとして作られたものではなかったか。だから、蛮勇ふるってワタシが邦題つけるとすると、「俺たちにも明日はない」。 [DVD(字幕)] 5点(2012-07-15 16:41:53) |
844. キャリー(1976)
《ネタバレ》 うーん。分からん。後半、豚の血をかぶってから、まばたき一つしないキャリーのたたずまいは確かに迫力がありました。でも、そこで起こっている現象はまるで茶番。さえない女の子が、(事情はあるものの)性格のよい男の子に優しくされて、綺麗になっていく。そんな平板な青春ドラマパートの方がまだ良かった。そういう予定調和を壊したかったんだろうけど。薄幸のキャリーが、ホントわずかな間に見せた穏やかな顔つきに3点です。 [DVD(字幕)] 3点(2012-07-14 00:54:07) |
845. スターシップ・トゥルーパーズ
《ネタバレ》 ワタシは、女子にいいカッコしようとすると、とんでもないことになるんだ話のとてつもなく大がかり版と解釈したい。「私たち3人が協力すれば怖いものなしね」って、いったいどの口がそんなことを言う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-08 08:24:01)(笑:2票) |
846. 転校生(1982)
《ネタバレ》 面白い。ホントにこのような入れ替わりがあったとしたら(ないけど)、男子の体に入った女の子の方がうまく状況対応するだろう、と思いましたが。しかし、女子の体に入った男の子を演じる女の子(ややこしい)である小林聡美の弾けるようなすばらしさが本作の大きな魅力なワケで。引き立て役の尾美としのりは、どうしても、公開当時としても少数派であった「お嬢ちゃん」にならざるを得なかったのだと思う。この度20数年ぶりに再見。忘れもしない鮮烈なラストシーンは言わずもがな。こんなにもコクのある作品だったとは思いませんでした。見直して、よかった。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2012-06-30 08:00:25) |
847. エアポート2011<OV>
期待通りの気安い作品。感想やレビューなんか、どうでもいいや、オレ、くたびれてるから。という方におすすめ。いやホント、映画とか見てて、そんな日ないっすか。4点で満足。 [DVD(字幕)] 4点(2012-06-28 21:20:35) |
848. ファイト・クラブ
《ネタバレ》 ラストシーン。ノートンは、アンダーグランド結社のリーダーであるタイラーとして生きていく腹を決めたモノ、と思いたい。村上龍の「愛と幻想のファシズム」をちょっと思い出したりしました。ワタシも、ストリートファイターが殴り合ったりする映画だと思っていたクチ。うれしい誤算。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-06-24 00:22:59) |
849. ポチの告白
《ネタバレ》 DVDジャケットの「警官の目から上」のアップがこの映画のオープニング。このおどろおどろしいシーンから終盤まで、物語が好転する予感がまったくしません。システムへの過剰適応≒自分でちゃんとモノを考えられない状態=ポチ。ワタシには、自分に向かった刃のような映画でした。ラストシーンがあまりにも直截過ぎるので-1点しますが、本作は本当にイタイ作品。 [DVD(邦画)] 9点(2012-06-09 18:39:21) |
850. ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
《ネタバレ》 運動会のような走り方をするイーサン・ハントが魅力的。一生懸命だ。高いところから落っこちても、不死身。ケガして入院しても、すぐに抜け出す。「カリオストロの城」のあの主人公を思い出しましたよ。でも、アクション映画としては、大技に欠ける感じがしました。息詰まる感じがない。CGのパネルを作るところとかは、好きでした。 [DVD(字幕)] 7点(2012-06-02 00:32:41)(良:1票) |
851. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
《ネタバレ》 再見。確かに初見時には、一人三役は気づかなかったです。でも、それを知った上で二度目を観ると、全く違った趣きの楽しみがあります。特に、真面目な校長先生のような大統領とイカれた科学者である博士が向かい合うシーンとか、一人の人格が二つに分かれているような感じ。スラップスティック・コメディの傑作。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-05-26 08:43:12) |
852. ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON
《ネタバレ》 殺人事件の真相を解明するために、物語後半、○○○(落武者でなく)の幽霊を法廷に呼ぶ。誰もが思いついても、冗談でもやらなかったこと。メディアは三谷幸喜さんを大きなところに引っ張り出しすぎ。もう少し、小さいところで自分のペースで仕事して欲しい。 [DVD(邦画)] 2点(2012-05-20 09:34:33) |
853. 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007)
《ネタバレ》 抗ガン剤治療を、がんばって受けようよ、とタメ口でオカンにいうミズエ。他人のお前が何を言う。全体的に、不調和でフワフワした感じがするのは、母親に対する息子の気持ちは、本来もう少し屈託があるはずだから。意図して削った部分なのだと思うけれど。 [DVD(邦画)] 4点(2012-05-19 10:22:08) |
854. 風の谷のナウシカ
《ネタバレ》 好きなシーン。長でもある父親の復讐に転じるときの躊躇のなさ。今観れば、かなり乱暴な話の運びですが、ナウシカのかっこよさは変わりません。 [地上波(邦画)] 8点(2012-05-13 21:35:48) |
855. ツレがうつになりまして。
《ネタバレ》 最近では「風邪」ではなく、「こころの生活習慣病」と呼ばれているようですね、うつ病は。物語後半、ツレから渡されたノートには、驚愕の事実が書かれていたはずですが、それにもふれずじまい。でも、ことさらリアルを求めなかったのは結果、正解だったように思います。単にハートフル・コメディとして、楽しめればよろし。 [DVD(邦画)] 5点(2012-05-12 21:59:53) |
856. ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
《ネタバレ》 これはすごいですね。作り込みが半端なく、何度見ても新しい発見がありそう。日本のおばけのキャラクターを使って、こんなのできませんかね。「The NightMare Before Bon Festival」。キュウリや茄子の馬なんかも、活躍します。もちろん、盆踊りや花火大会もあり。 [CS・衛星(吹替)] 9点(2012-05-06 07:45:03) |
857. ファイナル・デッドサーキット 3D
《ネタバレ》 飽きたといいつつ、また見てしまった本シリーズ。冒頭、クラッシュによりドライバーが肉片に化すのを見に来た、という彼に対して「最低ね」という彼女。本シリーズの観客としては、少々後ろめたいのですね。 ただ、今回、ワタシが一番目を背けたのは、彫刻刀のようなモノを、足のツメと指の間に差し込んで、ツメのお手入れをしてもらっているシーンです。あれがツメと指の間にスッと突き刺さらなくて本当によかった、と胸をなで下ろしました。って、なんだ、それ。 [DVD(字幕)] 5点(2012-05-03 15:58:00)(良:1票) |
858. キャピタリズム~マネーは踊る~
《ネタバレ》 え、そんな映画だっけ?って冒頭シーンなのですが、観賞後その意味に気づく。ひどく下品な強盗シーンが映されていたわけですもんね。立ち退きの日に家を磨き上げて、思い出の品を焼却して、銀行から1000ドル受け取るシーンがツラい。洋の東西問わず。今も昔も変わらず。どんなアクシデントも焼け太りの材料。もしくは、マッチポンプ。消費税率上げるより、高額所得者の所得税率あげろよ。 [DVD(字幕)] 8点(2012-04-28 06:50:35) |
859. 探偵はBARにいる
《ネタバレ》 ワタシ、ケイタイを持ってないヒトには、もうそれだけで好意を持つモノです。だから、「持たない」探偵という設定だけで、うれしくなりました。大泉洋氏の結構体張ったアクションや、札幌近辺で話が終わっていて、大風呂敷を広げないところも好き。でも、これは「いい感じのTVドラマ」を見たときの雰囲気なんだ。むしろ、テレビシリーズとしてやっていれば、いつまでも語り継がれる名作になったのではないかな?、と思っています。映画からTV版へ、ってかつてないパターン、どすか? [DVD(邦画)] 7点(2012-04-21 05:54:47)(良:1票) |
860. グミ・チョコレート・パイン
《ネタバレ》 「これって、あの、デートってやつかなぁ。」って、賢三は山口に電話で聞くわけです。わかるわ、そういうの。でもオレは、そんなこと、怖くて聞けませんでしたけどね。共感できるところも多いのですが、少し話が荒っぽい?というところも。もっとディープらしい原作をいつか読んでみたくなりました。 [DVD(邦画)] 5点(2012-04-15 16:27:40) |