861. スティグマータ/聖痕
神、悪魔等の存在を証明する云々ではなく、ローマ教皇庁の闇の部分を暴くためにスティグマータ(聖痕)という題材を使った事は非常に素晴らしいと思うんだけど、どうも映像と音楽がが少し派手目なため、そこが非常に惜しい。全体としては、なんちゃってエクソシストとかしてたり楽しめる部分もある。 5点(2004-04-29 13:52:36) |
862. ブロブ/宇宙からの不明物体
B級フリークなワタクシとしてはこういう映画は大歓迎なんですね。最近はこういった作品が消え去ろうとしているのがなんとも寂しいんですが…設定はよくあるSFパニックものというかこれはリメイクだそうですが、まあオリジナルを見ていないのでなんともいえませんがなかなかな出来だと思いますよ。特にワタクシはスライムの化け物が少々苦手なんでアレがウニョンウニョン迫ってきた時はウギャギャギャギャギャギャーーー!って感じだったですよ(笑)まあ何はともあれ、こういった作品が完全に葬り去られない事を祈りつつ6点献上いたしますよ(笑) 6点(2004-04-27 02:17:54) |
863. タロス・ザ・マミー/呪いの封印
《ネタバレ》 全体の出来としては、まあそこそこなものなんですね。まるでピラミッド内部の壁画のようなオープニング・クレジットやときたまフラッシュ・バックする古代の記憶、終盤の廃墟のホテルでの攻防など。だけど、やはりミイラが人を襲うのにリンネルの布(骸布)でシュルルルルルって巻き殺すのは如何なものでしょう…ラストは、今までのような、悪は滅びるというものではなく何処となく陰りを残すものなので合格ですが。 5点(2004-04-27 02:10:28) |
864. 氷の接吻
あぁぁぁぁぁぁーーーーーそりゃあぁぁぁぁないっすよぉぉぉぉぉーーーーージェイソン・プリーストリー!!!!!ビバリーヒルズ高校&青春白書のあの好青年は何処に行っちゃったんだよぉぉぉーーーー!!!おい!ブランドン!君はそんなゲス野郎じゃないだろーーー!それに何だその風貌は!?そんなの見たら妹のブレンダや、ケリーやドナやスティーヴやデヴィッドやナットさんが泣くぞ、おい!!!!!! 4点(2004-04-26 04:24:19)(笑:1票) |
865. ゴースト・スクリーム<TVM>
コレハホラージャナイジャナイカァァァ!!!と声を大にして言いたいんですけど、それは全てこの「スクリームもどきの題名とジャケット」のせいですね。第一これがホラーの棚に置いてあるってのが間違ってるし。これはホラーじゃなくラブ・ファンタジーですよ。序盤からいきなり幽霊が出てきたり、幽霊に愚痴をこぼしたり励まされたり…ってこの時点で気付くとは思いますがね(笑)全体としてはいたって普通の作品で、それほど悪い出来ではないと思うので、あとはいかに早く「これはホラーじゃない」ということに気付くかが大事だとお思います(笑) 5点(2004-04-26 04:20:04) |
866. ファントム・オブ・パラダイス
“怪人”や“悪魔”という存在もロックの前では物凄くクールな題材になるんだよなぁ。なんていうか、邪悪さゆえのカリスマ性というか。現に怪人と化したウィンスローが怪人になる前よりも遥かにカッコ良くなってるし、仮面は確かに少しダサいような気がするけどその下からのぞかせている深紅の唇や銀歯、そしてエフェクトの掛った声がたまらなく良い。ロック版のファウストってのも一度聞いてみたいし、全編通して流れる楽曲もまたクール。一つの被写体を二方向から写し、画面を二分割して見せるデ・パルマ監督の手法も健在。カルト色の強い映画ではあると思うけど、だからと言ってカルトがつまらないという訳でもないし、やっぱり、評判云々よりも自分の目で確かめる事が大切なんだよな。 9点(2004-04-26 04:12:26)(良:2票) |
867. エレファント・マン
《ネタバレ》 感動の嵐とか大きな感動を呼ぶとか言っておきながら実際はまったくもってオハナシニナラナイ薄っぺらのペラッペラで風が吹いたら飛ばされちまうような作品が多い中、これは凄まじい重さがズシーンとのしかかってきた作品だった。決して清々しいものではない。でも泣ける。凄く泣ける。現に俺はメリックがトリーヴス夫人に会った時点から既に泣いていた。いくら外見が醜悪だろうと心は物凄く純真。そう、人間は外見じゃない、心なんだ。最後も決して爽快なものではない。しかし、長く続いた苦しみから解放されるということ、そして苦しい人生の中、束の間の安息を手に入れた彼の安堵の表情が2重に涙をそそる。異色の感動策だ。しかしこれからも俺はこの映画のことを忘れないよ。 [DVD(字幕)] 9点(2004-04-24 21:24:38) |
868. キル・ビル Vol.2
《ネタバレ》 先ずはじめに断っておきますが、これは断じて“名作”というものではありません。監督であるタランティーノがこよなく愛する作品を片っ端から寄せ集め、彼好みの味付けをしているのですから。そのため、ストーリーや設定は散漫であり、まとまりとしてはイマイチな感じを受けます。しかし、これはそれでいいんです。彼個人が好きな作品を自分の料理として出しているのだからはなっから設定どうのこうのと真面目に作ってるわけがないんです。自己満足映画と言われるかもしれないけど、満足しない映画を見せられるよりはずっとマシってモンです。で、今回はその娯楽映画タランティーノ風味第2弾。先ず驚くのが、先の方々も書いているが前作とはまるで雰囲気が違うってこと。前作が破天荒なアクション満載だったのに対し今回はサブタイトルの示すとおり前作では描ききれなかった各登場人物の描写が主体。しかし、やはりタラちゃん。ちゃんと前作同様、観客の求める映像は心得ておられる。似非仙人、パイ・メイの荒修行やエル・ドライバーとの死闘。そして最後のターゲット、ビルとの(言葉、刀)対決。あぁやってくれる。特にエルとの死闘は音楽を極力排し、彼女たちの体術のみで激しさを伝えるという手法はやはり素晴らしい。それにビルとの決着もそれ以前の言葉のやり取りからのすばやい刀対決、そして北斗十字斬…もとい五点掌爆心拳での止め、そして全てを受け入れたかのように自ら“死出の旅”へと発つビルにはこれぞ男の生き様!というものを感じる。残念ながらこれ1本で見た場合、やや力不足ではある。しかしvol1とセットで初めて本当の姿を現すキル・ビル。何度も言うが、これは決して良い作品ではない。しかし、娯楽映画としてみた場合、これほど遊び心、熱意を感じる映画も少ない。点数は1本の作品としては8点。しかし一連の作品としては文句なく10点である。最後に、エンド・クレジットが始っても決して席を立たず、きちんと“最後”まで見てネ(笑) 8点(2004-04-24 20:59:32) |
869. ライフ・イズ・ビューティフル
評価できるのは前半のコメディ部分まで。ここはまあまだ見るに耐える代物ではあるけど、問題は親子共々強制収容所へと送られるところからガラガラガラと崩れ去っていく。「極限の状況下でも希望を持つ事はこれほど大事だ」「親とはこういう状況でも愛する子供を守るものだ」って言いたい事は判らんでもないけども、かといってこれほどにも重大な惨事をこんなコメディに使うってのは、やっちゃあいけない事だよ。『そう云うことを考えるのはナンセンス」「映画はフィクションなんだから、その中でくらい現実味がなくても良いじゃないか」という意見が出そうだが、それじゃあ自分が体験した悲惨な事をこんな形で描かれたら、果たしてどうだろう。残念ながらそこら辺の思慮があんたにゃ欠けているようだよ、ベニーニさんよ!Arrivederci!(さよならだ!) 5点(2004-04-23 02:54:56)(良:2票) |
870. 007/消されたライセンス
ん~、今回は諜報員をクビになって、独断で捜査をしてくんで、いつものボンドじゃないんですが、何気に隠密行動は他のシリーズよりもしっかりやってたと思いますよ。中盤あたりに似非ニンジャが出てきたときは「何事!?」と迂闊にも思ってしまいましたが、それぞれの見せ場等もしっかり用意されてるんでなかなかの見ごたえがあると思いますよ。 6点(2004-04-21 19:01:53) |
871. ギルバート・グレイプ
《ネタバレ》 少し前にある御方から「ギルバート見てないのってモグリだよ」なんて言われてしまったのでさり気な~く見てみる事にしました(笑)さすがにアクションやアドベンチャー等といった娯楽映画ではないため見方によってはかなり退屈な映画なんですが、それでも人間ドラマだけで2時間も人を惹きつける手法は本当に素晴らしいです。養う家族がいるために今まで自分を殺してきた主人公がある女性と出会うことで自分の在り方を考える、そしてそれが原因で家族はすれ違いの毎日、やっとの思いで分かり合えたと思ったら、重荷でもありながら最愛の人との死別…しかしそれらは決して物悲しいものではなく、全編を織り成す柔らかな旋律や雄大な自然、感傷的な情景などが重なり合ってとても暖かで、また爽やかなものになっています。普段はあまり好きではない ディカプリオも今回は好感が持てました。 8点(2004-04-21 18:54:33) |
872. ローマの休日
皆さんの言うとおり、へプバーンはショートよりロング・ヘアーの方が似合ってますね(笑)決して実る事のない、身分違いな恋だけれども、湿っぽくなる事がなく、むしろ、階段のシーンや真実の口等の笑いの要素を組み入れながら正当な恋愛ストーリーに昇華させているところが凄い。使い古されたネタ?いやいやこれがオリジナルというものでしょう。 8点(2004-04-21 18:42:24) |
873. 恋人はスナイパー 劇場版
《ネタバレ》 ウッチャンとアベチャン目的に見に行ったわけですが、作品自体はまあまあ。前作に当たるTVドラマの方は一切見てなかったので、細かい設定は解る筈もなく、それでも結構楽しませてもらいましたよ。特にウッチャンのカンフーシーンと最後のアベチャンとの狙撃合戦。カンフーシーン自体はそれほど長回しではないのが残念だけれど、それでもウッチャンをはじめその他の方々の動きはかなり頑張っていて、マトリックスのキアヌらより何倍も気合いが入っているように思われる。その他、一流のスナイパーでありながら自分の犯した罪にさいなまれる主人公のウッチャン、クレバーな悪役を演じたアベチャン、そして、奇しくもこれが最後の映画出演作となった長さんなど、それぞれが映画を引き立てていて素晴らしい。ただ、どうしてもストーリーの一部が納得できないところがあるので点数は少し辛めに。 6点(2004-04-19 21:46:15) |
874. フェイス/オフ
うーん、確かにジョン・ウー全開アクションなんだけど、あれだけ派手にやりあった割には見た後何も残らないというのが痛い。発想自体はいいけど細かいところには無理がるし。でも、ニコラス・ケイジ、ジョン・トラボルタの両者は物凄いはまり役だった。 6点(2004-04-19 21:36:53) |
875. X-MEN2
冒頭、ナイトクロウラーが瞬間移動しながら次々にシークレット・サービスを倒していくところは「お!!」と思ったが、それからが長い。全体は2時間ちょっととそれほど長い訳でもないんだがアクションとしてみるとこの長さは少し痛い。前回同様イアン・マッケランはカッコいいが全体としては微妙に消化不良が残る。 5点(2004-04-19 21:29:43) |
876. X-メン
なんかキャラが微妙に違うっすよー、と突っ込みたいんですけど、それは半ば仕方のないことなんであえてしないことにして、イアン・マッケラン扮するマグニートーがカッコいいっす。クレバーな悪役みたいで。でもそれ以外はどうも。見せ場がそれほどないというか少し物足りないというか。それにしても、ミュータント中最強の能力は天候を操るストームのような気がするんだが…? 5点(2004-04-19 21:24:10)(良:2票) |
877. ブロークン・アロー
話の脈絡がない。それだけでアウトだった。そもそも登場人物の描写がそれほど深く描かれてないのだ。ただアクションで押しまくるという手法。でもそのアクションにも少々消化不良気味なものを感じた。 5点(2004-04-17 00:04:23) |
878. 名探偵コナン 迷宮の十字路
何で小学校低学年の子が弁慶と義経の事そんなに詳しく知ってんの~?何で未婚の母とかって知ってんの~?矢を階段代わりにして上れないよ~長袖じゃ弓引いたら弦が引っかかってどえらい事になるって~バイク・チェイスのシーンがトゥーン・シェード掛ってますよ~コナンも服部もワイヤーで釣るしてんの~?ありえないよ~あんなの人間じゃねぇよ~等々、終始突っ込みたくなりました。 5点(2004-04-16 23:52:11) |
879. グランド・ホテル
ある特定の空間に複数の人物を登場させ、人生の縮図を描き出す「グランド・ホテル形式」という手法を確立させた記念すべき作品であるため、その完成度はまさに完璧といえる。経営不振の大実業家、落ち目のバレリーナ、死の宣告をされた経理マン、早記者、紳士の心をもつ偽男爵(泥棒)の5人それぞれが少しずつ絡み合いながら織り成す人生の縮図はただただ凄いとしか言いようがない。特に感銘を受けるのが、第一に雇い主である大実業家に虐げられた経理マンが初めて心の内をぶちまける場面、第2に、その経理マンの財布を盗もうとした男爵が、(本当に)人生に絶望した彼の心の叫びを聞き、情けから財布を返す場面。思えばこの物語の中で最も過酷な運命を背負っているのは彼なはずなのに、一番光り輝いていたのもまた彼であった。死期を知るまでは本当の人生ではない、限りある命と知って初めて人生は光り輝くのだ。その人生のあり方をこの映画は見事に表現した。そしてまた“一番親しむ者”の死によって人生に浄化の効果を与え、彼を救ったのだ。これを傑作と呼ばずしてなんと呼ぼう? [DVD(字幕)] 9点(2004-04-16 21:07:00) |
880. サンタ・サングレ/聖なる血
《ネタバレ》 他のホドロフスキー作品から比べるとまあまとまってる作品ですね。“聖女”がセーラー服を着てたり絵の具を「聖なる血よ!」というのは結構アレなんですがね。で、一体どういう内容かといえば、イタリア版サイコといった感じ。サンタ・サングレという異端の宗派の教祖的存在である母親に洗脳され、彼女が死んだ(はず)あとも彼女の呪縛から逃れられずに殺人を繰り返すといったところです・特に刺青の女が殺されるシーンはまんまサイコなんですが、どうも“アルジェントの血統”が感じられる。ダイレクトに見せるシーンや必要以上に血が飛び散る描写などね。製作がクラウディオ・アルジェントなんで当然といえば当然なんですけどね。良くも悪くも、ホドロフスキーらしくない映画というのは事実です。しかしそれゆえ気軽に見られるものでもあるので。まあ良しとしましょうか。 7点(2004-04-16 20:54:53) |