861. 顔(1999)
ヒキコモリ的後ろ向き逃避行と殺人による前向きな?逃避行、社会から逃げながらも人間性を取り戻してゆく。また名優・藤山直美は全てにおいて真面目に演じている、これが何とも可笑しくて堪らない最高のコメディ。 7点(2004-02-06 16:03:12) |
862. 八月の狂詩曲
なんで黒澤がこんなベタな演出の反戦映画を?なんて思ってしまいそうですが、この白々しさにより相反して原爆の悲劇という事実が色濃く浮き立たせ、戦争のリアルさを際立たせる。世界各国から原爆のモニュメントがある中に米国が無いにもかかわらず、ハリウッドトップスターであるリチャードギアに、原爆被災者であり、夫を失ったおばあさんに謝罪させている。こんな事出来るのは世界中探しても黒澤しか出来ないのではなかろうか。リチャードギアの白痴な笑みはまるでそんなこと判ってなさそうだが・・・ 8点(2004-02-06 00:53:50) |
863. フィアー・ドット・コム
リング+回路+呪怨をアメリカンにザ・リング風に仕上げてみましたという事でしょうか。 支離滅裂、訳わからん。 0点(2004-02-05 17:46:31) |
864. ジャスティス(2002・ブルース・ウィリス主演)
捕虜収容所無いでの人種差別、収容所内での裁判については悪くなかったのですが、「大脱走」あたりからまさかの展開、ラストは「アルマゲドン」的浪花節。結局いつものブルース物でした。 3点(2004-02-05 17:40:15) |
865. ファム・ファタール(2002)
《ネタバレ》 夢オチ賛成論者の私も今回ばかりはオイオイと思うような結末、このオチにする必然性がまるで感じられません。美しく、妖艶で見るたびに雰囲気の変わる魔性の女性いいでしょう、きれいで輝く映像もよい、光を所々キーにするなどはよいが、張り巡らされた伏線によってヤブヘビでオチがばれてしまうような杜撰さもある。ストーリーが強引過ぎて荒っぽいので粗が目に付く。 3点(2004-02-03 17:36:22)(良:1票) |
866. 晩春
ストーリー自体は、その後こういった話しが数多く作られているので特別な想いもありませんが、出てくる絵には少々感動を覚えました。七里ガ浜や江ノ島、鶴岡八幡宮、観光客のまるでいない京都清水寺、極め付きは竜安寺石庭、石庭の荒涼とした向こうに見える修復前の傾きかけた土塀が侘び寂びを感じさせ、それを眺める父娘がなんとも決まってました。 7点(2004-02-03 01:06:23) |
867. ニューオーリンズ・トライアル
期待も高かったが、期待に違わぬ映画でした。「卒業」以来のダスティンホフマン嫌いの私がついに彼をすばらしいと思う日が来てしまいました、がそれ以上にジーンハックマンがすばらしいです。アメリカが憲法にも謳い建国以来「アメリカの正義」の象徴である銃と陪審員制度、この2つの問題点をしっかりと描きながらも、単なる法廷劇だけでなく、サスペンスタッチで飽きることなく最後まで引き付けられました。シリアスな社会性を持つと同時にスリリングなエンターテイメント性も併せ持ち、十分満足でき面白かったです。ラスト学校で子供を眺める2人とホフマンに涙してしまうとは・・・アメリカにまだ「本当の正義」があるのならば、いつの日かアメリカ人が自らの意思で銃を手放す日が来て欲しいものです。 [映画館(字幕)] 9点(2004-02-02 17:22:53)(良:1票) |
868. ブラジルから来た少年
巷に溢れかえるユダヤの悲劇映画が大嫌いな私にとって、この映画のようにヒネリの効いたものこそ、収容所を見せられるより、よほど恐怖感や二度と起こしてはいけない気持ちを強く持ちます。 9点(2004-01-31 22:48:16)(良:2票) |
869. オール・アバウト・マイ・マザー
期待を高く持ち過ぎてました。決して悪くはないんですが、私的には淡々とし過ぎていて、入り込めませんでした。マヌエラを中心に同じ名前を持つ男たちという設定は面白そうなんですけどね。 4点(2004-01-30 23:29:09) |
870. ルーヴルの怪人
物語の意味がまるでわかりません。わかったところで面白くもなんとも無いんですがね。 1点(2004-01-30 16:49:58) |
871. シービスケット
ロマン派馬券師の私にはドツボでした。前半1時間は確かに要りませんね、CUTすれば+2あげても良い。レースの迫力が素晴らしかった、ピムリコスペシャルはオグリコールが聞こえ、サンタアニタHではテイオーコールが聞こえました。ただウォーアドミラルが迫力無さ過ぎ、シットリ濡れたような黒鹿毛でないと強そうに見えない、昨年の有馬のシンボリクリスエスのような馬体であって欲しかった。ピムリコスペシャルでジョッキーの乗り代わりがあったように描かれてるが、実際はその以前からウルフが騎乗しているし、ラストのサンタアニタH以前に復帰したポラードが騎乗してるんだよね。 6点(2004-01-30 15:28:07)(良:1票) |
872. 冬の日
芭蕉の連句「冬の日」を連句同様、内外のアニメーター達によって描いた連句アニメーション。それぞれ独自の解釈、独自の世界観が出ており、引き込まれました。後半は各人による解説的な部分もあるので、より深い意味を知る事が出来る。 7点(2004-01-29 22:02:30) |
873. 醜聞(1950)
言論の自由、名誉毀損、プライバシーの侵害これら問題が日本は未だに当時と変わらない状況であり、結局は泣き寝入り、人の噂は七十五日といった感がある。そんなスキャンダルな映画かと思いきや、実は苦悩に満ちた貧乏弁護士のスキャンダルとかかっており、しかし星が誕生する瞬間というきれいな表現で清々しさが残るスッキリとまとまったいい映画でした。 7点(2004-01-28 00:56:34) |
874. 目撃(1997)
前半は割りとスリルを感じられたのですが、私の想像に比べ大統領のパワーがなく、市長か知事くらいのほうが説得力があったのでは・・・大統領は勝手に戦争できるほど強大なパワーを持ってるんですから。 3点(2004-01-27 14:59:52)(良:1票) |
875. ワンダー・アンダー・ウォーター 原色の海
レニ・リーフェンシュタール監督の数十年ぶりの作品であり遺作。「クリーニングビデオの映像と変わらん!」と思いつつも高齢の彼女が残しておこうとした想いに打たれます。ニモのヒットやクマノミ乱獲を聞くと違うだろ!と叫んでしまう。何百年、何千年かけて作られたさんご礁、共生している魚達。愚かな人間により破壊されていく海中の自然環境、共生を拒み私利私欲に走る人間、歴史に翻弄された彼女は最後まで平和と美を追い求めていたのでしょうか。 7点(2004-01-27 01:02:46) |
876. エデンより彼方に
50年代後半、ケネディ暗殺やドロ沼のベトナム戦直前、偉大で強く明るいアメリカ、幸福な家族が生きていた時代、そんなアメリカの中に芽生えた個性重視、自我の確立、人権尊重といった思想。だれもが憧れていた幸福なアメリカが崩壊する直前のヒビ割れを、TVドラマのような鮮やかなカラー、衣装などで見せてくれる。なんとなく「アメリカン・ビューティー」と見比べて観ると面白いと思った。 7点(2004-01-24 14:16:11) |
877. ハリウッド★ホンコン
肥ったオッサンが豚を捌く姿がカルネを髣髴とさせ期待感を煽られたがココまで。少女も可愛くて良いのだが、ハリウッドと呼ばれる上流階級とダイホム村の彼等の生活、この関係がどうも伝わってこない。知らない人間には判り辛く、楽しめなかった。 3点(2004-01-23 23:06:05) |
878. 乙女の祈り
いや~ピータージャクソン恐るべし。なるほどこれを観れば「ロードオブザリング」撮らせてあげたくなりますね。この年代の情緒不安定な部分やメルヘンチックな世界、親への反抗、思春期の多感な少女の現実と空想の世界を見事に映像化されてます。邦画でこういうテーマの作品を撮ろうとするとジメジメとした陰湿な、ダーク映画になるんでしょうが、この映画は夢や希望に満ち溢れ、そこから叩き落された故の犯罪なのに何故か爽やかさを感じてしまう。古今東西問わず、こういった事件は起こりうる事件なんでしょう、昨年あった大阪・河内長野市家族殺傷事件の犯人の少年少女などはこういった傾向の犯人なんでしょうか。 9点(2004-01-23 22:39:26) |
879. Laundry ランドリー
この手の窪塚くんの芝居に飽きてしまって、チョッときつかったです。もう少し引き出し増やして欲しい。 3点(2004-01-23 22:25:27) |
880. ミニミニ大作戦(2003)
面白いかどうかといえば面白いのだが、前半のボートの方が迫力あったし、後半もヘリに目が行ってしまった。もっと引きの映像で街中を走り回るミニが見たかった。ミニでなければダメという必然性がどこにもない。あれではミニカでもいいじゃんと思ってしまう。 4点(2004-01-23 18:12:57) |