881. 関ヶ原
司馬遼太郎原作「関ヶ原」はTBSが総力を挙げて作った森繁・加藤版があり、今も根強い人気を誇る。また司馬遼太郎関係なくこの激動の時代は何度も映像化されており、かく言う自分も「葵 徳川三代」が大好き。津川家康は極上で、そりゃもうセリフを覚えるほどに繰り返し観たものだ。そんなこともあってこの映画で関ヶ原への過程を事細かに説明してもらいたいとは思わないし、そもそもこの尺ではできないだろう。監督自身もそこは捨てていた。じゃあ、なにを期待して観るか、ということだけど、映像の重厚さや、合戦シーンの迫力…あたりになってくるだろうか。この二点はそう悪くなかった。直江兼続とのやりとりなど、ワクワクするシーンもあったし…(松山ケンイチを配したのは正解。無名俳優ではこうはいかないので)。無論、傑作だとかそんな評価を得る映画ではないが、今後も大きな予算がつく時代劇が残ってほしいという応援の意味も込めて甘めの感想で。 [映画館(邦画)] 6点(2017-08-28 01:00:46) |
882. 葛城事件
《ネタバレ》 途中でふと思った「なぜこんな重苦しいものを観てるんだろう」と…。もう、こっちまでつらくなるわ! とはいえ結局最後まで観ちゃったんで、なにとは言えないけど引きつけられるものがあったのだろう。今、心にあるのは罪と罰について。強がりでなく本当に死刑を望んでる者に対して、希望通り異例の速さで刑を執行する虚しさ…。死の直前、彼は何を思ったのだろう? 同じ恐怖と痛みを味わって殺されるくらいじゃないと釣り合わんよなぁ… [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-07-12 22:08:51) |
883. 64/ロクヨン 前編
どうもごちゃごちゃしててイマイチ楽しめなかったんだけど、後編を観た後でもう一度こちらを観直したら2時間があっという間で結構面白かった。いろいろスッキリして。だから原作を読んだ人、またはドラマ版を見た人なら楽しめるのかな?と思ったが、世間の反応を見る限りそうでもなさそうか…。賞取ったから言うわけじゃないけど佐藤浩市は良かった。脇を固める布陣も豪華。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-04-09 22:05:35) |
884. 青天の霹靂
使い古されたネタだけにもう一ひねり、二ひねり欲しいと思わなくもないが、振り返ればやっぱり一番には感動がくるんで、それなりに良い映画なんだと思う。悦子さんに生まれてくる子供(自分)の未来を語る場面にはうるっときた。大泉洋はコミカルからシリアスまで幅広く演じるが、広く浅くではなく、どちらもがっちり嵌ってくるのが凄い。いい役者だ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-04-02 14:03:06) |
885. 殿、利息でござる!
《ネタバレ》 いい話です。初っ端からいい人がやたらと出てきて、泣かせる話の数々。これが最後まで続く。実話ベースだからしょうがないのかもしれないが、ちょっとやりすぎだったかなと思ったり…(とくに浅野屋さんに関しては)こういうのは山場で魅せてこそ光るものだな~と感じました。話は変わりますが、友情出演の羽生結弦選手は堂々としていて立派なもんでしたね。先に登場した磯田さん同様、セリフは無いもの(あっても一言二言)と思っていただけに、ちょっとした驚きでした。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-02-19 13:33:13) |
886. 家族はつらいよ
「東京家族」はまだ観ていないが、キャストが同じなだけで続編ではないらしいので、こちらを先に観てみた。3世代同居の平田家に訪れた熟年離婚の危機をコミカルに、また、ほんわかと描く。(個人的には不要だったと思うが)軽いおふざけが散りばめられていて山田洋次監督自身が楽しんで作ったんじゃないかなって気がする。橋爪功、吉行和子の大ベテランコンビも素晴らしく、「東京家族」やこちらの「2」も観てみたくなりました。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-02-06 01:09:11) |
887. 俺物語!!
原作やアニメは見ていないので、それらと比べることもなく、ごくごく普通に楽しめたという感じですが、それ以上のものは無かったかな…。ただ、特筆すべきはやはり鈴木亮平。この人は太ったり痩せたり、いわゆるデニーロ・アプローチを厭わない日本においては貴重な役者で、剛田猛男というキャラクターが違和感なくそこにいたことはただただ凄い。18年の大河も期待。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-12-18 15:06:23) |
888. ソロモンの偽証 後篇・裁判
前編はかなり楽しめたんだけど、後編はちょっと落ちた。真相にたどり着いたとき、それが追いかけてきた前・後編4時間に見合うものだったかと問われれば、YESとは言いづらい。とにかく柏木くん。あれ何なんだろう? 取るに足らないというか…。こうなると神原にも感情移入できないし、このあたりから置いてけぼりを食らった感じ。裁判の結末や、裁判後の大出、三宅あたりの扱いも投げやりに感じてしまった。と言いつつ、楽しめた時間の方が多いので6点はつけます。最後に、俳優陣からMVPを選ぶなら浅井娘を演じた子にあげたいね。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-11-17 17:37:24) |
889. GONIN
ヤクザの事務所に強盗に入ったら、案の定殺し屋から命を狙われる羽目になりました…っていうだけの話だけど、この映画はオールスターゲームのようなもので、豪華キャストもさることながら、キャラが立ちまくり。主人公(でいいのかな?)の万代さんが唯一平凡で、他は一つの映画に一人いれば十分ってくらいの濃さ。この面々がやりあうわけだから、捻りなど無くてもそれなりに面白いっていう構図になってる。印象的なのはやっぱり竹中直人パートのあれだなぁ。軽くホラーが入って…。ちなみに娘を演じたのは子役時代の栗山千明だとか。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-09-25 13:08:11) |
890. ゴーン・ガール
《ネタバレ》 妻の物語、夫の物語に分けると前者は理解を超えいくんで、それが面白さといえばそうかもしれない。TVで懺悔する夫への食いつき、そしてその後の行動。頭の切れる妻の復讐劇という範囲を逸脱して観る者を置き去りにしていく。一方、後者は身近。ニックはよくいるタイプの人間だし、痛みを伴う決断ができず、結局…っていうのがよくわかるんだよな~。またベン・アフレックはこの手の役がよくハマる。将棋で言うところの「詰んだ」感がなんともいえない終盤、、、こういう余韻もありかな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-09-06 20:01:00)(良:1票) |
891. ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
人気シリーズ5作目。1作目では30代半ばだったトム・クルーズももう50代。しかしこの若々しさである。今回も様々なアクションを見事にこなしていた。個人的には水中のシーンがお気に入りだけど、この撮影のために数週間トレーニングを積んだらしく、映像技術だけでどうにかしようとしない所が素晴らしい。イルサ役レベッカ・ファーガソンはセクシー、ボス役ショーン・ハリスは存在感があり、お馴染みのメンバーももちろん登場。少々長さを感じてしまったり、最後が意外とあっけなかったりと所々不満はあるが、総括すれば十分に楽しめた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-06 23:44:34) |
892. 言の葉の庭
《ネタバレ》 夢というか目標が定まっていて、そこに向け歩みを進める15歳と、歩き方が分からなくなってしまった27歳が雨の日の午前中という限られた時間の中で心を通わせていく。詩的で美しいと感じたのは、新海作画による錯覚だけとは思えない。私はこの映画は好きだった…。過去形? 言うまでもなくラストの是非だ。裸足で部屋を飛び出して、孝雄の胸で大泣きする雪野さんを見て何を思うか。監督も勝負に出たよね。平均的な15歳じゃないし、平均的な27歳でもない。そんなことは分かりつつも、やはり素直に拍手とはいかないこの微妙な感じ…。ここをすんなり受け入れられる人とそうでない人で評価が別れてくるね。多分。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-03-27 16:02:13) |
893. 天国から来たチャンピオン
《ネタバレ》 テンポが良くて面白かったんだけど、終盤の展開にはイマイチ納得できないかな。この件に関してジョーには一切非がない。となれば、もっとシンプルなハッピーエンドでも良かったのではないか、というのが率直な感想。ベティはともかくとして、長年の付き合いだったマックスとの思い出はもう戻らないんだな…と思うとやっぱり寂しい。直接関係はないけど、邦題ももう少しどうにかならないものか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-03-08 18:04:45) |
894. ミッドナイト・ガイズ
《ネタバレ》 これはなかなか良かった。親友を殺さなきゃならないクリストファー・ウォーケンと、実は殺されることを分かってるアル・パチーノ…。最後の夜だから美女を抱きたいし、美味しいものも食べたいし、人助けだってしたい。そしてなんといっても二人の時間を大切にしたいっていうおじさん同士の友情、いいもんだ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-02-14 23:35:38) |
895. 殺人の告白
「めちゃくちゃだな」 これは褒め言葉にも使ってきたけど、今回は褒めてません。不必要にコメディっぽい感じがちょくちょく入ってきて、中途半端というか、雰囲気損ねちゃってる。何度「ジャッキー・チェンじゃないんだから…」と思ったことか。もっとシリアスに、かつ出来る限りリアルを追求した作りならば、きっと傑作の一つとして名前を残したであろうと思うだけに勿体無い。俳優陣は好演しているだけに、なおさらそう思うんだろうな。とはいえ、退屈ではなかったし、なんだかんだで3人が揃うときはワクワクもしたんで、ギリ及第点ということで。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-10-03 16:00:29)(良:1票) |
896. キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
《ネタバレ》 なんてこった。1作目も見たのに、バッキーとかすっかり忘れてるわ…。そういう訳で自分にとってはただのアクション映画だったのだが、そのアクション自体はとてもキレがあり、楽しめた。キャストの目玉はなんと言ってもロバート・レッドフォード。この人は善人役の方が似合ってるけど、たまにはこういうのもいいかな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-06-10 19:32:07) |
897. 機動戦士ガンダムUC/episode 6 宇宙と地球と
《ネタバレ》 水と油、その寄合所帯の中で、主義、主張、理念、思想、哲学を語る語る。原作を読んでないせいもあるのだろうが、ちょっとでも聞き逃したら置いて行かれそうな難しさ。大変だ…。今回は盛り上がりにも欠け、イマイチな印象だが、最終話への繋ぎとしてもろもろを整理したものと考えたい。それにしてもジンネマンの心変わりはあっさりすぎるか。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-03-08 21:20:34) |
898. 機動戦士ガンダムUC/episode 5 黒いユニコーン
《ネタバレ》 一般人、連邦政府、ネオジオン、財団、その商売敵… その中にもいろいろな人がいて、いろいろな考え方がある。それぞれの立場、思惑、信念が複雑に絡み合う。これを一回見ただけですべて理解するのはなかなか難しいように思う。メインはサブタイトルにある通り、黒いユニコーンに乗るマリーダ・クルス。再調整され、アルベルトを「マスター」と呼んでいるが、早い段階でバナージの声に反応しまくっているんで、恐らくジンネマンなら一発だろうと思ったが、本当にそうなってしまった。そういう意味で期待を越えていく内容ではなかった。良かった点としては懐かしい顔(カイ・シデン、ベルトーチカ・イルマ)が見られたことと、ゼネラル・レビルの登場シーンかな。続きが楽しみだ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-03-08 21:19:45) |
899. 網走番外地(1965)
《ネタバレ》 いくつか印象的な場面がある。鎖を切る場面もいいが、やはり脱獄決行日のアラカンが凄まじい。その迫力に依田たちと同じく圧倒されてしまった。往年の大スターの使い方、活かし方が上手いやね。逆に不満な点を挙げるとすれば権田との逃走劇。橘の苦悩や、妻木夫人に怪我を負わせた権田への怒りなどがあまり伝わってこない。「なんか面倒なことに巻き込まれちまったな~」くらいの感じ。ついでに最後の妻木とのやり取りもベタすぎてどうも…。普通に楽しめる映画であるけど、傑作とまでは思わなかった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-02-11 15:49:08) |
900. グランド・イリュージョン
《ネタバレ》 フードを被ってた奴が4人のマジシャンをチームにして、でっかいこと(犯罪)をしでかす話。でもこの「フォー・ホースメン」はあまり魅力的ではなかった。その分、目立ったのが彼らを追うディラン刑事。銭形警部を思い起こさせる華麗な逃げられっぷりが面白可笑しく、こちらメインと考えればそれなりに楽しい映画だったかなと。で、黒幕の正体についてはどんでん返しが用意されてる訳だけど、これはイマイチ。演出面で。なにも「ユージュアル~」レベルを期待してる訳じゃないけど、もうちょっとゾクゾクしたかったなー。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-01-21 18:05:12) |