81. ザ・ファイター
《ネタバレ》 凄い面白かった。まだ4月だけど今のところ今年ベスト1!キャラもストーリーも音楽も全部よかった。ダメ人間たちの再起の物語。兄貴の出所後に、主人公が主人公として動き出す瞬間、そして最もダメ人間だったクリスチャン・ベール兄貴が「じゃあお前は何を成し遂げたんだ!」と叫ぶ場面でグッときた。 [映画館(字幕)] 9点(2011-04-24 01:00:26) |
82. SR サイタマノラッパー
《ネタバレ》 確かに映像は安っぽいし音も不自然。役者もパッとしない。けれど、ラストシーンは思わず感動してしまいました。この映画で描かれていたことが、商業劇映画で描けているかと考えると、はっきり言ってその数は少ないと思います。よく『「笑い」(お笑いにしろコメディ映画にしろ)は「笑われる」のではなく「笑わせる」ものでなきゃいけない』、なーんて言いますが、昨今映画やテレビで表現されている「笑い」はそれ以下の「他人を笑い者にする」ものが本当に多く、ゲンナリしています。この映画の主人公たちも周囲からは「笑われる」存在ですが、作り手は決して彼らを「笑い者」にして嘲笑っているわけではありません。そんな彼らがラストで歌うラップはまるで「音楽が音楽になる瞬間」でした。恐らくこの映画を職場で勧めて「このシーンが良かったんだ!」と言って見せても、「これが良かったの?wwへえーっwっっw(ププッ」という反応しか返ってこないだろうなあ。けどいーんだ、だからこそ俺はこのラストで感動したんだから。 [DVD(邦画)] 9点(2011-03-01 22:56:29)(良:1票) |
83. 十三人の刺客(2010)
三池監督の映画は苦手なものが多いのだけど、これはオーソドックスな作りで素直に楽しめました(それ故ファンには物足りないかも?)。出てくる役者たちも皆いい!皆魅力的だったなあ。鬼頭半兵衛が一番好きだったな。「理由などわからぬ、いいや要らぬ!」シビレるぅ~。シナリオ上というのか、設定上というのか、そういう所だけでは出せないキャラの魅力が、役者の魅力や個性で引き出されていると思う(それはただ単に役者の見た目に頼っている訳では決してない)。伊勢谷祐介さんのポジションが微妙と言えばそうなんですが、居なければそれはそれで、寂しいw。牛のCGがヘッポコだった以外は文句無しです。大満足でした。こんな娯楽映画(邦画)がもっと増えればいいなあ。 [映画館(邦画)] 9点(2010-11-01 12:46:33) |
84. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 相変わらずのスピルバーグ節!神懸かりの演出テクニックで、至ってシンプルなお話を超一級の娯楽大作に仕上げてくれました。ミクロな部分を徹底的に描く事でマクロを感じさせる物語になっていると思います。物語のテーマとスピルバーグの演出スタイルが見事に合致しているんでしょうね。前半はスペクタクルで、後半は象徴的な展開になっていき、前編後編で違った楽しみ方もできます。 逆に、リアリティを重視する人からは評価されずらいだろうなあと思います。 ティム・ロビンスは主人公の負の一面で、彼を殺すことで「一人で生きていく自分勝手な性格」と決別する、ということなんでしょう。「地下室」は深層心理の典型的な象徴だし(けどちょっと無理あるかな・・・)。息子が生きて帰ってくるのも、個人的にはご都合主義とは思いませんでした。「リアリティの都合」で死ぬほうがよっぽどご都合主義でしょう。ツッコミやすい映画だとは思いますが、それ以上に良いところがいっぱいある作品だと思います。 自分は映画全体を見て、「手を繋ぐ」っていうのは大事なことなんだなあ、と思わされました。この映画には、手を繋いだりスキンシップするシーンが沢山あります。つらい時、不安な時、危険な時。登場人物たちは直前までケンカしていても、そういう時にはしっかり手を繋ぎハグし合います。邦画ではあまりこういう演技ないですよね。国民性の違いもあるのかな。パニックに陥りかけた妹を励ますシーンも、ある意味では手を繋ぐ場面ですね。 自分が好きなのは、主人公親子がトライポッドに捕まり、鳥かごのようなモノに閉じ込められるシーン。ここをただのパニックシーンだと思ってはいけない!カゴに閉じ込められているのは、男女はもちろん、子供に老人、黒人白人アジア人、民間人に軍人たち。そして彼らが、たった一人のために手に手をとって助け合います。カゴの中が世界の縮図になっていて、人類が一致団結する場面になっているわけです。前半で散々人類の醜い一面を描いてきましたが、本当に絶望的な局面で初めて希望が見えるんです。このシーンは見て震えましたね。ここがクライマックスと言ってもいいんじゃないでしょうか。あとのシーンはオマケってことで(笑)。けれど、宇宙人が絶命するシーンも印象的でした。大殺戮を繰り広げた彼らでさえ、もがき苦しみ絶命する瞬間、助けを求めて「誰か」に手を伸ばすんだなあ・・・。 [映画館(字幕)] 9点(2009-11-03 07:38:17) |
85. クローバーフィールド/HAKAISHA
《ネタバレ》 とにかく大迫力で、終始ビビリながらの鑑賞となりました。いい意味で「もうつらい、早く終わってくれ!」と思いました。「逃げ出したい」という気持ちは当然あるけど、それと同時に「見届けたい」という気持ちもあるので、最後まで登場人物たちについていけるんだと思います。そしてクライマックスのあの長い間は衝撃的。もう助からない人間だけが見る最後の光景。ヒェー! 手法やアイデア自体は斬新というわけではないけど、全編に細心の注意が払われているように思います(上映時間も、DVテープで撮影した時間とほぼ一緒)。撮影テクニックやら合成のマッチムーブ、役者たちの演技もトータルでバッチリ決まった快作です。 [映画館(字幕)] 9点(2008-10-22 23:01:42)(良:1票) |
86. 花とアリス〈劇場版〉
ありえねえ、と思いつつ、いいな、と思ってしまいます。アリス役の子のための映画ですね。「冗・談・で・す・よっ」のとことかが個人的には好きです。 [ビデオ(邦画)] 9点(2006-04-18 09:29:44) |
87. 鬼畜
ラストで原作にはないエピソードが追加されていて、より切なさ倍増(;;)。原作より面白い映画を久々に見ました。 [映画館(字幕)] 9点(2006-01-05 09:41:07) |
88. めし
成瀬巳喜男はこれを含め5本しか見ていないけど、これが一番好きです。題材がわりと身近なものを扱っていて取っ付き易いし、笑いの要素も多くて楽しく見れます。成瀬監督の作品はこれに限らず、キャラクターがみんな魅力的ですね。小林圭樹と杉村春子がホントに良かったです。これを見終わったあとはしばらく「めし!めし!」・・・って感じで、頭の中はめしのことでいっぱいでした(笑)。 [映画館(字幕)] 9点(2005-08-22 09:22:45) |
89. お茶漬の味
カロリー軒の看板が可愛い(笑)。鶴田浩二はうまい店をいっぱい知ってるね。笠智衆もいい味出してる。夫婦二人でご飯の準備をするシーンが丁寧に描かれてていいですね。 [DVD(字幕)] 9点(2005-08-20 21:32:55) |
90. サブウェイ・パニック
まるで落語のようなオチ(笑)。ラスト以外でも笑いどころがいっぱいあったりするし。 「誰だ?」 「公安局です」 「オゥ!」 このリアクションめっちゃ笑える(^^) [DVD(字幕)] 9点(2005-05-07 17:20:40) |
91. 極私的エロス 恋歌1974
誰でもこの映画の出産シーンを見れば「おおおぉおーーーーすげぇぇぇーーー!!」と思うはず!多分!!主人公の女性のキャラクターも強烈です。ラストシーンのI GOTCHAも大好きです(レザボア・ドッグスでも使われていた)。ちなみにあのピンボケは監督のミスらしいですよ(^^;。 [映画館(字幕)] 9点(2005-04-17 07:30:17) |
92. アビエイター
ギャングオブニューヨークが長くて退屈に感じ、あんまり好きじゃなかったんですが、今回のアビエーターは前作よりも結構面白かったです。テンポが良くて2時間くらい苦もなく見られました。さすがに中だるみを感じるところもあったけど、最後まで入り込めます。ハワード・ヒューズについては前知識はほとんど無かったけど、一本の映画としてちゃんと見れる映画になってると思いました。映像もなかなか迫力ありました。あざとく感じられるところもあるけど、ギリギリで踏みとどまってる感じ。飛行機が群れをなして飛び立っていくシーンが楽しい。主人公がトイレで必死に手や服を洗うシーンのほうが、後半の心象風景などよりはよっぽど良かったと思います。 [映画館(字幕)] 9点(2005-04-02 08:50:55) |
93. 十階のモスキート
主人公もボロボロだけど、まわりの人間もけっこうムチャクチャ。ゴルフバッグを背負いながら「私がどんな思いで生活してると思ってんのよォ」とかいう前妻とか(けどちょっと笑えた)・・・。クライマックスは、状況の割りに緊迫感がなかったのがかえって新鮮。ただ昇進試験の内容を暗記している主人公のただならぬ雰囲気はすごかったです。 9点(2005-03-26 10:55:28) |
94. 男たちの挽歌II
編集でだいぶシーンがカットされているらしいっすね。言われてみれば展開がものすごく急な場面がいくつも。でもそんな歪さもチョウ・ヨンファの銃撃戦がすべて吹っ飛ばしてくれました。ああ、おれもチョウ・ヨンファみたいになりたい。無理か。 9点(2004-12-30 14:09:33) |
95. 家族ゲーム
もともと会話も噛み合わないような家庭の食卓を、さらにメチャクチャにぶっ壊して去っていく松田優作がすんばらしい。しかも船で去っていく。冒頭の「沼田くんの家ってあれですか?」とマンションを指差すのも可笑しかった。 9点(2004-12-10 17:41:18) |
96. あの夏、いちばん静かな海。
最後のイメージショットの羅列で思ったのだけれど、この映画は全体がまるで「動く”思い出の写真”」のよう。奇麗な映画だなあ。 [DVD(邦画)] 9点(2004-03-08 22:53:40) |
97. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
どっひゃ~!!これは凄いですね。前2作は正直言うと「まあまあ面白い作品」程度にしか思ってなかったんですが…。CGクリエーターに憧れる身としては衝撃の映画でした。CGがちっとも嫌らしく感じなかったし(感じる人もいると思いますが…)。CGは前2作でも存分に使われてはいますけどね。あの敵の大群を見たときは、映画なのに「死ぬ…!」って思った(笑)。ところでガンダルフって目ぇ開けて寝るんだな(^^;。 [映画館(字幕)] 9点(2004-03-04 17:01:54) |
98. SF サムライ・フィクション
こういう映画があっても良いんじゃないでしょうかねえ。センスがあって良かったと思う。単純に楽しめました。きたろうさんが個人的にはツボでした。けど布袋さんが宝刀を奪った理由がよくわからないなあ。その辺が残念。 9点(2004-03-03 16:52:37) |
99. エデンの東(1955)
《ネタバレ》 もう思いっきり主人公に感情移入してしまった。お金を拒否された後の行動なんて、もしかしたら自分もしてしまうかも…と思った。最後は一応ハッピーエンドだけど兄貴はどうなったのやら…。 9点(2004-02-04 22:48:49) |
100. ラヂオの時間
映画でこんな大笑いしたのは初めて。自転車ひかれちゃったよ(笑)。 9点(2004-01-11 18:24:05) |