81. パンズ・ラビリンス
《ネタバレ》 去年から待ちこがれていた超・期待ファンタジー。 予告や洩れ聞こえて来る情報からは、『ミツバチのささやき』の新解釈リメイクとしか考えられなかったんだけど、まぎれもなくそういう作品です。本作の凄い点は、 (詳細はブログにて)[映画館(字幕)] 9点(2007-10-14 21:40:36)(良:1票) |
82. ブラッド・ダイヤモンド
《ネタバレ》 [インターネット(字幕)] 8点(2007-10-14 07:08:51) |
83. リバーワールド(TVM)
《ネタバレ》 うわ、登録されてるぅ。 レビューしちゃおー(笑)。 もはや伝説的な原作に対し、一応忠実なんだけどいろいろアホなアレンジをかまして脱力を誘ったTVムービーどぇした。 宇宙人モナドのデザインとかは予算のなさが響いてるなあ。主人公はリチャード・バートンのはずなんだが…3倍速いリヒトホーフェンも観たかったんだが…そして原作2巻目のクライマックスで迫り来るイエヤス軍を防ぎ止めるオデッセウスもすげかったし…。 代わりに登場するのがネロ皇帝。悪役ですなー。わかりやすすぎです。あの彼岸世界では古代ローマ人が最も強いというのには同意するから、頼む、カエサルとは言わない、敵はグラッススとかスキピオとかにしてくんねーか。ネロではあまりにローマが悲しい。日本人としてイエヤスの代わりにスモウソルジャーライデンとかニンジャウォリャーヌレサメが登場したって許すぜ。ネロはやめれ。 まあある意味、安心はしたんですけどね。 P・J・ファーマーの原作は『白鯨』に匹敵するアメリカ文学史上の暴挙だと思ってますから、下手に予算をかけて悩ましい作品になるよりは心が痛まずにすみました。 少ない予算・頭の悪い脚本なりに、原作に対する愛情・リスペクトはあった。そこが何と言うか憎めない所だなあ。クライトンの『コンゴ』に似てるかも。 [DVD(字幕)] 1点(2007-10-12 01:44:34) |
84. フラガール
《ネタバレ》 【訂正懺悔編】 一日経って、3点から7点にUPしました。理由は末尾に。 薄いいいぃぃぃ〜〜〜ッ! 感想はもう、これに尽きる! (詳細はブログにて)[地上波(邦画)] 7点(2007-10-08 19:25:28)(良:1票) |
85. マルクス兄弟デパート騒動
これまで、そんなに多くのマルクス作品を観てるわけじゃないが、今のところ本作が一番好き(凄いのは断然『二丁拳銃』だけど)。 (詳細はブログにて)[DVD(字幕)] 7点(2007-09-29 22:31:53) |
86. 火星人メルカーノ
作品としては最低なのに、どうしても10点以外をつけるのが不可能だ。 完敗だ。 完璧すぎる。 (詳細はブログにて)[インターネット(字幕)] 10点(2007-08-18 21:16:25) |
87. 地獄の変異
えむあっ。さん偉い! よくぞ登録してくれました(つうかオイラが単なる面倒臭がり)。 確かに後半はあ〜んな展開になりますが、山岳映画・密林映画が腐るほどある中、貴重な洞窟探検モノとして (詳細はブログにて)[映画館(字幕)] 8点(2007-07-07 01:29:16) |
88. 世界最速のインディアン
去年からオーストラリア・ニュージーランド映画が大好きになってきているんですが、これは直球ド真ん中のオージーテイスト。 ピストン作りの、ほとんど錬金術まがいのやり方がツボでした。本作の1世紀前には本当 (詳細はブログにて)[映画館(字幕)] 10点(2007-06-19 18:20:25) |
89. サブウェイ
いま、部屋の掃除をしています。大量に抱えていたDVDはほとんど全部売って、手元にはアートアニメのDVDと本とクラッシックのCDだけ…と思ったら出て来ましたよ『サブウェイ』のビデオが。しかも未開封。レン (詳細はブログにて)[ビデオ(字幕)] 9点(2007-06-15 15:43:49)(良:1票) |
90. 家での静かな一週間
[映画館(字幕)] 8点(2007-06-14 14:25:51) |
91. インビジブル(2000)
えーこの春、『ブラックブック』の宣伝でバーホーベン大将が来日した時、本人の口から「失敗作」のラベルを貼られてしまった可哀想な本作。フルチンで、しかも一肌脱いで(笑)まで演技したケビン・ベーコンが猛烈に (詳細はブログにて)[映画館(字幕)] 4点(2007-06-13 18:24:34) |
92. X-メン
《ネタバレ》 アメコミには神話的な詩情がある。神話的な美学もある。他国に比べて圧倒的に若いアメリカ文化が必要とする、とてつもないものがいっぱいある。本作ではミュータント各人の引きずる記号が、そういう素晴らしさを雄弁 (詳細はブログにて)[映画館(字幕)] 7点(2007-06-12 18:44:45) |
93. ショート・サーキット
あら。いまふとここを見てみたら、続編の方がちょっと点数高いでわないの。オイラも同感です。本作のジョニー5も確かに可愛いけど、バダムの手の中ではまだ魅力全開とは行かないねえ。もち、バダム節も大好きなんだ (詳細はブログにて)[映画館(字幕)] 6点(2007-06-11 02:04:54) |
94. 対話の可能性
まだヤン翁が無名だった頃、本作の日本初上映の時に身近なファンを誘って観に行って、全員が全員腰を抜かしました。当時の感想は「うあー!」しかない。 (詳細はブログにて)[映画館(字幕)] 9点(2007-06-10 20:28:53) |
95. 夜明け前(1953)
《ネタバレ》 戦中・戦後的な枠組では「神道=右翼」なワケですけど、神道が誕生した幕末時代には「自由主義思想」だったんすな。国学派がセッセと古文書なんかを紐解いちゃって古代へ、古代へと遡って行った結果、国学末期の平田 (詳細はブログにて)[映画館(邦画)] 7点(2007-06-09 23:23:37) |
96. 明日へのチケット
なんか、もっと各作品の人物が絡むのかと思ってたら、意外とアッサリ系な処理でしたな。 (詳細はブログにて)[映画館(字幕)] 7点(2007-06-08 19:06:37)(良:1票) |
97. 頭山
初めてのブログ連係レビューなんだからと『話の話』や『道成寺』をレビューしてみようと思ったんだけど、一言も書けない。格が高すぎました(笑)。ちょっと敷居を下げてこのあたりで…以下はネタバレ含みで。ここが (詳細はブログにて)[DVD(邦画)] 7点(2007-06-07 23:43:49) |
98. あるいは裏切りという名の犬
相変わらずというかいつも通りというか、映画館であんまり画は観ない。代わりに音楽を聴く。 本作では冒頭の音楽のミスリードぶりにヤラレて、最初の1時間はほとんど音楽のみに集中してしまった(まあ主演二人の鼻は別として)。この映画の音は甘い。とてつもなく甘い。普通この手の作品でリズムを刻まない音楽を入れないわけがないのだ。なのに、こんな甘いメロディに耳を委ねる心地よさが、フランスらしいドライで残酷な物語を中和させ、観る者の心を最後まで引っ張って行ってくれる。本作はストーリーや宣伝のターゲットと違って、女性の観客にもオススメだろう。劇伴としてとてもいい仕事だと思う。 というワケで、宣言したい。 この作品は『東京ゾンビ』と志を同じくした音楽哲学で綴られている! …あっそこ石投げない! [映画館(字幕)] 7点(2007-05-23 18:30:18) |
99. スパイダーマン3
『神童』の2回目を観るつもりだったけど、時間が合わず渋々コレに。アゴを外しました。ブルース・キャンベルには「ジョン・クリーズの跡目を継ぐ気か?」と苦笑い。一番凄かったのは画面の中ではなく、画面の外の戦い。ソニーの製作陣と監督との突っ張りあいの傷跡が凄い。サム・ライミはかけがえのない、骨のあるバカだぜ。 ちょっと別の話をしよう。 1991年、リーナス・トーバルズが Linux カーネルの最初のコードをネットへ投稿した時、それは邪道の塊だった。UNIX の掟を破ってアセンブラを埋め込みまくり、もちろんネット上では「論外」の烙印を押された。だがこれは世界で初めて実用になる可能性を持った、386 系 MMU の力を引き出せるフリーソフトなのだ! このコードを OS へ発展させるため、ギークたちが群がった。開発は爆発的に進み、2年後には実用になる UNIX モドキが生まれて、これがカーネル 0.9 と呼ばれるバージョンだ。カーネル 2.0 で elf を、その後ルーティングから USB 対応まで様々な先進機能が盛り込まれる。この時点では既に大手企業やNSAが動き出しており、ページング効率化や、フック利用のセキュリティ等が巨大組織の手で実装され始めた。世間では Windows 98 が売れに売れていたが、現在の逆転の構図は、既にこの時期に仕掛けられていた。 この頃からリーナスは「奥の院」へ入るようになる。コメンテーターとしてマスコミの前へは出るが、開発にタッチするには利害関係や動く金額が巨大で、複雑になりすぎていた。彼の言葉ひとつで、とてつもない額が世界中で動き回るからだ。彼は現在、「"NO" を言うのが主な仕事だ」と言っている。利害が膠着した開発サイドの最終的な「神の声」という事だ。実際、彼の言葉で「学者や企業の玩具」になるのを何度も免れている。Linux は政治的に灰色のOSに近づきながらも、個人ユーザから離れていく事はなさそうだ。 チープな巻末1ページの掲載から始まったスパイダーマン。ソニーの押し付ける《A》シナリオに対し、ライミは頑固に安っぽいコミックへの愛を叫ぶ。画は固定したコマの、ギトギトのメロドラマ、頭の中で台詞をフキダシに置き換えて観てほしい。台詞の長さ、フレームの空き具合…バッチリだ。流星が Veeem! って叫んで落ちてるしな。ここまで映画を捨てたのは凄い。 そもそもマンガってのは安っぽくなきゃイカンのヨ。-6点はコロンビアに。 [映画館(字幕)] 4点(2007-05-21 20:51:23) |
100. ディープ・インパクト(1998)
《ネタバレ》 本当は小ネタ欄でいい話だが、知らない人が多いようなので、ちょっと書いておきますか。 本作は2つの原作を強引に接着して製作した、SFに対するレイプのような映画。 片方は50年代の古典的名作『地球最後の日』。原作者はスーパーマンの元ネタ『闘士』の作者として知られるフィリップ・ワイリー。この原作では、太陽系重力圏に捕らえられ刻々と地球へ迫ってくる遊星の恐怖が丁寧に描かれている。本作の地上パートと思えばいい。 もう片方はSF界の御三家の一角、アーサー・C・クラークの90年代作品『神の鉄槌』。三体問題の当然の帰結として地球へ衝突する運命にある小惑星をぶっとばそうという、英国流破滅SFの流れも汲んだ紳士のアルマゲドン。本作の宇宙パート。 で、思いっきり並行して描かれる地上と宇宙が、まったく別の物語になってて、これ凄すぎです。シュールすぎます。元々が木に竹を接いでるわけで、その合わない継ぎ目のガタガタした感じがたまらなく変(というか…やっぱり凄い)。 だって違う小説を、しかも戦後直後の大らかなSFと90年代のハードSFを、1章づつ交互に読んでるのと同じなんだよ! これで両者に通じる何かが見えてくれば話は別なんだが…まあ一応、人類愛というくくりはあるね。 この映画、地上パートと宇宙パートの連携があまりに粗雑なので、異なる映画のツギハギだと思って観る事ができてしまうし、一度そう思ってしまうと「映像モンタージュの力ってすげえや」と思わないワケにはいかないね。 フィリップ・ワイリーはコミック『スーパーマン』にネタをパクられた上に内容まで改変されて(ワイリーの描いたのは、どれだけ善行を重ねても世間に理解されず、神に幸福を乞いながら消滅していく超人の姿でっせ)、作家としてかなり悲しい目に逢ったわけだけど、死後も第2の代表作でこんな扱いされるなんてなあ…報われないお方です。 [映画館(字幕)] 3点(2007-05-19 19:48:15)(良:2票) |