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ザ・チャンバラさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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81.  リベリオン
ばればれの「マトリックス」フォロワーであるにも関わらず、そんな二番煎じ感をピュアなハートで乗り切ってみせた、これぞ男子必見の傑作です。ありきたりな未来、トンチの利いた展開もなし、その上つっこみ所満載と、脚本レベルでは滑りまくってるわけですが、やっぱりガンカタですよ。これ以外には語るべきものはありません。ただひたすらガンカタがかっこいい、それだけで9点あげちゃいます。その他の要素は、すべてガンカタで見栄を切るためのお膳立てにすぎないのです。それにしてもこの監督さんは、なかなか「道」というものをわかっておいでです。「道」とは剣道とか柔道とかの「道」ですね。ガンカタを漢字で書くと「銃型」なわけで、身体の体系化された動きとしての柔道、剣の体系化された動きとしての剣道、その延長として銃の体系化された動きとしてのガンカタ。そんな「道」の基本は一撃必中、つまり瞬間の勝負です。そのためかこの監督、アクションでは徹底的に必中にこだわってますね。物量を重んじるハリウッドにおいて、スポットにこだわるアクションは貴重ですよ。その弊害として、ひとつひとつのアクションがどうしても短くなってしまうわけで、その薄味感をフォローすべく、見せ場のタイミングにはこだわりが感じられます。ためて、ためて、ためて、ガンカタ!みたいな。このあたりの見せ方って、どこか時代劇みたいですね。水戸黄門がラスト15分までチャンバラしないみたいな。
9点(2004-08-04 12:40:34)(良:4票)
82.  サイン 《ネタバレ》 
友人と映画館に行ったんですけど、大満足の私に対して、友人は「つまらん」と大激怒。ここのレビューを読んでも否定的な意見が目立つんですけど、一方、否定意見は「つまらん」という直感的な見解ばかりで作品の欠点を明確に指摘するわけでもありません。結局、作品の本質的な完成度がどうのとか、理屈がどうのではなく、どう感じるかが問題の映画みたいですね。監督の呼吸に見る側のバイオリズムが合うかどうかが問題みたいな。そういった意味では、私を含めこの映画を楽しめた人というのは、相当に得をしてるわけですよ。笑えたし、驚いたし、本当に最高の経験ができましたから。私はもう画面にクギ付けでした。シャマラン映画の特徴ってのは、どんなに異常な事態にも日常の視点を放さないことです。家族のリアクションには人間的な温かさや面白さがあり、それが見る側の想像力のかせともなってるんです。リアクションがあまりに日常的すぎるからこそ、見る側が飛躍的な先読みをしないんですね。そしてそれがサプライズにつながっていると。アンブレイカブルでは「主人公は大事故でも無傷でした、なぜでしょう?~それは超人だから」、サインでは「ミステリーサークルができました、なぜでしょう?~宇宙人がやってくるから」。そのまんまなんです。しかし、演出が観客の想像力を完全にコントロールしているおかげで、そこには謎が生き続けるわけです。こんな芸当ができるのはヒッチコック以来ではないでしょうか。幸い、私はシャマランとの相性がいいので、これからもシャマラン作品では楽しめそうです。シャマランは、家族の描き方や、子役の扱いが抜群にうまいのもいいですね。ちなみにこの映画は10点でもよかったんですけど、やはり宇宙人がアレなので1点だけ引きます。扉1枚破れなかったり、バット1本でボコボコにされたり、果ては水が苦手なのに地球へやってきて、結局一晩で退散するなど、映画史上最大のうっかりさんでした。まぁ、この映画でプレデターみたいなのが出てこられても困るし、あれはあれでよかったような気もしないでもないですけど。
9点(2004-08-02 23:44:35)
83.  マッドマックス
B級アクションのお手本のような映画です。クールな主人公、悪すぎる敵、暴虐な展開と、メジャーでは出せない味が凝縮されています。それにしても暴走族が怖すぎです。はじめて見たのは小学生の時でしたが、コアラとカンガルーが作り上げたおおらかなオーストラリア像を完全に壊されました。あんなにもバイオレントな国には一生近寄るまいと心に決めましたね。そして、これ、「リーサル・ウェポン」「ブレイブハート」「パトリオット」「サイン」と、メルギブはよく奥さんを亡くしますね。
9点(2004-07-08 16:07:34)(笑:1票)
84.  女優フランシス
投稿がひとりですか・・・。かなりマイナーですけど、傑作ですよ、これ。自ら不幸へと突き進んで行くフランシスは、演技を間違えれば見ている側にイライラ感を与える可能性大の難役ですが、ジェシカ・ラングの女優魂とあいまって壮絶な緊迫感に溢れています。デビュー作「キングコング」では猿と気が合って当然のバカ女優、その汚名を払拭するかの如く挑んだのが本作なんでしょう。ラングは後に「ブルースカイ」で同様の役をやってオスカーを受賞していますけど、こちらの方がはるかにレベルは上。これは必見の映画ですよ。
9点(2004-06-29 19:32:53)
85.  エスケープ・フロム・L.A.
なんていい映画なんでしょう。結構お金もかかってるのに、精神年齢のヤングな男子しか喜ばない映画作りに入魂してくれるんですよ。すっごくいい肉が手に入ったのに、結局カレーに使っちゃいましたって清々しさを感じます。何かにつけて愛だ感動だと入れようとする客寄せの潮流は完全無視、デートのやつは見に来るなという男子校チックな潔さもたまらんです。スネーク同様、無意味に世間を逆恨みしようぜ!同志達。あと、黒コートはネオよりもスネークが先!こちらの優良なかっこよさもリスペクトです。
9点(2004-06-10 08:30:55)(笑:2票) (良:4票)
86.  突撃(1957)
傑作。キューブリック作品ではもっともよくまとまっています。しかもキューブリック作品でもっとも人間らしいし。ここまで感情的な作品って、キューブリック作品では例外的ですよね(「スパルタカス」はキューブリック作品ではないと見なして)。しかしラストではあっさりと死刑を執行してみせ、ここで彼はヒューマニズムと決別してみせます。この映画を象徴する展開であると同時に、その後のキューブリックの作風をも示唆する映画史上の重要シーンだったわけです。
9点(2004-06-09 22:04:49)
87.  ブロブ/宇宙からの不明物体
この手のジャンルでは最高クラスの傑作です(B級モンスター映画でという括りですけど)。軍隊出動あたりでモンスター映画から怪獣映画に進化し、後半の怒涛の展開には燃えに燃えました。「ドリームキャッチャー」や「BATS蝙蝠地獄」など、軍隊出動のモンスター映画は数あれど、ここまでテンションをあげてくれる映画は滅多にありません。さすがフランク・ダラボン。主人公が高校生ってあたりがいかにも80年代ですね。これや「ザ・グリード」の続編をずっと待ってるんですけど、いつになったら作ってくれるんでしょう?
9点(2004-06-05 15:50:34)
88.  ゴースト/ニューヨークの幻 《ネタバレ》 
私がもっとも苦手としている「泣けるラブストーリー」として宣伝されていた上に、『ニューヨークの幻』という甘さ5割増しの邦題により敬遠してきた作品であり、これだけの大ヒット作ながら今の今まで見たことがなかったのですが、もうすぐAmazonプライムの無料配信が終わるということで「タダのうちに見ておくか」と鑑賞しました。 そしたらなんと良かったんですよ。決してラブストーリーに寄りすぎておらず、ドラマ・ミステリー・コメディがバランスよくブレンドされた作品であり、アイデアも豊富で非常によくできた作品だと思いました。早く言ってよぉって感じです。 オスカーを受賞した本作の脚本を書いたのはブルース・ジョエル・ルーベンであり、この人は人が死ぬ話ばかりを書く変わった脚本家なのですが、それだけこだわりを持っているジャンルだけあって本作には意表を突くようなアイデアがいくつもありました。幽霊って生身の人間よりも優位な存在として描かれることがほとんどなのですが、本作では声を伝えることも目の前のものを動かすこともできない非力な存在であるという逆転の発想で描かれています。かなり変わった切り口ではあるものの、幽霊という存在を突き詰めると本作の描写の方が理にかなっており、なかなかよく考えられているなぁと感心させられました。さらには、非力で為す術がなかった主人公が徐々に形勢を逆転させ、最終的には自らの死の黒幕を追い込む様には大変なカタルシスが宿っており、特異な設定と物語が見事に絡み合った上質な脚本となっています。 監督はジェリー・ザッカー。『フライング・ハイ』を監督したり『裸の銃を持つ男』シリーズの脚本を書いたりしてきた人物なのですが、これらの作品はすべての映画の中でももっともコテコテな部類に入るコメディであり、ドラマ要素や風刺要素が一切入ることなく、くだらない笑いを大量投下することで90分程度の上映時間を満たしているという作風に特徴がありました。そんな映画ばかり撮ってきた人物が突如として真面目な映画を手掛け、途中でふざけたりすることもなく安定的な演出力を披露していることにはかなりの意外性がありました。一応、ウーピー・ゴールドバーグが出てくるところだけは笑えるのですが、その笑いも従前の作品とは異質なタイプの笑いであり、そのキャリアで磨いてきたスキルをほとんど使わずに笑いを取りに行っているという監督の引き出しの多さには感心させられました。なお、本作の翌年に製作と脚本を担当した『裸の銃を持つ男PART2 1/2』では早速本作をパロディにしており、オリジナルとパロディの両方で儲けるという卒のなさには二重の意味で笑わされました。 主要登場人物4名の中でもっとも目立っているのはウーピー・ゴールドバーグであり、彼女のオスカー受賞は順当な評価だったと言えます。また、公開当時に全世界が惚れたデミ・ムーアの魅力は圧巻のレベルで、こんな彼女がいたら心配で成仏できないだろうなぁという作劇上の説得力にも繋がっています。そんなウーピーとデミが本作公開後にはハリウッドトップクラスのギャラを得るスターにランクアップした一方で男優陣は伸び悩んだという世評が示している通り、男優2名はパっとしません。そもそもパトリック・スウェイジの起用に監督は賛成しておらず、ハリウッドの名だたるスター達にことごとく出演オファーを断られた後にスウェイジに落ち着いたという経緯があるのですが、スウェイジは本作の顔を演じるには華に欠けたという印象です。また、憎まれ役を演じたトニー・ゴールドウィンには妙な小粒感がありました。監督はカール役にはビッグネームが欲しいと考えていたものの、こちらも意図した俳優を押さえられなかったための配役だったようです。
[インターネット(字幕)] 8点(2018-06-22 22:28:32)(良:1票)
89.  金融腐蝕列島[呪縛]
90年代後半は『新世紀エヴァンゲリオン』や『踊る大捜査線』など大人の仕事をリアリティとエンタメのバランスをとりながら見せるという作品が随分と流行っていましたが、その路線を徹底的に突き詰めたのが本作でした。 ヒーロー然とした登場人物はいないし、展開にも突飛な部分はなく、現実に発生した総会屋利益供与事件の裏側では本当にこういうドラマがあったのかもしれないというリアリティを誇っていますが、同時に映画全体はアクション映画並みのテンションの高さを維持しており、本来は面白みのない題材をこれだけ面白く仕上げた監督の手腕には感服しました。 また、日本映画にありがちなもっさりとした人間ドラマに突入することなく、企業の危機管理問題に終始して2時間をやりきってみせた姿勢も気持ちよかったです。 私自身がこの映画の世代の人間ではないので一部によく分からない用語があったりもしたのですが、細かい部分を理解していなくても全体の流れには付いてこられるよう、物語の基本構造は単純に作られています。深く理解したい人にも、軽く楽しみたい人にも応えられる構造となっているという点でも、本作の出来は驚異的であると感じました。
[インターネット(邦画)] 8点(2018-06-15 18:12:34)
90.  ザ・ギフト 《ネタバレ》 
人が死なないどころか暴力沙汰も流血沙汰もほとんどなく、サスペンスとしてはかなり大人しい作風ながら、終始張り詰めた緊張感のある良作でした。 前半は、普通の夫婦がおかしな奴に目をつけられて平和な日常を侵食されていくというよくあるタイプのストーカー映画ながら、ジョエル・エドガートン演じる挙動不審な男・ゴードの不気味さや、人とズレているために何が彼の心のスイッチになるのか分からないというサスペンスで、見るものに終始嫌な汗をかかせます。 一転して後半はゴートの正体とともに主人公・サイモンの本性も暴かれ、善と悪が逆転し、さらには観客に対するサプライズもあるというかなり動きの激しい展開を迎えます。静から動への転換や、真の悪人が制裁を受けるというある種痛快な展開など、このパートでも観客の心をガッチリ掴む仕掛けが多くて感心させられました。  【注意!ここから大きくネタバレします】 また、オチを見てから前半に戻ると、サイモン夫妻とゴードの噛み合わない会話が、初見時とはまるで別物に見えるという細かい作りにもなっています。 サイモンと共犯関係にあったもう一人の同級生・グレッグが、ゴードの名前を聞いただけで顔を強張らせたことを考えても、ゴードがサイモンに対して抱く感情は誤解や逆恨みではなく客観的にも正当なものであったことが分かるし、二人の間で起ったことは数十年経ったからと言って忘れてもいいレベルの内容ではありませんでした。 この情報を踏まえて前半の会話を見ると、ゴードはあえて切り出さないが、過去のイジメを前提にした発言を何度もしています。どう考えたってこの二人は青春時代のイジメの件をまず話さないといけない間柄にあるし、ゴードは辛抱強くサイモンからその発言が出ることを待っている。それどころか、自分は過去を水に流しているから安心して話していいよという気遣いまでを見せているのに、サイモンはそんな重大な件を忘れてしまい、今の話ばかりをしているのです。 ゴード宅(実は彼の雇い主の家でしたが)にサイモン夫妻が招かれた夜の件も同じくで、ここでもゴードは過去の総括を期待していたのに、サイモンは「うちの嫁が美人で親切だからと言って、ちょっかい出して来てんじゃねぇよ」とまったく見当違いのことを言い出します。初見時にはゴードの方がおかしいように見えていた会話が、実はサイモン側がおかしかったという細かい作りになっていたことには驚かされました。 ジョエル・エドガートンは本作を監督しただけでなく自ら脚本も書いていますが、ここまで芸の細かい作品を作り上げた手腕には恐れ入りました。
[インターネット(吹替)] 8点(2018-05-19 02:49:39)
91.  レディ・プレイヤー1 《ネタバレ》 
IMAX 3Dにて鑑賞。世界観を説明する導入部や前半の見せ場であるカーレースでは3D効果の高い見せ場があるものの、後半にいくにつれてだんだんと3Dは雑になり、2Dでもいいっちゃいい状態になっていきます。 かつては娯楽作の帝王だったスピルバーグも今や70代。そういや21世紀に入って作った娯楽作で本当に凄かったのは『マイノリティ・リポート』と『宇宙戦争』くらいで、あとは社会派作品ばかりになったスピは過去の監督だと思っていたのですが、ごめんなさい、見くびってました。演出の緩急の付け方や見せ場に入るタイミングなどでは熟練した技が炸裂し、スピはいまだ現役バリバリの娯楽監督であることを見せつけられました。レースでのゴール場面や、ピンチにおける味方の救援など、来ることは分かってるのにそれでも興奮させられるという、この演出のキレは凄いと思います。 物語は紋切り型です。オタク青年の成長物語と夢追い人だったクリエイターの人生をたどる物語が平行して描かれるのですが、これが70年代から繰り返し見せられているスピルバーグの自己投影映画であり、特に新鮮味なし。また主人公の育ての親であるおばさんが殺されるという展開は、あくまで観客に対して敵はそれくらいやってくる奴ですよという説明をするためだけに存在しており、主人公の物語にはまるで影響を与えないというアッサリ仕様。要はビジュアルを見せることに映画のすべてを集中させており、そのためにドラマパートは極力簡素にとどめているというわけです。この豪快な刈り込み方とか、見ようによってはツッコミどころ満載の内容なのに、見せ場の勢いで乗り切ってみせたスピの力って、やっぱりすごいと思います。 もうひとつスピが見せた実力と言えば、膨大なキャラの権利関係の調整だったと思います。本作に登場する古今東西のキャラクターはとんでもない量であり、画面の片隅にチラっとえらいものが写ったりするのですが、これだけのキャラの使用権を獲得できたのは、世界中のクリエイターからの敬意を受けているスピルバーグが本作の看板になっているからだと思います。他の監督ではこうはいかなかったでしょう。
[映画館(字幕)] 8点(2018-04-21 03:15:32)(良:2票)
92.  ストレイト・アウタ・コンプトン
ヒップホップには疎いのでN.W.A.も本作の登場人物たちのこともほとんど知らず、映画でよく見るアイス・キューブって本業でもここまで優秀な人だったんだと本作を見た初めて知ったようなレベルなのですが、それでも本作は楽しめました。 実際のヒット曲を使っているだけあって楽曲には力があるし、監督のF・ゲイリー・グレイは90年代にアイス・キューブやドクター・ドレーのMTVを手掛けてきた人物であるだけに、それらの楽曲の見せ方をよく心得ています。さらには、それらの楽曲がどのような背景で作られたのかがドラマで語られていることから、すでに彼らのファンである人だけでなく、初心者の入門編としても楽しめるようにできています。音楽映画としてかなり優秀なのです。 また、最初はみんなでワイワイ楽しみながら曲作りをしていた仲良しメンバーが、金や地位が絡み始めたことから険悪になっていくという物語は内幕ものの基本ではあるのですが、これがドラマの黄金律に当てはめてきっちりと作りこまれているため、やや長尺の上映時間でも一気に見せてしまうjほどの力があります。ヒップホップに疎い私ですら楽しめたのですから、N.W.A.のファンの方には堪らない映画ではないのでしょうか。
[インターネット(字幕)] 8点(2018-04-08 12:00:45)
93.  チェイシング・エイミー 《ネタバレ》 
本作は上映時間のちょうど真ん中辺りで綺麗に分断されており、前半と後半でほぼ別の映画になっています。 恋愛経験の少ないマンガオタクがガチ恋愛をしてしまった。しかも、相手はよりによってレズビアンという落としづらさMAXの相手。進展を諦めて友人関係に落ち着くべきか、それとも関係性の破壊を覚悟で一か八かの大勝負に出るべきかという主人公の葛藤は世の多くの男性が経験していることだし、ミューズ役・アリッサの丁度いいレベルの美人加減なども良く、前半部分は男のロマコメとして非常によくできていました。 後半は一点して重苦しい展開を迎えます。愛しのアリッサが地元では有名なヤリ○ンだったことが判明し、海よりも深く落ち込むホールデン。前半が恋愛映画だとすると、後半は恋愛を考察した映画になっています。恋人の過去が気になって仕方がなくて、言わなきゃいいことだとは分かってるのに、言わずにはいられなくなってしまう男の悲しい性が痛々しいほどリアルに描かれています。 また、ひと悶着あった後にホールデンが提示する「みんなで3Pしよう」という解決策。誰が聞いても論外なのですが、彼だけは真剣。でもこういうバカなところって、男にはありますよね。 さらにラスト。自作がアニメ化されるという大チャンスを棒に振り、友人兼ビジネスパートナーを失ってまで1年間悩み苦しんだ末に、元カノとの思い出をマンガにしたホールデン。その渾身作を持ってアリッサの前に姿を現し、未練たっぷりの顔で「感想を聞かせてほしい」と言うわけですが、その様は自作の歌を彼女に送る高校生ばりのダサさ全開で、結局男は何も進歩しないという終わり方をします。 一方アリッサはと言うと、1年ぶりに再会した元カレの前で一応瞳を潤ませてみせるものの、ホールデンが去り、入れ替わりで友人が戻ってくるとホールデンのマンガをポンと投げ捨て、すぐに現在の日常へと戻っていきます。恋愛する時の男は愚かで、一方女性は冷静。その現実をまざまざと見せつけられるラストでした。  『エターナル・サンシャイン』や『ブルーバレンタイン』など恋愛を考察した映画には傑作が多いのですが、例に漏れず本作も傑作だと感じました。 あと、本作が凄いと感じたのが、ホールデンはケヴィン・スミス自身を投影したキャラクターであるだけでなく、アリッサ役のジョーイ・ローレン・アダムスこそがスミスの元カノであるという事実です。自分がフラれた時の話を、自分をフッた元カノを使って映画化するというスミスのイカれ具合。また、恋愛の過程をマンガにして彼女に贈ったホールデンのみっともない姿は、元カノを忘れられなくてこんな映画までを作ったスミスの自己批評でもあったことへの驚き。そうしたバックストーリーまでを踏まえて作品を見ると、ひとりの男の生きざまとしても味が出てきます。
[インターネット(吹替)] 8点(2018-02-23 19:54:02)
94.  ハクソー・リッジ 《ネタバレ》 
映画人として完全に終わったと思われていたメル・ギブソンが、彼を毛嫌いするハリウッドの住民たちをも納得させてオスカー大量ノミネートと2部門受賞という栄誉を勝ち取った作品こそが本作なのですが、なるほど、本作を観ればメル・ギブソンは映画を撮るという才能に溢れた人物であることがよく分かります。 主人公・デズモンドの人格を形成したものは何だったのか、また軍隊や社会は彼の主張にどう反応したのかが描かれる前半部分は簡潔ながら非常によくまとまっています。メル・ギブソンは実生活では信仰心の厚すぎる人物なのですが、本作では宗教という要素をバッサリと切り落とし、父と子の物語として再構築した辺りの見切りの良さも光っています。ヒューゴ・ウィーヴィング演じる父親は頑固で酒飲みで女房子供に暴力を振るう最低野郎なのですが、その一方で息子が軍刑務所に入れられて窮地に陥っていると知るや、自分のコネを使って何とか息子を助け出そうとする優しさも見せており、善悪では割り切れない複雑な人間性というものがきちんと表現できています。また、当初はデズモンドの信仰を理解できず、彼に対して辛く当たっていた戦友達が徐々に変化していく様も自然に表現されており、人間ドラマとして非常によくできています。 戦場はまさに地獄。そこら中に手足や内臓が散乱し、それらの周囲には血の海ができているという表現は、これまで見たどの映画よりも実際の戦場写真に近いものであり、まさにリアリティの塊となっているのですが、本作が特殊だと思うのが、このリアリティの極限の中に娯楽的な誇張を紛れ込ませているという点です。散乱する死体を左手で引っ掴んで盾のように構え、右手でマシンガンを乱射するという突飛な見せ場や、投げられた手りゅう弾を蹴り返す場面、また文字通り血の雨が降る場面などが登場するのですが、これがリアリティある戦場描写にちゃんと馴染んでいるのです。そもそも全体の構成自体も、史実では一定期間でなされた行為を本作では一夜の出来事として見せており、かなり無理のあるまとめ方をしてはいるのですが、これに違和感を覚えさせられない辺りが脚色や演出の妙なのでしょう。『ブレイブ・ハート』でも感じたのですが、メル・ギブソンはリアリティと虚構を混ぜるのが本当に巧い監督だと思います。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2018-01-05 20:15:17)(良:1票)
95.  メッセージ 《ネタバレ》 
めちゃくちゃに綺麗な映像と、説明台詞のほとんどない静かな展開というドゥニ・ヴィルヌーヴ節全開の作品であり、もはや環境映像と化していることからやたらと眠気を誘われました。また、チマチマと作業をする数人の科学者と、宇宙人への即時攻撃を主張し始める軍部という構図はこの手の映画ではありがちなのですが、人類との間の科学力の差が圧倒的であり、どの程度の反撃を仕掛けてくるのかの予想も立てられない宇宙人相手に最初の一撃を繰り出すなんてことを主張する軍人がいるとは思えず、この辺りでもテンションが下がってしまいました。 ただし、ラストでネタばらしをされると、なんちゅー素晴らしい映画なんだろうかと評価が反転しました。未来と過去が同居し、因果関係が失われた人物の主観が見事に表現されているし、冒頭から挿入されてきた主人公のドラマの断片がここで見事に整合することの気持ち良さも相当なものでした。また、多くを語らないヴィルヌーヴの作風が本作には欠かせなかったこともネタばらしの後で判明し、映画を最後まで見ることって大事だなと思い知らされました。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2018-01-05 20:09:17)
96.  スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 
IMAXにて鑑賞。 『フォースの覚醒』はレイがルークの元に辿り着くまでの物語でしたが、ようやく出会えたルークは『帝国の逆襲』のヨーダ以上の偏屈じじぃになっており、「もう弟子はとらん」といけ好かない態度をとるのみ。前作の冒険を見てきた我々からすれば、はるばる来てくれたレイの話に耳を貸し、その要望は聞けないにしても、じっくり説明くらいはしてやればいいのにと思うところなのですが、とにかく頑なに心を閉じている様にはイライラさせられました。ルークと旧知の仲であるチューイやR2もレイのために口添えしてやればいいものを、いるのかいないのか分からないほどの存在感だったし。 レイはレイでカイロ・レンと感応しておかしくなり、さらにはすぐ隣にジェダイマスターがいるという恵まれた環境にいるにも関わらず今の自分の精神状況を素直に相談しないので、こちらにもイライラさせられました。二人とも、ちゃんとコミュニケーションとりましょうね。 この前半部分の退屈さはシリーズ屈指のレベルに達しており、「こりゃ、『ファントム・メナス』をも下回るシリーズ最低作来たかな」と覚悟を決めました。そういえば、『ファントム・メナス』って邦題は何とかならんもんですかね。『ジェダイの復讐』を『ジェダイの帰還』に変更したのだから、『ファントム・メナス』も『見えざる脅威』に変更すべきではないかと思うんですが。って、本作とは全然関係ない話をしちゃいましたね。そんなことが気になるくらい、本作の前半は面白くなかったってことです。 しかし、後半になると作品は一気に息を吹き返します。レイとカイロ・レンの共闘、フィンとファズマによる元上司・部下対決、ダメ上司かと思われたホルド司令官が見せた男気(性別は女性ですが)などなど、燃える見せ場の連続で頭の毛が抜けそうになるくらい興奮させられました。ファンが愛着を覚えているメカの登場のさせ方、ピンチの際の救援のタイミングなど演出はもうキレッキレで、ディズニーはルーカス以上に『スターウォーズ』の撮り方を掴んできているように感じました。 とはいえ、次回作へは期待よりも不安の方が大きくなりましたが。本作ではキャラの整理が進みすぎており、どう見てもリーダーとしての才覚のないカイロ・レンが率いることになったファースト・オーダーと、ファルコン号に収納しきれる程度の人数しか生き残っていない反乱軍は今後どうやって戦うことになるんでしょうか。
[映画館(字幕)] 8点(2017-12-16 15:26:46)(笑:1票)
97.  ジャスティス・リーグ(2017) 《ネタバレ》 
IMAX 3Dにて鑑賞。3D効果はまぁそれなりで損した気分にはなりませんでしたが、2Dで見ても情報量はほぼ変わらないと思います。 一定水準の作品を量産する体制を整えたマーベル勢とは対照的に、DC勢はいまだ彼らなりの成功方程式を生み出せておらず、本作についても敵の目的が不明確で恐怖の対象になりえていなかったり、リーグの作戦や勝敗ラインがわかりづらくて盛り上がりを逃していたりと、完璧な娯楽作にはなりえていませんでした。 ただし、それでも私が本作を支持できるのは、キャラクター劇として極めてよく出来ているためです。 ・パラノイア的に暴れまわったBVSを経て真にヒーローとしての自覚を持ったが、同時に生身の自分には限界があることを悟ってバトルでは裏方に徹しているバットマン。 ・能力も実戦経験もチーム随一で、必要な場面ではチームの支柱となるワンダーウーマン。 ・粗暴だがその奥にある気の良さが伝わってくるアクアマン。 ・同類に出会えた喜びを隠しきれないフラッシュ。 ・勝手にアップグレードされていく己の体への恐怖から引きこもりのひねくれ者になっていたが、訳ありメンバーと関わって自分の体の使い方を覚えていくことで徐々に精神が安定していくサイボーグ。 どいつもこいつも良いキャラをしているし、キャラクター間でちゃんと化学反応が起こっています。ジョス・ウェドンはザック・スナイダーが編集したバージョンから1時間も短縮して完成版を作ったようなのですが、この短い上映時間でよくこれだけキャラクターを描けたものだと感心しました。 さらに、スーパーマンが他のヒーロー達とはパワーも存在感も違う、桁外れのヒーローであるという描写になっていた点にも納得できました。そんなスーパーマンの参戦には、ドラゴンボールZのフリーザ編でようやく悟空が戦線復帰した時のような興奮がありました。これぞマンガ映画の醍醐味です。 また、ハンス・ジマーが降板し、その跡を継いだジャンキーXLも降板し、最終的にダニー・エルフマンが音楽を担当することとなったのですが、エルフマンの登板によって全体の曲調が明るくなり、特にバットマンのテーマはエルフマン自身が作曲した1989年版に戻されたので、『バットマン/ビギンズ』以来12年間続いたジマーのドンドコ節に辟易としていた私のような人間は、久しぶりにヒーローらしいテーマ曲を聞けてホッとしました。 その他、ロード・オブ・ザ・リング風の合戦からヒーローバトル、さらには多様なマシーンの登場と見せ場のバリエーションはやたら多いのですが、ヴィジュアルの巨人・ザック・スナイダーはこれらを闇鍋状態にせず、ひとつひとつの見せ場の独自性と全体の調和を見事に両立させています。こちらでも満足感がありました。 決して器用な出来ではないものの、これから始まる各キャラクターの単独主演作への期待を高めるには十分の作品だったと思います。さらには、一通りの単独主演作が終わった後にはジャスティス・リーグPART2が予定されていますが、成長したヒーローたちの再集結も今から楽しみです。
[映画館(字幕)] 8点(2017-11-25 03:18:43)(良:1票)
98.  インサイダーズ/内部者たち 《ネタバレ》 
憎くて強大な敵を持たざる者達が倒すという物語なのですが、主人公達が決して社会正義の代弁者というわけではなく、あくまで私怨に端を発した戦いであるという点に好感が持てました。片や、虎の尾を踏んで地位と片腕を失った元組長による復讐劇、片や、優秀なのに出世の道が開けない検事による支配階層への下剋上。この構図の時点で燃えました。 また、彼らと対峙する悪のゲスっぷりがとにかく最高です。「権力者はとんでもなく下品な宴会をやってるんじゃないか」という庶民が漠然と抱くイメージがほぼ完璧に映像化されており、金と権力の頂点にいる者達が夜な夜な繰り広げるバカ殿みたいな宴会は本作最大の見せ場と言っても過言ではありません。 原作のマンガが未完のまま打ち切られたということで終盤は映画版の独自展開に入っていくのですが、護送車からの脱走とイ・ガンヒのオフィスへの侵入がうまくいって、しかもこちらが期待する通りの言葉をイから引き出せて、さらには裏切りを疑われずにウ・ジャンフンが黒幕3人の懐に入るということがすべて達成できなければ崩壊するという、よくよく考えれば不確定要素が多すぎて運任せすぎる作戦ではあるのですが、この辺りになるとロジックよりもエモーションの方が勝っているため、さほどの違和感なく受け入れることができました。やっぱり韓国映画には勢いがあります。 「モヒート行ってモルディブ飲もうぜ!」というロビンソンのスピッツ的なギャグは当初何が面白いのか分かりませんでしたが、何度か繰り返されるうちにこちらもほのぼのとしてきました。私怨にまみれた物語の中で、こうしたほのぼの系のやりとりを入れてくるというバランスもよく考えられています。
[インターネット(吹替)] 8点(2017-11-17 18:50:21)
99.  羅生門(1950) 《ネタバレ》 
殺人事件が起こったが、当事者全員(イタコを介して霊界からお話している被害者当人を含む)が「殺したのは自分だ」と主張しているという、なんとも不可解な裁判。 多襄丸:真砂を巡って金沢と正々堂々決闘し、自分が勝った。 真砂:多襄丸に傷物にされて自分を見る夫の目が変わったため、後追い自殺をするつもりで金沢を殺した。 金沢:多襄丸の女になろうとした真砂の裏切りに失望し、自害した。 しかし、第三者が目撃していた真相とは、レイプで傷物になったことを金沢に責められた真砂が逆上し、二人の男を煽って決闘させたが、決闘に不慣れな侍と盗賊はへっぴり腰の泥試合を演じた後に、ギリギリ多襄丸が勝利したというものでした。 本作が優れているのは、通常は無罪を主張して当事者達がウソをつくという法廷劇の構図をひっくり返し、全員が「我こそが犯人」と主張するという捻じれた物語を作り上げたことと、その風変わりな構図から、人間には罪を被るという実害よりも優先したいほどの強力なプライドがあるという普遍的な物語を描いたことでしょうか。 さらに、本作は俳優陣の熱演もあって登場人物3人が誰もウソをついているようには見えず、各当事者にとっては、本当にそのように物事が見えていたのかもしれないという解釈も残します。人は、自分にとって都合の良いように物事を認識し、記憶するという性質を持ちます。多襄丸は豪快な盗賊としての物語を、真砂は最後まで夫に忠実な良妻としての物語を、金沢は妻を守れなかった自分の落ち度を隠す(=そもそも真砂は守る価値のない女だった)物語を求め、それぞれの物語に合うように事実を歪めて記憶していたのではないか。そうした解釈の余地が、さらに本作の意図を深めています。 本作を最初に見たのは中学生の頃でしたが、正直言って当時は全然ピンときませんでした。内容の複雑さに加えて、セリフの聞き取りづらさもあったのですが、今回はリマスター版で音声も改善された上に日本語字幕による援護射撃もあって、「この映画はこれほど高尚なことを語っていたのか」とひたすら感心させられました。 これは黒澤映画全般に言えることですが、録音機器の問題でセリフが聞き取りづらい上に、口語では分かりづらい難解な表現も多用されるため、日本語での鑑賞がかなり困難という厄介な代物となっています。本作や『七人の侍』が国内よりも海外で評価されたのも、字幕で鑑賞している外国人には、原語で見ている日本人よりも的確にセリフの意図が伝わったからではないかとすら思ったほどです。 あともう一点難を言うと、「レイプされた女は自害すべき」という価値観が登場人物全員の口から出てくる点には、ちょっと馴染めませんでした。これは時代の問題でもあるのでしょうが、第一の被害者であるはずの真砂の扱いがあまりに酷すぎないかと。
[インターネット(邦画)] 8点(2017-11-10 18:43:47)(良:3票)
100.  マイティ・ソー/バトルロイヤル 《ネタバレ》 
IMAX 3Dにて鑑賞。飛翔シーンや広大な世界観など3D効果を実感しやすい要素が多く、かつ、マーベルは3D技術の使い方も小慣れてきており、3Dで見て良かっと思える仕上がりでした。 ソーはMCU内でも出来がイマイチの部類に入るシリーズであり、特に前作『ダークワールド』はMCUワーストクラスの作品だと思っているので、本作についてもあまり期待をしていなかったのですが、小難しい主張やドラマ性というものをほぼ捨て去り、開き直って純粋に娯楽性のみを追求したことから、これがとんでもなく楽しい作品に仕上がっていました。 アンソニー・ホプキンスやケイト・ブランシェットといったトップクラスの俳優を惜しげもなく投入している上に、今や大作の主演を張るまでに成長したトム・ヒドルストンも本作では変わらず卑怯者のロキを嬉しそうに演じているし、お久し振りのジェフ・ゴールドブラムが最初から最後まで笑わせてくれて、マット・デイモンのカメオ出演まである。これだけ豪華なメンツでもてなしてくれるのだから、2時間はあっという間でした。 また、本編中2度ある『移民の歌』が流れるタイミングの絶妙さや、コーグの救援場面やスカージがヘラに反旗を翻す場面などもバチっと決まっており、完璧なタイミングで燃える要素をぶっこんでくれるのでアクション映画としても燃えました。 ムジョルニアの破壊に始まり、片目を潰されたりアスガルドを破壊されたり、そもそも敵が実の姉だったりと、よくよく考えてみれば本作はかなりの鬱展開なのですが、悩むよりも行動で突破し、どんな苦境の中でも望みを探すという楽天的な姿勢は、非常にソーらしかったと言えます。
[映画館(字幕)] 8点(2017-11-10 18:41:14)
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