81. 刑事コロンボ/策謀の結末<TVM>
犯人側は殺害の動機、方法など、取り立ててアリバイを作るわけでもなく、 コロンボの捜査過程もいつものキレがない。当然仕掛けもなしというわけで、 内容に関しては今イチ面白くなかった。見所はコロンボと犯人のユーモア溢れる会話と、 二人の間に芽生える友情らしきものかな。普通のドラマとして観れば、そこそこなんだろうけど。 [DVD(吹替)] 4点(2012-05-07 07:45:27) |
82. 時計じかけのオレンジ
管理社会の近未来を舞台に、暴力とセックスをキューブリック独自の手法で描いた作品。 シュールでポップな演出映像、斬新な表現力と、今観ても古さを感じさせない仕上がりに、 改めてキューブリックの非凡な才能に脱帽せざるを得ない。後半はややドラマ色が濃くなるが、 ラストのカットが監督のメッセージを明確に伝えており、何度観ても唸ってしまう。 暴力とセックスを完全テーマにした作品なので、生理的に受けつけない人は要注意。 [ビデオ(字幕)] 8点(2012-05-06 02:01:34) |
83. 刑事コロンボ/5時30分の目撃者<TVM>
コロンボのキャラやシナリオが、抜群の安定感を誇るシリーズ。 今回の犯人は二つの殺人を決行するも、さすがはコロンボ。超能力者並の鋭い観察眼から、 すでに一度目の殺人で彼に目星をつけてます。証拠固めは、お得意のコロンボの仕掛け。 ややどんでん返しぎみに炸裂し、副題に妙味を与えてくれた。お薦めのエピソード。 [DVD(吹替)] 6点(2012-05-04 22:27:02) |
84. 刑事コロンボ/美食の報酬<TVM>
キャラとストーリーに安定感のあるコロンボ・シリーズだが、この時期になると、 アイデアの捻出に四苦八苦している様子が窺える。本作はコロンボが多少強引なのと、 凶器となる小道具に馴染みがなくてピンとこなかったが、まあまあそれなりに楽しめた。 [DVD(吹替)] 5点(2012-05-03 02:16:59) |
85. 好色元禄(秘)物語
好色な姉妹の姿を描いたポルノ時代劇。「ウルトラセブン」のアンヌ隊員は、 いつの間にか色っぽいお姉さんになっており、妹役の橘麻紀もなかなか良かった。 見所としては彼女たちだけで、ストーリーのほうは推して知るべしといった内容。 かなりくだらない映画だけど、懐かしいひし美ゆり子の姿が見れただけでも良かったかな。 [ビデオ(邦画)] 1点(2012-04-14 19:09:44) |
86. 白い家の少女
ジョディ・フォスター主演のサスペンス・タッチのドラマ。 タイトル通り、白い家を中心にお話が展開。場面がコロコロ変わらず観やすい。 一見舞台劇のような作りだが、少女の心象を表現したようなカットがぽつぽつ入ってきて、 不思議な雰囲気を漂わせている。それでもジョディの魅力が一番見所の作品。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-10 06:53:30) |
87. JAWS/ジョーズ2
興行的にはヒットしたものの、設定やストーリーの展開は前作とほぼ変わらず、 パワーダウンだけが目立つ。出演者はもちろん、冒険活劇的な娯楽性と緊張感は失せたが、 普通のB級パニック映画とみればまあまあ。ホラー映画のような感覚で鑑賞すれば、 そこそこ楽しめるかとは思う。 [映画館(字幕)] 4点(2012-03-31 06:06:36) |
88. 太陽を盗んだ男
今でもカルト的な人気があるということだが、どこがカルトなのか全然わからない、 突っ込み所満載の娯楽作品。当時人気絶頂だった沢田研二と菅原文太の共演ということで、 ちょっと話題にはなったのだが、宣伝に力を入れていなかったのか、興行的には今一つだった。 主人公のキャラやストーリー設定はちょっと「タクシー・ドライバー」に似ているんだけど、 不真面目な作りがとても笑える。沢田研二はハマリ役とは思えないが、それなりに見れるし、 菅原文太のハチャメチャさは抱腹絶倒もの、昭和の人間には思わずニヤリとするシーンも。 肩の力を抜いて、細かいことは何も考えずに鑑賞する映画。 [DVD(邦画)] 5点(2012-03-30 06:00:38) |
89. 家族(1970)
高度成長期の世相を背景に、ある家族の姿を描いたドラマ。山田洋次監督には珍しく、 人情シーンがほとんどないリアルな描写、ややドキュメントタッチ風の演出とともに、 厳しい現実という視点から家族の絆や在り方を描いていて、重苦しい展開ながらも見応えがある。 山田作品の常連俳優さんたちの安定度も抜群だし、個人的にはこういう作りのほうが好き。 日本縦断ロケを敢行したロードムービーということで、製作者側の熱意が伝わってくる逸品。 [DVD(邦画)] 6点(2012-03-19 06:06:08) |
90. ジャスティス(1979)
アル・パチーノ演じる、熱血弁護士のキャラの魅力に重きを置いた印象の作品。 一応裁判劇ではあるけど、タイトルどおり、"正義"を前面に押し出した内容なので、 司法制度が抱える問題や矛盾等の設定は、わかりやすぎるほど隔たってます。 ちょっと凝った勧善懲悪ものといった感じ。やはりアル・パチーノの魅力を鑑賞する映画かな。 [DVD(字幕)] 5点(2012-03-15 04:12:32) |
91. 東京大空襲 ガラスのうさぎ
戦争の悲惨さと恐怖を少女の視点から描いた作品ということで、 小・中学生でも鑑賞しやすいストレートな作りになっており、終戦記念日あたりに、 テレビのスペシャルドラマで放送されていてもおかしくないような内容。 ドラマとしての妙味はないけど、"ガラスのうさぎ"の小道具も安定感のある使い方で、 テーマはちゃんと伝わります。ヒロインの少女役を演じてた女の子が印象的だった。 [DVD(邦画)] 5点(2012-03-11 03:43:03) |
92. 女教師
学園を舞台に、女教師へのレイプを題材にした清水一行原作のドラマ。 永島映子は好きな女優さんだけど、普通っぽさがこの役柄にはぴったり。 彼女をレイプする教え子が古尾谷雅人、他にも結構有名どころの役者さんが顔を揃えてます。 原作がしっかりしているのか、教育現場の問題点、レイプされたヒロインの苦悩、 少年側の心情などもそれなりに描かれているが、意味のないエロシーンがやたら入ってきて、 やはり中途半端さは否めなかった。にっかつだから、しょうがないんだけど・・・。 [DVD(邦画)] 2点(2012-02-04 19:33:18) |
93. フレンチ・コネクション
「ダーティーハリー」に通ずる刑事アクションものだけど、 実在の麻薬課の刑事二人をベースにしたお話ということで、娯楽映画でありながらも、 正統派刑事物という印象が強い。犯人との攻防や本格的なカーアクションに見応えがあるが、 主役二人のキャラも見所。強烈な個性でアクの強さを見せてくれるジーン・ハックマン、 相棒役のロイ・シャイダーも渋くてよかった。男臭さがムンムンに漂ってくるような作品。 [DVD(字幕)] 6点(2012-01-26 03:03:26) |
94. 愛のメモリー
ヒッチコックのオマージュ的作品らしく、冒頭の展開は確かに彼の作品で見た気が。 サスペンスとしては突っ込み所が多々あるし、事の真相も早い段階から見えちゃうけど、 邦題から想像できるように、情緒を感じさせる演出とカメラワークが見所で、 ちょっと変わった愛の形を見せてくれます。この監督さんの映画は、取っつき易いところがいい。 [DVD(字幕)] 4点(2012-01-22 13:12:23) |
95. 続・青い体験
キャスティングは前作とほぼ変わらないが、内容はまったく違ってます。 ヒロインのラウラ・アントネッリは、お手伝いさんから兄嫁役に。相変わらず色っぽい。 前作よりもコミカルシーンが少なくなっており、ちょっとエッチな青春映画といった感じで、 ストーリーはあんまり面白くないです。ずっとアントネッリばかりを見ていた映画だった。 [ビデオ(字幕)] 3点(2012-01-15 09:36:13) |
96. 007/私を愛したスパイ
公開当時はシリーズ最高傑作と言われた、ストレートで判り易い娯楽映画。 ボンドガール、秘密兵器は相変わらずの見所だが、殺し屋ジョーズのキャラも良かった。 映像はさすがに時代を感じるし、お話のほうも突っ込み所はあるけど、 このシリーズはあまり細かいところを気にせずに鑑賞するのがベスト。 マンガ的な、とても楽しい作品。 [地上波(吹替)] 4点(2012-01-05 05:46:26) |
97. タクシードライバー(1976)
鬱屈した一人の青年が狂気に走る様を描いたドラマ。 主人公の人物描写はたっぷりと描かれているのだが、彼自身の性格に大きな問題があって、 なかなか感情移入しずらかった。たぶんベトナム帰りという設定がポイントになるんだろうけど、 そちらの描写はいっさい描かれていないので、よほどのことがあったんだなと、 想像力で補うしかないのはちょっと辛いところ。ロバート・デニーロは好きな役者さんだが、 まだまだ若くて蒼い。皮肉な結末を迎えるラストは面白かった。 [DVD(字幕)] 6点(2011-12-27 12:58:28) |
98. 新・青い体験
前2作の「お手伝いさん」「兄嫁」の色っぽいお姉さんとはまったく違う設定で、 新シリーズは高校生の女の子が主役、キャストも一新されてます。 性への好奇心に目覚めたお堅い女子高生というキャラや、序盤の流れはいいんだけど、 地味な恰好をしていても、このヒロインがやたら色気があって、今一つピンとこない。 中盤以降は巷でよく聞かれる女子高生たちの生態を描いているだけで、率直に退屈な映画だった。 ラストもやけに中途半端で「?」。確かに青い体験ではあるんだろうけど・・・。 [ビデオ(字幕)] 1点(2011-12-23 14:15:01) |
99. リトル・ロマンス
少年少女の純粋な恋物語。本作がデビュー作のダイアン・レインが可愛かった。 ちょっと「小さな恋のメロディー」に似てる部分はあるけど、 こちらはストーリーにサンセットキッスの伝説が絡めてあって、確かにロマンスという印象。 二人の仲に重大な役割を果たす、変なおじいちゃんのキャラも良かった。 今の若い人にもお薦めの、ほのぼのラブストーリー。 [映画館(字幕)] 6点(2011-12-13 11:13:23) |
100. 愛の妖精アニーベル
主役の女の子のロリータぶりが、一時期話題になったソフトポルノ。 個人的には好きな女優さんだったけど、いつの間にかいなくなってしまった。 ストーリーは、もろ「エマニエル夫人」。香港を舞台に、愛に飢えている処女のヒロインが、 様々な体験を積みつつ、自己開放から・・・というパターン。演出も映像も見栄えはないし、 あちらの人たちはセックスに哲学を盛り込むことが好きなようで、お話もあまり面白くないです。 アニー・ベルはやっぱりかわいかったけど・・・。 [ビデオ(字幕)] 2点(2011-12-11 00:19:29) |