981. デブラ・ウィンガーを探して
この作品に出てた中で僕が知ってた女優は5分の2くらい。ちょっと展開が速いのでじっくり楽しむというわけにはいかなかったけど、割と面白かった。いくつかのテーマがあったけど、一番興味深かったのは、映画での女性の扱われ方に対する意見(すごくステロタイプに描かれることが多いとか、若い新人だけちやほやされるとか)かな。女優がスタジオに対してちゃんと批判意識を持ってるのが分かったのは収穫でした(ところでパトリシア・アークェットが言ってた「最近脱いだ映画で、すげーイヤなプロデューサーがいてムカついた」というのは「ヒューマン・ネイチュア」のことか?)。欲を言えば、欧米圏以外の女優、もしくは非白人(アジア・アフリカン・ヒスパニック系)の女優の意見も聴いてみたかった。そしたらテーマがさらに広がりを持ったかも。 6点(2004-04-21 16:43:08) |
982. ひかりのまち
「何か足りない」、でも、求めるものが何なのか、自分でも分からない・・・という、各登場人物の孤独や不安、イラ立ちが実にリアルに描かれていました。マイケル・ナイマンの音楽がとても映画と調和していたと思います。もう少し経ってから改めて観てみたい作品のひとつです。 6点(2004-04-21 16:09:38) |
983. がんばれ!ベアーズ
これは、子供の時に観たかったなあ。オトナになると、どーも観方がヒネくれていかんよね。んでも、最後の試合で一番下手くそな子がフライをキャッチしたとこは少し泣いた(自分もスポーツ駄目だったもんで)。多分、あの子にとっては自分の出てない試合のチームの勝利よりもあのプレイの方が価値のあるものだと思う。 6点(2004-04-21 15:57:07) |
984. ワン・ツー・スリー/ラブハント作戦
ソ連・東ドイツ(共産圏)をおちょくったギャグが連発されるんで、最初は政治風刺なのかな?と思っていたのだけれど、この作品の場合、割と無邪気というか、政治ネタも単なるネタのひとつって感じですね。後半の主人公の暴走っぷりがどんどん加速していく様が可笑しい。何だかんだでみんな一応幸せになるしね。 6点(2004-04-21 15:49:29) |
985. ツイン・フォールズ・アイダホ
うむむ、微妙。音楽や映像はとてもきれいだったのだけれど・・・結合双生児(俗に言うシャム双生児)を題材にした理由が、そのものを描きたかったのか、それとも単なる象徴なのか、イマイチわからんかった。前者ならもうちょっとリアルに描くべきだし、後者ならも少しファンタジックにしても良かったと思うし・・・なんか、双子のお母さんが出てきた辺りから「あれ?」てな感じでした。 6点(2004-04-15 16:24:45) |
986. 街の灯(1974)
何とも不思議な作品。一見、ひと昔前のよくある人情喜劇かと思いきや、何だかシュール(サイケデリック?)な感じもあるし、アメリカン・ニューシネマっぽいところもあるし・・・。飄々とした笠智衆、軽薄だけど純情な堺正章、演技は下手なんだろうけどそれが却ってイノセンスな雰囲気を醸し出してる栗田ひろみのアンサンブルがなかなかの見ものでした。ところでこの映画、研ナオコが整形手術に失敗した女性役(!)で出演してるんだけど、一瞬彼女を「けっこう、かわいいかも」と思ってしまった私も「どっかヘン」なのでしょうか? 6点(2004-04-15 15:59:21) |
987. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
このシリーズには大して興味も思い入れもなかったのだけれど、インド映画「マッリの種」で主演してたアイーシャー・ダルカールが出演してるというのを聞いて鑑賞、したのだけれど・・・出番少なっ!しかも、全然似合わない白塗りメイクまでさせられて、あれじゃバカ殿だよ(泣)。つくづく役者に対して愛情の無い監督だと再認識。あと気づいたことがもう一つ。今回アミダラとアナキンのロマンスが描かれる場面ではやたら背景が「きれい」なのだけれど、その「きれい」さが何だかクリスチャン・ラッセンの絵みたいで、馴染めんかった。と、ブツクサ文句を言いながら観ていたのだけれど、後半部分のクライマックスは不覚にもちょっとドキドキさせられてしまった。っていうか、あんだけ意味ありげな伏線を張られると、どうしても気になって、「エピソード3」どころか旧シリーズもまた観たくなってしまった・・・ちくしょお、ルーカスの罠にまんまとはまってしまった。このぉ、商売上手! 6点(2004-03-30 17:44:20) |
988. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
《ネタバレ》 このシリーズには大して興味も思い入れもなかったのだけれど、アミダラ姫の身代わりとなる侍女の役をキーラ・ナイトレイがやっていると聞き、鑑賞、したのだけれど・・・白塗りメイクで全然分からん(なんせ彼女の母親も分からなかったらしいから)。DVDで観たのでコメンタリーでこの事について何か言ってるかな?と思ったのだけれど、ずーーーーーっとCGがどーしたとか効果音がどーしたとかっていう話ばっかしで役者に関するコメントはほぼ皆無。ま、こーゆー映画だからしょうがないのかもしれないけれど、きっとルーカスは役者より異星人やクリーチャーやメカの方に愛着をもっているんだろうな。 6点(2004-03-30 17:35:18)(笑:1票) |
989. ヒューマンネイチュア
発想は面白いと思うのですが、今ひとつおバカ映画としても風刺としても中途半端だったような・・・。最後のどんでん返しも、なんか投げちゃった感じだなあ。ちなみにこの作品、文明(文化)と本能(性衝動?)を対立したものとして描いているけど、実際はこの両者って、ある種の“共犯関係”なんじゃないかなあ、と僕なんかは思います。下世話な話をすれば、例えばインターネットとかがこれだけ発達した影には絶対エロパワー(笑)があったと思うし、平安貴族が和歌をさかんに詠んでたのだって結局は「モテたい」っていうのが大きかったんじゃないかなー。ま、これはまた、別の話でした。 6点(2004-03-30 17:28:02) |
990. 生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言
作りとしてはかなり粗っぽい感じで、最初観た時はストーリーや人間関係を追うのに精一杯な感じだったけど、二回目に観たら良かったです。原発ジプシーやヌードダンサー、じゃぱゆきさん(っていう言い方、最近聞かないなあ)やオチコボレ高校生などのアウトサイダーの健気な生き様にカンドー。中でも無垢の象徴のような「アイちゃん」が涙をそそります。それになんつってもタイトルにインパクトがあっていいっすよね。因みにチェルノブイリの事故が1986年。ある意味、時代を先取りした作品でもあるんだな。 6点(2004-03-27 20:57:27) |
991. ウィズアウト・ユー
これは、監督の実体験を元にしているのだそうな。いわば私小説ならぬ“私”映画ってとこでしょうか?マンガチックな演出・編集(何となく「ファイト・クラブ」っぽい感じがしなくもない)で、なかなかエキセントリックな話ではあるのだけれど・・・残念ながら一観客としては「楽屋オチ」的な話にしか思えませんでした。っていうかこの主人公、全然オトナになり切れてないんだもん。んで結局仕事も恋愛も中途半端になっちゃうし。まあ、話の先が読めないという意味では面白かったし、なんだかんだでU2の曲で強引に納得させられちゃった感がしなくもないけれど。 6点(2004-03-27 20:19:55) |
992. 乳泉村の子
うーーーーーん。いや、いい映画だとは思うんですよ。特に「犬坊」が3~4歳位の時のエピソードは涙無くしては観られないし。ただなあ、現代の日本のシーンにどぉーも違和感を覚えてしまって・・・。なんか「おしんチック」というか・・・。いわゆる中国残留孤児って心情的になかなか複雑な問題があると思うし、そう単純に「涙の再会」にはならないんじゃないの?と思ってしまいました。ま、徳を積んだお坊さんだから、と言われてしまうとそれまでですが・・・。しかし繰り返しになるけど、子供時代の「犬坊」役の子はホンット可愛いです。 6点(2004-03-23 18:31:59) |
993. 真実の行方
うーん、面白くなくはなかったけれど・・・まず第一に、アメリカの法廷ものって何か苦手なんですよ。ホラ、腹の探り合いとか、水面下の駆け引きとか、キツネとタヌキの化かし合いみたいなのとかあるじゃないですか。そーゆーの見てると「もぉー、いーじゃん、腹割って話せばさぁ!」と思ってしまうのですよ。それに裁判制度もイマイチ納得できない事とか多いし。あとリチャード・ギアが、中途半端に良い奴ってのもなーんかなあ。ラストも、そりゃちょっとはビックリしたさ。んでも、ビックリさせりゃ良いってもんじゃないでしょー。確かにエドワード・ノートンの演技は凄かったんですけどね。 6点(2004-03-23 18:24:46) |
994. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
うーん、困ったなあ。「どこが悪かったの?」と訊かれたら「別にどこも悪くなかった」と言うしかないんだけど・・・。あんまドキドキ、ワクワクがなかったんですよね。あの竜とかオリファント(ゾウみたいなやつ)とか、凄いんだけど、凄いんだけど、なんかなあ・・・。これは作品の出来とかの問題ではなく、観客の自分のせいかも。というのも、原作を先に読んでいたんで(10年以上前。もちろん映画化するなんて思ってもみなかった)、展開が読めてたっていうのも大きいかもしれないです。何にも知らずにクライマックスシーンを観たら、「うぉぉぉっ!」ってなったかもしんないけど。でも最後のエンドロールは良かったかな。 6点(2004-03-18 19:07:25) |
995. 座頭市千両首
スタッフ等がかなり変更されてて、きっと会社側はマンネリ化を避けようとしたんだろうなーという感じは伝わってくるのだけれど、ちょびっと薄味な印象。ただ、上納金の千両を奪ったとカタギの農民たちに誤解され、「このド盲が!」と罵られた時の市の何ともやるせない表情に、アウトローの哀しみが見えた気がしました。あと、国定忠治が自分のことを「忠治が~」と言ってるのが、何だか神田うのみたいでちょっと面白かった(笑)。 6点(2004-03-16 18:43:48) |
996. CQ
トリュフォーの「映画に愛をこめて・アメリカの夜」なんかもそうだけど、劇中で映画、或いは映画制作が描かれる映画というのは刺激的なものが多い。映画制作の裏側を覗けるというだけでなく、そもそも映画を「観る」もしくは「撮る」というのはどういう事なのか、という観客に対する「問いかけ」があるから。尚且つこの作品は1969年に制作された、2001年を舞台にしたSF映画を扱っているって事でかなり期待したのだけれど・・・うーむ。どうもこちらに、「あの」コッポラの息子が監督、という先入観があるからかもしれないけれど、どぉーも頭デッカチの優等生っぽいような感じが否めない。往年のB級SF映画に対する愛情は伝わってくるけどなあ。やっぱ、もちっと観客の方も見なくちゃ駄目なんじゃない? 6点(2004-03-16 18:37:24) |
997. インドへの道
うーーーん、なんか中盤、ごちゃごちゃし過ぎ。なんであの女の人はレイプされたなんて嘘ついたの? 6点(2004-03-12 19:25:54) |
998. ホワイトナイツ/白夜
うー、皆さん評価高いですね。ごめんなさい、僕はどーも乗れなかった。亡命というハードなテーマなので期待して観ていたのですが、何か、話に重みが感じられなかったです。ダンスは確かに見応えあるけど、音楽があんまり好きじゃない80年代テイストで、まるで一昔前のトレンディドラマを観てる様な、「あー、この頃はこーゆーのがカッコ良かったのねー、今観ると“うぷぷ”だけど」っていう感じでした。ただ、最後のプチどんでん返しにはちょっとだけドキドキさせられましたが・・・ 6点(2004-02-28 16:30:57) |
999. エーミールと探偵たち
うーん、最初の方は良かったんだけどなあ。何とか現代風にアレンジしようとするのは分かるのだけれど、ヒップホップの曲を取り入れているところとか、オトナが無理して子供に取り入ろうとしてるみたいで今イチ。高級レストランの子供たちの振る舞いとか、可愛いというより憎ったらしいって感じだし。でも最後、犯人を追い詰める為に子供たちが取った手段があまりにも大らかで可笑しかったのが辛うじて救いでした。 6点(2004-02-24 18:21:25) |
1000. 素敵な歌と舟はゆく
飄々とした作風ですね。人生の不条理や運命の残酷さをサラッと描いているのが不思議な印象でした。ただ観てて、ちょっと置いてきぼりにされちゃったような感じもしたんですが・・・もう一度間を空けて観てみたい作品のひとつ。それとフランス映画好きの方の意見も聞いてみたいです。 6点(2004-02-21 14:44:23) |