1041. アウトサイダー(1983)
やっぱ「ステイ・ゴールド」良いですよね~。ドラマ「若者のすべて」(萩原聖人・木村拓哉主演)でこれ使われていたんで、パクりやがった!って思ったんだけど、意外にこのドラマも良かったですよ、地味で。当時コッポラがそれほどの大監督とは知らずに観に行ったんで、アメリカの田舎の高校生ってパワフルやなあって印象位しか持たなかったです。ラルフ・マッチオ君の声質がどうも気になってしまい、ラストまでのめり込めなかった記憶が。むしろ原作読んだ時に俺は泣いてしまいましたね。黄金どころか体中節々が錆び付き始めた今の自分が観たら、どんな感想を持つかなあ・・・、今度再見してみます。 [映画館(字幕)] 7点(2005-11-06 11:26:38) |
1042. ミリオンズ
《ネタバレ》 まさかこの監督が、ハートウォーミング系ほのぼの映画を撮るとは思わなかったので、なにか絶対裏がある展開じゃないかと邪推して観ていたんですが、結局何もなかったW。外国の映画って子役探しが本当にうまいなあ。ジャンルとしてはファンタジーが占める要素がかなり大きいです。オーラス最後の「奇跡」のシーン、もう少ししみじみとしたデリケートな演出だったら、もっともっと深い余韻が残ったと思います。敬虔な仏教徒の日本人が観るとちょっとわかりづらい箇所があるかもしれないですね。でも良い映画でした。 [映画館(字幕)] 6点(2005-11-06 10:26:29) |
1043. ゼロの焦点(1961)
狂言まわし的な役どころの久我美子より、この映画では有馬稲子と高千穂ひづるの方が 光ってました。謎解きより、運命に翻弄された哀しい女性の運命を見据えた佳作。松本清張原作だからといって推理小説的な興味で観ると肩透かしを喰うかも。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-05 13:46:49) |
1044. ハリー・ポッターと炎のゴブレット
《ネタバレ》 ええーーーー???これどうなってんの?たかが学校対抗の魔法大会の為に、なんで生徒たち湖に沈められなくちゃいかんの?なんで敵と戦うクライマックスがこれっぽっちしかないの?なんだかよく解んない事だらけ。このシリーズ、第二作目の「秘密の部屋」しか見たことないけど、主人公たちがどんどん大人びていくのに反比例して、お話の方は子供向けになっていってるような気がします。この魔法学校じゃ話には出てこないだけで、毎日こんな危険な授業ばっかしてるんだから、死人が出る事なんて日常茶飯事だと思ってたけど、そうでもなかったんだ。(完成披露試写会にて→) [試写会(字幕)] 6点(2005-11-05 11:34:49) |
1045. パッチギ!
久しぶりに男の血がわさわさと騒ぎ出すような日本映画に出会いました。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-05 10:19:55)(良:1票) |
1046. 上流社会
残念ながら見所は全て「ザッツ・エンターテイメント」の中に収録されてしまっているので、あえて全編通して観る事はなかったかなっていうのが正直な感想。ビング&グレースのデュエット「TRUE LOVE」は良いんだけどなあ・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-04 16:52:40) |
1047. バック・トゥ・ザ・フューチャー
いまさら自分ごときが言葉を重ねる必要もないんですが、映画の愉しみ全てがぎゅっとこの一本に凝縮された、濃縮還元果汁100%ジュースみたいな映画。何より自分がこの映画の事を忘れられない理由は、試写会の応募はがきを何枚も出してようやく初めて当たった、記念の一本だからです。 [試写会(字幕)] 9点(2005-11-04 16:38:05) |
1048. 白い船(2002)
善人の、善人による、善人向けの文部省推薦納得優良映画。自分は途中からもう全身むず痒くなってしまって大変でした。同じく善人しか出てこない山田洋次監督の世界観ならすんなり受け入れられるんだけど、この差は一体何? 策謀陰謀好きの自分なんかがそもそも観るべき映画ではなかった? [ビデオ(字幕)] 3点(2005-11-03 16:50:34) |
1049. 病院へ行こう
薬師丸「大丈夫ですよおおお~~~」とか、真田「大和撫子御用達!」とかヘンな一言キメ台詞ばかり記憶に残ってます。好きでもない奴に自分の写真、枕いっぱいに張り付けられたら少しは気味悪がったりしようよ、ひろ子ちゃん。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-03 15:50:58) |
1050. 夜の流れ
川島監督作品は「しとやかな獣」しか知らないんですが、斬新で前衛的なんだけどえらく面白い映画を作った人だったんだなあって印象。あくまで正統派の成瀬監督とのコラボレーション、一体どんな映画に仕上がってるんだ?っていうのが一番の興味でした。まずこれはおそらく司葉子が最も美しい時期に撮られた映画だと思います。ファーストシーンの水着(!)からラストの芸者姿でのお披露目まで、当時の最先端の衣装をとっかえひっかえしての登場は、ファンならずともその稀有なる美貌に目を奪われる事間違いなし!しかもカラーの鮮度が損なわれていないのには感動モンです。演技的には婀娜っぽい色香を残した母親役の山田五十鈴や草笛光子、彼女につきまとう別れた夫役の北村和夫のイヤらしさがすこぶる印象的。全体的に川島監督が成瀬監督のタッチに追従しているのかなって感じです。内容的にそれほど深いものを扱っている訳ではないけど、当時の邦画っていうのは、この手のメロドラマ的娯楽作品でさえも、大人の観客相手の水準を保っていたんだなあって羨ましく思いました。(→フィルムセンターの成瀬監督特集にて) [映画館(字幕)] 7点(2005-11-03 12:22:17) |
1051. オールド・ボーイ(2003)
《ネタバレ》 「15年間の不条理な監禁」という題材にぐいぐい引き付けられはしたけど、これは何度も繰り返してみたくなるタイプの映画じゃないですよね。ネタを知っちゃえば、ふーん、結局そういう事だったの、みたいな感想しか出て来ないし。まあそれはそれとして、ヒロインの女の子は京野ことみに似てるなあ。↓ミドの正体を出てきた瞬間に判ってたって方もいるんですねえ、凄いっす!俺は寿司屋の綺麗なお姉さんがメイク落としただけかと、 ラスト15分前あたりまで勘違いしてましたよ(←論外) [DVD(字幕)] 6点(2005-11-03 10:45:47) |
1052. センチメンタル・アドベンチャー
イーストウッドの映画はダーティーハリーシリーズを含め、殆ど制覇していたつもりだったんですが、この作品は見逃してました。何といっても原題でもある主題歌の「HONKYTONKMAN」が最高です。今年の「ミリオンダラー・ベイビー」を観た後、後追いみたいな形でこれを観た訳ですが、イーストウッドの「人間の死」についての確固たる信念、彼なりの哲学みたいなものは、もうこの時代から出来上がっていたんだなあって・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-03 10:36:25) |
1053. TRICK トリック 劇場版
上田「久しぶりだなあ、みんな・・・」山田「トリック!」上田のその後の台詞がすごく気になる・・・。ドラマ版のテンポに慣れてしまった人が観るにはかなりキツイ映画版。 [映画館(字幕)] 5点(2005-10-31 17:45:50) |
1054. 力道山
《ネタバレ》 はっきり言ってプロレスにもあんまり興味ないし、「力道山イコール街頭テレビの象徴」位の認識しかなかった自分でも、この映画にはガツンと来る重量感を感じました。まるで力道山に真上からのしかかられたかのような・・・。一番悔しかったのは、まぎれもなく戦中戦後のこの日本を舞台にした映画なのに、何故日本側優先のスタッフで製作出来なかったのかって事。確かに、今の日本にこの映画の主役を張れる役者がいるのか?って問われれば、ソル・ギョンクのこれだけの熱演を見せられた後では、正直言葉につまってしまう。十年前の赤井英和なら・・・あるいは吉川晃司あたりを30キロ太らせたら・・・でも違うかあ・・・。「韓流」映画にではなく「韓国」映画にしてやられた!っていう敗北感ですね、これはもう。あえて難をひとつ言えば、中谷美紀が演じた妻の部分がやけに美談めいていて、嘘っぽい事くらい。武藤も船木も(←この辺は知ってる)なかなか演技巧いじゃないすかあ! [映画館(字幕)] 7点(2005-10-31 14:35:26) |
1055. 男はつらいよ 寅次郎物語
秋吉久美子と寅さんの相性は正直どうかって心配だったけど、意外や意外、結構お似合いでした、このお二人。「お父ちゃん」「お母ちゃん」って呼び合うトコなんか特に。でも寅やの人々も含め、総体的なパワーが落ちてしまっているのは致し方ない事なのかな、ここまで来ると。前作「知床慕情」で盛り返した好調は維持してる水準。 [DVD(字幕)] 6点(2005-10-30 16:25:43) |
1056. 続・エマニエル夫人
ええっと、これも確か「年忘れエマニエル夫人大会」(←シツコイ)で・・・。 [地上波(吹替)] 2点(2005-10-30 14:18:05) |
1057. 映画女優(1987)
これは新藤兼人原作の方が断然面白かったです。嘘か真実かはともかく、田中絹代という女優のおんなの部分をかなり生生しく描いていたのに、映画のほうはどうも微温的。吉永小百合主演という制約があって、そこまで描ききれなかったのか。映像は市川作品らしく美しかったんですけどね。結局、市川&吉永コンビで傑作だったのは「細雪」だけだったなあ。 [ビデオ(吹替)] 6点(2005-10-30 13:17:56) |
1058. Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?(2004)
《ネタバレ》 オリジナルで蛇足に感じられた部分、ラストのパーティに行くまでのモタモタ、本木雅弘の存在意義等がすっきり削ぎ落とされ、逆に喰い足りなかった部分、奥さんと先生のキャラクターに肉付けがきちんとされていて、これはリメイクとしては大成功と言っても良い作品ではないでしょうか。ただ息子は増やす意味はなかったような気がするけど。薔薇の花を持って、タキシードでスーザン・サランドンを迎えに行くシーンのギアは、「愛と青春の旅立ち」のラストシーン以来のカッコ良さでしたね。もちろんこれは元々の出来が良いオリジナルがあってこその作品だと思うので、映画の出来としてはオリジナルは8点、リメイクは8.6点。だけど今回は切り捨てにして同点8点献上します。 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-30 10:23:51) |
1059. エマニエル夫人
昔、年末深夜の映画劇場「年忘れエマニエル夫人大会」(←やな大会・・・)で観ました。「続・エマニエル夫人」と「さよならエマニエル夫人」と豪華三本立て!紅白観ながら、眠いのを必死で我慢してサブちゃんのコブシやチーターの浪花節を、後ろめたさでドキドキしながら聞き入ってました。なぜかその時間だけウチのテレビが故障してたのか、霧が画面一杯にもやもや立ちこめていて、何が何だが良く解からなかったのが残念でした。 [地上波(吹替)] 2点(2005-10-29 17:48:32) |
1060. 驟雨
面白い、面白い、面白い!同じコンビの「お嬢さん乾杯」でも書いたけど原節子のこういう「主張する役」ってすごく魅力的。夫(佐野周二)から「話があるからこっちへ来い!」と言われた時の、さりげなく無視して流し台の前でお茶づけかき込んでるシーンの演技なんかもう絶品です。小津映画での、ひたすら控えめに笑みを浮かべている彼女しか知らない方がこれ観たら、ぶっ飛んじゃうんじゃないかなあ。ホント、なんていう事もない一組の倦怠期を迎えた夫婦の日常を描いただけの話、しかも根本的な問題は解決されないままに終わってしまうんだけど、内包されてる世界の豊かな事といったら・・・、言葉に出来ないですね、これはもう。しかも水木洋子の脚本が脇役ひとりひとりに至るまで、人間観察が行き届いていてずば抜けて上手い!いやあ、人間って本当に面白い!こういう小品にこそ、成瀬監督の特質が発揮されているような気がします。この映画を前知識なしに大きなスクリーンの前で鑑賞出来て本当に良かった、フィルムセンターさんに感謝です。原節子の実像って、この映画のヒロインに実は一番近いんじゃないのかなあ・・・。(→フィルムセンターの成瀬監督特集にて) [映画館(吹替)] 9点(2005-10-28 12:46:40)(良:1票) |