1041. ウルルの森の物語
少年少女の成長という意味ではまずまず。基本的にはファンタジーであり、かなり都合良く話が進んでいくのに加え、光る湖の過剰な表現、まるで神様でも現れたかのような親狼の登場シーンなど笑える演出も多い。出演者の演技もちょっと変だったな~。橋から落ちそうになったり(と言うか落ちた)、土砂が崩れたり、あの手この手で盛り上げようとしているが、「子供なら楽しめるのかな?」ってレベル。「スタンド・バイ・ミー」へのオマージュ的な場面があるが、大人が懐かしさに浸る映画ではない、あくまで子供向け映画なのだろう。 [DVD(邦画)] 6点(2011-01-03 17:19:07) |
1042. マイマイ新子と千年の魔法
ノスタルジーを売りにするのは結構だが、そこに頼りすぎてる印象。約90分の映画で60分くらい特に何が起きるわけでもない少女の日常を見せられる。この部分を楽しめなかったのがすべてでした。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2011-01-01 21:52:00) |
1043. バウンティフルへの旅
あ~ なるほど、気が済んだというより成長したと言うべきか。古き良きアメリカの雰囲気が心地良い秀作でありました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-12-28 22:42:28) |
1044. インビクタス/負けざる者たち
国が一つになっていく感動とスポーツ物の感動とが一体となって押し寄せてくる。4300万人の南アフリカ国民が応援しているという事を表現しようとするとき、家族みんながテレビの前に集まってるとか、スポーツバーで騒いでるとか、そういう画は当然だけど、あの飛行機のくだりですべてを感じられるってのが巧い。サッカーワールドカップの決勝はだいたい頭に入ってるからダメだけど、ラグビーワールドカップの結果等は全然知らなかったので決勝はドキドキ、でも「負けざる者たち」というサブタイトルは結果ばらしてるみたいだからあまり良くないかな・・・。それにしてもクリント・イーストウッド監督の安定感は凄まじい。素晴らしい時間を頂いた。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-12-28 22:40:32)(良:2票) |
1045. いのち・ぼうにふろう
《ネタバレ》 ならず者たちが人生で初めて他人の為に命を懸ける。そういう心意気が気持ち良い。ただし、捨てずに済んだ命は多々あるし、要領の悪さに目が行ってしまうというのは大きな問題だ。また逃げている間は「富次郎だけは助かってくれ」とも思ったが、逃げ切った後、急に虚しさが湧いてきた・・・ 人命の犠牲によって得られた幸せも存在するが、このケースでは誰も喜べない・・・。幸せを背負うという表現はおかしいかも知れないが、若い二人にはあまりにも重い物を背負う結果となった。ところで勝新太郎の使い方にはちょっとびっくり。剣豪のイメージが付いているスターを起用し、観る側に勝手な期待をさせておいて、それを逆手に取るような…。いや、なかなか面白いものです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-12-28 22:35:17) |
1046. 雪国(1957)
岸さん、お綺麗なんだけど、どうにも駒子が面白すぎる。特に酔ってる場面は相当面白い。これは必ずしも褒め言葉ではなく、本当はもっとじっくり見る映画だと思うのだが、笑えた印象の方が強くなってしまった。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-12-22 23:02:00) |
1047. 96時間
リーアム・ニーソン超強い。テンポが良くて楽しめたけど、安心感もあるのでハラハラドキドキは少なめだったかな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-12-22 23:00:16) |
1048. 絆 -きずな-
現代日本映画界の2トップと言っていい俳優の共演。当時はそれほどじゃなかったにせよ一応期待して拝見。がしかし、まるでVシネマのような低予算臭が終始付きまとう・・・。話が面白ければいいけど、そうとも思えないし、長く記憶にとどめておける映画ではないと思った。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2010-12-21 18:03:03) |
1049. ONE PIECE FILM STRONG WORLD
ワンピースブームに乗り遅れた者(マンガもTVアニメ版も未見)として、これを見てもいいのか?、見たとしても楽しめるだろうか?、と迷ったけど、その点はあまり問題なかったと思う。最初に感じたのは作画の美しさ。さすがに劇場版、お金がかかってる。レギュラー声優陣からゲストの竹中直人まで全体の演技レベルも高く、中でも田中真弓の熱の入った演技は特筆すべきことであろう。ストーリーに関していえば敵陣に乗り込んだ時が絶頂だった気もするが、脇役の見せ場も用意されているし、バトルアニメとして無難なものだと思う。和、洋、その他もろもろが混在した世界観が素晴らしい。 [地上波(邦画)] 6点(2010-12-19 14:22:35) |
1050. めまい(1958)
《ネタバレ》 トリックはまずまず。その後、取りつかれたかのようにマデリンを求めていくジョンの姿に本当の恐ろしさを感じさせるという二段の作りが面白かった。でもジョンの立場で考えた場合、怒りより喜びが上回る気がするんだけどな~。まあいいか。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-12-17 22:31:33) |
1051. ボディガード(1992)
アカデミー賞の授賞式が舞台になっているのに、どちらかといえばゴールデンラズベリー賞にご縁があったという本作。でもそんなに嫌いではないな~。三十郎(三船)や日本刀など日本人には嬉しい演出あり。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-12-15 21:05:52) |
1052. 裏窓(1954)
《ネタバレ》 なぜカーテン等で隠さないのかという事は置いておいて、後半の展開には息を呑んだ。足の怪我は覗きを始めるきっかけであると同時に、行動を制約させるものだ。リザが危険にさらされても助けに行く事ができない、ラースが乗り込んできたときにも戦うことができない・・・ このもどかしさが観る側にも緊張感を与えていたのだと思う。俳優陣も文句なし。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-12-15 21:03:07) |
1053. ゴールデンスランバー(2009)
盛り上がらないな~・・・ 首相暗殺犯の逃走劇でも盛り上がらないなら、宇宙人が襲来してくるとかいうレベルじゃないと無理。香川照之、永島敏行、濱田岳が演じた役もそれぞれ面白い存在なのに活かしきれていない。事の真相は明らかにされないし、どんでん返し等も無し。これではきつい。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-12-13 18:37:13) |
1054. パラノーマル・アクティビティ
ドキュメンタリーじゃないという事は知っていたが、冒頭の「感謝の言葉」とあまりにもリアルな作りに戸惑った。ウィジャボードが○○○というシーンでようやく作り物だと感じることができて安心したが、それでも寝室の場面では毎回緊張しっ放し。ちょっと疲れはしたが、楽しめた方だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-12-13 18:33:34) |
1055. 明日の記憶
まず2010年の姿を見せた後で2004年に戻り話が進められる・・・ この先どうなるか分かっている状態で見せられると結構つらいものがある。それでも大滝秀治が演じたエロ爺さんの言葉に少しだけ救われ、最後のあまりにもショックな現実さえも受け入れた枝実子さんの強さに感服した。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-12-10 22:00:51) |
1056. 街の野獣(1950)
《ネタバレ》 破滅へと向かう野心家の姿を印象的な脇役とともに描いた秀作。伝説のレスラー、グレゴリウス最後の戦いや、工場敷地内での緊張感溢れる逃走劇、そしてまさかのラストなどに大変な満足感が得られた。考えてみれば、主要人物の中で得をして終わった人は誰ひとりいない、勝者を作ってしまうと後味の悪さが生まれるからだろう。その点はすごく納得できるものだったし、微妙な余韻がまた味わい深いなぁ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-12-09 21:46:17) |
1057. うなぎ
《ネタバレ》 前作未読。前科持ち、しかも殺人となれば後ろめたさは当然であろう。理髪店を始めた場所はのどかだし、周りも面白くて良い人が多いのだが、やはり心を開く事はできない。自分を愛してくれる人もできたが、彼女にはなおさらといったところだろうか。この日々を打開させたのは意外にも嫉妬に狂った高崎の嫌がらせや、金をめぐる醜い争い、そして暴力だったというような感じで、タイトルのうなぎも上手く絡めているし、まずまず見られる内容ではあると思う。俳優陣では佐藤允さんが印象に残った。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-12-08 23:35:12) |
1058. クレイマー、クレイマー
どちらにも非があるとはいえ、やはりジョアンナの方が悪いと言わざるを得ない。引き止められた時点で話し合いを行えばビリーを悲しませずに済んだ可能性が高い。あっ それじゃ映画にならないか・・・。問題提起としては良かったし、父子の絆には感動できた。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-12-08 23:31:33) |
1059. キャピタリズム~マネーは踊る~
隣の芝生は青く見えるんだろうけど、日本だって相当ひどいもんですよ、ムーア監督。とはいえ、アメリカ企業の金儲けの手段はえぐいなぁ。良い意味でも悪い意味でも最先進国って感じ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-12-07 18:34:03) |
1060. 沈まぬ太陽
《ネタバレ》 原作未読。この映画にJALさんは随分お怒りだったようで、そういう意味で、どこまでが真実なのかは分からないけど、それにしても勉強になった気分。政府出資のフラッグ・キャリアが労組のリーダーを不当に海外に飛ばした上、「詫びを入れれば日本に戻してやる」と卑怯なやり方でいじめるなんて嘘であってほしいが、本当だとしたらよく辞めずに耐え抜いたと思う、家族を犠牲にした面はあるが、妻は夫を支え続け、息子も大人になって理解を示してくれたってことで、まあ良かったんじゃないかな。3時間超でもあまり長いと感じさせなかったのは渡辺謙の力によるところが大きいと思うし、三浦友和も国内映画賞の助演男優賞を多数受賞したのが妥当だと分かった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-12-07 18:30:58) |