1041. カンナさん大成功です!(2006)
《ネタバレ》 韓国っぽいラブコメ。整形の是非を問いかけているあたり、お国柄を感じることができて楽しい。 さて、この作品、アイデア、プロットは好きです。いわゆる『大逆転もの』。ただいろいろと腑に落ちない部分があり、高得点はつけづらいですね。 一番気になったのはサンジュンの本音。 序盤、アミの前でカンナのことを悪く言うサンジュン。てっきりアミの機嫌をとるために言った言葉だと思っていました。つまり、本当は整形前のカンナのことが好きだったのではないかと。でなければ、カンナの映像を一人で見たり、カンナの犬を拾って育てている理由がつかない気がするんですよね。で、ありのままのカンナに好意があったので、整形をしたカンナを軽蔑したのかと思うわけです。 ですが、サンジュンの本音、劇中では結局明かされません。もし私の仮説がただの思い込みだとしたら、こいつは結構なクソヤローということになっちゃいます。 カンナはカンナで基本良い人なんですが、自分の秘密を守るため、愛犬や父親を無神経に傷つけちゃうシーンは、やはり気になります。もちろんそれはクライマックスの謝罪の伏線であり、負の側面を見せたからこそ感動へとつながるのでしょう。でもそのクライマックスに行くまでが、カンナを全面的に応援できないってのが痛い。 つまり、メインの2人に共感しづらい部分があるのが、この映画にノれなかった最大の理由ですね。 また、映画として中盤以降説明不足なエピソードが目立ったのもマイナス。特に、友人がだまされてサウナセットみたいなもん買わされて、自殺騒動おこすくだりなんか、結構雑な脚本だと思いますよ。 ちなみにこの友人は、劇中最も共感しやすい人物です。 そんな友人が最後に美容整形外科にいるっていうオチは笑いをとるためでしょうが、そうなるとこの作品のテーマがぶれるのでは・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2017-07-03 10:35:49) |
1042. ワイルド・レンジ 最後の銃撃
《ネタバレ》 よく言えば丁寧。悪く言えば冗長。 『牛を連れて移動しようとしただけで、難癖をつけられて仲間を殺され、復讐する。』 ストーリーはたった1行で説明できる内容。それを2時間以上かけるわけですから、だれます。必然性のあるシーンもあるのですが、どちらかと言えばなくても良いシーンが多いです。更にテンポも遅い。最初の30分なんか、何も起こりません。『町に買出しに行って、帰ってこないモーズ』このあたりから、ようやく物語が動き始めます。 ですが、ダラダラとしたストーリー展開は相変わらず。淡々とゆっくり時は流れます。欠伸が出てきた頃に、ちょっとだけバイオレンス。『手を出すな』と警告しに行っている間に、馬車とモーズとバトンが襲われます。この辺りからラストまでは、淡々としながらも、緊張感があってぐっと面白くなります。 そしてラスト。長時間がまんしてきたストレスをはらしてくれるかのような、目の覚めるような銃撃戦。・・にはなりませんね、これが。凄腕の殺し屋を一瞬で撃ち殺したり、スーを人質にとる男を瞬殺したり、格好良いシーンもあります。ですが、全体的に見ると、最後の銃撃戦も、やっぱりダラダラしています。これが西部劇のリアルなんでしょうか。よくわかりません。 それに、いつの間にか町の人達が撃ちあいに参加しています。なんで?どうやらチャーリーたちの味方をしてくれているみたいです。町の人達も、『バクスター&保安官』に対して不満を持っていたということでしょうか。そういう空気はありましたけど、まさか撃ちあいに参加してくるほどの恨みを持っているとは思いません。説得力に欠けますね。 みんな似た服。おそろいの帽子。位置関係がわかりづらいガンファイト。少々期待はずれ。 この作品に関しては恋愛もいらんかったかもです。 [DVD(字幕)] 5点(2017-07-02 13:23:52) |
1043. アンダーワールド:ビギンズ
《ネタバレ》 正当な前日譚。『1』ときれいにつながっていて良いです。 ただ、『1』でネタバラしをしちゃっているわけですから、『助かるの?どーなるの?』っていうハラハラ感を感じることはできません。それはソーニャもそうだし、ルシアン、タニスもそうです。 にも関わらず、今作は『ルシアンとソーニャのラブロマンス』が物語の中心。結末がわかってる物語。すなわち、この作品の魅力はその結末までのプロセスをいかに魅せるかにかかっていると言えるでしょう。 そういった意味では、パンチが弱い。ストーリーは王道中の王道。悪く言えば普通すぎます。序盤、中盤、この作品の8割くらいは退屈です。 もし、『ソーニャがルシアンを見下している』というシチュエーションから始まれば、面白くなったかもしれません。徐々にお互いを認め合う二人に、より深く感情移入できた可能性もあります。ところが、今作では、『二人は裏ですでに出来上がっている』状態からのスタートです。なんだそりゃ~です。ラブストーリーの醍醐味~。 また、『1』『2』に比べると、アクションのアップがやたら多く、見づらく、何が起こっているのかわかりづらい。 良かったのは『ソーニャの処刑シーン』。そしてクライマックスの『ライカンVSヴァンパイア』。 どのようなシチュエーションであれ、虐げられてきた者達の逆襲というのはカタルシスを感じさせてくれます。 それにしても、この作品で生き残った純血種のほうのライカン達(人間にもどらないやつ)はどーなったんでしょうね。『1』『2』ではウィリアム以外見当たらないようですが、絶滅しちゃったのかな。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-07-01 14:09:13) |
1044. ソウ4
《ネタバレ》 もはや単体で見ることは不可能なこの作品。前作までを見ていないとまるで意味がわからないでしょうね。 ただ個人的にこの作品の手法は嫌いではありません。映画としてはどうかと思いますけど。このシリーズに限って言うと、『その回を見ると、前作までの内容がより深くわかる』という構造が面白いです。それに加え、一応その回その回で決着を着けているので、文句はありません。オチも必ずあります。シリーズ4作目まできて、作品のクオリティが全然落ちない、最後まで緊張感が消えない、サスペンスホラーの良作だと思います。 今作はいつも通り、全然読めなかった部分が多いのですが、すぐに読めちゃった部分もあります。 まずは弁護士。この人が何らかの形でゲームに強制参加させられているというのには、すぐに気付きます。 そして、リッグ刑事が『助けることのへの執念を断ち切ることができるかどうか』が今作のテーマ。すなわち、それがラストのゲームクリアの条件になるというのは、今までのソウシリーズを見ていれば、わりとすぐにわかります。 ただ、冒頭の『ジグソウの体の中からテープ発見』、ここがラストシーンだったとは。これは読めなかったです。いわば、これは今までのシリーズにはなかった、登場人物ではなく、視聴者を騙すためだけのトリック。ずるいとは思いますが、心地よい『してやられた感』です。本編は『3』と同時進行だった。こいつはまいった。 『3』のクライマックスを同時進行で見せてくれるラストは素晴らしい。ストーリーは4作品の中で一番好きかもしれないです。 ただ、いつにも増してカット割が細かい。アップが多すぎ。どーゆー装置かわかりづらい。つまり、見せ方は4作品の中で最も不親切だとも思います。わざとわかりづらくして、それを難解さと錯覚させる、そんな手法はアンフェアです。正直ちょっと目が疲れて、頭痛がしてきたので、映像作品としはやや悪質かもしれないですね。 [DVD(字幕)] 7点(2017-06-30 15:23:13) |
1045. バイオハザードIV アフターライフ
《ネタバレ》 『3』よりかは全然好きですね。 メインはアクションですが、ちょっと『謎』アリ、『ホラー』アリ。限定された施設内からの脱出劇。ちゃんと『バイオハザード』していますね。 今作はスローモーションが多め。『3D』で見るぶんにはメリットもあるのでしょうが、『2D』で見るにはスピード感を損なう原因になっているかもしれません。それに、『突然大きな音を出す』『急に背後に現れる』ってのは、ホラーでは最も古典的な手段。ですので、否定はしません。良いと思います。ですが、ずっとそれに頼るっていうのはどうかと思います。これだけの映像技術があるのです。もっと雰囲気や演出、脚本での恐怖演出にチャレンジしてくれても良いのでは、とも思います。 地下の武器庫へ危険を冒して武器を取りに行くシチュエーション、ゲームっぽくて良いですね。大好きですね。やっとたどり着いた先に武器がわんさかあるのはたまらないですね。ただ、せっかく武器を手に入れたのに、その恩恵があったかどうか、いまいちわからないのはもったいなくないですか。あれだけの銃火器を見せたのであれば、次は皆で手に入れた武器を装備するシーンがあっても良いのでは。そんでその武器を使って、ゾンビたちを蹴散らすシーンがあればテンションも上がるというものです。プロデューサーが仲間を撃ち殺した時点で、『ああ、そういう展開にはならないみたいだな』とがっくしです。そこは王道で良いのに。 また、中ボスのような斧男とのアクションは凄く良かったのですが、ラスボス『ウェスカー』との対決はかなり微妙。だってこれじゃマトリックス。しかもクレアとクリスは圧倒したのに、アリスからは瞬殺されるって、難易度設定どうなっているんですか。一番大事なクライマックスが一番手抜きな感じがして残念です。 プロローグの中島美嘉は凄く良かったです。 まとめ。 冒頭の『アリスアタック in Japan』⇒アクションエンターテイメントとして楽しい。 中盤の『プリズンブレイク』⇒バイオハザードっぽくて凄く楽しい。 ラストの『アルカディア』⇒いらん。 エピローグの『ジル・バレンタイン featuring アンブレラ社員』⇒これ見せちゃったら映画じゃなくて連続テレビドラマでしょ。 とゆーことで、文句はあるけど、楽しい映画です。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-06-29 23:46:07)(良:1票) |
1046. 愛しのアクアマリン
《ネタバレ》 女の子達と人魚、そしてハンサムボーイの交流を描いたラブコメディ。主役の一人が『人魚』ということ以外は、いたって普通。 駄作、凡作というには可哀想だけど、良作というにはあまりにパンチが足りない気がします。 人魚のアクアマリン。容姿はかわいいのですが、人物的魅力はいまいち。なにしろ脚本が恐ろしくつまらないので、感情移入するのは難しいかもしれません。クレアとヘイリー、この二人は結構良いのですが、ちょいちょい『自分の事しか考えていない発言』が見えちゃいます。どのキャラも、魅力的な人物に仕上がりきれていないのです。 ただ、そんな凡庸な3人だからこそ、願い事の変更シーンが、ちょっとだけ感動してしまいます。 つまり、脚本も演技も演出もイマイチなんですが、作品としてのバランスは良いんですよね。 なんだかんだ言っても女の子たちはかわいいし、ラストもそれぞれハッピーエンドで締めくくられるので、後味は良いです。物足りないのですが、それなりに楽しいです。 細かい注文つけたいところはいっぱいあるのですが、おおらかな気持ちで見れば、雰囲気を楽しめる作品です。 映画通の人には勧められないケドね。 同じ人魚のラブコメなら、『スプラッシュ』のほうが断然面白いと思います。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-06-29 10:18:32) |
1047. アメリカン・ピーチパイ
《ネタバレ》 昔テレビドラマであった『花ざかりの君たちへ~イケメンパラダイス』と同じプロットですね。 向こうは陸上だった記憶があるけど、こっちはサッカー。しかもサッカーをするのは自分。動機はサッカー女子を馬鹿にする元カレを見返したいという超くだらないもの。手段は双子の兄のふりをして、ライバル校へ入学。そしてサッカー部へ入部。はっきり言って超自分勝手な主人公。こんなはた迷惑な話はありません。 ですが、これが面白いんだから、見せ方、脚本がうまいんでしょうね。更には主人公が可愛いうえにおちゃめなので、素直に応援したくなります。タイプ的に言えば、ヴァイオラ演じるアマンダ・バインズはリンジー・ローハンと同じ系統かもしれません。 アイデアは奇抜なのですが、演じる人たちは主役から脇役から恋敵から両親まで、ぜーんぶステレオタイプ。デュークは絵に描いたような好青年。オリヴィアは恋敵としてパーフェクト。元カレのジャスティンはわかりやすくヤな奴。兄の元カノはわかりやすいトラブルメーカー。斬新なテイストと、ベタな登場人物たちの相性が凄く良くて、なかなか良い味を出しています。 ただ本来の目的であるサッカーが、結構早い段階から脇に追いやられてしまったのはちょっと残念。遊園地の入れ替わりなんか凄い面白くて、コメディパートは文句なしで良い仕上がりです。で、それをふまえても、もう少しこの作品はサッカーメインで見たかった気もしますね。 [DVD(字幕)] 7点(2017-06-28 04:22:16) |
1048. 魔法にかけられて
《ネタバレ》 ディズニーの懐の深さが味わえる作品。ディズニーアニメの住人が現実の世界へ。こーゆーの大好きです。わくわくします。夢があります。 実際、ロバートの娘はジゼルに夢中。あれぐらいの年頃の女の子は皆プリンセスに憧れるものなんだと改めて実感。プリンセスは何も容姿だけで、プリンセスなわけではないみたいですね。『心の在り方』みたいな、そーゆーものもプリンセスにとって大事なようです。こーゆー描き方は、ディズニーの一番良いところかもしれません。 とにもかくにも、この作品はとにかく面白い。ファンタジーだけでなく、コメディとしても抜群に面白いです。ジゼルとエドワードが、『ディズニーのノリ』で、ニューヨークを駆け回る様子がおかしくてたまらないです。 『真実の愛に気付き、ニューヨークに残るジゼル』 『もう一度、真実の愛を信じることができたロバート』 『最初から最後まで王子であることがブレないエドワード』 『現実主義と見せかけて、ロマンチスト、その本質はプリンセスのナンシー』 最後に求めたものは、それぞれ違えど、そのどれもが『正解』であると言ってくれるラスト。素晴らしいぞディズニー。皆それぞれのハッピーエンドを迎えられて良かったねと、素直に思える良作。更には斬新なアイデアと、コメディ色豊かなエンターテイメントをプラスしたことで、もう傑作と言っても良い作品に仕上がっています。 好きなシーンは数多くあれど、一番好きなシーンは排水溝からわらわらと出てくるゴキブリたち。それに悲鳴をあげる妻。普段は『掃除される側の生き物たち』に掃除させるそのセンス。脱帽です。 [DVD(字幕)] 8点(2017-06-28 00:36:55)(良:3票) |
1049. ALWAYS 三丁目の夕日
《ネタバレ》 コメディ色の強い前半、7点。お涙頂戴の後半、9点。会せて8点といったところでしょうか。 プロローグで少年達が飛行機をとばすシーン。飛行機を見上げる少年達の目線から、大通りへの俯瞰ショットへと切り替わる、この導入部分の美しさが好きです。 登場人物が多いのですが、それぞれの役割がはっきりしているため、大変見やすい、わかりやすい。 『コメディ』と『シリアス』のバランスも大変良い。 大笑いもあれば、思わず顔がほころんでしまうようなエピソードもある。『シュークリーム』や『注射』、『TV』など、笑わせるところはしっかり笑わせてくれる作品です。 その一方で、『淳之介と茶川のエピソード』や『青森の母親からの手紙のエピソード』など、泣かせるところはしっかり泣かせてくれます。 1本の映画の中で、笑いもしたし泣きもしたってのは、本当に久しぶりかもしれません。 派手な事件や出来事は一つも無いのに、何か心にぐっとくる。 悪女かと思えた小雪が、実は人間味のある苦労人だったり。自分の事しか頭になかった茶川の心境の変化だったり。そういった人物の描き方が抜群に良いんですよね、この映画。 正直戦後の日本っていうのは、『地味』『不便』『貧乏』『苦労』『犯罪』『なんか暗い』といった負のイメージが先行していたのですが、これを見るとそのイメージがなくなります。もちろんこの作品自体はフィクションであり、事実ではないのですが、『自分の知らない時代』に夢を見させてくれるとても良い作品だと思います。夢を見るっていうのは、なにも未来だけでなくとも良い。こんなふうに、見たことがなかった昔に夢を見させてくれる映画があっても良いと思う、そう思わせてくれる作品です。 現代では『人と人とのつながりが希薄になった』というけれど、現代ではそもそも人とつながる必要性がなくなったのだと、この映画を見ると実感します。当時の世では、人とつながるのは生きていくうえで必然だったと思うのです。 『冷蔵庫が来る』ということは、『氷屋さんとのつながりがなくなる』ということ。 1つ便利になるということは、1つ絆を断ち切るということなのかもしれません。 [ブルーレイ(邦画)] 8点(2017-06-27 09:13:25)(良:2票) |
1050. 恋は五・七・五!
《ネタバレ》 『ああ地味だ だらだらだらだら 退屈だ』 『工夫ない メリハリもない つまらない』 『死んでやるー 死ぬ気も無いのに 超うざい』 『誰得か わからんパンチラ マジうざい』 『さわやかに ぶちこむ下ネタ いらねーよ』 『フィクションは もっと楽しく やってくれ』 『そこだけは ちょっと良かった お泊り会』 『もう見ない この監督と サヨウナラ』 [DVD(邦画)] 3点(2017-06-25 03:34:41)(笑:1票) |
1051. ソウ3
《ネタバレ》 不思議なもんで、過激な描写はどのシーンも同じくらいなのに、頭蓋骨開けちゃうシーンはそんなにグロいと思いません。人を助けるための行為っていうのは、こんなにも印象を変えてしまうものでしょうか。ジグソウが痛がっていないというのも一因か。やはり『グロい』と感じるのは、視覚情報だけでなく、そこに『痛さ』や『恐怖』を想像させられるからだと改めて実感。 さて、『1』『2』『3』の中では一番好き。ジェフやケリーは子供を事故で失った悲しさから、家族関係が上手くいかなくなっているのだとしたら、そこをジグソウに責められるのはあまりにも無慈悲。もちろん、『生きている家族を大切に』っていうジグソウの言い分は正論だけど、命までかけさせられたらたまったものではない。ジェフやアマンダはゲームに参加させられなくても不幸だったのに、更にこんなゲームに参加させられてあまりに可哀想。そこが『1』や『2』と決定的に異なるポイント。二人に対する同情の気持ちが湧き上がる本作。大変理不尽で怒りが湧き上がりますが、もともとそういう主旨の映画。よくよく考えれば、理不尽であればあるほど映画としては正解なのでしょう。 『このゲームはアマンダ、君へのゲームなんだ。』という発想及びオチのつけ方は好き。ですが、『アマンダ、君の命は彼女(リン)が握っている。』って、それはつまり『リンを殺せば、ジェフから復讐されちゃうぜ』ってことを示唆しているのかい?でもジェフがアマンダを撃っちゃう保証はないですよね?このゲームの最も大事な部分がそんな不確定要素いっぱいでいーんでしょうか?うん、でもまあ赦ソウ。 3作品の中では最も過激な描写となった本作。ここまできちゃうともはや悪趣味。うん、でもまあ赦ソウ。 3作品の中で、最も画面がチカチカ。目が無駄に疲れる。うん、でもまあ赦ソウ。 ちなみにこれ、もう『1』『2』の内容知っていて当たり前の作品になってますね。まあシリーズものは1作目から順に見るのが良いんでしょうが、これはあくまで映画であり連続テレビドラマではありません。当たり前のように予備知識を観客に求めるっていうのは傲慢が過ぎやしませんかね。うん、でもまあ赦ソウ。そして8点。 どうです、これでゲームクリアじゃないですかね? [DVD(字幕)] 8点(2017-06-24 15:38:21) |
1052. アンダーワールド/エボリューション
《ネタバレ》 『1』よりかは面白かった。理由ははっきりしています。今回は『超能力バトル』を最初から期待していなかったからです。前作での教訓が活かされたのです。ですから、マーカスがあんな姿になっちゃって、飛び回っちゃうだけでテンション上がります。『そうそう、そーゆーのが見たいんです。』と、これは心の声。 前半での『マーカスVSセリーン・マイケル』は、この作品のハイライト。トラックを走らせながらのバトルは手に汗握る展開。目が離せません。この作品、バトルが結構面白いです。『タニス御殿』での地下バトル。『マーカス・ウィリアムVSセリーン・マイケル』のラスボス戦も、なかなか良い。『なんだかんだ言ってラスト力技じゃねーか。じゃあ、あーだこーだ言っていた今までのドラマ部分ぜんぶいらねーじゃん。』といご指摘もあるかと思いますが、驚くことにそのとおり。まったくもって蛇足なんですよね。 ストーリーの面白さは、ときに『アクション』や『ホラー』の魅力を加速させます。ですが、この作品では、ストーリーが説明過多になっているため、間延びや中だるみが起こっていると思われます。 『マーカスとウィリアムは兄弟。』 『マーカスはヴァンパイア、ウィリアムはライカン。でもマーカスは弟ウィリアムが大事』 『ウィリアムを助けたいマーカス、そうはさせないその他大勢』 実際これだけのことなのに、もったいぶった台詞まわし、もったいつけたストーリー展開で、無意味にわかりづらくしています。 もともと画面も雰囲気も暗い本作。だからこそストーリーは単純明快にしちゃって、純粋にアクションやホラー演出を楽しめるようにしたほうが良かったんじゃないかな。 アクションは最高。ドラマはいまいち。ラブシーンはいらん。セリーンは美しい。以上です。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-06-24 00:01:37) |
1053. ディノクロコ
《ネタバレ》 自分がB級であるということをちゃんと認識していますね。全然背伸びしていない。そーゆー姿勢には好感が持てます。 ただ、いわゆる『大作』を見続けた後に観ちゃうと、このクオリティは辛いかもしれないですね。 低予算ながら、恐怖演出はなかなか良いですね。12歳の弟マイケルが追っかけられるシーンが一番怖い。ここは低予算ながら抜群の演出です。しかもその弟君がデスっちゃうっていう、まさかのストーリー展開は悪くないです。 その一方で、ビーチでのシークエンスは最悪。パニックを起こすと見せかけて起こさないのはタチが悪いです。予算の関係でしょうか?だったら最初から期待を煽るようなことはしないほうが良いです。 また、この手の作品に登場人物たちの『不注意』っていうのは必要不可欠だと思いますが、にしてもこれはひどい。 皆一様に手際が悪い。チームワークばらばら。不用心が尋常じゃない。これだけ危険なワニなんだから、死んだかどうかの確認くらいはしてほしいものです。 まあそのおかげで、あのむかつく女社長?代表?が、ガブっとやられたんで、プラマイゼロですかね。 [DVD(字幕)] 5点(2017-06-22 12:04:34) |
1054. バイオハザードIII
《ネタバレ》 こんなのバイオハザードじゃない。 こんなのクレア・レッドフィールドじゃない。 アルバート・ウェスカーにいたっては論外。 『感染は止まりませんでした。瞬く間に全米へ、そして全世界へ広がりました。』 いやいやいや。広がっちゃだめじゃん。バイオハザードシリーズっていうのは、限定的な空間、水面下での陰謀・パニック・生還ってのが面白いのに。挙句の果てに、『川も湖もなくなりました。』ってどんな理屈。数年で砂漠化するってどーゆーこと? 仮にT-ウィルスが原因だとしても、植物がめっちゃ成長してジャングルになるなら百歩譲ってわかります。だってそーゆーウィルスだもん。だからバイオハザードのイメージっていうのは、擬音で表すと『じめじめ』だと思うんですよね。『水っぽさ』『カビ臭さ』。そーゆー得体の知れない生命力の脅威。それがこのシリーズ特有の『恐怖感』。なに、この『サラサラ』感。そんな乾いた世界じゃないんですよ。マッドマックスじゃないんだから。北斗の拳じゃないんだから。バイオハザードはバイオハザードの世界観を大切にしてください。 『1』や『2』はバイオハザードへの愛を感じます。ですが『3』はバイオハザードのネームバリューを金儲けのために利用したようにしか見えないのが凄く悲しいです。アンブレラ社とやってることが同じです。全世界のバイオハザードファンはこの作品を見たときどう思ったのでしょう。この作品自体が何かのウィルスに冒されているのではないかと疑ったのではないだろうか。 映画としてもつまらないですよね。『ゲーム』でも、『1』『2』でも、皆それぞれの『目的』『使命』のために動いています。この作品にはそれがない。しかもすでに『ゾンビありき』の世界になっています。パニックものとしての醍醐味は失われます。このストーリー、設定だと『バイオ』ではなく、『死霊のえじき』のほうが近いです。とは言え、『閉鎖性』『脱出のカタルシス』において、やはりあの映画よりも数段劣るのです。 憤り、落胆、失望、様々な思いを胸に、結局『4』を借りに行く僕。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2017-06-21 15:23:45) |
1055. フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い
《ネタバレ》 『育ての親を殺されたワルの4人が復讐する。』予備知識としてあったのはこれだけ。 なんかワクワクします。『アンチヒーローもの?』って期待しちゃうじゃないですか。4人と昔なじみのグリーン刑事が気の利いた人物紹介を冒頭でしてくれます。『ボビーは最強』『ジャックは見た目で判断しないほうが良い。』などなど。そしてエンジェルにいたっては、時間差での登場がもったいつけています。『まったく、こいつらどんだけワルかったんだ』って、否が応にも高まる期待。 そして、4人とエブリンの最後の晩餐が終わり、いよいよ動き出すストーリー。お約束でもいい。スカッとさせてほしい。それだけの心の準備ができるくらい、前半のつかみはパーフェクト。 で、実際は、思っていたより大分大人しい印象です。なんかもったりしています。テンポが悪いとは思わないのですが、妙にスピード感がない。メリハリも感じません。また、4人の個性がいまいち弱い。4人それぞれに用意してほしい見せ場らしきものがほとんどないのが痛い。更には目立った活躍もないまま、ジャックの途中退場って、それはないんじゃないの。悲劇は母親、百歩譲ってグリーン刑事までにしておいて欲しかったです。 ストーリーも、思っていたよりごちゃごちゃしています。黒幕のビクター・スウィートと議員がつながっているとか。そのせいでジュリーが事業をつぶされて借金抱えたとか。原因を調べていたからエヴリンは殺されたとか。あと汚職刑事ね。そういった『実は・・・』っていう真相が、どれもこれも驚きへと昇華されていないのです。 極めつけは、『復讐もの』には必要不可欠な『復讐の過程におけるカタルシス』『復讐完了時のカタルシス』これがどちらも足りないのです。まさに大風呂敷映画。期待しちゃった自分が悪いのか、期待させた映画が悪いのか。それはわかりませんが、率直に言って、期待はずれです。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2017-06-19 05:29:23) |
1056. ズートピア
《ネタバレ》 警官にあこがれる子供時代。警察学校での奮闘日記。ズートピアへの初上陸。初勤務。初逮捕。 『モンスターズ・ユニバーシティ』でも感じたことですが、ディズニーはこの『初めて』の描き方が最高に良い。私達が最も胸躍る『初めての瞬間』というものを、ここまで希望に溢れたタッチで描いてくれるのはディズニーだけかもしれません。 中盤からは次第にサスペンスタッチに。ディズニーらしからぬ緊張感。ホラー演出あり。陰謀あり。また、『刑事もの』『バディもの』としても非常によくできています。前半が『わくわく』の面白さなら、中盤以降は『ハラハラドキドキ』の面白さと言えそうです。 それは同時に、前半の良さが後半ではすっかり影を潜めてしまったとも言えます。特に、『夜のシーン』や『暗いシーン』が多くなりすぎたことで、せっかくの色彩豊かな美の世界が、後半ではほとんど見られないのが寂しい。これには、ジュディがズートピアに初めて訪れたときの、あまりにも美しすぎる世界の風景が、反動として効いているのもあると思います。要は、『もっとこの世界を見たい』と思わせておきながら、あまり見せてくれないことへの不満ですね。 序盤で肉食のキツネにいじめられるジュディ。かたや、ニックは子供の頃複数の草食動物から迫害を受けています。ライオン市長から虐げられているように見える羊の副市長が、実は全体の1割しかいない肉食動物をズートピアから排除しようと考えてます。マジョリティのマイノリティに対する在り方の危険性を痛烈に批判。子供のイジメはわかりやすい『数の暴力』。その延長線上に、大人の世界での迫害、ひいては虐殺があるのかもしれません。 更には、『人種』『宗教』『多種多様な価値観』、ズートピアはグローバル化の進んだ現在の世界を感じさせます。 『勇敢なウサギ』『正義感のあるキツネ』『支配欲が強い羊』『スピードをだしまくるナマケモノ』。あらゆる偏見に対する問いかけを、これだけソフトにわかりやすく教えてくれるエンターテイメント作品。まさに名作です。 [ブルーレイ(吹替)] 9点(2017-06-18 22:57:42)(良:1票) |
1057. ソウ2
《ネタバレ》 個人的な好みで言えば1作目より今作のほうが好き。どちらもミステリー要素があるのですが、今作のほうがわかりやすくてスッキリします。 前作で、ジョンに対し事務的に『死』の宣告をしたゴードン医師。それが許せなかったジグソウ。今作のゲームは、今までで最も簡単であり、最も皮肉に満ちています。たった一つの条件、『他者の生を大事にする』、これにさえ気付けば、難なくクリアできるというのが最大のポイント。 全員が力を合わせれば全員助かる『金庫のゲーム』。首の後ろの番号を、虹の色彩の順番に並べるだけで良い。もし『自分さえ助かればよい』という選択をするのであれば、個々人に用意されたゲームへのチャレンジへと移行します。今作の挑戦者が選んだのはこちらのゲーム。ですが、『他者の生を軽んじる選択』に対し用意された個々人へのゲームは、そのほとんどがクリア不能のデスゲームなわけです。 マシューズ刑事にしても、狙われた理由はおそらく他者の人生を踏みにじったからでしょう。そこでジグソウは最後のチャンスを与えることにします。マシューズ刑事が目の前に座る末期癌患者の『生』を尊重するだけでクリアできる、究極の心理ゲーム。この期に及んでもし『自分』と『自分の息子』のことしか考えず、他者の生を軽んじるのであれば、即ゲームオーバー。 結果、マシューズ刑事はこのゲームに失敗。瀕死のジグソウが言い渡す『ゲームオーバー』は自分ではなく、マシューズ刑事に向けてのもの。言葉通りの意味なわけです。 今作でのゲームは『心理トリック』がメイン。物理的なトリックはほとんど引っ掛け問題。その単純な構図がゆえに、鑑賞中の『面白さ』と答え合わせの『衝撃』を共存することができたのかもしれません。 それにしても、『もしかして脱出できるのか。』とやっとたどりついた先が、前作のゲームのステージだったときの絶望感といったら、言葉にできないくらい素晴らしいですね。 末期癌患者最大の生命力をほこるタフネス・ガイ、ジグソウ。悪のカリスマ。ポストレクター。 これからもお元気で。命を軽んじるものたちを正しい道へと導いてください。 [DVD(字幕)] 8点(2017-06-18 14:24:10)(良:2票) |
1058. ホリデイ
《ネタバレ》 良く言えば丁寧な作り。悪く言うと丁寧なだけの作品。 『恋愛が上手くいかなかった二人の女性。傷心旅行を兼ね家を2週間交換。その2週間のうちに新しい出会いがあり、恋をする。』 たったこれだけのことを延々2時間以上。このスローテンポでいくのであれば、もっとドラマ性を持たせて欲しい。コメディ調で楽しくしたいのであれば、もっとテンポ良く、メリハリを利かせてほしい。この作品は、キャストの知名度、魅力、演技力におんぶにだっこ。それを巷では『手抜き』って言うんじゃないの? キャメロン・ディアスもケイト・ウィンスレットも好き。だから見たといってもいい作品です。結果は期待はずれ。 出てくる人達は皆良い人。好感が持てる人達ばかり。逆を言えば、その好感度だけで2時間を押し切ろうとしている風にも見えます。 好きなシーンは結構あります。アマンダがグレアムの家を初めて訪ねるエピソード。娘達との交流。アイリスがロスにやってきたジャスパーを追い返すシーン。この辺は結構好き。素直に良かったと思えます。それぞれの人物の魅力が最大限に描かれている良いシーンです。 やっぱストーリーのつまらなさでしょうね。 根本的な解決がされないまま迎えるラスト。雰囲気だけで盛り上がるハッピーエンド。この作品に相応しい、中途半端な終わり方です。 全然関係ありませんが、ラブコメを敬遠される方って、『食わず嫌いな人』が多いと思っています。そんなラブコメと疎遠な方には、逆にウケるかもしれないですね。ラブコメ好きな方は目が肥えていらっしゃるので、今更この作品じゃ盛り上がれないんじゃないかなー。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-06-16 11:20:14)(良:2票) |
1059. ペネロピ
《ネタバレ》 おとぎ話半分、リアル半分といった絶妙なテイスト。時代考証もいつ頃なのかよくわかりません。まあ、それがこの作品の味と言えば味ですね。 ストーリーはハッピーエンドだし、悪くありません。 ですが事の発端になるエピソードはいかがでしょう。 『5代前のウィルハーン家の一人が、使用人に手を出し、妊娠。使用人と結婚すると言ったら笑われ中止。別の金持ちお嬢様と結婚。使用人はショックで自殺。使用人の母怒る。ウィルハーン家に呪いをかける。』 作品全体のテイストは軽いのに、その引き金になったエピソードだけやたら重い。おとぎ話としてしまうには、ちょっと重いかも。 また、この作品のもう一人の主人公であるはずのマックス(本当はジョニー)。中盤から影薄すぎ。『ペネロピを閉ざされた世界から救う王子様』かと思いきや、何か違う。『ジョニーはペネロピの内面に惹かれていた』『ジョニーはペネロピの外見を気にしていなかった』この最大の利点が、劇中で上手く機能していません。とゆーか、前半でしか描かれない。中盤以降はあまりにも疎遠。ペネロピは自分で自分の呪いを解いちゃうし。そこはジョニーの出番じゃないんかーい、と激しくつっこんでいました。そんな関係のまま、最後だけくっついても、感動はできないわけです。惜しいなー。 それにしてもクリスティーナ・リッチ。かわいすぎますね。両親に見つかったときの逃げ出しかたなんて、マジでキュートすぎます。この作品のコンセプトを根底から覆してしまう可愛さです。 だってそうでしょう。ブタの鼻してたって、かわいいもんはかわいい。あの顔を見て全員が逃げ出すっていうのは過剰演出。私だったら、あのペネロピから『私と結婚して』と言われたら、即答でイエス。そんで迷わずあんなことやこんなことまでしちゃいますね。 (あんなことやこんなことっていうのは、チェスやポーカーのことです。) [DVD(字幕)] 6点(2017-06-15 11:42:08) |
1060. バイオハザードII アポカリプス
《ネタバレ》 前作に引き続き、素晴らしい。 ゾンビ、ゾンビ犬、リッカーに加え、今作では『ネメシス』登場。ゾンビサバイバルから、ホラーアクションへ。そう、これがバイオハザードなんです。 『見捨てられる隊員』『ゾンビと特殊部隊との市街戦』『狭い通路を追ってくるネメシス』きてる、きてますね。間違いなく、この映画製作に携わっている人達は、みんなバイオをプレイしていますね。それも『1』『2』『3』『コードベロニカ』あたりまで、やってんじゃないのー?バイオハザードが世界の架け橋に。何が架け橋になるかわからんもんですね。 そしてジル・バレンタイン。ついにキター。レベッカ・チェンバース、クレア・レッドフィールドと並ぶバイオシリーズの3大ヒロインの一人。更にはS.T.A.R.S、待ってましたー。テンションマックスからの、ネメシスに瞬殺。そりゃないよー。バイオが誇る精鋭部隊を何だと思ってんのー。ジル・バレンタインも、登場シーンこそかっこよかったものの、アリスがパーティーに加わってからは見せ場らしい見せ場がなくなっちゃいましたね。そこはちょっと残念。 ついでに言うと、『アリスとネメシスのタイマン』『墓の下から起き上がる死体たち』は、バイオハザードとは違うと思いまーす。その辺は全部減点。 それにしても、個人的にバイオハザード・ゲーム版のストーリーテリングの良さっていうのは、『悲劇』だと思うんですよね。数々の悲劇。それでも生きるためにプレイヤーをせっせと動かす。恐怖だけでなく、絶望だけでなく、悲しい真実も体験しながら、それでも自分の力で道を切り開いていくから、このゲームは世界中でヒットしたと思うんですよね。 つまり何が言いたいかっていうと、『アリスをかばって代わりにヘリを撃ち落としてあげるネメシス』っていうのは、このシリーズの本当の良さが理解できていないんじゃないかってことです。 まあちょっと批判的なコメントが続いちゃいましたが、私の評価は8点。 なぜかと聞かれても、『好きだから』としか答えられないです。 『好き』という気持ちは理屈じゃないのよね。『好き』だからこそケチもつけたくなるわけです。 『好き』という感情は、すべての理屈を凌駕する。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-06-14 04:09:21)(良:1票) |