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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1061.  ビッグ・バグズ・パニック 《ネタバレ》 
意外とマトモ。しっかりとモンスターパニックものとして楽しめるレベルに仕上がっております。主人公がサエない上にウザい男で、最初は映画一本分、このダメ男に付き合わなきゃならないのか?ってウンザリしますが、ちゃんとダメなりに頑張る、ダメなりのドラマを見せる、って感じで。虫が巨大化した理由とか、そこからどうやって逃げ出すか、あるいはどうやって戦うかとか、誰が生き延びて誰が死ぬかとか、基本的にはどうでもいい感じでさっさと先へ進んでゆきますけど、観客置いてけぼりとか、感情移入とかいう以前に、こんな映画ならこの程度で十分でしょ?っていう送り手側と受け手側の意思の疎通が上手く出来ているような感じで。いっそ、もう少しダメとか、もう少しアクが強くてヘンな事になってるとかいう不恰好さがあっても良かったんでない?と思うのは贅沢ですか。もっとも、東銀座の、焼き魚臭と地下鉄サラウンドな映画館にきっちりお似合いなレベルの映画ではあったので、劇場と一緒にそのB級な風情を存分に堪能させて頂きました。最新鋭のシネコンじゃこの味わいは出せませんもんねぇ。
[映画館(字幕)] 7点(2009-12-01 19:26:27)(良:1票)
1062.  理想の彼氏 《ネタバレ》 
あれ? ヘンな映画だな。途中まではほぼ予想通りの展開の、ごくごく平凡な年下の彼氏ネタな恋愛映画なんですけどね、よくあるクライマックスでの二人の別れ以降、流れがプッツリと切れちゃうんです。映画そのものがそこで中断しちゃうような感じ。そこから描かれる彼氏の精神修行の旅みたいなのが違和感たっぷり。彼はあんなお仕着せがましくわざとらしい旅で世界を知って時間も経過して大人になって相応しい男になりました、ってか? 結局年下の彼氏って部分の否定になってるのはどうなんでしょうねぇ。彼が戻ってきて再会して、って、そもそも映画のテンションをぶった切ってしまっているので、非常に不自然というか、違和感たっぷりのラストシーンを迎えるばかり。地位とか名誉とかでなくて、人間性が大事なのよ、っていう映画なのに、その肝心の大事な人間とはどういうものなのか、っていうのが健全さを装った固定観念によって作り出されたイメージでしかないという。無自覚なおバカさん脚本によって、大変に空疎な映画となってしまいました。キャサリン・ゼタ=ジョーンズは良かったんですけどねぇ。
[映画館(字幕)] 4点(2009-11-30 18:19:56)
1063.  曲がれ!スプーン 《ネタバレ》 
これは元の舞台の面白さなのでしょうかねぇ? この映画で面白いのはカフェ・ド・念力で繰り広げられる騒動の部分だけ。それ以外の部分は無駄が多くてジャマです。何しろ、本来主役のように思われた長澤まさみが本筋に絡むのは映画の半分以上が経過した時点、そこまでに重ねられる長澤側のドラマは退屈だし、本筋に絡んだところで超能力者達のリアクションを見せるためだけに存在してるだけだし。ポスターには彼女しか登場してないのに、実際は誰が演じてもいいような存在。せめてかわいく撮ってあげればいいのにね・・・。それに、この映画、超常現象を通して子供の頃の夢を大切にしましょうね、って言ってるワリには、片っ端から超常現象、不思議な存在を否定しまくって(ツチノコやらクッシーやら、無神経に×印付けまくるでしょ)、そんなモンはねえんだよ!って意識を露わにした上で白々しくテーマを語ってるところが大変にいやらしいです。腹の底じゃ冷めていながら熱い事語るなよ、ってカンジ。ラストのUFOと子供達のクドさ、意味のなさったら、もう。この監督、これも含めて今まで撮った映画、ウェットなシーン全部ダメ。ひたすらお笑いだけ撮ってればいいのに。それでも超能力者達のバカ騒ぎだけはかなり楽しめたので、この点数。
[映画館(邦画)] 5点(2009-11-25 18:07:47)
1064.  2012(2009) 《ネタバレ》 
『ディープ・インパクト』の100倍、『大地震』の千倍、『エアフォース・ワン』の3千倍、『ボルケーノ』の1万5千倍、『ダンテズ・ピーク』の2万倍、『カサンドラ・クロス』の10万倍、『世界崩壊の序曲』の100万倍、みたいな前半は、パニック映画オタクな私にとっては「細けぇこたぁどうでもいいんだよ!コレコレ!」ってカンジでした。そのまま終わってくれれば十分なんですが、ここは腰砕け展開で毎度お馴染みのエメちゃん、今回も壮絶にコケさせてくれます。この脚本で猛烈に頭が悪いのは、私を含め、この映画を見ている観客の99.99999%くらいは、あの船に乗れずに死にました判定された人間なワケですよ。映画に存在を消された状態の観客が金やら地位やら権力やらで生き延びた人々のドラマ見て、何が面白いんだ?っていう。殊にクライマックスがバカ家族が巻き起こすドタバタっていう、大変にバカくさい物語で、すっかり冷めちゃった。70億人を犠牲にして辿り着くオチは、あまりに軽くバカバカしく、いくらただの娯楽映画でも、あんまり民族や宗教を軽んじたらアカン、と思いましたが、ハリウッドのおバカさん連中は真剣にコレでいいと思ってたりするんでしょうからタチ悪いです。
[映画館(字幕)] 4点(2009-11-22 16:11:51)(笑:3票) (良:2票)
1065.  イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》 
タラちゃん映画がいつもそうであるように、今回もまた映画についての映画。それなりに長尺ですが、一切時間を気にする事なく映画に没頭できたので、よく出来ていたのでしょう。1シーンで延々と対話が続いた上でバン!って来るタラちゃんパターンも、今回は一方向にベクトルが統一されているので緊張感を持って見ていられます。プロパガンダに映画を利用した者と、殺人に映画を利用した者、そのどちらにも罰が与えられるという展開は、大変に真っ当な展開とも言えます。だけどねぇ、マトモ過ぎるんですよ。ホラーだのヤクザだのカンフーだのでなくて、ドイツ、フランス、そして戦争についての映画ってのを題材に選んだ時に、ごくごく良識的映画に走ってしまうってのはタラちゃんの限界なんですかねぇ? そりゃ、頭の皮だのバットだのハーケンクロイツの刻印だのには、ザラッとした異物感が漂ってます。だけど、創作のセオリーを逸脱したところで得られる快楽のようなモノは、今回あまり感じませんでした。確かに歴史は変えた(少なくとも『ワルキューレ』なんぞよりは数百倍面白いです)、だけど歴史を大きく変えるには、あまりに歴史の現実は重過ぎたってところでしょうか。毎回、結局は映画の殻の中で遊ぶにしても、映画についてひと言うるさいだけのジジィになるにゃ、まだまだ早いんでないかなぁ。
[映画館(字幕)] 7点(2009-11-20 19:53:17)(良:1票)
1066.  Disney'sクリスマス・キャロル
立体CGアニメ映画『ポーラー・エクスプレス』であれだけの完成度を見せたゼメキスですから、もはや手馴れたものです。立体映像をどう見せれば効果的なのかを知り尽くしていて、数多の立体映画とは次元の違う、立体ならではの計算され尽くした映像を提供してくれます。デザインも申し分なく、この古典の物語をキッチリと完成された世界として仕立て上げています。だけど、他のゼメキス作品同様、なんかひと味足らないんですよね。たとえば色気がありません。って、セクシーなお姉さんを出せっていうんでなくって、遊び、ゆとり、茶目っ気、そんな余裕が足らない気がするんですよね。もう、ガチガチに組み立てられてる感じなの。で、一方でCGのモーションに関しては、ここまで来たのならば、キャラが他者からの干渉を受けた場合の関節の動きをもっと自然にできません?って贅沢な注文もしたくなります。特に動体上のCGキャラは、この映画においても大変堅く、重力の変化に自然に動じたりしないのですよね。それはモーションキャプチャーでは拾いきれない部分、そういうディティールへの徹底的な拘りまでは到達しないのもゼメキス的なのかな。あと、意外にもかなり恐いので、小さいお子様は鑑賞注意。まあ、とは言え安心して見られる、ディズニー&ゼメキスの信頼ブランド優等生映画ではございました。
[映画館(吹替)] 7点(2009-11-17 17:43:31)
1067.  ゼロの焦点(2009) 《ネタバレ》 
戦後、女性の時代が立ち上がってゆく過程で、その中にあった哀しみを浮かび上がらせる、という点では大変に判り易くよく出来ておりました。時代の表現がきっちりできていて、現代という時代の有り様から過去を見つめてみましょうという映画の方向がちゃんと見えてました。でも(はーい、誉めるのここまで)、映画的な重量感や華に欠けるんですよね。シネスコにしただけじゃごまかせないわ。あと、女を描くには男も描かないとアカンのとちゃう? この映画、男がスカスカ。その上、大事なシーンが何故かいちいちコメディ一歩手前。泡吹いて大悶絶とか、真剣なシーンになると必ず左右の目のサイズが違う広末とか、電気付けたら真っ赤顔ヌヴァー!とか、倒れたと思ったらなんかミョーに真っ直ぐな姿勢で上向いてるとか、いちいち笑っていいんですか?って。つまり、そういうの全部、この監督さん、この役者さん達で本当に正解だったの?ってのが原因だったりするワケで。これが限界ですかぁ。もっと哀しみを上手く表現できる人々ってのがいたんじゃないかなぁ。うーん。
[映画館(邦画)] 6点(2009-11-14 19:22:23)
1068.  わたし出すわ 《ネタバレ》 
一体何見せたいの?ってのが最初の感想。見事につまんないんだ、これが。リアリティのカケラもない話なんで(登場人物の口からこぼれだすセリフのありえなさったらもう)、最初から受け手が話の方にノるこたぁ期待してないんでしょう。んで、じゃあ映画を見ている観客に何を考えさせたいんだ?って時にね、そこに教訓的なおとぎ話が成立してるんならともかく、考えるのもウザいくらいに積み重なってゆくエピソードがバカくさいんですよ。箱庭協会会長就任とか、ホストに入れ込んだり包丁持って突撃する女とか、牧場の牛の群れの前で死んでる女とか、バカじゃねえの?と。あまりにつまらないんで、頻繁に登場する二人での食事シーンや、昔からのワンパターン平行構図(『家族ゲーム』のクライマックスに象徴されるように元祖的存在ではあるけれど今や邦画でこれ出てくるだけでウンザリ)が、斜めになって、垂直軸もズレて、そしてまた平行に戻って、その反復の意味でもたりーっと考えてるか、と思いながら見てましたが、だからどうした!とゆー結論しか出てきやしません。いや、黙ってるシーンと会話シーンとの映像的な違いってのが最後に主人公が「対話」する重要なシーンに繋がってるんでしょうけどさ(画面が傾いてるのは乗り物がただ移動している画とひとりで黙ってる画とセリフが文字で表示される回想の画)。あくまで「だからどうした」なんですよ。箱庭の中の小さな老夫婦を俯瞰するじゃないですか。雨降らせたりして。あそこにこの映画のエピソードの象徴(お金ゆえに壊れる二組の夫婦、お金を捨てたゆえに壊れない一組の夫婦が描かれてるワケで)があったりするんでしょうけれど、そんな浅いのか?その程度でいいのか?と。この映画に登場する人々はこの世界のどこにも居ない人。そこから何を感じ取れって言うんでしょ? あの、一応、こちらもお金出して見に行ってるワケなんですけど。そうそう、文化庁へ。お金は大切に使いましょうね。最後に反復。一体何見せたいの?
[映画館(邦画)] 3点(2009-11-13 09:41:51)
1069.  風が強く吹いている 《ネタバレ》 
オーソドックスと言うよりは古臭い映像や音楽も、クサさ連発のセリフも、小出くんのずーっと作り物臭さが鼻に付きまくる演技も、映画が語る熱さの前では致命的な欠点ではない感じがしました。ただ、映画全体の半分以上を占める予選~往路~復路が合わせて全部クライマックスって状態、見ている方のテンションが維持できないよ、と。予選が決するあたりがピークで、あとむしろテンションが下がっていっちゃいます。これまで注目もされなかったチームが、箱根駅伝出場が決まった事で俄然注目される事になる、そこでばーっと盛り上がっていいハズなんですけど、その前で盛り上がっちゃいましたからねぇ。すぐに駅伝本番へと至って、そしてこの駅伝部分、ロケは非常にしっかりしてるんですが、ドラマ的にはなんだかとてもありきたり、古臭さ、クサさがここにきて裏目ったかぁ、って。映画半分くらいを占めているのにワリとフツーなドラマで駅伝自体はあっさり終わっちゃう印象なんですね。もう映画の最初から駅伝スタートさせて、全部回想でやった方があっさり感は防げたかも。あと、大学対抗駅伝を素材にしながら安易に「悪」の存在を設定しちゃうのは気持ち良くないです。お笑いに走るのならともかくネチネチと。こういうのってお互いフェアにやってこそでしょ。最後の2人の走者がドラマ的にクドくてかえって醒めちゃう存在で、そこら辺は相当惜しいんですが、一切退屈はしなかったので、無難に楽しめる映画ではありました。
[映画館(邦画)] 7点(2009-11-12 21:09:19)(良:1票)
1070.  アンヴィル!夢を諦めきれない男たち
ヘビメタとハードロックとパンクの違いが全く判らない私でも、大きな共感と感動を得る事ができました。マイケル・ジャクソンの『This is it』と対を成すような音楽ドキュメンタリー。最低な状態の厳しさを実感しながら生きる男が、夢を諦められないままに足掻く様は、滑稽ながらも哀しく淋しく、そして美しく。こんなにも熱く友情を誇れる様が、なんて羨ましいんだろう、と。『少年メリケンサック』を地で行くような世界なのですが、事実は小説より奇なり、アレよりもよっぽど面白く感動的だったりします。映画は日本で始まり日本で終わり、そしてそれがこの映画に大きな感動をもたらしている事を考えると、この国の音楽ファンの懐の深さに対して改めて感心したりもするのでした。敗者がそれでも諦めずに賭けてゆく姿、むしろこれは日本人の心の琴線に触れるような物語(ドキュメンタリーですが)とも言えます。今年、いちばんの感動作でした。
[映画館(字幕)] 9点(2009-11-10 18:49:07)
1071.  PUSH 光と闇の能力者 《ネタバレ》 
見る前は『ファイアスターター』とか『七瀬ふたたび』とか、あの辺のネタを今日的なセンスで見せてくれるサイキックバトルもの、と思ってたさー。見たら酷かったさー。映画が何を見せたいのか、何を描きたいのか、まるっきり意味不明。超能力があったらさ、それを使って視覚的に面白い事しそうなモンじゃん、物語的にヒネって面白い展開になりそうじゃん、ところが三派に分かれた超能力者達がお互いの能力ですくみまくってヘタレ続ける映画です、ってんだからタチ悪いっす。なんか脚本家が理詰めで考えてくうちに、何がなんだかワケ判らなくなっちゃったような物語。超能力ってなんざんしょ?って脚本家の苦悩をそのまま物語にしちゃったんじゃねーの?みたいな。んで、そんなワケ判んない脚本を、今度はラリったマイケル・ベイが演出してるんじゃねーか?みたいな映像で更にワケ判んなくして。90年代が懐かしいわ、ってなノリのカイル・クーパー調メインタイトルで始まって、いきなり16mm撮りとか、カメラぶん回したりとか、突如スローモーションとか。映像がまるっきり繋がってないんで、エピソードの断片がごろごろしてる状態。キャラが消えまくりの突如出現しまくりだし。主人公の兄ちゃんの、超能力が上手く使えない、って設定が映画のキレを悪くしてるだけで、最後まで全くスッキリしやしないし、ちゃんと終わってないし。ボロボロだぁ。結論としては、ダコタたんかわいいわぁ、って。それだけ。
[映画館(字幕)] 2点(2009-11-09 18:15:57)
1072.  ムーンウォーカー 《ネタバレ》 
ある意味、伝説になった映画を映画館で見られる機会が訪れるとは。マイケルがやりたい事をあれもこれもと詰め込んで、結果、映画としてはメチャクチャ、特に前半のぶつ切れプロモビデオ羅列はヒドいモンです。その次のマイケル版『ヤァ!ヤァ!ヤァ!』みたいな追いかけっこは、実写とクレイアニメの合成でパワフルな映像を楽しませて貰って、いいモンを見せて貰ったなぁ、って。それから当時のマスコミの中傷報道を「うざいわ!」ってホンネぶつけて、子供と仲良くして悪役相手にロボにトランスフォーム、と。公開当時にコレを見ていたら、その支離滅裂さに3点くらいが関の山ってところだったと思いますが、今見ると色々と意味深な面が見えてきて、更に彼の死と重なってしまう部分もあって、結構心に響きます。ここにあるのは悪意に追い回され続けたマイケルが現実の日々の中から夢見た世界。その稚気も今となっては孤独の象徴。私としては、この映画のラストのように、星に帰っていったマイケルはまたいつか戻ってくると信じる事にしましょう。
[映画館(字幕)] 7点(2009-11-07 15:42:25)
1073.  スペル 《ネタバレ》 
何が「スペル」なんだか。予告編でも禁句がどうのこうの言ってましたが、実はちっとも映画の内容に関係がありません。『ファイナル・デッドサーキット3D』の酷い吹替といい、このセンス皆無な配給会社によって配給された映画は不幸です。さて、これは『スパイダーマン』じゃなく『シンプル・プラン』でもなく『死霊のはらわた』のサム・ライミが帰ってきました、って映画で、恐さよりも笑わせて貰ってナンボというシロモノでした。70年代に『大地震』や『ジョーズ』で見た、昔懐かしい金文字ピカピカのユニバーサル映画のマークで始まって、ババーン!と大仰なタイトルが出て来る時点で、あー、マジメに見るタイプの映画じゃないんだなぁ、って。それは入れ歯びょーん!で確信に変わりました。ホラー表現がいちいち笑っちゃうくらいに大騒ぎ状態。ああ、このバカバカしい感じ、長らくサム・ライミから消えちゃってたように思われてた、このセンスこそが最高だよね、って。でも、残念ながら物語がついてきません。ラスト丸判り状態で(あれはむしろ80~90年代スラッシャー映画の定番オチです)教訓話としてオチているワケでもなく、不条理モノ状態になっていて、バカホラーパワーに比べてキモチ良くねーなー、と。ハエとかカートゥーン系落ちモノとか小ネタは笑えるけれど、キングの『痩せゆく男』にも似た物語は楽しめなかったのが惜しかったです。ヒロイン役のアリソン・ローマン、頑張ってましたけどね。
[映画館(字幕)] 7点(2009-11-06 21:16:44)
1074.  シャ乱Qの演歌の花道 《ネタバレ》 
二本立て、『キャッツ・アイ』を先に見て良かった。逆だったらさぞかしツラかったでしょうねぇ。つんくが意外にキャラ的に面白い、ってのがコメディとしてアタリだったんですけど、大きな笑いを作り出していたのは主に陣内孝則でしたね。カチカチのド演歌スーツでロボットのようにギシギシ動きながら歌うシーンなんて、新宿の映画館、どっかんどっかん湧いておりました。ヘンにダメなヤツが頑張る英雄的な映画にせずダメなまま、音楽業界を皮肉って、ワザとクサ味を出した作り、バカ映画ながらなかなかの意欲作だったと思います。当時の流行りモノ以上の存在には映らなかったワケですが。
[映画館(邦画)] 7点(2009-11-04 00:06:19)
1075.  事件 《ネタバレ》 
この映画のカナメはなんてったってラストシーンの大竹しのぶの歩きにあるワケで、その生命の力に至るまでの物語として見ると、人の強さ弱さが浮かび上がってきますね。事後に物事をトレースしていく手法の中にあっては、ジミな大竹よりも松坂慶子の死へと至るまでの激しい生き様の演技が目立ちますが。一方、法廷映画としては、意外性をポイントにしている訳ではないので扱う事件のドラマ性が弱いと言わざるを得ないのですが、長尺を飽きさせないだけでも十分なウデで見せたと言えますか。今じゃ松坂慶子と大竹しのぶが姉妹役なんて、とても信じられるモンじゃございませんが、当時はそれが通用したんざんす。
[映画館(邦画)] 7点(2009-11-03 23:52:33)
1076.  幸福(1981) 《ネタバレ》 
市川監督の得意技とは言え、殆どモノクロのように見えるレベルの銀残しがキツ過ぎでない? 事件シーンがあまりに凄惨過ぎてしまって(金田一耕助モノのノリなワケで)、映画の印象を歪めてしまってない? (ついでに併映だった『アモーレの鐘』の存在が意味不明過ぎない?) そういうひっかかりがありはしたのですが、社会の底辺に澱む人々の悲劇のドラマと、その中に仄かに輝く温かさが鮮烈な印象を残す一編でした。メインに据えられた水谷豊、中原理恵、永島敏行という、市川作品らしからぬ当時の若い人々の演技が、映画にサラリとした独特な空気を運んでいて、主題歌などに漂うフジテレビ製作という背景も手伝って、ドロドロと陰鬱になりがちな題材の物語が、見終って爽やかささえ残します。長らく幻の名画状態になっていた(私も公開時に見たっきり)のが勿体ない、市川監督の個性がいかんなく発揮されている映画、市川監督を代表する作品の一つに数えられていい映画だったと思います。
[映画館(邦画)] 8点(2009-11-03 23:18:32)(良:1票)
1077.  母なる証明 《ネタバレ》 
ポン・ジュノ監督お得意の、社会の下層の人々が、ただ足掻き続ける物語。英雄願望という点でも見事なまでに従来作から一貫しております。母は正義を貫いているつもりだった、そしてその姿は冴えないオバさんながらカッコいいとすら言える状態だった、でも、真実が明らかになった時に、何もかもひっくり返ってしまい、映画を捉える視点すらも変わり・・・。いや、正直なところ、真実の線はワリと予測されてはいたのですが、そこが重要ではなくてね、『ほえる犬は噛まない』あたりにもあった、価値観がコロリと転じる突き放した感じ、容易な感動を与えてたまるかとばかりにひっくり返すシニカルな感じに苦笑しつつ、今回もまた妙に感心せざるを得ないワケで。毎度の事ながら、その容赦のなさ加減に「監督、またキッツイわぁ」と。「覆水盆に返らず」とばかりに劇中何度もこぼれ、流れ出す液体、そして繰り返される、それを無駄に隠そうとする母の姿が切なく憐れです。息子の心の真実までも見えなくなって孤立したラストの残酷さ、救いのなさ、それがああいう明るい動のカタチとして表現されるあたり、この監督のアクの強い才に魅了されないワケにはいきません。ポン・ジュノこそは今や世界にも数少ない「戦う映画監督」、そこがとても魅力的です。
[映画館(字幕)] 9点(2009-11-02 20:17:11)(良:1票)
1078.  ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ 《ネタバレ》 
この監督の映画は80年代当時でも古臭く感じられてあまり好きでなかったりしたのですが、今、こうもきっちり普遍的な邦画の作りを見せられると、映画を取り巻く世界と自分の物の見方は随分と変容したのだなぁと感じます。安易に時代を追うよりも、真面目にきっちり作られた映画の方が安心して身を委ねられます。ここではカメラや美術、照明がガチッ!とプロの仕事を用意して、あとはもう役者の実力、役者同士の演技のぶつかり合い、戦い。結果は松たか子の一人勝ち。男に振り回されているようでありながら、実際に描かれるのは女の強さ、したたかさであって、当然彼女が優位に立つポジションであるにしても、他を圧倒する演技で存在感を示します。浅野と広末の二人だけのシーンのおぼつかなさ、拙さがあまりに残念に思えてしまう程に。広末がビジュアルだけで松に比肩する存在感を全く示せなかった、ゆえに松の内面の炎を強烈に光らせきれなかった恨みが残りますし、浅野や堤の毎度の延長線上の演技は、もっと他に適任者はいなかったのか?という疑問も残ります(一方、妻夫木の朴訥さは好感を抱きましたし、伊武と室井は見事にハマっております)。だけど、松の圧倒的勝利としてのバトルを見たという点では、これは痛快な映画と言えるでしょう。原作に上手く肉付けした脚本(私的にはもっとさちはカラリとドライであっていいとは思うのですが)を含め、スタッフが完璧な土俵を用意し、役者が勝負する映画として、その戦いを存分に堪能しました。
[映画館(邦画)] 9点(2009-11-01 21:30:18)(良:2票)
1079.  マイケル・ジャクソン/THIS IS IT
映画用に撮られた映像ではないのですが、ちゃんと見られるものになっていたのは、頭から足元まできっちりフレームの中に収める映像をいっぱい撮ってあったからですね(一部ギリギリで切れてたりしたのはHDビデオとビスタサイズの比率差ゆえでしょう)。下手な映画よりよっぽどマトモな画が撮れてます。SD撮りなものはさすがに見づらい事になってますが。まだ出来たての頃の東京ドームでマイケルのステージを見ました。曲のイントロでいちいちドームが空気ごとドーン!って揺れるの。数万の人々が歓声と共に飛び上がるから。この映画のマイケルは、あの時の感覚を甦らせてくれますし、それよりももっと高いところに行っているようでもありますし。マイケルはこのステージの創造を通して無類の才能をどんどんどんどん広げていって、人を超えた何かになろうとしているような、そんな感じに映りました。彼自身が作品で、アートで、そして、神ではないけれど、それに似た何かになりたいと願って、そして届かなかった・・・。覚悟してましたが、やっぱり映画を見て感じたのは、切なさ淋しさ。死んで伝説になったとは思いたくないです。生きていれば、もっと大きな伝説になれたんじゃないかな。もちろん、永遠に神にはなれなかったでしょうけれど、それに挑んでみせた男の気概を感じたのでした。
[映画館(字幕)] 8点(2009-10-29 17:27:51)
1080.  きみがぼくを見つけた日 《ネタバレ》 
カメラがもうね、うっとりするくらいキレイなんですよ。年に1~2本あるかないかってレベルの美しく撮られたシネスコ。で、内容の方は、発想は面白いけれど、映画としては面白くなりきれなかったかな。ワリと早期に物語の構造が明確になっていって、全体の流れが見えて、そして当たり前のようにそれをなぞって終わりになっちゃう。設定がSFなんだからもう少しヒネってくれよ、意外なオチを見せてくれよ、って思ってしまうんですよね。時間の流れを細切れに、ランダムに生きてゆく男の姿を通して、人生という時の流れを語る、にしてはあまりにこれってSFなんですよ。観客にSF的なカラクリを意識させ過ぎてしまって、本来見せたかったのであろう、肝心な人生のドラマ部分が弱くなっちゃってます。映画が始まってしばらくは、どれだけイイお話を見せてくれるんだろう?って期待させてくれたのですが、この設定世界では時は円環構造であり、パラドックスは生じない!って大々的に主張しちゃっちゃあねぇ・・・。娘が起こす奇跡を期待したんだけどな。ところでイヴの時、部屋に貼ってあった日本語の「クリスマス商戦」、なんなんだろ? ポスター? タペストリー? 何故に「クリスマス商戦」?
[映画館(字幕)] 6点(2009-10-27 17:26:38)
080.32%
1220.87%
2421.67%
31234.89%
431912.67%
548419.23%
654521.65%
745518.08%
829811.84%
91827.23%
10391.55%

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