1061. リミットレス
《ネタバレ》 薬の力で超人的な能力を獲得した男の話だけど、これほどの能力がありながら金と権力に行き着くというのがくだらない。 序盤、小説を書き上げて、女を手に入れるくらいまではまだ許せた。 この小説はきっと全米を泣かせるくらいの大ベストセラーになるだろうし、他の多くのスーパーヒーローも女を手に入れる。 でも、私利私欲に力を使うのはそれくらいにして、もう少し有意義な活用法を考えられなかったのだろうか? 交通事故を予見できるなら、何故それを未然に防ごうとしないのか? 正直言って、政治家なんて薬のスーパーパワーに頼ってまでなるようなもんじゃないと思える。 薬を服用した人物の中でいちばん賢かったのは、薬を注射することを思い付いた金貸しの男だと思う。 [DVD(吹替)] 5点(2012-08-10 18:23:12) |
1062. (500)日のサマー
《ネタバレ》 こんなのどこにでもあるよくある話で、新たな発見や斬新さはまったく感じない。 これくらいならまだマシな方で、僕なんて実はもう結婚してました♪っていうオチを食らったこともある。 そんな平凡な話を飽きさせずに最後まで見せる演出力は評価に値すると思う。 序盤のサマーは実に魅力的で、勘違いするのも納得の展開。 中盤以降は心が離れて行く様が切なくて、トムに同情した。 脇を固める登場人物もそれぞれに味のあるいいキャラで良かったですね。 同じことの繰り返しになるんだろうけど、(500)日のオータムも見てみたいと思いました。 まあ、現実ならそう簡単に秋は来ないんだけどね。 [DVD(吹替)] 7点(2012-08-09 16:59:19) |
1063. 半分の月がのぼる空
これは完全にやられた。 僕としてはこの青臭い恋愛物語だけでも大好物なんで、完全に服従してたんですが、まさかそう来るとは思いも寄らなかったので、真相が明らかになった瞬間、涙が一気に溢れ出た。 悲しみの涙とか、感動の涙とか、いろんな想いが混ざり合って、なんだかよくわからない感情が吹き出た感じです。 冷静になって考えてみれば、これはやっぱりいい話で、幸せな時間を過ごしたであろうことは容易に想像できる。 それでも、やっぱり泣ける。 だからこそ泣ける。 見終わった後に改めて最初からもう1回見たくなるいい映画ですね。 [DVD(邦画)] 9点(2012-08-08 17:50:53)(良:2票) |
1064. 一命
これは泣ける。 映画に泣かせたら勝ちというルールがあるのなら、この作品は間違いなく勝者なんだけど、どうも納得行かない部分もあった。 確かに同情の余地のある境遇や最期の優しさに触れて涙は溢れたのだけど、相手からしてみれば逆恨みにも程があるといった感じ。 要望通りに庭先を貸して、妻子の治療費として3両もあげたのにここまで荒らされますか。 なんとも後味の悪い作品でした。 [DVD(邦画)] 5点(2012-08-06 19:33:42) |
1065. ファンタジア
この作品はまず1940年製作という点に驚かされる。 圧倒的な映像クオリティの高さに感服させらます。 こんな技術力を持った国とよく戦争しようなんて思ったもんだ。 短編それぞれが素晴らしい出来で、映像と音楽が見事に調和している。 登場するキャラクターの中では、魔法使いの弟子のほうきが大好きです。 [ビデオ(吹替)] 9点(2012-08-06 10:37:07) |
1066. るーみっくわーるど 炎トリッパー
《ネタバレ》 これはシナリオが素晴らしい。 タイムスリップ物としては珍しい着地点にも好感が持てる。 アクションあり、ラブストーリーあり、感動ありの秀作アニメですね。 僕はこの作品を見て以来、ガスタンクを見る度に爆発しそうな予感がするんです。 [地上波(邦画)] 8点(2012-08-06 10:14:00) |
1067. おばあちゃんの思い出
短編ではあるけど、ジャイアンやスネ夫がいい奴だったり劇場版のテイストはある。 ひみつ道具を使った派手な展開はないけど、おばあちゃんの優しいキャラを活かした感動物語に仕上がってると思います。 [DVD(邦画)] 7点(2012-08-05 20:05:02) |
1068. 洋菓子店コアンドル
《ネタバレ》 序盤はなつめのキャラに馴染めず戸惑った。 流石にちょっと非常識過ぎると思うんだけど、その非常識さを受け入れるシェフの人の好さが際立って良かったのかも知れない。 終盤シェフの出番は減ってしまうけど、入れ替わるように伝説が台頭してくるシナリオには不覚にも涙してしまった。 どうしても父親目線で感情移入してしまうので、娘にケーキ作りを教えてあげられなかったという後悔が痛いほどよく伝わってきた。 それにしても、この作品に出てくるケーキはどれもとても美味しそうで、完成品だけではなくて、作ってる途中の一つ一つの素材がとても美味しそうに見えました。 あと、あの晩餐会の演出とか実際に目の前でやられたら感動してしまうだろうな。 それから、どうでもいいことだけど、この作品を見て以来、夢の中にマリコさんが出てくるようになった。 なんだかよくわからないけど、好きになってしまったようだ。 加賀まりこじゃなくて、登場人物のマリコさんの方ね。 [DVD(邦画)] 8点(2012-08-03 18:58:59)(良:1票) |
1069. メリダとおそろしの森
《ネタバレ》 ストレートに真正面から母娘の絆を描いた愛情物語なのに終盤はそこに派手なアクションが加わるという構成に感心しました。 どこか愛らしい仕草を垣間見せつつ、獰猛な野生の猛獣という側面も併せ持つくまを題材に選んだのが大正解だったんじゃないでしょうか。 母性と猛獣アクションが違和感なく両立していたと思います。 男の僕としてはやや感情移入のし難い母娘の関係性がメインテーマですが、ラストの展開には思わず涙が零れました。 是非、続編でメリダの恋物語を描いて、お母さんを安心させてあげて欲しい。 あと、こぐまになった弟たちが余りにも可愛くて、魔法が解けないままでもいいかもって思ってしまいました。 こちらもスピンオフ作品とかで、三匹のこぐまが大活躍するのをもっと見たいですね。 くま好きには堪らない素敵なくま映画に仕上がってるんじゃないでしょうか。 [映画館(吹替)] 8点(2012-08-01 22:31:20)(良:1票) |
1070. わたし出すわ
主人公が謎だらけの設定なので、感情移入するのが難しかった。 それでも、大金を持ってる理由とか、あげる目的は何なのか気になるので物語には引き込まれる。 その辺りの謎解きに意外性があれば良かったんだけど、残念ながら予想の範囲の平凡なものだったのが残念です。 それにしても、金塊の製造番号からあっさり身元が割れてたのにニュースになってた方はわからないというのも謎ですね。 どんな方法を使ったのか気になります。 あと、服まで貰っちゃう奥さんには爆笑しました。 [DVD(邦画)] 4点(2012-08-01 05:26:11) |
1071. 萌の朱雀
《ネタバレ》 とりあえず予備知識なしに見始めたので、ちょっと衝撃的過ぎました。 近親相姦というだけでもハードル高いのに親子丼まで行っちゃうのかと焦りました。 そりゃお父さんも失踪するわと同情します。 まあ、結局は食わないし、近親ではあるもののギリギリセーフの従兄妹という設定だったらしい。 それにしても、台詞は聞き取り難いし、必要最小限の説明すらないので、想像で物語を追うしかなくて、僕のような被害者が出るのも仕方ない構成だったかと思います。 ストーリー的にそれほど面白い作品とも思えないので、寂れた山村の雰囲気をまったり楽しむ作品といった感じでしょうか。 もし北欧とか言葉も風習もわからない遠い国が舞台だったら、名作と感じたかも知れないけど、どうも素人臭い台詞とかが気になってしまって素直に作品世界に入り込めませんでした。 [DVD(邦画)] 5点(2012-07-30 17:04:45) |
1072. アントキノイノチ
人は誰だって最後は独りで死ぬんだというメッセージは強く伝わってきた。 シンプルにそのメッセージだけを貫き通せば名作になってたような気もする。 残念ながらこの作品の場合は余計な要素が多過ぎて遺品整理の部分がぼやけてしまってる。 いじめ・自殺・鬱・レイプ・妊娠といった深刻な過去に比べて、孤独死の方は大した問題じゃないような錯覚すら覚える。 そんなわけで、ラストの展開もどこか達観した目線で、どうせ誰だって最後は死ぬんだから仕方ないよねって感じで、悲しいという想いはあまり沸いて来なかった。 [DVD(邦画)] 5点(2012-07-28 20:19:24) |
1073. ライフ ―いのちをつなぐ物語―
NHKなどで放送される動物番組は大好きで熱心に見ているけど、この作品はイマイチな印象。 様々な動物や昆虫の生態を記録した映像はとても貴重なものなんだろうけど、淡々とナレーションのみで紹介されるスタイルは少し退屈だった。 映像自体もどこかで見たような気がするものばかりで、新たな驚きはなかった。 わざわざ映画にしなくてもテレビ番組で充分かな。 [DVD(吹替)] 5点(2012-07-27 12:55:57) |
1074. Mr.インクレディブル
スーパーヒーローがヒーロー業を引退するという設定は面白かった。 それぞれの特殊能力が活かされた派手なアクションも見応えがあったし、家族愛というテーマも心に沁みた。 赤ちゃんの設定だけがいまいちパッとしなくて残念だったけど、なかなかいい作品だったと思います。 [地上波(吹替)] 7点(2012-07-25 23:08:32) |
1075. 人間失格
人生ずっとモテ期という勝ち組の生き様を追体験できる貴重な作品。 女には不自由しないが、男には金を集られて厄介ではある。 まあ、たかが5円なので気にするほどのことでもないけどね。 そんなわけで、物語前半はいい女をとっかえひっかえいい思いが出来るのだけど、終盤はストライクゾーンを広げ過ぎて、人としてどうかと悩ましい展開。 やっぱり選球眼は大切だと思い知らされる。 それにしても、ヤク中の世話を三田佳子に任せるとか、悪い冗談としか思えないのだけど、実感の篭った迫真の演技は流石としか言い様がなかった。 それでも、作品としての評価が覆るほどではなくて、全体を通しての退屈な印象は拭えなかった。 石原さとみや小池栄子との濡れ場でもあれば良かったのかも知れないけど、室井滋と絡んで誰が得するのかよくわからなかった。 [DVD(邦画)] 4点(2012-07-24 11:41:56) |
1076. 星を追う子ども
とりあえず主人公の明日菜が駄目。 どうも魅力を感じない。 物語はどんどん進むのだけど、明日菜の主体性が感じられず、巻き込まれるがままに転がり落ちていく感じ。 それがどこかで転換してモチベーションを向上させるのかなと生温い眼差しで眺めていたけど、結局最後まで巻き込まれるがままだった。 正直、そのまま乗っ取られても悲しくなかっただろうと思う。 元々魂がなかったようなもんだし。 ストーリー展開は異常に早くて、マラソンを全速力で駆け抜ける勢いなんだけど、意外と話は飲み込める。 どこかで見たような継ぎ接ぎだらけのシナリオは薄っぺらくて分かり易い。 ラストもほぼ予想通り。 背景だけは美しかったけど、ただそれだけの作品といった感じで逆に虚しくなった。 いっそ明日菜を削除して、森崎を主人公にした方が良かったのかも知れない。 少なくともモチベーションの高さだけはダントツだった。 その方向性が正しいのかどうかはよくわからないけど。 [DVD(邦画)] 3点(2012-07-21 17:51:52) |
1077. アデル/ファラオと復活の秘薬
女版インディ・ジョーンズを期待したら肩透かしを食らう。 冒険は冒頭だけで、後はパリに帰ってドタバタコメディ。 そして、コメディだったのかと気を抜いてると、テニスのシーンで驚愕させられた。 妹の様子をよく確認しておかなかった僕も悪いんだけど、確かによく見てみたらなんか突き出てる。 この演出は実に恐ろしい。 夢に出て来て魘されそうだ。 それにしても、主人公のアデルが自己中心的でどうも魅力に欠ける。 妹を救う為だったら人が死んでも気にしないという態度に人間性を疑います。 但し、おっぱいだけは魅力的だったので、トータルでは損してないような気もする。 [地上波(吹替)] 6点(2012-07-19 20:25:18) |
1078. スマグラー おまえの未来を運べ
とりあえず画が汚い。 いろんな汁が乱れ飛ぶのをスローモーションで見るのはあまり気持ちいいもんではない。 ストーリー自体も面白いとは思えなかった。 それでも、アクションが派手で見応えがあるし、つまんないコメディを挟み込んでくる独特のセンスも嫌いじゃないです。 特に一部のキャラが突出して魅力的だったので、意外と飽きずに見ることが出来ました。 アクション部門では安藤政信演じる背骨が異常にかっこ良かった。 背骨を主人公にした方が良かったんじゃないかと思うくらい。 コメディ部門では高嶋政宏の変態具合が突き抜けてて良かった。 あと、萌え部門では松雪泰子のメガネにやられました。 危なくこっちが鼻血流しそうでしたよ。 期待してた満島ひかりはイマイチ微妙な感じで、汁も流さずがっかりでしたけどね。 汚いおっさんの汁はいらないので、女優の汁をもっと撒き散らしておけば名作になってたのかも。 [DVD(邦画)] 6点(2012-07-14 16:48:42)(笑:1票) |
1079. SR サイタマノラッパー
とりあえず作りが雑。 特に音声が聞き取り難くて困ってしまった。 それでも、そんな困難を乗り越えたくなるような良さがあったように思う。 序盤はコメディなのかと思ったけど、意外とまじめな作品だった。 シュールな演出にじわじわ来るけど、大笑いするような作品ではなくて、切ない青春ストーリーという感じですね。 竹田先輩の曲には魂が篭っていたし、AVデビューしたクラスメートという設定も来るものがあった。 号泣するほどではないんだけど、なんとも言えないやり切れなさが後に残る作品でした。 もし、この作品がサクセスストーリーだったら嘘臭さが際立ってしまったかも知れないけど、サクセスしないぐだぐだ感がリアルな哀愁を漂わせていて良かったと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2012-07-13 20:02:54) |
1080. 塔の上のラプンツェル
長い髪を活用したアクションは動きが派手で見応えがあるし、特殊能力なんかも備わっていて面白い。 それでいて日常的な動作にはまったく支障がないという演出も滑稽で好きです。 あんなに長かったら不便なこともあるだろうし、濡れちゃったときなんか大惨事かと思ったけど、何事も無かったようにスルーされるのが良かった。 そういった特殊な設定に負けず劣らず、ラプンツェル自身の魅力も抜群で、とても愛らしいキャラクターに仕上がってるんじゃないでしょうか。 ストーリーは王道というか、白馬に乗った王子様じゃなくて、白馬に追われた盗賊が囚われのプリンセスを救い出すといった感じですね。 前半はコメディ要素が強いけど、終盤に向けてはラブロマンスで盛り上がって、ラストの展開は思わず泣けました。 あと、なんと言っても映像が感動的に美しいのが印象に残りました。 あれなら命懸けで冒険の旅に出てでも見る価値があると思えますね。 それから、相棒のパスカルがやたら可愛らしくて、グッズがあるなら欲しくなるレベルでした。 [DVD(吹替)] 9点(2012-07-13 10:14:55) |