1061. ウォーリー
《ネタバレ》 まず、圧倒的なスケール感のある映像に息をのみました。 セリフを極力排除しながらもキャラクターの動き、表情で感情は存分に伝わってくるし、むしろそれが功を奏していて、感動を誘われました。 物語は流石に説明不足な部分が多く、深味には欠けますが、この映画にとってはそれほど重要な部分ではないですね。テンポは良いし、何と言っても世界観のセンスは抜群で、見た目にも決して飽きさせるところはありません。 ところどころの手をつなぐ描写にぐっときました。 お掃除ロボットが異様に可愛かったので、一台欲しいっす。 傑作SF純愛アクションラブストーリー。 [映画館(字幕)] 9点(2008-12-24 01:49:03) |
1062. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 根暗で幻想的な雰囲気ながら、どこか軽くてダラダラしてチンマリしていた従来のバットマンの(個人的な)イメージとはいい意味で別物。前作のビギンズでさえも退屈してしまったぐらいなんですが、今回は2時間半全編に渡って豪華でド派手なアクションが繰り広げられ、同時進行する幾つかの場面が抜群のテンポで進行され、集中力が全く途切れないS級エンターテイメントになっていました。 それでいて、万人受けするとは言い難い暗いストーリーはなかなかエグくて深いのが旨味。 バットマンってこんなに強かったっけ?こんなにハイテクで大富豪だったっけ?町並みや町の人はあんなに汚かったっけ?ヒロインはあんなにMJ(某クモ男のヒロイン)みたいなビッチだったっけ?などと元々のバットマンを思い出したりしながら観ていたのがもったいなかったので、独立した作品として改めてまた見ようと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2008-12-22 00:29:10)(良:1票) |
1063. モンスターズ・インク
《ネタバレ》 細部まで徹底的に楽しみながら、こだわりまくられて作られている、サービス精神旺盛な喜怒哀楽のつまったCGアニメの傑作。多彩な造形のモンスターの動きや背景を見ているだけでも充分に楽しめるレベルですが、ストーリーもテンポが良く、バリエーションも豊かでコミカルなキャラクター達がとにかく魅力的。 一歩先の読めないめまぐるしく派手な展開は全く時間を感じさせません。ただオチだけは伏線が多すぎるので、序盤で読めちゃうのがもったいなかったな。 吹替えのクレジットは終わってから確認したけど、石ちゃんは微妙だったかな。田中氏はかなり上手だったと思います。おもしろかったです。 [DVD(吹替)] 8点(2008-12-21 10:38:33) |
1064. ガメラ 大怪獣空中決戦
《ネタバレ》 特撮に対する愛情溢れる怪獣映画で、アクションシーンはミニチュアだとバレバレでもCGとは違って、本当に爆発させている分興奮してしまうところがありました。ガメラの火の玉がなんだか凄くかっこいいぞ。 ストーリーはと言えば、子供向けにしては小難しいし、大人が見るにはいい加減。出てくる人間が結局ストーリー上何の役割も持っていないのが残念。巫女になってしまった娘さんとかも、重要そうに見えて、何の説明もないまま結局何の役にも立っていないって雑すぎないかい? [インターネット(字幕)] 6点(2008-12-21 10:29:57)(良:3票) |
1065. ザ・マジックアワー
数をこなすごとに着実に映画監督しての旨みがでてきて、三谷監督は今作では遂に『映画として』面白い作品をとることに成功したように見えます。 今まで映画を撮る上で脚をひっぱっていた感のある、面白いんだけどチマチマしてるとか、なんか内輪っぽいだとかの雰囲気が払拭されています。 狭い世界ながらも豪快なカメラワークは、いい意味で劇作家ならではの味が出ているように感じられますし、何よりセットが素晴らしい。時代や場所などの設定はほぼ語られないが、その町並みはアメリカのクラシックな映画を彷彿とさせるような素敵さ。 シナリオもこの設定で大丈夫か?と思うような無理矢理な幕開けで、心配してしまいましたが、そこからの舵取りが非常に上手く、笑いと緊張感のバランスもなかなか。 佐藤浩市のノリノリの演技にはずいぶん笑わせてもらったし、先の読めない展開も面白かったです。こりゃー日本版スティングと言えるべき傑作じゃないかい? [DVD(邦画)] 9点(2008-12-17 14:09:12) |
1066. アイム・ノット・ゼア
なんだかどういうスタンスの映画なのか最後まで見てもわからなかった。ボブ・ディランをモデルに6人が演じるという予備知識だけで観たのですが、その6人が同一人物なのか、別人なのか、どこで切り替わるのか、割とぼやかして描かれているので終始混乱。 一つのストーリーというより、ボブディランオムニバスなんですよね、たぶん。でも適当に見てても映像のきれいさ、音楽の良さ、セリフの面白さ、キャストの多彩さでそれなりに楽しくみれます。ボブ・ディランが大好きな人ならきっともっと楽しめるでしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2008-12-14 20:36:47) |
1067. バタリアン
《ネタバレ》 幼少のころバタリアンに夢中だった気がするんだが、どうもこの作品じゃないらしい。パンクねえちゃんのストリップシーンとか、ゾンビの地味さは到底子供向けではないな。2とかだったかなぁ。ゾンビ映画としては、恐怖や出血も笑いもアクションももう一歩足りない印象。それにしても乱暴なラストだ…。 [DVD(字幕)] 6点(2008-12-13 19:38:49) |
1068. トイ・ストーリー2
《ネタバレ》 1では主人公らしからぬ態度で仲間からボロクソな扱いを受けてしまったウッディーは、相変わらず心の弱さを見せてくれますが、今作ではオモチャの仲間たちが協力してドタバタと活躍してくれるのが痛快。 コメディセンスも磨かれ、2倍のバズや、ダースベイダーもどきとの間抜けすぎる対決のくだりはかなり笑わせてもらいました。ウッディーはヘタレ部分ばかりが印象に残り、あんまり活躍の印象がないけど、妙に人間くさいところが共感を呼ぶのでしょう。 仲間も増えたし、続けて3も見たいと思わされるかなり出来の良い続編。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2008-12-11 15:10:45) |
1069. トイ・ストーリー
《ネタバレ》 成長著しいCGアニメの初期作品って事もあり、見返してみるとなかなかカクカクしているんですが、見ているうちに気にならなくなりました。 ストーリーは子供だましではなく、嫉妬や挫折について語られており味わい深いし、ドタバタと展開していく流れもなかなかのスペクタクルっぷりで熱中できます。オモチャのキャラククターも一癖も二癖もあって面白い。吹き替えの唄は聞いていて恥ずかしかった。唄まで吹き替えにすることないのに・・・。 それにしても、あれだけ制約なく好き放題動けて、声まで人間に届かせられちゃうと、オモチャの設定が生きていないような・・・。チャッキーと似たようなもんか(違うって)。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2008-12-09 14:47:53) |
1070. ザ・ロック
《ネタバレ》 展開の早いアクションの数々に惹きつけられ、かなり燃えます。ただ、せっかくの男前の悪役エド・ハリスさんですが、仲間から絶大な信頼を得られてるかと思いきや、案外そうでもなくて大した強敵になりえてないのが残念。すごく頭が切れるとか、ぶちきれてとるか、むちゃくちゃ強いとかじゃないので、存在感はあるのにどうにも名悪役とはなり損ねてますね。とはいえ娯楽大作の面白さを十二分に堪能できる名作。 [DVD(字幕)] 8点(2008-12-07 02:23:32) |
1071. デルス・ウザーラ
ほとんどの作品を三船氏などのヒーローを主演で撮ってきた黒澤氏ですが、今作の主役はずんぐりむっくりのおっちゃん。しかもこの映画は、ソ連の大自然が主役かのように俯瞰で撮られる映像が多く、人物はほとんどアップになりません。シンプルなストーリーは決して面白くないし、ちょい長いし、言われなければ黒澤映画と気づかないような映画ですが、良い映像を撮るために懸ける熱意はバシバシ伝わってきました。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-12-07 02:06:06) |
1072. 血と砂(1965)
鉄砲を撃ったことのない楽隊出身の少年兵達と、それを一般兵として育て率いる勇敢な師団長がおりなす戦争映画です。とだけ聞くとシリアスで重くて堅苦しい映画を想像してしまいそうですが、今作でも喜八監督のうまみは最大限に発揮されております。軽快な音楽と生き生きとした人物達の魅力と絶妙なコメディセンスに激しいアクションで気持ちよく見れます。監督は本当に音楽好きなんだろうなーと思えるような溢れ出んばかりの音楽への愛情が詰まっています。 主演の三船氏はいつも通りながらも抜群の存在感、佐藤允のヤンチャっぷり、伊藤雄之助の間の抜け方、仲代さんの男前っぷりと名優たちのバランスもさることながら、英雄の物語にせず、名もなき少年兵達の物語になっているところが素晴らしい。そして、ふざけてばかりでなくシメるときはきっちりシメ、戦争に対するメッセージもスッと伝わってきます。文句の付け所がないです。 僕の観た戦争映画、喜八映画の中でともにナンバー1です。 タイトルのとっつきづらさで損してるかなぁ。 [DVD(邦画)] 10点(2008-12-05 10:51:04) |
1073. 穴(1960)
《ネタバレ》 ひたすら穴掘り、穴覗きな、脱獄モノ。 多少長いものの、主人公たちの個性が強くて退屈せずに見られます。 感情移入しながら、夢中で見ていると、そんなぁ…なオチ。 見終わった後、放心させられました。 [DVD(字幕)] 8点(2008-12-03 15:41:21) |
1074. アルカトラズからの脱出
硬派です。俯瞰で見た島は、到底脱出などできそうもない様相をしているのですが、物語の中ではせっかくのアルカトラズならではの困難さがどうにも伝わってこず、他の脱獄モノから抜きん出ているとは言い難いです。役者は良いんですが、脇のキャラクターももう一歩立ちきっていないし、塀の中の絶望感や緊張感、脱獄に対する熱も感じ取れず、どうにも盛り上がれないのが残念。 [DVD(字幕)] 6点(2008-12-03 15:34:11) |
1075. ベイブ
個性豊かな動物たちが素敵なほのぼの豚コメディ。気軽に楽しめますが、物語としてはスケールも小さいし盛り上がりや感動も特にありませんでした。精悍な顔つきの犬、レックス君がかっこよかった。 [DVD(字幕)] 6点(2008-12-01 15:29:11) |
1076. 恋はデジャ・ブ
《ネタバレ》 自分でもそうするかもなぁというような数々の行動は共感でき、物語にはのめりこみやすかったんですが、終わってみると事の発端と解決の原因も特に明示されないのが消化不良気味。結局人に優しくして、愛を手にしなさいよ、ってことか。 [DVD(字幕)] 7点(2008-12-01 15:25:00) |
1077. 悪魔のシスター
タイトルや設定からもっと派手でおぞましいホラーを期待してしまったが、ずいぶんと抑えた感じで拍子抜け。退屈で意外性のない展開と、魅力薄な人々、映像ではデ・パルマ節がでてましたが、それ以外は特に見所は感じませんでした。 [DVD(字幕)] 4点(2008-12-01 15:18:28) |
1078. ジャズ大名
《ネタバレ》 日本語の方言で吹きかえられた黒人達の旅路が描かれる序盤は、この映画大丈夫かよ、と笑いながらも心配してしまいました。しかし、彼らと日本のとぼけた大名が出会うと、そんな心配とストーリーは放り投げられました。 身の回りの全てのものは楽器になり、後はひたすら演奏会。発表会だとか、自己実現だとか、夢だとか、金だとか、町おこしだとか、映画につきものの動機付けなんか必要ない。「演奏は楽しい」、それだけでええじゃないかというコンセプトだけで作られているような、ある意味至極誠実な音楽バカ映画。決してジャズ映画ではないな。 [ビデオ(邦画)] 8点(2008-12-01 15:11:49) |
1079. 1.0【ワン・ポイント・オー】
SAWのヒットに便乗できそうでできなかった感満載なヘッポコ暗がりサスペンス。 わけわからん。退屈。こいつはつまらん! [DVD(字幕)] 2点(2008-11-27 12:02:44) |
1080. 悪い奴ほどよく眠る
二時間半にも及ぶ重厚な現代モノ汚職復讐サスペンス。とにかく緊迫しっぱなしで疲れます。後味悪いです。オールバック髭なし眼鏡の三船さんが新鮮。 [DVD(邦画)] 7点(2008-11-27 11:58:29) |