101. スパルタンX
ストーリーの面ではどれも似たりよったりですけど、クンフーアクションの完成度から言えばこの作品がBESTでしょう。とにかく後半の、総合格闘技世界チャンピオンであるベニー・ユキーデとの闘いは素晴らしいの一言。お互いに本物の実力がぶつかり合っているのでその激しさは半端じゃない。こうした格闘超人たちはやっぱり技のキレが違うね。パンチを打つときの腰の入れようとか、キックを放つ時の脚の運びとか、技を受け止める時の腕の運びとか。必要最小限の動きで最大限の威力を引き出すその技術がやっぱり見ていてどんどん興奮を高めてくれる。やっぱりクンフーは香港が一番だね。 8点(2004-08-24 14:43:43) |
102. ゼイリブ
子供の頃に見たから、結構忘れてると思いきや、そんなことは全然無かった。ネイダの最後の抵抗は、結局アンテナの破壊という結果に終わり、エイリアンたちの化けの皮をはがすことが出来たが、その際に受けた銃弾のせいでネイダは死んでしまうので、何となくやるせない気分になった。ラストにエイリアンの批評家が「ロメロやカーペンターのような監督は考え直すべきだ」と言っているが、それはこのような映画を撮る自分(カーペンター)たちに対する皮肉なのかもしれない。しかし…考え直さんでええよ、カーペンターの旦那!あんた等がいなくなったら俺等B級フリークはどうしろって言うんだよ?これからもじゃんじゃん作ってくれ。俺は付いていくよ、どこまでも…。 7点(2004-08-08 21:18:24)(良:1票) |
103. ブルース・ブラザース
《ネタバレ》 音楽ってのはやっぱり素晴らしいなぁって事を再認識させられる。レイ・チャールズやジェームス・ブラウン等の大物ミュージシャン達の歌も最高だし、ソウル・フード店でのオバちゃん連中のコーラスも最高!やっぱり黒人の方々はリズム感も歌唱力も段違いだね。それに、全編通してのやりすぎなギャグ。通りがかりにロケット・ランチャーぶっ放したりビルを吹っ飛ばしたり、前半のカーチェイスは逃げてるってよりもぶっ壊して回ってるようだし、後半のカーチェイスはン十台のパトカーと疾走感ありありの熱いレースを繰り広げたり、税務局に駆け込んだブルース・ブラザースを追ってSWATとかも出動しちゃうしってかどんな凶悪なテロリストだよ(笑)そしてラスト、刑務所内でのノリにのったロック・コンサート、プレスリーの“監獄ロック”がまたスンバらしい!!(笑)普段は結構退屈なエンドロールまで全然退屈に感じないし、ホント、殆どの人が高得点つけてる理由がまじまじと判る。これで、音楽は万国共通って事が証明されたわけだな(笑) 8点(2004-07-29 19:28:35) |
104. 孔雀王
「孔雀王/アシュラ伝説」を先に見てしまったため、他の人とは違ってどうも三上博史の孔雀は微妙なる違和感が少々あったけれども、最近のCGバリバリとは違った独特のおどろおどろしさをもつストップ・モーション・アニメーションやら何やらB級感ありありで個人的にはなかなか楽しませてもらいました。ストーリーの方は取るに足らないようなものなんですが、後半のユン・ピョウ対リュー・チャーフィの2大カンフースターの熱きバトルが物凄く嬉しかったです。 6点(2004-07-09 19:13:03) |
105. 2010年
《ネタバレ》 前作の哲学的な要素が殆ど消え去っているため、前作を崇める方々からはイマイチ教評価のよくない作品ですが、前作の難解な世界が把握できなかった自分としては、作品の質とインパクトでは敵わないにしろなかなか良く出来た続編だと思います。これといって惨事も起こらず淡々と話が進んでいきますが、激しい演出無しで静かな音響によって作り出された宇宙空間はどこか居心地がいいとさえ思いました。前作で残った謎も上手く解消されていると思いますし、個人的に、HAL9000とチャンドラ博士との別れのシーンが、ある意味での犠牲愛を表現するもののように思え、実に感傷深いシーンであると思いました。そしてこの作品が出来たのは丁度冷戦真っ只中。その中での人々が抱いていた平和という願いを、気取ることなく実に自然体で描いているのにも好感が持てました。 8点(2004-06-30 21:17:33) |
106. フライトナイト
《ネタバレ》 あのなんともイイ味を出してるビデオジャケットに魅了されて見たクチです。あのジャケットからもう少し大人しめの、それでもきっちり怖い吸血鬼映画だと思っていたのが、いざ蓋を開けてみるとこれが随分とノリのいい事。あの「狼→吸血鬼→人間」の変身を筆頭に後半は結構グロいシーンの連続、それでもB級特有の味がある映像が映画をいっそう面白くしてる。やっぱりホラーは金をかけちゃいかん、そしてB級のこの味がある“いかがわしさ”があってこそホラーである。 7点(2004-06-14 04:35:56) |
107. ビートルジュース
そうだよなぁ、幽霊退治の人間(ゴースト・バスター)がいるなら人間退治の幽霊(ヒューマン・バスター)がいてもおかしくないよなぁ。第一、生きてる俺らからしてみれば、せっかく買った新居に幽霊がいるって判ったら、確かに追っ払いたくなるけど、長年そこに住み着いてる幽霊からしてみれば「貴様ら!人ん家で何しとんじゃボケィ!!」っていうふうにもなるよなぁ。これみた後、「悪魔の棲む家」とか「ヘルハウス」が、またちょっと違う風に見えてくるなぁ…そんなの俺だけ!? 6点(2004-06-07 18:56:27) |
108. マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
人間誰しも思い悩んだり悲しんだりして塞ぎ込むことってありますよね。そして、その場合、「少なくとも、○○になった○○よりはマシだ」って言うように、他と比較して安らぎを得ようとすることってありますよね。この少年は、多感な時期に大好きな母親に死なれ、愛犬にも死なれ、本当に嫌になっていた。そこで、宇宙に行ったライカ犬と比較して、最初から死ぬ運命を背負って宇宙に行ったライカ犬よりはマシだ、と、心の安らぎを得ようとします。必ずしもその方法が良いのかどうかは判りませんが、そう云う方法もあるということです。非常にほのぼのとした作りだけど、話を追っているとやはりどこか暗い。でも、最終的に、その暗さが中和される形で終わったのは非常に良かったです。 7点(2004-05-31 18:46:06) |
109. 君がいた夏
《ネタバレ》 野球への情熱、光り輝く未来、初体験、肉親の死、そして憧れの人の死…これこそ青春って感じですよ。決して全てが幸せではないにしろ、それでも色あせることなく光り輝いてたあの頃。一度は挫折した野球を、憧れの人の死によって(弔いという気持ちと彼女の意志を受け継いで)再びはじめるところがいい。これは僕が今まで見てきた中で最高位の青春映画です。 8点(2004-05-30 16:27:55)(良:1票) |
110. リック
《ネタバレ》 これは、『①“今のブラピ”ファン②悲哀な人間ドラマ③救われない終焉』がダメな人には完全に拒否られる映画ですね。僕は特にブラピのファンでもないんで①は対象外、必然的に②と③が対象になってくるんですが、質がよければどちらも受け入れます。で、この作品なんですが、さすがに冒頭“5秒”で生きる事への羨望を訴えたときは「え…」って思ってしまいましたが、その後はもうそんな事気にもなりませんでした。闇の中で生き長らえるか?それとも限られた時間を精一杯生きるか?彼にとっての幸せは、闇の中ひたすら待つより、限られた時間を精一杯“普通に”生きる事。現に、我々からしてみれば些細な出来事であっても、彼の表情はいつも光り輝いてた。ある意味、自分の死期が判った時が、本当の人生の始まりなのかもしれない。旧ユーゴの清涼な雰囲気、どこか物悲しい音楽、そして、「どこまで行くの?」「太陽までさ!」の言葉どおり、今まで自分の敵であり、また憧れの象徴でもあった朝日に向かって飛び立っていくラスト、あれに全てが描かれているのが凄い。人にも色々好みがあると思うが、せめて、「今のブラピとは違うから嫌だ」という考えだけは捨てて見て欲しい作品。 8点(2004-05-23 17:37:45) |
111. 仕立て屋の恋
うーーーん、確かに変態だけど、それがストーカーになるとか倒錯した形で表れないで、ちゃんと本人に打ち明けた事が凄いなぁ。徐々にでいいから愛してくれって、変態って言うより物凄く一途にも取れるな。普通の人間だったらラストの裏切りに恨むどころか復讐するのに、恨んではいないよ。もの凄く切ないだけだって…並大抵の人じゃこんな事は言えないな。凄い。でも可能移入は出来なかった…なので6点。 6点(2004-05-06 02:10:01) |
112. 死の王
ほほう、貴方が死の王ですか。ワタクシは深紅の王です。畑は違えど同じ王としてこれからも頑張っていきましょうか…ハイ、全然関係ありませんね!(爆)この映画、非常に評価に困る映画なんですね。確かに、【ネクロマンティック】のヒットでそのテの好事家の間で一躍有名になってしまったユルグ・ブットゲライト作品な為、グロ映画であることは確か。しかし、それだけで切り捨てるには少し惜しいような気もするんです。人が生きていく上で必ず通らなければならない死を、こういう形で映像にして、見る者に問い掛けてくるんですから。しかし、まあエログロの類がダメな人にはてんで駄作には違いないんですけどね(笑)死体が時間が経つごとに徐々に腐敗していく過程を早回しで見せたり、レンタル・ショップのポスターや陳列棚に他の作品に紛れてさり気な~く自作品の【ネクロマンティック】を登場させているところがニクいなぁと思いました(笑) 5点(2004-05-04 14:00:42) |
113. 炎のランナー
やっぱり、皆さんの言うとおり、作品よりもテーマ曲のほうが圧倒的に知名度が高いですね。宗教どうのこうのや国のため、王のためと色々なことが言われてますが、↓黒猫クロマティさんが仰っているように、要は個人個人の信念を貫くって事だと思います。個人的には少し感情移入できない部分もあるのですが、それでも語られてる内容は素晴らしいと思います。冒頭、そして最後の、全員で海岸を走ってるシーンがとても印象深いです。 6点(2004-05-02 14:17:58) |
114. 食人族
世に言う食人映画の代表選手ってやつですね。映画の出来以前にカテゴリ自体がもう最低に位置してるようなものなんで、最低映画と言われることもしばしばだとは思うけど、そう云うこと抜きに考えるとなかなか質はいい映画だと思う。劇映画だとは見れば一目でわかってしまうが、劇中の“擬似ドキュメンタリー映像”は、荒い映像や手ブレなどがとてもリアルに描かれ、尚且つ最後にはちゃんと観客が求めてるものを見せてくれるので、ブレア・ウィッチ等の作品よりははるかに楽しめるし面白い。亀の場面が動物愛護教会の逆鱗に触れたそうだが、そのときの監督の言葉が、「ああ、確かに殺したさ。でもその後にちゃんと食った」ってのがなかなかやってくれる(笑)何はともあれ、ブレア~の先祖である事は間違いなく、その点からしてみれば評価に値するという事は確かだ。まあ、たとえそうでなくても、この作品にはちょっとした思い出深い出来事が幾つかあって忘れようと思っても忘れられないんだけどネ(笑) 5点(2004-04-27 18:30:58) |
115. ブロブ/宇宙からの不明物体
B級フリークなワタクシとしてはこういう映画は大歓迎なんですね。最近はこういった作品が消え去ろうとしているのがなんとも寂しいんですが…設定はよくあるSFパニックものというかこれはリメイクだそうですが、まあオリジナルを見ていないのでなんともいえませんがなかなかな出来だと思いますよ。特にワタクシはスライムの化け物が少々苦手なんでアレがウニョンウニョン迫ってきた時はウギャギャギャギャギャギャーーー!って感じだったですよ(笑)まあ何はともあれ、こういった作品が完全に葬り去られない事を祈りつつ6点献上いたしますよ(笑) 6点(2004-04-27 02:17:54) |
116. 遊星からの物体X
モンスター・・・というかエイリアンが強烈な存在感を持っている本作品。犬が化けるシーンとか生首から触角が生えるシーン、いきなり腹が割れて牙がゴォォォーっと出てくるシーンはマジで気持ち悪いデス。ちなみにラストでの1シーン、マクレディとその他1名の吐く息の色が違うのは単に照明のせいらしいですよ。 8点(2004-04-25 13:16:21) |
117. 007/消されたライセンス
ん~、今回は諜報員をクビになって、独断で捜査をしてくんで、いつものボンドじゃないんですが、何気に隠密行動は他のシリーズよりもしっかりやってたと思いますよ。中盤あたりに似非ニンジャが出てきたときは「何事!?」と迂闊にも思ってしまいましたが、それぞれの見せ場等もしっかり用意されてるんでなかなかの見ごたえがあると思いますよ。 6点(2004-04-21 19:01:53) |
118. サンタ・サングレ/聖なる血
《ネタバレ》 他のホドロフスキー作品から比べるとまあまとまってる作品ですね。“聖女”がセーラー服を着てたり絵の具を「聖なる血よ!」というのは結構アレなんですがね。で、一体どういう内容かといえば、イタリア版サイコといった感じ。サンタ・サングレという異端の宗派の教祖的存在である母親に洗脳され、彼女が死んだ(はず)あとも彼女の呪縛から逃れられずに殺人を繰り返すといったところです・特に刺青の女が殺されるシーンはまんまサイコなんですが、どうも“アルジェントの血統”が感じられる。ダイレクトに見せるシーンや必要以上に血が飛び散る描写などね。製作がクラウディオ・アルジェントなんで当然といえば当然なんですけどね。良くも悪くも、ホドロフスキーらしくない映画というのは事実です。しかしそれゆえ気軽に見られるものでもあるので。まあ良しとしましょうか。 7点(2004-04-16 20:54:53) |
119. E.T.
ん?なんかやけに点数が高いなぁ。でも俺にはこれは受けつけなかったな。この歳になって見たから?いやいや、前にも小3か4年の頃に見てるんだけど、そのときですら面白いとも思わなかったからなぁ。インディとかBTTF(製作だけど)とか、ジョーズ、激突は好きなんだけどそれ以外のスピルバーグはどうも好きになれないんだよなぁ…無理に感動系に持ってこうとしてる気がして。好きな人には悪いんですがね。 5点(2004-04-16 19:49:39) |
120. フェリスはある朝突然に
結局何をやってもフェリスは上手くいくって言われればそうなんですけど、映画にご都合主義ってのは半ば付き物のようなものなんで、そんな考えは抱かずに見ることが出来ましたが、映画の内容…前半は少し退屈と言うか引き込まれるものがなく、無理やりに自分の考えを押し付けようとしてるフェリスが少し憎たらしいとも思いましたが、後半、親友のキャメロンの親父が大切にしてる車をぶっ潰して、初めて親父に反抗するシーンで、自分が悪かったと責任を取ろうとする描写で許せてしまった。突っ込みどころも結構あるけど、気軽に楽しむにはなかなかの映画だと思う。…それにしてもルーニー校長…あんた相当暇人なんだな…。 6点(2004-03-30 14:18:11) |