101. 美女と野獣(1991)
劇団四季のミュージカル「美女と野獣」を見てきて、もう一度映画のほうも見てみたいと思って早速見ました。ミュージカルのほうもかなり感動したのですが、やはり映画も素晴らしい。歌やダンスの迫力はミュージカルのほうがすごかったのですが、道具にされた家来たちのコミカルな動きはやはりミュージカルでは再現が難しく、これはやはり映画の勝ちですね。特に、襲ってきたガストンたちに反撃する場面のタンスさんがとても好きですね。実は、ジェンダーに対する批判も入っているのではと私は思いました。悪役の「ガストン」は、「女は本なんか読むな、家庭に入って子供を育てるのが幸せだ」との主張を繰り返します。それに対し、ベルは「いつか広い世界に出てみたいの」という夢を持っており、最後はいわばガストンがベルに負けてしまうわけで、ここにジェンダーに対するステレオタイプの敗北、崩壊のようなものを感じ取れるのではないでしょうか(ほかの方によって既出だったらすみません)。大人になってディズニー作品を見ると改めてその深さに感動を覚えます 8点(2003-12-26 14:04:48) |
102. アラジン(1992)
今回は日本語版で見ました。ロビン・ウィリアムズの声が聞けなかったのは残念ですが、それでも存分に楽しめるストーリー展開と映像の美しさ、ユーモアはさすがです。子供のときこれを見たときは、「ジーニー面白いなぁ、ジャスミンとアラジンおめでとう」みたいな感想しか持たなかったのですが、今見てみると、「虚構の上に愛は成り立たないのだよ」とか「貪欲さが身を滅ぼす」という教訓みたいなものも入っておりまた違った面白さを発見できました。 8点(2003-12-15 17:37:37) |
103. ダンボ(1941)
像の親子の間の愛を描いたディズニーアニメ。子供のころこの作品のあまりの悲しさに涙した覚えがある。これをみてほんとに像が飛べると一時期思っていた。親子間だけでなく他者との間の絆、愛みたいなものも描かれていてほんとにいい作品だと思う。 5点(2003-12-15 17:35:52) |
104. 007/ゴールデンアイ
今回の見所はやっぱり敵のアジトに侵入したボンドがエレベーターや相手のクセを利用して知的に攻めてくところがいい。巨大なアンテナみたいなのでの上の空中での宙摺吊りシーンとかはボンドらしいなって感じがします。最後のボンドガールのあなたと一緒にはもう何にも乗り物に乗らないっていうとこはなんか見ていてほほえましいね。 6点(2003-12-15 17:34:45) |
105. 007/ダイ・アナザー・デイ
ストーリーはまあいつもの感じ、裏切られちゃったよ、がびーんっていうようなお決まりのやつなんだけど、グラフィックがすごい。マドンナの歌の中で使われているCGはかなりキレイで拷問というバイオレンスを上手く間接的に表現しているな。あと、最初にあのバニッシュの機能を持った車が出てきたとき、一瞬だけ足がでかくなるんだけど、そういう細かいとこまでCG使ってるのがすてき。今回の007 carは圧巻だね。氷の上を走るシーンも好きなんだけど、あの氷の施設の中を車同士の銃撃戦みたいにするとこがすごい。最後のおばちゃんのオチもなかなか笑えるし、さすが歴史ある作品だね。新しさと007の伝家の宝刀みたいなものがうま~く融合していていい映画でした。 7点(2003-12-15 17:33:50) |
106. ウォーターボーイズ
高校生の熱~い気持ちが伝わってきて、見終わった瞬間ガーって走り出したくなるような映画でした。妻夫木君がさわやかに好演していますね。その代わり、平山あやがいらない、演技気持ち悪いし、微妙な位置ですね。 8点(2003-12-15 17:32:31) |
107. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
この詐欺師って16~20歳ぐらいまでの活躍だったんだよね、それをディカプリオがやるのって年齢的にどうなん?と思ってたけど、さっぱり演じていて、違和感なかったです。それでころか、女の子を引き連れて歩いたり、女の子を口説いたりしているのが何か妙にフィットしていてはまり役でした。やっぱり見所はトムハンクスとの駆け引きです。最初の対面も面白いし、徐々に二人の距離が詰まっていくのがちょっとどきどきします。んで、結末にビックリ、心があったかくなります、実在の話なんだよね?すごいなぁ。お勧めの一本です☆ 8点(2003-12-15 17:23:39) |
108. シュリ
北朝鮮と韓国の複雑な事情を堅実に反映し、そこに美しく人間関係を載せることに成功した映画だと思います。ストーリーをまったく知らないで見始めて、前半は人物関係などの把握に苦労してしまったのですが、中盤にかけ事件や人物の正体が明らかになっていくにつれて引き込まれていき、最後には胸にじ~んと来ました。かなり銃撃戦のシーンが展開されていたのですが、銃撃戦は「銃大好き国家」のアメリカにやらせておけばいいと思うんで、僕としてはもっと人物の描写を徹底してほしかったなと思います。 6点(2003-12-09 00:04:52) |
109. ラスト サムライ
《ネタバレ》 It's perfect!! 後半三十分ずっと泣いていました。今までの泣き所って、人が死んだり、優しさ見せたときだったんですが、今回は、自らの名誉のために出陣していく男たちの生き様に泣けました。この時、「あ、俺も日本人なんだなぁ」と思いましたね、感動。最高の感動を与えてくれた映画で、文句なしに10点あげたいところなのですが、敢えて9点にした訳は、いつか、これを越える「日本」映画が現れることを期待していることと、勝元の最期の、政府軍の土下座がわざとらしくてちょっと興ざめしてしまった点もありました。しかし、自信を持って私がお勧めできる映画です!!ファインディング・ニモと迷っているんだけど…って人は、どうかこちらを見に行ってください! 9点(2003-12-06 23:39:33) |
110. 二重スパイ
もう一見たいと思わせるほどの印象はないものの、「面白い」と思える佳作でした。僕個人のアジア映画びいきも根底にはあると思うのですが。最冒頭から緊張感があり、そこから拷問のシーンへと行くシークエンスは見ごたえがあります。また、この拷問のシーンの描写とかは結構なバイオレンスで、思わず眼を覆いたくなりますね。ストーリー的には、韓国映画のメインテーマの一つである「南北対立」の話でしたが、つい先日南北ものではないものの、設定が遠からず近からずなアジアンスパイ映画の秀作「インファナル・アフェア」を見てしまっていたので、少々ふ~んって言うところがありましたが、「インファナル・アフェア」を見ていなかったらかなりの感動が得られただろうなと思います。この「二重スパイ」では、警察の側が一枚、また一枚と薄皮を取っていくように肉薄していく主人公の正体への緊迫感もさることながら、スパイという自らの運命に縛られ、それでも愛する者を失いたくないというコ・ソヨン演じるユン・スミという女性に注目してみてもとても見ごたえのある作品だなと思います。 7点(2003-12-02 00:24:51) |
111. ティアーズ・オブ・ザ・サン
やっぱり、ダメだ、アメリカンムービーって。アメリカンソルジャーは任務に関係の無い難民をも救出して、反体制派の兵士達は女をレイプするのですか?傷ついた子供や義足を映し出して、アメリカンソルジャーを美化しようという自慰的な映画のような気がします。ストーリー自体は、プライベートライアンのパクリなんだけど、感動を誘おうとしたり、本筋からは関係が無い自己正当化のための小ネタの演出によって、すっごく陳腐なものになってしまっていました。キャストにも不満が残りました。ブルース・ウィリスはもともと演技のできない役者だと思っていたので、今回なかなかシリアスな顔をしていて及第点なのですが、彼はコミカルな演技も上手い(『ダイ・ハード』シリーズや『ジャッカル』参照)ので、その一面が見られなかったのは残念でした。脚本的にしょうがないけどね。また、ヒロイン役のモニカ・ベルッチは残念ながらミスキャストですよ。彼女とてもきれいで高貴な顔立ちをしていますよね(『マトリックス』シリーズでご覧になったように)。んで、今回は戦場で泥と汗まみれになったわけですが、残念ながらあの凛とした輝きがありませんでした。がっかりです。脚本の大筋自体はとても面白いし感動的だと思うので、アメリカの自慰的な演出さえなかったらなぁと悔やまれてなりません。ずっと批判的な目で見ていたのに、音楽は美しいし、部隊の連中はそれぞれにとてもかっこいいし、最後は泣いてしまいまったのでね。「惜しい」映画と結論付けます。 5点(2003-11-30 10:55:41) |
112. 恋は邪魔者
めちゃめちゃ眠かったです。ストーリーの中盤までのダラダラ感に嫌気がさしました。しかしながら、この映画がかもし出す60年代の雰囲気はすばらしく、この雰囲気にはまれる人なら気にならずに楽しめるのではないでしょうか。というのも、衣装とか音楽とかとても洗練されているんですよ。から見える道路とかどれも旧型の車でいっぱいだったし、原色を多用する服装やきちっと分ける髪型もまさにですね、素晴らしい。さらには、本が突然売れるシーンで中国・ロシアと社会主義の二国を出しているのはピリカラですね。まぁ、眠い前半を何とか耐え忍んで見ていると、後半の逆転に次ぐ逆転劇に「おぉ!」となって、ちょこ~っと良かったなぁと思うかもしれないです。つまらなくは無いんですが、個人的な好き嫌いで「3点」で。 3点(2003-11-26 12:39:55) |
113. ファインディング・ニモ
あれ?イマイチでした。最近ディズニー映画で泣かされることが多くて、例えば、「モンスターズ・インク」とか「リロ&スティッチ」とかかなり良かったので、僕は大変な期待をしていたんですが、全然泣けることも無くあんまりおもろなかったです。残念。小ネタの部分はいいんですよ。例えば、ニモが水中で「ふぁー」っと息を止めて空気中に出るとことかちょうど人間と逆興味深かったです。何でおもろなかったのか考えると、一つはキャラクターの魅力の無さですね。あの青い魚とか微妙。もっとキャラ作りして欲しい。もひとつな作品でした。 4点(2003-11-26 12:37:26) |
114. 閉ざされた森
《ネタバレ》 正直おもろなかったです。「HERO」とかメグ・ライアンの「戦火の勇気」と同じようなシナリオで、結局うそつきは誰だって感じで、再現が二転、三転していくという運び。CMでは、やたら「8」を強調していて、最初は二部隊が「8」の字状に進んでしまい、お互いを敵と認識して撃ってしまった悲しい話なんかな?と思っていたのにぃ。。オチもしっくりこずに残念でした。 3点(2003-11-17 12:25:26) |
115. インファナル・アフェア
やはり、ホンコン映画は今一番面白いです。最近、ハリウッド映画は見ていてイライラすることが多くなってきたんですが、ホンコン映画には裏切られたことがあんまり無いですね。この作品も、CGやワイヤーや爆薬だらけのハリウッド作品に比べて、地味ではあるけれど役者さんたちの一瞬息を飲む動作や、緊張が走るためなどが存分に味わうことができ、面白かったです。二人の男の『対比』が、見事に描かれており、二人の時間軸が交わるのはいつなのか、中盤からとてもドキドキします。特に、警察署内で、ラウ、ヤン、ウォン警視、サムが順に映るところは、この作品の一つの山場だとおもいます。また、ヤンが屋上からラウを呼び出すシーンで、カメラがぐっと回り込んで山を背景にトニー・レオンを撮るとこなんかはすっごく香港的だなと感じました。残念だった点をあげるとすれば、ケリー・チャンがあまり物語りの進行に関ってこなかった点でした。折角いい女優さんなのにね。中盤に子供を連れて出てきたヤンの元恋人の女性や、ラウの恋人を排除して、実はケリー・チャンがラウの恋人であったという話しにしてくれればもっと面白かったのではないだろうかと思います。 7点(2003-11-17 12:23:55) |
116. メリーに首ったけ
すごいっす、最高におばかで笑えて泣ける一本でした。衝撃的な「チャックシーン」からノンストップで二時間弱下ネタ満載、次から次へ畳み掛けてくる「首ったけ」のおばかたち、「ゲイ」や「動物虐待」のわけ分かんない流れ、突然警察へ行くありえないって感じのシーンなどなど、強烈な映画です!!キャメロンディアスの笑顔がかわいすぎ(^0^)v。んで、最後にはジーンと来ます。おばか映画ってとことんやると素晴らしいものになりますね。 8点(2003-11-12 12:05:26) |
117. マトリックス
レボリューションズが公開され、「完結」を迎えた今、改めて本作品を見直すと、本当に“面白い”映画であるなと思います。実は何気ないシーンも、後のリローデット、レボリューションズの伏線となっており(むしろ、後の二作でそうしたと言った方が正しいでしょうか?)、この一連のシリーズの奥の深さをうかがわせます。当初は、ストーリーが無く、映像を見せるだけの映画と言われましたが、今となっては、vagueなストーリーの解釈の広さが、私たちの想像力をフルにかきたててくれると思います。素晴らしい映画です。 7点(2003-11-08 11:18:11) |
118. マトリックス レボリューションズ
確かに、映像の美しさ迫力は映画の歴史に「革命」を起こすほどのものだったと思います。しかし、その反面、オタッキーなこの二人の監督の作り上げる世界が、やはり対象を狭めてしまっていて、おつむの少々足りない僕にはこの難解なストーリー、含蓄のある重たい言葉などが分かりませんでした。映像のすごかった点をあげると、やはりザイオン内の戦闘です。映画館の席が結構前の方で少し見上げる感じでスクリーンを見ていたので、天井からセンチネルが押し寄せてくるシーンなどはすっごい迫力で、何度も寒気がしました。また、ネオVSスミスは、どうせなら、怒りに我を忘れたネオが壁を越えて髪の毛が金色になるところまでやって欲しかったです(ウソ)。マトリックスシリーズ三部作は映画史に莫大なインパクトを与えた衝撃作品だったと思います。DVDセットが出たら買っちゃいます! 6点(2003-11-07 11:27:00) |
119. ジョニー・イングリッシュ
《ネタバレ》 何をとっても中途半端。葬式のところのブラックユーモアとか、例の排水溝を通るシーンとかについては、ギャグの寒さを通り越して生理的にひいてしまいました。唯一笑ったのが、リアミサイルで写真機を爆破するところで、あとは王道過ぎて面白くない。しかも、最後のオチはテレビCMで流されいたやつでした。なんでやねん、って感じです。ローワン・アトキンソンの頼りなさや、失敗が面白さなんでしょうけど、だったら彼はやっぱりミスター・ビーンだけでいいですよ。他の役はやったらダメ。逆に彼の頼りなさとか失敗が見ていてイライラしました。ほんとにこの人が好きな人ぐらいにしかお勧めできない映画です。 3点(2003-11-01 21:10:39) |
120. キル・ビル Vol.1(日本版)
やられましたね。ビバ、タランティーノ!一言で表すなら、「The・エンターテイメント」。リアリティを徹底的に無視して、全てがウソっぽい(てかウソ)なんだけど、それでもなお面白いと思うことができるということで高いエンターテイメント性を持った映画だなと思いました。つっこみどころはいっぱいありますよ。挙げていくとキリが無いんですが、それでも、他の部分で大いに魅了されましたよ。 8点(2003-10-26 23:48:17) |