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元みかんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 524
性別 女性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/22089/
年齢 52歳
自己紹介 点数表記にむちゃくちゃムラが・・・。

9点以上 特別
7~8点 面白かった(人に基本的におススメできる)
5~7点 面白かった(人様におススメするのはちょっと・・・)
3~5点 そこそこ(なんとか)面白かった(でも難あり)
1~3点 むぅ・・・
↑上記例外あり(見直すのも面倒なのでこのまま)

3点とか5点、7点が重なっているのはご愛嬌。
細かな点数の上下は、そのときの気分ってことで。
こう見ると、なにげに3段階で点数つけてるよーな気が。

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101.  野のユリ 《ネタバレ》 
修道尼の自分勝手な理論、頑なさが鼻につき、なんとなくいや~な雰囲気になってしまいました。極端な例にしても、神につかえる修道尼というのは、バカで勝手で独りよがりなのかと勘違いをしてしまいます。そんな中、半ば意地で教会を作りはじめるシドニー・ポワチエは格好良く、そして次第に教会づくりにプライドとやりがいを感じ始める。その過程がとてもすがすがしくて、ポワチエと一緒になって、修道尼の考えのなさに腹を立てたりしながら観ました。それにしても、ポワチエが教会をつくってしまったことによって、修道尼の自分勝手な理論が正しかったみたいな終わり方になってしまったのが残念無念。ちょいとフラストレーションの残る映画でした。
5点(2004-12-25 13:59:15)(良:1票)
102.  踊る大紐育(ニューヨーク)
♪New York! New York!♪のスピーディなリズムに乗って、スピーディに話が展開する、"Boys meet Girls" Storyの決定版ともいえるかも。途中、第三話までのストーリーを舞台ダンスで現す場面があるのですが、その場面でかなり眠気を誘われました。『裏窓』にしてもそうですが、手を替え品を替えの同じ状況説明やストーリーを見せるというのは、しつこくって苦手です。作り手からすると「いろんな見せ方があるんだぞーー!アレもみせたいコレもみせたい」という欲求があるのかもしれませんが、同じことをまわりくどく説明する私はひつこい演出というのを好みません。ジーン・ケリーの踊りは基本的に楽しいのですが、陶酔しきっている場面はちょいと苦手。何度かみていると、それが良くなってくるのかもしれませんが、ネ。
7点(2004-12-25 13:39:33)
103.  シャレード(2002) 《ネタバレ》 
まったくワケがわからないのは、米大使のバーソロミューを信頼?しているはずのレジーナが例の3人と仲良くなっているところ。そして仏警察がレジーナをチャーリー殺しの容疑者からはずした理由もなく、どーしてそーなったのかが理解できませんでした。例の切手にしたって、いつの間に??といった状態。そもそもサスペンス要素の高い映画に、ミュージカルや寓話、物語のような「理由はないけれど、そういうことになっている理論」を持ってきていいのかなぁ。あと、ストーリーには全然関係ないんだけれど、バーソロミューが川縁でミッション内容をレジーナに知らせる場面のBGMがヘンリー・マンシーニの『シャレード』テーマ音楽です。ハーモニカか何かの音ですっごいかすかに流れるだけなので気付かないかも。
3点(2004-12-25 13:22:01)
104.  拳銃無宿(1947)
名前を聞いただけで人々を震え上がらせるガンマンと、あまりにも善人すぎて唯一彼を恐れない家族が、行き倒れになった彼を助けたことからから一緒に住むようになるお話。敬虔なクェーカー教徒である家族とその娘に、ジョン・ウェインがほだされて、次第にメロメロになっていく様子がとても面白いのです。ジョン・ウェインの中には、このまま彼女と一緒になって農夫の暮らしも悪くないかなと思う反面、「こんなの俺の姿じゃねぇ!」と反発する気持ちもあって、その心の中の葛藤も、自分の行動に驚く姿もなかなか笑えます(笑)。登場人物一人ひとりのキャラが、とても特徴的でその世界の中で、彼らがうまく噛み合っていく。どれをピックアップしたらいいのかわからないほどの細かなエピソードがいっぱいちりばめられているんですよね。そんな御伽の国(映画の国)のちょっとしたお話、そういうストーリーに私はやられてしまいます。映画って楽しいですね。
7点(2004-12-25 12:24:21)(良:1票)
105.  パームビーチ・ストーリー
オープニング、二人の結婚のなりそめが全然わかりませんでした。そこで最後まで映画を観た後、もう一度オープニングを観てみました。でもやっぱり意味不明でした。やたらメイドさんが倒れていたのと神父さんが時計をチラチラ観ていたので、なんかとんでもないことをして結婚したのでしょう。この際、詳細はどうでもいいのかもしれません。強引に結婚してしまった二人のその後の物語だと思えば、なれそめは関係ないだろうと、あっさり納得。冷静に考えてみると、なぜここで深く考えることができないのだろうと、自分の浅はかさに苦笑しつつも、こんなイイカゲンな自分が好きだったりもします。↓【彦馬】さんのレビューを読むと、何か意味がありそうですね。何かとつながっていて、「ああ、そういうことなのか!」とポンとヒザを叩くことがあるかもしれません。さて、それはそうと、こちらのお話は「結婚五年目」を迎えた夫婦(主に妻)が、これでよかったのだろうか?と五月病にも、マリッジドブルー(マリッジブルーではない)にも似たような状況に襲われます。妻の行動は奇想天外に見えて、実はけっこう彼女なりに考えています。彼女の言動に対して「うんうん、わかるわぁ」と思う私は一本ネジがとれているのか……。お金の苦労はイヤ!→夫の成功を応援したい→でも当の夫は現実的でない→すると私の美貌でお金をもって来よう→となると夫と夫婦でいるのは難しい→でも夫は好きだし愛している→夫婦ではなく兄妹なら問題ない!→よし、離婚!→??? というごく自然?な流れ。オープニングとエンディングの超強引な流れに加えて、どこか抜けている人々のやりとりが超非日常的で、この世界にはいってしまうと、かなりツボなのでは。例の超大金持ちの彼らだって、彼らなりの理論があります。一般的にはなかなかそういう考えにはならないのでしょうが、やっぱり彼ら的にはアレで自然??(笑)な流れなのでしょう。トトにしたって、言葉がわからないので何をどう考えているかわからないだけで、きっと彼なりの考えがあるんだろうと、なぜか妙に納得してしまったわけです。こういうのを完全に「自己完結型映画」(←勝手に命名)というんでしょうね。
7点(2004-12-23 05:46:16)
106.  キス・ミー・ケイト
何度も書いているのですが、私は唄って踊りながら喧嘩するのが好きではありません。はじめは喧嘩をしていても、唄って踊ればあら不思議、こんなに楽しい気分になっちゃって、みんなハッピー楽しもう!ってのが好きなのです。だから、唄いながら癇癪をおこしたりするのはどーも……。また、『じゃじゃ馬ならし』の劇中劇が、あまりにも適当で、これまた困ってしまいます。舞台の本番中に公私混同して喧嘩するっていうのも、どーなんだろーなぁー。リリーも腹が立つ(といってもただのジェラシー)にしても、舞台途中で帰ると駄々をこねるのも子どもっぽすぎるし、うーーむ、ストーリーに説明が多すぎてまどろっこしいのに、ある場面では「あんたたち、いつの間にそーなったの?」っていうような強引なところも。全体的に整理されていない印象でした。そして歌はまだいいにしても、踊りの場面は、なぜか眠い眠い。きちんと上手に踊っているのに、心から沸き起こるような楽しいリズムっていうものが感じられないのですよ。ただ、人のいい?ギャング2人組の行動にはクスリと笑わせてもらいました。
3点(2004-12-20 02:32:02)
107.  フィラデルフィア物語
先に『上流社会』のほうを観ていたので、色メガネで観てしまったかも。キャサリン・ヘプバーンとグレース・ケリーだと後者のほうが断然キレイだなぁとか、妹はバレーしながら挨拶してるよ!とか、おおお、ヨットの名前は“トゥルー・ラブ号”なんだ!とか。ヨットの名前を聞いただけで、クロスビーの♪とぅる~~~・らぁ~~~ぶ♪が頭の中をリフレインする。しまいには、両者ともどもごちゃまぜになって、“トゥルー・ラブ”をケイリー・グラントが歌ったような気持ちに。こっちで唄ったのはJ・スチュアートだっつーの。それも“オーバー・ザ・レインボウ”だし。むぅ、これは、冷静に観ることはできない。普通なら原作とリメイクどっちがいいか?なんてナンセンスな問いかもしれないけれど、この作品に関してはついつい比べてしまう。というのも、ストーリーがまったく同じで、あとは役者さんの個性にあわせて行動がちょっと違っているから。また、どっちの作品もスターそろい。もう、好みの問題でしかないよーな。てなわけで、私は歌にジャズ、踊りとグレース・ケリーの『上流社会』のほうが好きです。あっ、それとこの作品のJ・スチュアート、例の雑誌記者は余裕がなくて、人間的にはイマイチでした。30歳にもなって何かに怒っていて、それで偉そうに「金持ちはどーたらこーたら」って言っているくせに世間知らず。逆にケイリー・グラントのほうはニヤニヤしていて、人を小バカにしたような感じが、どうも、ねぇ。彼ららしいっちゃぁらしいんだけれど。やっぱり『上流社会』のほうの二人組のイメージが頭に入り込んでいるからかなぁ。どっちを先に観るかで、変わってくるのかもしれません。
7点(2004-12-20 01:53:40)
108.  Mr.インクレディブル 《ネタバレ》 
普通に面白く、見せ場がいっぱいあってとても楽しめました。わかりやすくて、楽しくて、大笑いして、ちょっとホロリときて、正義のヒーローがいて、悪者がいて……楽しい要素てんこもりです。母は強しというけれど、インクレディブル夫人すごすぎ。トビラに挟まっても敵を倒すは、バスをつりさげるは、人間パラシュートになるわの大活躍。人間ボートになったときとか目が点になりました。ちょっとアレはやりすぎでしょう。女性をそこまで働かせるなぁ!!ってのは冗談ですが、ちょっとすごすぎて危なげなく安心して観ていたのが、ハラハラドキドキ度がさがってしまい、逆にもったいなかったなぁと(笑)。贅沢ですね。いろんな人々が出てくるんですが、私のお気に入りキャラはミラージュです。悪の一味ながら、インクレディブル一家を助ける。そしてとても色っぽい。ただただかっこいーーって思いました。
7点(2004-12-13 00:34:47)
109.  五線譜のラブレター/De-Lovely
あのコール・ポーターの歌が洪水のように溢れ出る中、彼の生涯が綴られるというのに期待しすぎたかも。というより、ストーリーの稀薄さ、陳腐さを歌でごまかしているだけでした……。そのうえ、歌に関しては、アステアやビング・クロスビーなんかの超一流歌手が唄っているのを知っているためか、聞くに耐えないものばかり。そりゃあコール・ポーターが作曲家であって歌手でない。実際に歌がうまくなかったとしても、作品においても下手で通すというのはどういうものでしょう。現実なんかはどーでもいいのです。音楽映画だったら、音楽で酔わしてくれないと……。なのに逆にコール・ポーターのヒットナンバーは適当に作ったものだったみたいなことを暗示するような物語。音楽に真摯に取り組む彼の姿がまったく出てこないのに、それで音楽映画と言えるのでしょうか。一瞬出てくる踊りだって、まったく見るべきところはありませんでした。今まで観てきた音楽映画(『グレン・ミラー物語』『アメリカ交響曲』などその他いっぱい)って、とってもレベルが高かったんだなぁと改めて思いました。映画の中で「アステアに唄わせろ」というセリフがでてきましたが、まさしくその通り。ああ、アステアの歌を映画館で聴きたい……。
[映画館(字幕)] 4点(2004-12-12 22:49:32)(良:1票)
110.  スカウト
ブレンダン君は、『原始のマン』で原始人役をやっちゃった(しかもこれがむちゃハマリ)ものだから、どうも人間離れした(ジャングルで育ったとか、地下シェルターで育ったとか、妙なロックンローラーとか)お笑い系の役がまわってきているようです。この映画も、ブレンダン君が超超超超ド田舎で剛腕投手としてブイブイいわせていたのを、大リーグのスカウトの目にとまり、いきなりアメリカ(都会)にやってきて、カルチャーショックを受けながら、大リーグきってのピッチャーになっちゃうという話。ドタバタやりすぎて、食傷気味だったけれど、子どもの頃に観ていたらけっこう楽しめたのかもしれません。ところで、この映画で一番印象に残る言葉があります。それは「スティーブ・ネブラスカ!」。ブレンダン君の役名ですが、この名前、なぜかかなりツボにはまります。「すてぃぃぃぃぶ・ねぶらすか」と、もったいつけながら呼びかけるのがいいです。
4点(2004-12-11 20:48:29)
111.  大魔神 《ネタバレ》 
大魔神が悪人も庶民もいっしょくたんにして怒り狂う話かと思っていたら、違っていました。姫様の「私の命を代わりに……」云々話がかなり鼻につきました。こういう捨身信仰ってあんまり好きじゃないんですよねぇ。なのに大魔神ともあろうお方が、こんな姫様の話を聞いちゃうなんて。それなのに姫様は元気だし。どーも納得いかない話でした。
4点(2004-12-11 20:00:40)
112.  大アマゾンの半魚人
怖くはなかったが、それでもドキドキしっぱなしで観ていた。ホラーというよりは、人間ドラマ。普通にストーリーのある映画として面白い。学者のくせに?デビッドとケイ、そしてマークが美男美女だった。水中シーン(水着シーン)が多く目の保養に。とくにケイが一人で泳ぐ場面。MGMミュージカルの水中の女王エスター・ウィリアムスも逃げ出しそうなくらい、水中でクルクルまわっている。アレを観たら半魚人も恋しちゃうんだろーなっていう説得力バッチリ! 白黒だから水の美しさなんかがよくわからず、どっちかといえば不気味っぽい印象になってしまっていたんだけれど、きっと、思わず船から離れて泳いでしまう美しい沼なんだろう。泳いでいるときの恍惚とした表情から、その場の美しさが伝わってくる。ふつうおどろおどろしいところでは、あんなにのびのびと泳げないだろう。そして、半魚人のちょっと優しそうな顔に哀愁を感じた。話自体は、アマゾン奥地に入り込んで、半魚人と出くわした人間たちと半魚人のやりとりで構成されている。面白かった場面は、本筋にまったく関係ないけれど、リタ号の船長さんが、「(食えないのに)石ころ集めてどうすんだ?」と学者たちに聞くところ。そーだよなぁ。なんで石ころ集めているんだ(笑)? 対照的に、未開のアマゾンに何のためらいもなくどんどん飛び込む海洋生物学者(デビットとマークね)に恐れを知らない学者根性をみせつけられ、学者ってのはすごいなぁと感心したのだった。
7点(2004-12-11 19:46:38)
113.  ニューオーリンズ・トライアル
当初、ぜーんぜんわからなかった人物像や人間関係に「こりゃあやっかいな映画になるかも……」と思った、、、が、映画開始20分くらい経った頃には、そんな心配はまったく無用だったことがわかった。これは面白い! 複雑にみえた人間関係も、ストーリーの中で上手に説明されているうえ、謎は謎のまま残されている、この登場人物の距離感がいい。そして、観ている私はというと……誰がどっち側の人間で、誰が誰をどう引き込もうとしているの? ぎゃー、ダスティン・ホフマンどーしちゃうのよぉ。よれよれ背広のほうが勝てるっていうの?ネクタイだってダサイほうがいいの?ぎゃー、考えすぎでは? うわぁ、ひっどーい。そんなことしてちゃダメじゃーーん……と、私のほうが「考えすぎだよ」というくらい、いろんなことを想像してしまった。時間軸とともにハラハラ度はアップ!そしてジーン・ハックマンのインチキ臭い格好良さ。えっ?彼ってこんなに貫禄あったっけ?格好良かったっけ?と思いながら観ていたのですが、彼が追いつめられていく様が、これまたゾクゾクくるんですよ。いやぁ、面白かった。ただ、ダスティン・ホフマンの助手(陪審員コンサルタント)の働きがまったくなかったのと、レイチェルが勇み足すぎて、何年も計画を練っていたとは思えない軽はずみな行動(逆にずっとチャンスをうかがっていたからこそ張り切りすぎたのかもしれないけれど)がもったいなかったなぁーという感想です。
7点(2004-12-11 17:13:07)(良:1票)
114.  素晴らしき哉、人生!(1946)
キャプラ作品って好きなんだけれど、あざとくって嫌い。ちょうど私の琴線にふれる映画を上手に作る。全部のキャプラ作品を観たわけではないので、まだ決めつけるのは時期尚早な気もするけれど、今のところそんな感じ(後で変更するかも 笑)。だいたい私の好きそうなネタを扱っているくせに、どうして、何がダメなのか考えてみた。おかげで1年以上レビューすることができなかった。それはさておき、キャプラ作品の苦手な理由は「善良」=「イノセンス(無垢)」という構図が見えてくるからではないだろうか。「イノセンス(無知)」=「罪」ととらえてしまう私としては、どーにもこーにも、後味の悪さが感じられてしょうがない。1年以上考えた挙げ句、結論がコレかよ!ってことで、『素晴らしき哉、人生!』のレビューは、後で変更されることでしょう。
6点(2004-12-11 16:32:36)(良:1票)
115.  愛情物語(1956) 《ネタバレ》 
こりゃあなた、ナミダなしでは観られませんぜ。「人は死んだらお星様になるの」(こんなセリフはなかったけれど)というのを地でいっている。このとても上品で、希望に満ちて、そして控えめな孤独がある映画は、邦題通りの「愛情」であふれている物語。主人公のエディが、生きていくうえで感じた希望や絶望を助け、癒し、そして許してもらう。うーん、愛情って許しでもあるんだよなぁと、心に沁みました。そして、幸せになろうと努力し、幸せであろうとして人々に接すると、運命はどうあれ「生きててよかった」「出会えてよかった」という人生が送れるような気がします。2人で観たニューヨークの美しい風景を今度は新しい3人で観ることができたんだろうな、と場面にない場面を想像する。後妻(っつーのも変だけれど名前を覚えていないの)の彼女は、どんな気持ちなんだろうと考えると、また涙が出る。そもそも「ノクターン」って切ない音楽だと思っていたけれど、弾き方によって楽しかったり、落ちついていたり、そしてやっぱり切なかったりするんですね。新しい発見でした。
8点(2004-12-11 16:11:31)(良:2票)
116.  星降る夜のリストランテ 《ネタバレ》 
ちょっと変わっているかもしれませんが、私は“映画(洋画)に出てくる妙ちきりんな東洋人(日本人)”がとても好きです。『ティファニーで朝食を』しかり、『ユージュアル・サスペクツ』(←これは日本人じゃないっつーの 笑)しかり。そりゃあドキュメンタリーなんかで、デフォルメして描かれているとどーかなーと思うけれど、映画はファンタジー。とくにこんな、いつもと同じ夜のハズなのに、ちょっとだけおとぎ話が入った非日常の夜には、何が起きてもいいような、そんな気にさせてくれます。話自体は単調で、つながっているんだか、つながっていないんだかわからないようなエピソードが、客席ごとに繰り広げられているのですが、私的には眠い眠い(笑)。それでも、あの東洋人らしき家族が出てくると、「おっ」と目が覚めます(笑)。しかも、あのラスト!オオトリをあの子がかざってくれるわけですが、あの場面があったおかげで、このとりとめのない話にすべて納得がいったというか、あのラストでファンタジー度がアップし、それまでのよくわからない話が結果オーライになったような、そんな感じがします。まっでも、全編的に眠いのはどーしようもないのですがね。なもんで、点数、迷いに迷った挙げ句5点ということで。ペコリ。
5点(2004-12-11 10:51:55)
117.  マカロニ 《ネタバレ》 
でっかいアイスクリーム(イタリアだからジェラートか)を口のまわりにベタベタつけて歩くマルチェロ・マストロヤンニとジャック・レモン。何か、頭のネジがゆるんで、ハイになっているような状態なんですが、若い頃のいろいろと忘れていたこと、失われた時間を取り戻すための大切な行事のひとつなんでしょうね。そんないい場面なのに、罰当たりな私は「X卿が!!!!(爆笑)」(『あなただけ今晩は』参照)と笑ってしまった……。それはともかく、「ありえねーー」っていう作り話をどんどん作っていくマストロヤンニと、それを信じる(信じてあげる)周りの人、そして超現実派だったジャック・レモンまでもが、作り話をする。温かい、友人のため、自分のための「作り話」を私は応援したい。すごく『ビッグ・フィッシュ』に通じる映画です。予定を早めてアメリカに帰るというジャック・レモンに対し、マストロヤンニは「見送りにいくよ」。そしてレモンは「(来なくても)いいよ」と言う。なのに翌朝、レモンはずーーっとマストロヤンニを待っている。そして、マストロヤンニが来ないとわかった瞬間、今度は自分が飛行機をキャンセル。マストロヤンニの一大事と、彼の家に行くのです。すごい信頼関係。実際、自分が来なくていいよと言ったんだから、見送りに来ていなくてもなんにも気にしないし、ただ来られなかっただけと思うものなのに、あの緊迫感、信頼感は本当に素晴らしいです。
8点(2004-12-11 09:27:11)
118.  スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー 《ネタバレ》 
はなっからバカ映画を期待していたので、けっこう楽しかったです。いろんなところにおバカなサービスショットのようなエピソードが転がっていて、観ていてあんまり飽きませんでした。ありえねーーっていう展開も良かったです。中でも(1)スカイキャプテンを呼び出す場面(RKOの映画のはじまりピピピピッという鉄塔)と、(2)スカイキャプテンが街だの海だの雪山だのを自由に飛び回るシーン、そして(3)アンジーの水中からの脱出シーン。この3つが観られただけで、けっこう満足(笑)。ただ、全編にわたるグゥイネスの今にも泣き出しそうな表情と、例の博士との最終決戦がなかったのが微妙に残念。そのためか、このおバカ映画が完全なるバカ映画になりきれなかったような気がします。
6点(2004-12-09 21:15:14)
119.  コラテラル 《ネタバレ》 
この映画、人が殺されすぎ。人が死ぬ場面を妙にリアルに出しているうえ、ちょっと茶化している部分もあって好きになれませんでした。今となっては『ジャッカルの日』のように完全に人を殺す場面を見せない演出なんてのは出てこないのかもしれませんが、2番目のターゲットのときように、何かをやって彼が出てくるというのが想像力がかきたてられていいですね。でもそのあとすぐに、チンピラをやっちゃったので、一瞬でげんなり。また、ロス市警の彼が殺されちゃったのも、うーんがっかり。きっと頼れるものはナニもないんだぞというのを出したかったのでしょうが、それじゃあ観ている私もがっかりなんです。最近の映画とかみて思うのは、こいつがなんらかの働きをみせてくれるだろうと思ってみていると(よーするに見せ場があるだろうと思ってみていると)、見事に途中で殺されたり、まったく何も起こらなかったりで肩すかしをくらわされる場面が多いのです。もとをたどればヒッチコックがはじまりかな。いろんな意味で罪な人だ……。それはともかく、自分自身、期待感を裏切られたくなければ『水戸黄門』だけ観ていればいいとは思います。『水戸黄門』もタマに観ると面白いです。でもそれだけじゃあ、物足りない。やっぱり私は映画が好き。私も欲が深いというか、なんというか。まっ、観客はわがままなものなんです、と開き直っておきましょう。それから要所要所の見せ場に身体にズンズンくる音楽が使われていて、なんかごまかされているような気持ちになってしまいました。音楽の場面になると映画館の椅子がわずかに揺れるんです。それが気になって。映画に音楽は大事だけれど、落ちつかないなぁーというのはどーかなー。でもここまでくると好みの問題なので、しょうがないとは思います。トム・クルーズはかっこよかったです。冷徹にも善人にもなりきれていないところが煮え切りませんでしたが。できればトムくんは、俺はスターだぜって感じで、ノリノリでやってもらいたいです。
[映画館(字幕)] 5点(2004-12-04 09:43:48)(良:1票)
120.  媚薬(1958) 《ネタバレ》 
はじめはどーなることやら……と思いました。映画が、キム・ノヴァクの独白形式からはじまっちゃうんです。これがなんとも……下手っぴで……。ところが、この単調とした棒読み状態のセリフが、次第に魔女であることに倦怠と自負をもっている彼女の役回りにぴったりだったのを感じたとき「すごい!」って思いました。おばさん魔女(←これがエルザ・ランチェスターというのも、かなりツボ)には「人間界でやたらと魔力を使うものじゃない」と諌めているのに、自分のことになると平気で魔法を使ってしまう彼女(しかも罪悪感はない)に、逆に人間らしさを感じたりして、面白かったです。今回、J・スチュワートは、あんまり目立たなかったな。それよりも、魔法使いのジャック・レモンと、魔女の生態を暴く本を書いている作家の妙な友情?金のつながり?が印象的。作家の目の前でジャック・レモンが魔法を使う場面がとても好きです。
7点(2004-12-04 09:06:49)(良:2票)
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