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feroさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 204
性別 男性
年齢 46歳
自己紹介 専門は邦画とヨーロッパ映画(特にフランス)。気に入った監督や俳優がいればひたすら観つづけるので、どうしても同じジャンル・国に集中してしまうようです。(だからあまりハリウッドを観ない。)

最近引っ越してしまい、なかなか映画を気軽に観ることができなくなりました。撮りためたビデオとDVDばかりになりますが、観たものは書き込んでいこうと思っています。

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101.  とまどい 《ネタバレ》 
『老い』というテーマが入ると、映画はどうしても黄昏の雰囲気を持ちます。引退した老人と、若く美しい女性の友情とも、恋情ともつかない心の交流。女の心は別れた夫、新しい恋人、そして老人のそれぞれに、移るとも移らないともいえない微妙なブレを持ちながら揺れ動きます。ネリーの言動は、相手が老人だという勘定をしなければ、明らかに誘っていると言ってもいい。それでも、老人アルノーはヴァンサンとの関係を嫉妬する心をじっとこらえます。正直に言って、僕はアルノーにネリーを抱いて欲しかった。あの晩、なぜ彼は彼女の手を握るだけで一晩を過ごしたのでしょう?躊躇?自制?それを、「人間の成熟」と言うのなら、僕はそんなものいらない。ストーリーは唐突に終わりますが、僕はこの結末に愛着を持ってしまうのです。
6点(2004-08-13 21:18:37)
102.  ガンモ 《ネタバレ》 
この映画に「リアル」を感じている方々ってどんな日常を送ってらっしゃるんでしょうか?なんだか、人それぞれってしみじみ思いました。 ある映画評で「メディアが握り潰す"リアル"を開放した名作」だとか、「社会の暗部に光を照らす」だとか書いてありました。なんだかなーと思いました。 だって、こんな"リアル"身近にないじゃないっすか!?僕のこれまでの一生の中で、猫を殺したり老人にモデルガン撃ったりするような人間に出会ったことはないし、僕にとってこの映画は"リアル"でもなんでもないわけですよ。そりゃアメリカの新興住宅地なんかに住んで、クソガキがグレる所を間近に見てりゃこの映画が"リアル"なんでしょうけど、そんな場所に僕はいないわけです。だから、この映画は僕にとって"リアル"ではありえない。 それにこういう「自分達から遠い現実」ってメディアが握り潰してるわけでも、隠してるわけでもなくて、ただ人に不快感を感じさせるからテレビだとか映画だとか娯楽性の高いメディアに載りにくいだけなわけです。ドキュメンタリーのビデオだとか社会底辺を扱うルポを探せば、そんなに珍しい題材でもない。 この映画に"リアル"を感じられる方もいるかもしれませんが、それは衆人の"リアル"じゃない。そして、多くの自分で経験したことのない遠い現実はフィクションと同等の"リアル"しか生まない。もっと書けば、僕らの想像するフィクションを、現実は軽く越えてゆく。 ダラダラ関係ないことを書きましたが、映画として映像、ストーリー(の無さ)は落第点、僕の思考回路をかき回したパワーを加味するちょうど平均点といった所でしょうか。  
6点(2004-05-15 18:14:32)
103.  バッファロー'66
ああー、これって日本でいや"ヤンキー・純粋・不器用"だよな。島田紳助がよくいってるんだよね、「ヤンキーって不器用なだけやねん、けど純粋やん」みたいに。この考え方が昔から根強く残っているのは元ヤンの方々が社会に出て活躍して、その自己肯定の一つとして使用されているんだろうな。そういう考え方もあるんだなー。と、共感もせず淡々と観て思いました。この映画、元ヤンの方とかズバリはまるんじゃないですか?「虚勢・神経質・暴力的」って綺麗にダメ男を作り上げていて、ターゲットにはまったらこりゃ泣くだろうなという演出でした。(意図的ではないにしても。)共感はできないんですが、「いるいるこんなヤツ!」みたいな楽しみがあります。特にレイラがビリーに惹かれていく過程は興味深く観てしまいました。日本でも、どうしようもなくダメな男にばかり捕まってしまう女っていますよね。肉体が豊満で、露出が高くて、ちょっと勝気な女、まさにこのレイラのタイプです。アメリカにもいるんだと面白くなりました。あれを「優しい」と知覚してしまうのは、悲しい性というところでしょうか。しかし、結局ダメ男は自分で沼から這い上がれないんですね。レイラの慈悲にすがって幸福になる。なんだか悲しい物語です。幸福な結末だから悲しくはないのかもしれないけど、やっぱりなんだか悲しい。やっぱり人間ウソついちゃいかん。人に迷惑かけちゃいかん。自分をコントロールできなくなると悲惨だ、なんて思いました。音楽と映像は良し。
6点(2004-05-09 03:51:49)(良:2票)
104.  とらばいゆ 《ネタバレ》 
この映画を観ていて思ったのは、「間」を完璧に作り出しているなということです。監督の手腕なのか演じての技量なのか、とにかく間が完璧でした。特に唸らされたのが最後に麻美と一哉が将棋を指しているシーン。考え込む麻美に対して一哉は「将棋に未練がある」「麻美を抱擁しなきゃいけない」という小さな葛藤で悩みます。この、小さな演出が巧い。このワンシーンで一哉の性格の一端をスパッと描いています。残念だったのは、ちょっと将棋の描写がお粗末だったかなということです。麻美と里奈の対局を熱戦にしたいのはわかりますが、10秒将棋ってのは熱戦の描写としては違うんじゃないかと思います。1分のギリギリまで考えて秒読みの10秒ギリギリで指すのが熱戦ってもんでしょう。しかも最後の詰めが笑っちゃうし。あれじゃ50手の局面だーね。瀬戸朝香、これはキャストの勝利。自分勝手な外面のいい美しい勝気な女といえば、彼女は適役。塚本晋也、文句ナシ。市川実日子、村上淳も十分すぎるほどの演技を見せてくれました。男二人を気の弱い好人物に仕立てた事がこの映画のいい所かも。このメンツじゃなければこんだけ単純なプロット、先の読めすぎる展開は弛緩しきってしまったんじゃないかと思います。途中に挿入される橋の画はコミュニケーションのメタファー?抑えた演出で良し。
6点(2004-03-14 17:06:54)(良:2票)
105.  日曜日の恋人たち
これはセックスを通して愛、そして生と死を描いた作品です。エロディが熱演しており、ジャン=マルク・バールも非常に巧みな演技をしていて、見応えのある作品になっています。しかし、この映画を観ると「死」が少々乱雑に扱われている事が気になります。屍姦や検死所でのセックスが死への冒涜だと感じる部分もありますが、ここで言いたいのはそういうことじゃなくて、僕が言いたいのはこの映画は「死」に対する定義付けが甘いんじゃないかということです。この作品は「死」というデリケートな要素を間近に置く事によって、生や愛を描こうとしていますが、その「死」が曖昧だとどうしてもあやふやな感じがします。「死」については人間は長い間、宗教的にも科学的にも考えつづけてきたわけで、いくつもの「死」観がありますが、それを踏まえて映画を作る上での思想が欲しかったと思います。エンディングでは突然「生きるもの」と「死に行くもの」を対比させてしまいますが、それまで死を即物的に扱っていたのが、急に観念的に扱われているので面食らいます。 それに、この映画では「死」と「生」を対比させているように見えますが、本来「死」と「生」はセットにはなっても反対語ではないわけで、時には類義語にさえなるという不思議な関係なので、なんだか浅いなぁといった感じがします。それとは関係ないのですが、この映画を観ていて、エロディはまだまだロマーヌ・ボーランジェには敵わないと思いました。作品としても「野性の夜に」の方が数段上だと思います。さらに話は飛ぶけど、もう解散してしまったサニーデイサービスというバンドの1枚目のアルバムに「日曜日の恋人たち」という曲があって、それはまったく関係ないんだけど、観ていて頭の中で勝手にBGMになって困った。  
6点(2004-03-02 23:25:53)
106.  気狂いピエロ
「ゴダールは映画を壊した」とはよく言われることである。僕はほとんど彼の映画を観ていないが、既成概念を打ち破ったヌーヴェル・ヴァーグの中心人物であることくらいは知っている。しかし、残念なことに78年生まれの僕は、彼の打ち破る前の映画概念を知らないのである。だから、この作品に新しさを感じないし、革新的だとも思わない。僕は映画に哲学や思想を持ち込む必要性を(今のところ)持ち合わせていないようである。だから、この「気狂いピエロ」の評価も保留にしておこう。これからもっともっと映画を観てみたら、この作品の新しさがわかるようになるのか?楽しみでもあり、この著名な作品の面白さをついにわからなかったらということが恐ろしくもある。
6点(2004-02-24 21:34:03)
107.  いちばん美しい年齢(とし)
とりあえずいちばん最初に書いておくことは、デルフィーヌ役のエロディの”いちばん美しい年令”はこの映画の撮影時じゃないということです。「スタン・ザ・フラッシャー」であれだけ輝いていたエロディを思い起こすと、悲しい気分になってしまいます。「あの時、なぜ彼女を調教できなかったのかい?セルジュよ、君は致命的なミスをしてしまったようだ!」と心の中で考えました。(こんなこと口に出したら変態だし。)そりゃヴァネッサにも負けちゃうよ。それにこの映画は、残念ながらフレンチ・ロリータというジャンルには適さないようです。どちらかと言えばサスペンスがかった青春映画と言うべきでしょう。ここもちょっと不満な原因になっています。と、ここまでは批判ばかりでしたが、きちんと評価してやると、そう悪い映画とも思えません。デルフィーヌには不満が残りますが、相手役のアクセルがなかなかいい演技をしています。彼のキャラクターがシニカルで、若くて、カッコいいのでそれで緩衝されている感じです。(関係ないが、カウボーイビバップが実写化されるのならスパイク役に彼を推薦したい。)ストーリーとしての面白さもありましたし、そこに方向性もはっきりしていて、良く出来た青春映画だと思います。もう少し、画としての美しさにこだわりが欲しかったところですが、全体として若い映画と言えるでしょう。しかし、この映画から感じる「もう一歩」は決定的に遠いのかもしれませんね。
6点(2004-02-15 21:25:09)
108.  天空の城ラピュタ
ラピュタの世界には、スルリと冷たさが潜り込んでいる。エンディングのドーラたちとの再会は幸福な結末でさえあるが、「ソドムとゴモラを滅ぼした天の火」は地上に壊滅的な打撃を与えているのである。陸上への一撃であれば、半径数キロが焼け野原。海上へのものなら周辺の海域には致命的な津波が起きているはずである。想像するだけで凄惨な様子だ。そんなことを考えていたら、ムスカの言葉が蘇った。「君はラピュタを宝島か何かのように考えているのかね。」一筋縄ではいかない話だ。
6点(2004-02-15 20:25:45)
109.  極道修行 決着(おとしまえ)
韓日共同制作のこの作品、なかなか面白いです(たぶん)。主役は(たぶん)韓国の役者さん。舞台はほぼ日本。それで笑いあり、痛快あり、愛ありのいいストーリーなんですよ。哀川のアニキだとか、大杉の親分だとか、日本側のキャストもなかなかのもんです。ここで僕が(たぶん)を連発しているのは、ひょんなことで韓国語で観てしまったから。日本語には字幕つきで、韓国語はとうぜんわからない。もっかい日本語字幕で観たいんだけど、なかなかビデオもみつからないんだよな。
6点(2004-02-15 18:02:16)
110.  夜ごとの夢 イタリア幻想譚
短編3本がそれぞれ素晴らしいプロットを持っていて、予想以上に楽しめた映画です。特に気にいったのが「青い犬」で、主役の靴修繕屋さんが最後に嬉しそうに悪態をつきながら走っているのが印象的です。青いシミを「ゴルバチョフみたい」と表現するのにも笑ってしまいました。犬と人間ですが、愛って素晴らしいなと思った映画です。
6点(2004-02-05 14:57:25)
111.  白い婚礼
ゲンズブールのお目付けロリータというわけで、期待して観てみたんですが・・・ヴァネッサ疲れてません?冒頭は設定として「暗いなー」と思っていたんですが、恋が成就して幸せ一杯ってシーンでもまだ暗い。フランソワに対する愛が感じられないのよ。これじゃ、ジェーン.b、シャルロット、エロディと比べて見劣りするような・・・。肌の張りなんかはいいんですがね、ちょっと目の下にクマがあるし。なんかしょんぼり。ストーリーは典型的なロリータですね、こんなお話しあるんでしょうか?オヤジの夢想ですね。教師とロリータ。しかも女は悪女。ストーカーまがいっていうか、まんまストーカーだし。とりあえず邦題の「婚礼」ってどこが婚礼なんざましょ?美しい肢体に6点。
6点(2004-02-01 22:44:21)
112.  歯科医
結構怖いですね、この映画は。ただのエロ系B級映画として見たらえらいことになります。画面も物語りも暗くて、じめじめしていますし、主演の遠藤憲一はかなり気合の入った演技をしています。しかし、少し甘い。SMですが、僕はこの映画で映画的な興奮はしたけどエロチックな興奮はしなかったな。ノンケの僕が、理解できないにもかかわらずその深淵を覗けるような、そんなできを期待していたんですが、ちょっと浅かったようです。不満なのが、妻役の金谷亜未子。もう少し、それらしくない人選をしてくれれば良かったんですが、あまりにB級エロス女優らしくてつまらなかったです。
6点(2004-01-26 21:49:16)
113.  STACY/ステーシー 《ネタバレ》 
このサイトに訪れる映画好きの方々の中には、キネマ旬報を読んでる方々も多いと思います。その中に、珍しいとは思いますが大槻ケンチ゛の「オーケンのなんかヘンなの観ちゃった」を読むのが楽しみという方も含まれていることでしょう。そんな方には是非、この映画を観て欲しいものです。読んでおられない方にちょっと説明を。この大槻ケンチ゛の「オーケンの~」は、大槻ケンチ゛が観た、ちょっと変な映画(ほとんどB級ホラー)を彼のイラストとともに面白おかしく紹介するコラムです。僕はB級ホラーはほとんど観た事ありませんが、このコーナーは大好き!そんな僕がビデオ屋の棚で埋もれていたこの「STACY」を手に取ったのは、自然なことだと言えるでしょう。手に取るには取ったのですが、B級ホラーに縁のない僕です。とりあえず置いてこの「みんなの~」でチェックしてみました。登録ナシ。そこで自分で登録申請してみました。登録されて待っていたところ・・・やっぱり書込みナシ。誰も観てないんだなぁ。そこでようやく重い腰を上げて、恐る恐る借りて観てみたというわけです。いやー僕の感想も、「なんかヘンなの観ちゃったよ。」俳優の演技はちょっと笑っちゃうし、少女達はみんな制服(しかもセーラー)でぐちゃぐちゃ人食っちゃうし、ホラー苦手の僕にはとっても気持悪いんですが、ラストはちょっと上手くまとまってて爽快感すらあるんですよね。ヘンなの。最後の詠子を殺すシーン、音だけで映像を映さなかったところは、たぶんホラー映画としては失格なんだろうけど、僕には嬉しかった。加藤夏希(他にはTOKYO 10+1というB級映画で観た。)のゾンビはあんまり観たくなかったけど、白目むいてて頑張ってたなー。それでも全体としてニアデスハピネス(←観ていない人にはわかりずらいだろうけど。)で気持悪かったという、なんだかヘンな感想です。原作者オーケンやエコエコアザラクの佐伯日菜子も登場(しかもコスプレ)。彼の培ってきたB級映画への情熱が遺憾なく発揮されたこの作品は、是非オススメということでいいと思います。 
6点(2004-01-18 23:07:00)
114.  小さな泥棒 《ネタバレ》 
なんだか、結局盗みも治らず、恋愛も成就せず、救えないままに終わってしまいました。個人個人が勝手だし、義理人情の世界もないし、そうお洒落でもない。なんなんざんしょ?悪いけど憎めない、小悪魔不良少女をシャルトットが演じるみたいなテーマだと思ったんだけど、ちょっと泥臭い映画になってて驚きました。別に悪いとは思いませんが、そう好きでもないテーマだといった具合です。シャルロットは、彼女らしく穏やかさと激しさを織り交ぜた素晴らしい演技を見てせくれたのですが・・・。もう一段深い感情の動きを見せてくれたら嬉しかったかな。少年院(?)のところはなかなか良かったです。
6点(2004-01-17 18:36:50)
115.  螢川
原作を見事に、見事に映画化していますね。関根くんのエピソードなどの削ってしまうか不安になるようなシーンまでちゃんとおさえてあって、好感が持てました。しかし、最後のシーンはちょっとメルヘンですね。蛍が、ちょっと恐ろしいような、壮言な雰囲気を出してくれたらよかったんですが、これは個人の読み取り方しだいの面も大きいので、監督と僕の希望が違ったということでしょう。気になったのは、それと主役の少年のたどたどしさ。これも無理にとも言えないところですが・・・。
6点(2004-01-14 13:34:46)
116.  シャルロット・ゲンズブール 愛されすぎて 《ネタバレ》 
「え!?アントワーヌを選ぶの?」と結末には驚かされました。姻戚関係という基本的なキャストを考えてみても、これは絶対ポールを選ぶとばっかり思っていたから、かなり裏をかかれた気分です。どう考えてもポールの方がいい男じゃないですか。顔も、スタイルも、性格も、精神年齢も、社会的地位も、というか、何もかも。(ここまで書くと言い過ぎか。)これはイヴァン・アタルを比較でカッコよく見せているのかと言いたいくらいにです。しかし、それでもアントワーヌを選んでしまうのは、これが愛ってことなんでしょうかね?母性本能をくすぐる男はモテるのかな。関係ないけど、フランス人はせっかくの高性能なドイツ車に乗らず、頑固にシトロエン、ルノー、プジョーの国産車に乗ってるって話を思い出しました。シャルロットは話す声のかすれ具合がいいですね。愛を語る時はそのハスキーに甘さが加味されてもっといい。とにかくいい声でした。そして、アントワーヌとの戯れが良かった。ベッドシーンの後にアントワーヌがマリーを抱えて遊ぶ所なんて、なんかほのぼのです。パワーボムか?みたいなシーンもあったし。けど、結局つれなくふられてしまったポールがただのシツコイ男になっちゃってて可哀相なので、ちょっと不満だったのでした。 ラブetc.でも彼はふられる役でしたね。うーん、恋人とラブな結末ではダメなんでしょかね?
6点(2004-01-13 21:27:17)
117.  冷たい血 AN OBSESSION
なんだかわからないぞ!なんだったんだあの防護服の男達!そしてその前で「ジャンプ!」と言いながらジャンプする主人公!わかんない。なんだか黒沢清の作品を観ている印象なわけですが、画面からくる圧力が黒沢清に比べて絶対的に弱い。だから黒沢清の作品のように「ドドーン」と重く感じない。その先に何があるのが感じられない。何も無さそうな気さえする。しかし、設定的には面白いと思いました。主役の刑事と妻との関係性も、なんだか自然で、良かったと思います。あと、この作品は空間が上手い使い方しているな。遠山景織子は肌の白さとか、脆弱さと可憐さがあっていいとも思うのですが、もう少し陰影がでてくればいいと思いました。
6点(2004-01-12 15:23:53)
118.  WiLd LIFe jump into the dark
これも実験的な位置付けがする映画ですね。そういう観方をしてはいけないとも思いますが、ちょっとそんな気がする。この映画を観て感じたのは、青山監督が役者を信用していないんじゃないかなということ。特に強く感じたのが、車で移動しているシーンで主役の酒井と理恵に、お互いの心境を語らせているシーン。観る側にわかりやすくしているようにも思えますが、反面、かなり押し付けがましい監督の思惑も感じます。アクションでもあり、恋愛モノでもありますが、観終わってなんか釈然としない気がしました。 あと、撮影の田村正毅さんの力って大きいですね。
6点(2004-01-12 15:11:51)
119.  天国の口、終りの楽園。
メキシコの街も、海岸も、道程の自然も、とても美しくてその描写がいい。そして、それを光線の使い方なのか妙に褪せた色で表現しているのは、風土をきちんと知っているカメラマンさんなんだろうと思う。主役のバカ青年2人であるが、ホントにバカっぽい。内面なさそうで、若さについても悩んでいなさそうに見える。それが、ほんの少し成長するだけのバカストーリーかと思いきや、それだけでもない。伏線の張り方がわかりやすくてどうかと思うが、ちょっと変わった青春映画だとして見てもいいかもしれないが、女性の表情から心理変化をずっと追いかける映画だと考えてもいいと思う。
6点(2003-12-27 23:18:20)
120.  天使の涙
香港の街には、本物と偽者の間の境界があやふやになる、不思議な空間がある。それは、プラダのバッグだったり、SEIKOの時計であったり、ナイキの靴だったりするのだが、それらは本物であろうとなかろうと、強烈に自己を主張してはばからない。その真偽混在のカオスの中に、うごめく"リアル"は、人々の欲望と、恋と、力である。そんな、香港の「パチモン臭さ」を、ウォンカーウァイは見事に映画にした。それは、実は創り手の彼にはまったく意識されない臭いなのかもしれないが、観ているこちらには強烈に意識される、鼻をつまんでも抑えきれない臭いだ。もちろん、彼の映画を「香港そのもの」ととらえることには躊躇を覚える。香港映画といえばすぐにも思い浮かぶアクションや、大陸という近くて遠いルーツから影響される仁義や誇りといったものを、彼はまったく踏襲しようとはしない。しかし、それは、これからの時代が決めることでもある。我々はウォンカーウァイという、香港という特殊な土地、特殊な時代に生まれた、一種の"詭弁"を楽しんでみよう。
6点(2003-12-27 23:12:13)
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