101. ぼくは明日、昨日のきみとデートする
《ネタバレ》 ちょっと点は甘いが佳作。個人的には、京都で観光して回ったところが舞台として使われていたのも好感。【ネタバレ注意】タイトルから概ね展開が予測できる割に序盤の進みが遅いなと思ったら、1/3ほど進んでからやっとタイトルが出てきたのはちょっと笑った。(そこまでが前振りかよ、という意味で) 理屈が明らかになってからの展開は割とありがちだけど、逆順ダイジェストの最後は盛り上がった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-11-07 20:59:46) |
102. ヘイトフル・エイト
佳作。タランティーノの映画らしく飽きさせない面白さが最後まで続く。だから何か心に残るというわけではないけれど。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-11-07 20:58:18) |
103. 暗黒女子
《ネタバレ》 傑作。清水富美加の騒動でお蔵入りしなくてよかったね、という作品。【ネタバレ注意】一応苦言を呈しておくと「あなたの予測をすべてブチ壊す驚愕のラスト24分」というコピーはいただけない。そのコピーと、あのストーリーだと“ラスト24分”がどういう展開になるのかある程度予測できてしまう人もいるのではないか。また、千葉雄大がしっかり枠を取っていることで重要な役回りを担っていることも予想できてしまう。すべて予想できたわけではないし、とてもうまい作りになっていたので駄作に成り下がったとは言わないが、ミステリー作品ではやめてほしかった。 [映画館(邦画)] 7点(2017-11-07 20:54:16) |
104. 斉木楠雄のΨ難
《ネタバレ》 佳作。得点は6と7で迷うところだけど、他の人の評価が思いのほか低くて7にした。アニメから入ったクチだけど、ただギャグが面白いのであり、それを楽しむ映画であって、何かそれ以上の期待をしてもムダだとは思う。【ネタバレ注意】決定的にアウトな改変が蝶野雨緑のマジックシーン。原作ではテレビで見ているからこその展開だったのに、“その場”にいたら透視できるはずじゃないか。あと、橋本環奈は頑張っていたと思うが、あくまで原作の設定を思えば、だが“美人キャラ”にはムリがある印象。(足よりも)声が太いのが気になった。まあ、“誰が見ても美人”というキャスティングって難しいんだろうけれど。あとは「喋るんだ」と思った程度で、ヘンにシリアスな展開にすることもないし、キャスティングはよかった。全体的には原作の面白さを受け継ぎつつ、終盤もうまくまとめていた。 [映画館(邦画)] 7点(2017-11-07 20:48:43) |
105. シン・ゴジラ
《ネタバレ》 「ゴジラ」映画を見たことはないが評判がよいので観てみた次第。佳作。特撮はよかったが(とくに序盤)、ここまで高評価なのはちょっとわからない。【ネタバレ注意】石原さとみはミスキャストとしか思えない。そういう演出なんだろうけど、とても“大統領を狙う才女”に見えない。というかウザい。余貴美子はよかった。政治と危機管理を描いたドラマみたいに言われているけど、そこも薄っぺらい。ゴジラ自身が放射線出して街を破壊し続けているのに(半減期が短いという“都合のいい設定”がわかったのは後の話)、核爆弾による汚染をそこまでためらうのはなぜだろう。いや、逆に核エネルギーで動く生物に核攻撃して効果があると確信できる理由があるだろうか。というか、安保理も攻撃するなら都市部から離れたときにやることにすればいいのに。終盤の凝固剤の投入も第一陣が無残に殲滅されたら、第二陣がビビる、くらいの演出がほしかった。どれだけ命知らずの隊員なんだ。リアル(福島原発事故のとき)では、30mSvの放射線というだけで隊長泣いてたぞ。というか(核攻撃以外の)選択肢がはじめて開発する凝固剤一択とか、ちょっとリスク高すぎないか?しかも凍結成功して安心してたけど、それこそ切り刻んで処分するまで安心できないんじゃないだろうか。「ゴジラ」映画は、そういうことを考えちゃいけないならしかたないけど。なお、膨大なセリフを尺に収めるための策、なのかもしれないが、会議で多数の登場人物が“順番にしゃべる”というのも舞台劇を見ているようだった。新幹線爆弾に続いて在来線爆弾というのは笑った。エヴァ(Decisive Battle)っぽい曲もなかなかよかった。「ヤシオリ作戦」って「ヤシマ作戦」へのセルフオマージュかと思ったけど違うのかな。 [映画館(邦画)] 7点(2016-08-15 23:48:43) |
106. リップヴァンウィンクルの花嫁
《ネタバレ》 佳作。180分という長尺ながらダレることもなく最後まで見られる。とくに黒木華さんをはじめとする主役3人のキャスティングが絶妙で、まさに適材適所という印象がある。【ネタバレ注意】序盤は主役の“アホさ”にいらだちすら感じるし、結局最後までまったく成長しないのだが、そういう“流される”性格をうまくドラマ化している。途中、代理出席サービスで新婦側だったアムロが、どうして“別れさせ屋”側になったのかという点は、「代理出席を見破った新郎側がサービス提供者を突き止め、その行きがかりで別れさせる仕事を引き受けることになった」と考えたのだが、そこには明確な答えがなかった。またホテルでの成り行きは偶然に頼りすぎて不自然な面は否めない。マシロの母親が脱ぎ始めるだけでなく、これまで“仕事”と割り切って描写されていたと思っていたアムロまで、というのもちょっと驚いた(あそこは酔った“フリ”をしているのかと思ったが、そうではないようだ)。こうした後半の展開はややファンタジーだが、そこは岩井ワールドと割り切れば許容範囲。ウェディングドレスを着たベッドでの会話の長回しとか、ぐいぐい引き込まれた。 [映画館(邦画)] 7点(2016-04-17 23:17:21) |
107. 永遠の0
《ネタバレ》 原作者は好きじゃないので、叩く気満々だったけど、いい映画だった。岡田准一もよかった。これがヒットしたのは納得できる。【ネタバレ注意】後半の展開はバレバレとはいえ、だからこそ最後のどんでん返しみたいにせず、早めに話をもってきているのがよい。“明らかにはされない”最後のオチもいい感じだった。戦闘シーンも映像の迫力を追いかける感じではなく、しかし不自然ではなかった。「自爆テロと違うんだ」というくだりは気になったが、決して戦争や特攻を美化しているようには見えなかった。なんで原作者は、ああなんだろうね。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-03-14 18:05:23) |
108. イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
《ネタバレ》 佳作。事実に基づいた話なので、当然リアリティのある話だし、ちゃんとドラマティックな展開もある。基本的には良作だと思う。【ネタバレ注意】クセのある天才という意味では「ビューティフル・マインド」という傑作があるので、どうしても比べてしまう。実際どうだったのかはわからないが、暗号解読な得意な人が集まって、そのパターンがあることに気付くのに1カ月もかかるというのはちょっと不自然。あと、キーラ・ナイトレイが微妙にミスキャスト感。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2016-03-13 22:51:47) |
109. キングスマン
《ネタバレ》 良作。これは面白い「キック・アス」の監督と聞いて納得。冒頭(たぶんわざと)敵味方が分かりにくい面があるけれど、ストーリーは複雑でもなくわかりやすいし、感情移入もできる。【ネタバレ注意】そんなもので殺しあいするような仕掛けができるものか、と突っ込んではいけないのだろう。そういう点を除けば、ストーリーはよく練られている感じがしたし、“メンバー補充”の理由付けもよくできている。ただ、この流れで“内部の敵”という使い古されたパターンが出てきたのは残念だった。それと、頭爆発を思えばどうってことはないのかもしれないが、最後、お尻のネタまで回収する必要があったのだろうか。 [映画館(字幕)] 7点(2015-11-28 00:31:03) |
110. 007/スペクター
《ネタバレ》 佳作。“いつもの”007映画という感じ。148分という上映時間ほどには長く感じないし、全編を通じて緩慢なところはない。アクションシーンはどれも迫力があるし、細かく気になる点はあれど、大きな流れとしてはストーリーの破綻もない。傑出した作品とは言わないが、これまでの007を楽しいと思える人には素直に楽しめるだろう。【ネタバレ注意】今作ではボンドが軟派になってしまったのが少々残念。その方がボンドらしいといえばボンドらしいけれど。他にも抜け出せないはずの仕掛けにヌケがあったり、またまた“敵”が内部にいたり、結局スパイを辞めたり、山ほどのご都合主義もいつもどおりである一方、「カジノ・ロワイヤル」のような心理戦があまりない。あと、冒頭の長回しのシーン、本当にワンカットで撮るのは大変だろうが、“つなぐ”部分の演出がちょっと興ざめだった(誰も気にしない気はする)。 [映画館(字幕)] 7点(2015-11-28 00:19:11) |
111. 悪の教典
《ネタバレ》 秀作。非常に映画らしく作られている映画だと思う。【ネタバレ注意】伏線がややわかりやすすぎるきらいはあるが、非常にオーソドックスな展開で、死ぬだろうなという人物、死なないだろうという人物が、そのままの結末を迎える。“善人を演じる悪人”を演じる伊藤英明はよかったが、脇役に酷い大根役者もおらず、教育的な配慮を何もしていないという点を割り切って見れば、映画としてはよくつくられたものだと思う。少し引いて考えれば、弾を込めなおす間にどうにかしろと思うし、とくに最後の犯人押し付け策は、実際には消炎反応とか、ロープなどに残る痕跡を考えれば無理があると思うが、息もつかせぬ展開で、そうした疑問を乗り切っている。なぜ最後のシーンが“アレ”なのかということや、エンディング曲にはいささか疑問もあり、何か心に残るという映画ではないが、この手のサイコサスペンス的なものが好きな人にはお勧めできる。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-11-24 18:01:14) |
112. 世界侵略:ロサンゼルス決戦
《ネタバレ》 これは面白かった。B級映画のようなベタなタイトルで、期待感を煽らないのがよかったとも言える。【ネタバレ注意】「遠い宇宙からやってきたのに侵略に苦労する程度の戦力しか持っていないのはおかしい。圧倒的な制圧力があるからこそ遠い地球までやってきたはず」という指摘はもっともだと思う。宇宙人にしてみれば“敵地”に味方はいないし、病院や民間人を攻撃してはいけないという戦争法も関係ないのだから、到着前に大量破壊兵器をばらまきまくって壊滅させてしまえばよい(それでは映画にならないが)。しかし、現実にありえないフィクションだと割り切れば、交戦24時間前のごく平和な状況と対比させる導入部分から、ほぼ全編にわたる2-5隊の活動に焦点をあわせ、ありがちな上層部(大統領とか)の決断といったものを交えず、激しい戦闘を息もつかせぬ展開で見せていた。エッカートの演じるナンツの心理描写もよかった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-09-01 16:05:17) |
113. コンテイジョン
《ネタバレ》 佳作。まったく事前情報を知らずに見たけれど、意外にキャストが豪華でストーリーも面白かった。【ネタバレ注意】とくに BGM を使わず淡々と感染の恐怖を描写していくさまはリアリティを感じさせるのに貢献していた。キャストが豪華だからか、この人は死なないだろうという予想も外れやすかった。また、マット・デイモン扮する父親の行動が娘を思うがゆえの行動であり、決して「理解が無い」わけではないところなど、各人物がうまく描写されていたと思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-30 00:10:43)(良:3票) |
114. ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON
《ネタバレ》 佳作。三谷作品としてベストとは言わないけれど、十分面白い作品に仕上がっていたと思う。【ネタバレ注意】宣伝映像などで「落ち武者が証人になる」ことが本題だと知らされていた割に、落ち武者(西田敏行)が出てくるまでが長く感じた。タクシーやレストランでのエピソードなど、本当に必要だったのだろうか。その後も「丁寧に人間関係が描写されている」というより、「恒例の役者を出したいだけではないか」と冗長な印象を受けることはあった。死者を連れてこられるなら証人より被害者を連れてこいよ、と思うところで、被害者が出てきたり、それなりにオチはまとまっていたと思う。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-08-30 00:10:15) |
115. 劇場版 空の境界 第七章 殺人考察(後)
《ネタバレ》 それなりに、うまく決着させていた感じ。シリーズ全体としては、色々伏線を張ろうとして、わかりにくくなっていた面はあると思う。もう少し短めにテンポ良く進めていたら、ずっと良い作品になったのではないだろうか。【ネタバレ注意】最後の場面、黒桐はとどめを刺されていなかったから予想できた展開とはいえ、声が出せるんだから、まず叫べ、と思った。そもそも両義の左腕って義手だったはずで、親指噛み千切るくらいなんてことはないだろう。まあ、色々突っ込みどころはあるけれど、映像はよかったし、少しポイントはおまけしている。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-08-21 22:27:17) |
116. サイコ(1960)
《ネタバレ》 秀作。さすがヒッチコック。【ネタバレ注意】超有名なシーンのせいで、本来ならあっと驚く展開が読めてしまうという面はあるのだが、当時としてはかなり奇抜なストーリーだったのだと思う。ただ、伏線かと思わせておいて、あまり意味がなかった箇所はある。警官に疑われそうになった点も、探偵が調査するときの足跡を残したことになったのかもしれないが、少し弱い。札束を新聞紙にくるんだりしていたのも、マリオンの心情をあらわしていたとは言えるのだが、それ以上の展開がなかった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-17 01:24:53) |
117. 時をかける少女(2006)
《ネタバレ》 傑作。ストーリーが秀逸。ただし、声優が残念なので、マイナス1。【ネタバレ注意】冷蔵庫を開けたままプリンを食べるというところで「冷蔵庫閉めろ」と思ってしまったり、千昭がタイムリープの存在に気付いているなら、もっと早い段階(カラオケのときとか)で気付くはずといった点はあるのだが、細かい点が気にならなくなるくらいのめりこめるストーリーはうまい。最後のところ、いったん千昭が未来に戻ってチャージしてくれば済むんじゃないかという気はするけれど(あるいは最後の1回でクルミをなくす前に戻ればいいんじゃないかという気がするが)、きっと野暮な突っ込みなのだろう。それにしても、プロの声優じゃない人を声優に使うのはホントにやめてほしい。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-08-17 01:06:47) |
118. ズーランダー
《ネタバレ》 いい意味で馬鹿馬鹿しい映画。設定もストーリーも、しっかり馬鹿馬鹿しい。個人的には、ジョン・ヴォイドの親父役がよかった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-28 20:12:05) |
119. 愛を読むひと
《ネタバレ》 実のところ、いい映画という評価はしにくいけれど、決して凡作ではない。【ネタバレ注意】前半、べたべたなラブストーリーなのかと思いきや、意外な方向に展開する。ただ、じれったい。読めないことを吐露することは終身刑を受けるよりも難しいことなのか。ハンナは馬鹿という設定なのか。マイケルも、面会に行ったら会わずに帰るなよ。何もしないより残酷だろ。とか、イライラせずにはいられない場面が色々あった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-28 17:02:02) |
120. お熱いのがお好き
《ネタバレ》 良作。ジャック・レモンがいい。【ネタバレ注意】女性バンドに入るまでの展開はよくできていると思うのだけど、ギャングたちからは逃げているばかりで、(相手が入れ替わったものの)そこに落ちがないのが残念。もちろん、最後の決め台詞は素晴らしい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-27 23:56:04) |