101. ぼくたちの家族
《ネタバレ》 母の病、頼りない父親、ダメな弟そして嫁のイライラ…と、文字通り妻夫木長男が四面楚歌状態。 ここまで酷くなくとも類似する立場にある身としては、やりきれない思いにさせられました。 何より彼の雰囲気はこの役に大はまり。 やり切れなさがダメ押しのようにガンガンと伝わってきました。 人間、我慢のラインがある一線を超えると笑うしかないんですね。 そして、池松次男であります。彼はポイントポイントで活躍するのですが、普段ちゃらんぽらんなだけにその行動が浮き立って、この演出はズルイです!(褒め言葉です。) また、彼の表情がいいです。妻夫木長男はもちろんですが池松次男の演技も素晴らしい! それからもう一人ズルイ人がいました。鶴見信吾さんです(詳細省略)。もちろん褒め言葉です^^; 一室に「家族」がそろって終わるラストも秀逸。 厳しい現実に直面しているけれども"ハッピーエンド"いうバランスも良かったと思います。 実力派4人を中心としたしっかりした作品…久しぶりにいい邦画を見せていただきました。 [映画館(邦画)] 9点(2014-08-16 18:02:32)(良:1票) |
102. ターミナル
普通にいい話だったなぁと思います。 ただ、この監督プラスこれほどの役者、そしてこれだけの舞台を整えて、この程度のいい話ではあまりにコストパフォーマンスが悪すぎるように思いました。 再三言われておりますが、あの恋愛パートは要らなかったように思います。 それよりは、困難な状況から周りが受け入れてくれるまでの展開をもっと丁寧に描いてほしかったです。 モデルとなった実話があるとはいえほぼフィクションのようですから、ラストについてももっと見せ方があったように思います。 トム・ハンクスには本当に期待してしまうので、個人的なハードルが高く設定されていた分、やや消化不良でした。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-08-14 00:01:48) |
103. スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ
かなり興味津々で始まったのです。 これほど贅沢な布陣にもかかわらずB級臭いやC級臭が漂うという稀に見る個性的な雰囲気・・・注目せずにはいられませんでした。 それなのに、どこかテンポが悪く乗り切れない。一言でいうとツマラナイ。 結局は著名監督のお遊びなのか、悪ふさげなのか、色物企画で終わってしまった感じです。 いや、悪ふざけというほど弾けてすらいません。 スキヤキというよりは弱火のゴタ煮。 どうせなら最後はカメハメ波使うとか、いきなり背中からバズーカ出すくらいの思い切りが欲しかったです。 [DVD(字幕)] 2点(2014-08-11 07:16:44) |
104. タイヨウのうた
《ネタバレ》 良くも悪くも映像とストーリーが綺麗すぎて、YUIのプロモーション映像ような印象を受けました。 歌はとてもいいので、どうせならCDがオリコンでジワジワ順位を上げるくらい現実とリンクさせてもよかったと思います。 このテーマならもっと抑揚のある演出でお涙ちょうだいでもいいから盛り上げることができたのでは? 特に主人公の死をあっさり流して終わったことには拍子抜けで、かなり残念です。 [DVD(邦画)] 6点(2014-08-10 22:18:52) |
105. シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~
最後に星を守る大逆転の見せ場があっさり過ぎたのは物足りませんが、コメデイとして普通に楽しめる作品でした。 料理番組生放送の2人の掛け合いはなかなか楽しかったため、もっと見たかったです。実際にテレビの料理番組でこのスタイルを採用したらうけるかも…。 個人的には、料理自体にもっとスポットが当たってほしかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2014-07-28 06:50:08) |
106. GODZILLA ゴジラ(2014)
《ネタバレ》 オープニングから雰囲気よく、期待は膨らみました。 父親を亡くしたばかりの主人公が博士らにあっさり協力するなど、随所で人間ドラマが淡々と進んだことは難点に感じられましたが、全体としては大満足です。ここまでストレートに反核をぶっ込んできたことにも、いい意味で裏切られました。 ゴジラの本格的な登場までけっこう引っ張られたものの、このやり方には大賛成。むしろ中盤も後姿だけで顔見せしなくてよかったくらいに思ってます。 引っ張った挙句の戦闘の迫力に知らぬ間に見入っていました。不覚にも汗拭き用のハンドタオルをグッと握りしめながら…。 いやはや、これを見たかったというのをやってくれた。 大爆音が響く場面と静かになる場面の切り替えは見事。パラシュートで降下する際の主人公目線の戦闘シーンに身震いです。 形勢不利と思いきや粘り強く立ち上がってくるところなんかはまさにゴジラ。 そして、お約束的なラストシーンを持ってきてくれたことに何故か安心(あのまま寝て終了したらどんなに失望したことか)。なぜ倒れているゴジラに安易に近づいているのか?…という理屈で言えばたいへんおかしな場面ではありますが、無性に嬉しくてそんなこと吹っ飛んでしまいました。 結果としてゴジラは人間の味方であるかのように描かれていたのは意外や意外。まさかゴジラと艦隊が並走するなんて…(^^; 要するに人間など眼中にないということですか…ゴジラのスケールの大きさを感じさせられました。 [映画館(字幕)] 8点(2014-07-25 22:13:15)(良:2票) |
107. 映画 謎解きはディナーのあとで
原作もドラマも謎解き自体は大したことなくて、風祭の空気の読めなさ、執事影山のお約束を楽しむ作品だと思っています。 ところが、今回クルーズ船を舞台にしたことでお約束の面白さが消えてしまっています。 風祭は別行動、影山は表に出てくる…これでは見所はないに等しいです。 ヒロインもお嬢様姿だけではあまりにも普通…キレイはキレイなんですが、どこか貧相に見えてしまうのは私だけ? 個人的には、風祭警部の”語尾強調”をもっと見たかったです。 [DVD(邦画)] 3点(2014-07-23 23:53:14) |
108. レミーのおいしいレストラン
《ネタバレ》 ネズミのキャラクターが気持ち悪いのは、あちらとの文化、感性の違いでしょうから仕方がないのでしょう。 それはされおき、あのダメ男くんが最後まで自力で料理ができずにウェイター止まりというのが解せません。 ネズミが天才的に料理ができた結果「誰にでも料理はできる」なんて言われても、極端すぎてあまり教訓的なものも感じませんでした。 やはり、ダメ男くんが努力して這い上がるのも並行させてくれないと物足りないです。 これまで見たピクサー、ディズニー作品にはあまり感じなかった大ハズレ作品でした。 [地上波(吹替)] 3点(2014-07-23 23:49:02) |
109. 黄泉がえり
《ネタバレ》 全編通して気になったのは草彅君のミスマッチさ加減。もっと生真面目な性格ならまだしも、ちょっとキザで砕けた感じが完全に似合いません。 そのほか随所にジモンな…いや、疑問なキャスティングはあったものの、こういうミステリー系のファンタジーは興味があるため結構入り込めました。 ただし、よみがえりを軽いノリで乱発しすぎて、内容が薄くなってしまったように思います。 「実は…だった」という最大の見せ場となるはずであろうシーンをさらりと流して、RUIのプロモーションを優先に仕上げた構成は酷いですが、その歌に乗せられて感動したのも事実なので良しとしましょう。 問題はその雰囲気を生かせなかったラストではないでしょうか。 なぜ互いに走って終わらないのか? 肝心であるクライマックスの緊張感のなさ、スピード感のなさ、雰囲気づくりの下手さ加減は最悪で、本当に残念でなりません。 [DVD(邦画)] 4点(2014-07-21 23:43:00) |
110. キック・アス ジャスティス・フォーエバー
突拍子もない内容にもかかわらずノリと勢いで乗り切られた感のある前作・・・あれは1回限りだから許せました。 今回はさすがに許せません(^^; ノリと勢いがなくなって残虐さは維持・・・良い所がなくなって悪い所を残した感じです。 内容は前作のヒットガールの当たりに便乗したわけではないでしょうけど、彼女をメインに据えてちょっと真面目に作りすぎたように思いました。 [DVD(字幕)] 4点(2014-07-09 00:19:15) |
111. ブルージャスミン
《ネタバレ》 ストレス解消に映画館に行ったところが、反対にストレスが募るほど初っ端からおしゃべりが止まらない展開に…。 とにかく痛い。痛すぎる。リアリティある痛さが伝わる名演だったと思います。 典型的コメディならば、この性格が少しながら改善されて終わるというのがお約束なのですが、本作は痛いまま終わってしまってある意味驚きました。 正直なところ決して同情できるようなキャラクターではないのですが、あまりの寂しい終わり方に同情を禁じえません。 世につまらなくて笑えないコメディは多々あれど、本作は面白いのに笑えない。そもそもコメディ? [映画館(字幕)] 7点(2014-07-07 22:01:46) |
112. ゴジラVSビオランテ
ゴジラシリーズにしては珍しくストーリーが思いのほかあるのですが、ゴジラ映画の基礎点が軒並み低いため相対的に評価が上がるという程度。 平成になっても市街地の特撮はこんな程度なのかとガッカリするレベルですし、エスパー設定はいらないように思いました。 良かった点は、異形なビオランテの姿。 見かけ倒しであまり強くなくハンディを背負ったゴジラをやっとこさっとこ退ける防波堤でしかなかったのですが、ゴジラの強さを際立たせるのに一役買っていたと思います。 [DVD(邦画)] 5点(2014-07-06 17:59:23) |
113. 怪獣総進撃
《ネタバレ》 60周年の話題に乗っかっての鑑賞です。 子供の頃にテレビ放送で目にしたころはそれなりに見れたものでしたが、そもそもがターゲットが明らかに子供なんですから今見ると懐かしの映像というほかに感想はありません。 何と言っても敵がしょうもないです。ほぼキングギドラに対するイジメであって、総進撃する必要ありません。ゴジラ一匹で十分。 [DVD(邦画)] 3点(2014-07-06 17:57:28) |
114. X-MEN:フューチャー&パスト
《ネタバレ》 予備知識として旧3部作など一通り見ての準備万端で鑑賞しました。 X-menは脇役にもスポットが当たっていることが魅力に感じましたので、未来サイドの彼らが虫けらのように殺られていくのは衝撃的で、最後まで鬱々感が尾を引くことに。 あれは消える未来ですので、ある意味実験的な映像ともとられられるわけですが、やはりX-menは個性的キャラクターの1VS1が似合うと思いました。 ただし、これだけ相手が強いと過去に遡るという手法にも妙な説得力があったのは事実です(^^; メインの舞台のほうは続編であって続編ではないような感じでしたが、こんな所もXmenの魅力(?)でしょうか。 プロフェッサーは落ちぶれてて、マグニートーは捕まってる…前作との間に余裕でもう一本2時間作品が作れそうなくらい贅沢な扱いです。 この思い切り度合や辻褄の合わなさが、このシリーズに飽きがこない理由かもしれません。 話のほうは悪く言えばペンタゴンの周り同様にかなりトッ散らかしたような印象を受けました。 良くとらえれば、ここに新旧オールスターキャストが結集したわけです。エンディング後にも何やら出てきたし、新3部作ラストが俄然楽しみになってきました。 [映画館(吹替)] 7点(2014-07-05 21:10:32)(良:2票) |
115. THE 有頂天ホテル
《ネタバレ》 正直なところ、ヒト・時間を注ぎ込んだ割に面白みは薄かったです。 これだけのキャストを使っているにもかかわらず、広く浅くで時間も長い。 高級食材を使ったメニューを長時間待たされた挙句、出てきたものが野菜炒めだったというくらい贅沢な割に浅い。 それでも、なんだかんだ何回も見てしまうどこか憎めない作品。 これも大みそかの何でも許せる雰囲気のせいかもしれません。 ただ、せめて最後は総動員で豪華に締めてほしかったです。 あまりにも当たり障りなく終わりすぎ。 主役を張れる俳優をそっちのけにして、本筋であまり目立たなかったYOUで締めはない…と思いました。 [DVD(邦画)] 7点(2014-06-20 23:15:03)(良:1票) |
116. サボテン・ブラザース
相手が本物であると気づくところまではとても面白かったので、これをもっと引っ張ってもらいたかったです。 相手が本物であると気づいた後は中途半端で内容が薄かったように思いました。 やはり彼らが普通に戦って勝てるわけないのだが、けっこう普通に勝っているところに面白みが薄まってしまいました。 ここはもう少し捻りが欲しかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2014-06-20 23:11:57) |
117. オルカ
《ネタバレ》 序盤でシャチの頭の良さ、胎児がヒトに似ていることを説明したことが功を奏したと思います。 この段階で、シャチがあたかも”海中人”であるかのような怖さが植えつけられたため、その後のあり得ないような展開が妙にリアルに感じられることになりました。 事件の発端である雌のシャチが捕えられたシーンの異様な悲壮感。 また、ラストで復讐を遂げられた人間が沈んでいくシーンは、バックの音楽と相俟って悲惨なのに何故か綺麗に…。 印象的な場面が散りばめられた作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2014-06-20 23:09:57)(良:1票) |
118. シカゴ(2002)
《ネタバレ》 ミュージカル映画は好きなほうですが、本作の内容はかなり微妙でした。 見せ方のアイデアはとても良かったです。 個人的にツボにはまったのは、胡散臭い操り人形、胡散臭いタップダンス、、、とにかく胡散臭いリチャード・ギアに尽きました。 主演女優は美人というにはどこか欠けていて、アウトローが良く似合っていましたが、彼女を含めキャラクターとしては誰にも共感できないだけに、ノリと雰囲気だけでまずまずの満足といった後味に留まりました。 [DVD(字幕)] 6点(2014-06-19 22:14:46) |
119. X-MEN:ファースト・ジェネレーション
《ネタバレ》 新作フューチャー&パストの予備知識のために鑑賞したという、X-menにわか以下のド素人です。 このため、最後に2人が袂を分かつのでさえサプライズに感じたという幸せ者です。 あのヘルメットが登場したときは「うわぁ、ダッサ!」と思いましたが、最後の流れでうまい役割を果たしており「そういうことか」と妙に納得してしまいました。 こんな低レベルな感想ではX-menフリークの方々には怒られるかもしれません。 それはさておき、結果として大ハマりしてしまいました。 ここまで登場人物のキャラクターが立っていると実に楽しい。 また、単なる善と悪との戦いではないところに見応えがありました。 いまは関連作品をすべて見たいという衝動に駆られています。 [ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-06-19 22:12:48) |
120. ばしゃ馬さんとビッグマウス
何の変哲もない登場人物にして、何の変哲もないストーリー。 …「だが、それがいい」と言うべき作品なのかもしれません。…が、特にいいとは思えませんでした。 麻生久美子贔屓が多少入っているから見れたものの、そうでない人には厳しいかと思います。 [DVD(邦画)] 5点(2014-06-19 22:10:45) |