101. #マンホール
《ネタバレ》 前評判がやたらいいんで「仕込みじゃないか?」と警戒していたが、案の定、こう言う嫌な予感は必ず当たる。 製作者はシチュエーションホラーを全く理解していない愚作であった。 シチュエーションホラーにおいては、観客は閉じ込められた主人公と心を一つにして「さぁ脱出するぞ」とならなくてはならない。 にも関わらずこの主人公は馬鹿丸出しで全く共感できない。 マンホールに落ちて足に大怪我を負ったら何はさておきまずは119番だろう。「マンホールに落ちて足を怪我して動けません。助けてください」と言えば東京MERだか何だかレスキューが駆けつけてくるはず。GPSが故障してても携帯会社に連絡して発信源を突き止めるくらいはしてくれるだろう。それをしなかった時点で「こいつ馬鹿確定。死んでいいよ」としか思われない。その後もスマホを投げ上げて外の写真を撮ろうとしたり、SNSに上げてネット警察に犯人探しを依頼したり、「お前、助かる気ないだろ」としか思えない。 クライマックス以降の展開は「ネタバレ厳禁」との事なんで何も書きませんが、書いても何も変わらないと思う。伏線の逆張りかと言うくらいの盛大な後出し情報が満載でした。 シチュエーションは興味を引いたのに、このシチュエーションでなんでここまでつまらない映画しか撮れないのか? 日本のホラーはお先真っ暗から抜け出せない。。。 [映画館(邦画)] 3点(2023-02-10 17:11:24) |
102. スクリーム(2022)
「スクリーム4」を見て呆れてたんで、本作はNetflixにあっても長らく見てなかったです。 こないだ見ましたが、思ったよりは面白かったです。1に回帰しようと言う意図は感じられた。 ウェンズデーやヒューイが出てるんで「おお」と思ったり、旧作の生き残り3人も登場したりとそれなりに楽しめました。 しかし、次作はもういいかな?シドニー降板したし。 [インターネット(吹替)] 6点(2023-02-01 19:34:52) |
103. ノースマン 導かれし復讐者
見応えは充分あったので7点は上げますが、正直微妙な作品です。 「ウィッチ」と言いこの監督の作品は微妙なのが多いですね。でも本作品は「ウィッチ」よりも更に微妙です。 まぁ、復讐なんぞやっても誰も得しない、と語っているのであれば正論ですが。 最後の一太刀は椿三十郎みたいでそれはそれで良かったです。 [映画館(字幕)] 7点(2023-01-29 10:09:26) |
104. キラーカブトガニ
一言で言うならこれは「ポンコツなパシフィック・リム」ですね。 クライマックスまでがとにかく長く、散漫で、60分くらいまでは家で動画で見てたらチュルチュル早送りしそうだ。 しかしクライマックスの戦いは双方の巨大さもかなりうまく表現されていた。 終わってみるとあのラップ野郎もいい味を出していたし。 最後には日本の特オタ向けのオマージュもあります。 これ日本以外では当たらんだろうし、日本でも大半は呆れそうだ。。。 [映画館(字幕)] 5点(2023-01-22 11:13:30)(良:1票) |
105. ナイブズ・アウト:グラスオニオン
《ネタバレ》 一言で言えば痛快な作品でした。正月早々面白いもん見た。 クライマックスで「モナリザ」を燃やすと言う暴挙に出たが、実際にこれをやったらもちろん私は非難するが、これは映画の中の話。 これはマイルズや彼の取り巻き達に向けた強烈なメッセージだろう。「このクソ馬鹿ども。ここまでやれば分かるか?」と言う。 マイルズに両手でFポーズをしてためらう事なく警備解除ボタンを押す彼女の勇姿。 クライマックスの爽快さで8点献上します。 [インターネット(吹替)] 8点(2023-01-11 10:50:22) |
106. マーシャル博士の恐竜ランド
まぁまあ楽しめました。 お話はウンコシッコとお下品の極みでラジー賞を取るのは仕方ないが、このくらいは「ははっ、くだらねー」と笑って許してほしい。 ただ、お話のくだらなさに比べて全般的に金がかかり過ぎですね。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-12-24 21:33:27) |
107. アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
本作を見る前の予想は「おそらく水中の3D映像は物凄いのだろう。ここが良かっただけでも良しとしよう」でした。 で、その予想が寸分も外れてない事が分かりました。 水中の3D映像は確かに凄いです。こりゃ金も時間も滅茶苦茶かかっただろう。ここだけでも映画館に行く価値がある。 反面ストーリーは前作以上にスカスカです。ラストも引いてるんですぐに次作につながりそうです。 こりゃ3までは自動的に上映は決定でしょう。よっぽど売り上げが伸びなかったら話は別ですが。 映画ファンとして予想を裏切る展開を期待してたんですが、それが全く無かった事が返す返すも残念です。 「ターミネーター」「タイタニック」「アビス」と言った自作へのオマージュも数多くあるけど、オリジナルよりスケールダウンしたセルフパロディにしかなってなかったです。 本作は3Dビジュアルだけでも映画館で見るべき作品です。 そこを後押ししたかったので8点にするつもりだったのですが、どうしても7点以上は付けられないです。 まぁ、ここの読者はよもや配信で済まそうと言う方はいらっしゃらないと思いますが。 これは配信されないと思うよ。劇場上映に特化した3D映画です。 赤字覚悟のキャメロンの大放出と言う事でやっぱり8点にします。 2/1追記。 IMAX上映が復活してたんで2回目の鑑賞をしました。暇だったもんで。 2回目ではびっくりするくらい感銘を受けなかったです。 ビジュアル目当てではあるけど「えっ?こんなもんだったっけ?」と言う感じ。CGアニメだからか臨場感が全くない。 でもこないだネットで見た「ジュラシックパーク」はティラノザウルス出現シーンの迫力は全く変わってなかった。見せ方の差ですかね、これは。 1回は見るべきだが、2回は不要と言うのが結論です。 赤字にはならなかったようだし、点数はやはり7点に変更します。 2/9更に追記。 テレビで「アバター」やってたんで見ました。 見るとストーリーはつまらないと思っていた1作目も、この2作目よりは遥かに面白いと分かりました。 1作目の7点よりも評価は低いと感じたので、点数は更に6点に変更します。 どんどん下がってくるな。。。もっともファーストインプレッションでも「どうしても7点以上は付けられない」だったんで結局のところ6点が妥当かな。 [映画館(字幕)] 6点(2022-12-16 14:54:19) |
108. MEN 同じ顔の男たち
本作をミステリーと思って見に行かれた方は誠にご愁傷様でした。(私もですが。) 本作はミステリーではなく「何だか良くわからない」映画です。 アレックス・ガーランドはこの映画で何が言いたかったのか?男なんてみんな同じ、みんな醜悪、と言う事か? クライマックスの醜怪さは笑っちゃうレベルなんでグロ映像に耐性のない方は見ないことをお勧めします。 見終わった後の率直な感想は「なんじゃこりゃ?」なんで、得点は最低レベルです。 個人的に気になっているのは、近くに座っていたカップルが見終わった後、無言で去って行った事。 どっちが誘ったかは知らんけど(まぁ男の方だろうけど)この映画をデートムービーに選ぶなんて一生に一度あるかないかくらいの大失敗だぞ。 素直に謝れ。「すまん、大失敗だった」と。黙ってる場合じゃないぞ。 [映画館(字幕)] 2点(2022-12-09 16:34:45) |
109. オー・ルーシー!
予告編で「人生の可能性に気づかせてくれる希望の物語」とありましたがこれは大嘘です。実際は「暴走女が破滅するまでの物語」です。 寺島しのぶは怪演と言って良い演技ですが、見事なまでのクズ人間です。お姉さんも姪っ子も、そしてジョンもみんな最低です。 私は不快さが先に立って鑑賞を楽しむどころではなかったです。特に退職者の送別会であれはやっちゃいかんだろ。謝っても遅いわ。 [インターネット(邦画)] 4点(2022-11-25 00:25:41) |
110. 母性
《ネタバレ》 湊かなえのライフワークだそうですが、それにしては切れが今二つですね。一つではなく二つ。 冒頭から大地真央と戸田恵梨香の薄ら寒い母娘芝居が延々と続く。二人の異常な関係を示す為に必要かと思うが5分も見ればうんざりだ。娘が産まれてようやく話が動き出す、と言うか捩れ曲がり始めるが、大地真央の退場で再び引っかかる。ここの真相はクライマックスで明らかになるがそれにも納得がいかない。そもそもなぜ自宅を人に貸してまであの鬼義母のいる義実家に身を寄せねばならんのか?そこも納得がいかない。 この作品で湊かなえが言いたかったのは「母性は生まれついての本能よりも後天的に育成される面が大きい」と言う事だろうが、この登場人物全員がヘンなドラマからそれを読み取る事は難しいと思う。 戸田恵梨香と永野芽郁は本作の撮影後に「ハコヅメ!」に移ったそうで「思う存分はっちゃける事ができた」そうだ。そりゃそうだろう、こんなストレス溜まりまくりの役どころをこなした後じゃ。 [映画館(邦画)] 5点(2022-11-23 16:38:03)(良:1票) |
111. スリープレス それは、眠ると憑いてくる。(2016)
悪夢と金縛りの恐ろしさを描いた作品ですが、なかなか良く出来てました。 金縛りを描写した絵も多数登場するが、あれは睡眠麻痺だと言われても体験した人にとっては立派な恐怖体験だ。 ラストが救いがないが、救いがあったとしても今日の夜、金縛りに遭うかもしれんしね。 見た価値はありました。マギーQも相変わらずお美しいし。 [インターネット(吹替)] 6点(2022-11-22 09:26:12) |
112. ある男
《ネタバレ》 うーん、ミステリーとしては今ひとつだな。特に意外な展開もなく想定の範囲内の展開が続く。安藤サクラの家庭は丁寧に描かれているが、妻夫木くんの家庭のゴタゴタはサッと流す程度で描く必要性が感じられない。ラストの含みも描く必要があるか?柄本明の妻夫木くんへのイジメも見てて不快なだけ。どうにも納得できる展開がなかった。 [映画館(字幕)] 6点(2022-11-20 18:52:38) |
113. ザ・メニュー
これはサスペンスであり、極上のスリラーでもある。 文句なく面白い。おすすめ。 [映画館(字幕)] 8点(2022-11-19 15:13:27) |
114. ファイブ・デビルズ
《ネタバレ》 おフランス映画はあまり得意ではないが、たまに「アメリ」みたいな当たりもあるし、サスペンスと言う事ででともあれ見に行きました。 が、これは苦手な方だった。淡々と進み起伏に乏しくお話の核心もなかなか見えてこない。 主役の少女は犬並みに嗅覚に優れ、匂いを嗅ぐことで過去にタイムリープし過去に起こった出来事を見ることができる。 で、両親の元に突然現れた叔母(父の妹)をめぐる過去の思わぬ三角関係を目撃する事になる。「あの女がパパとママの結婚の邪魔になる」と思った少女は何とかして女を排除しようとする。(ここでは伏せるが非常に陰湿な事もする。) この少女、妙に大人びていて子供らしいところがないなと思ったが、あの女が出ていくと知った時に「やたっ」と小さくガッツポーズするところは子供らしくて良かった。 でも最後に父親につくところは「パパかわいそう」と言う同情心なのでこの先を危うんだ。パパもしっかり浮気してるしね。 登場人物にどうにも思い入れる人物がおらず最後まで「ふーん」で行っちゃったので満足感はあまり高くなかったです。 タイトルのファイブデビルズも単なる地名でお話に何の関係もないし。 [映画館(字幕)] 5点(2022-11-18 20:31:28) |
115. ブラックシープ
あのヴィーガン過激派ねーちゃんの突飛すぎるセリフに唖然としてたら映画終わってました。 お下品さもハンパないので人にはお勧めしかねます。 [インターネット(吹替)] 4点(2022-11-17 14:06:15) |
116. 貞子DX
「貞子DX」のDXって何だよ?まさか今ビジネス界で大流行りのデジタルトランスフォーメーションか?と思っていたが、そのまさかだった。 デジタルで変異した貞子が襲ってくる、そう言う作品だった。元々もう貞子はホラーではなくエンタメと言われていた通り、本作ではホラーを捨て思い切りエンタメに振り切って来た。これが意外なくらい面白い。オリジナルのリングの構成(どうやって呪いを解く?→これだ→いや違う→真相はこれか)を取りつつ小芝風花の切れの良い演技で鮮やかに展開した。上出来だと思う。小芝風花ファンは押さえておくべき作品。 本作はホラーのようでホラーではないのでくれぐれもお間違えなきよう。 [映画館(邦画)] 7点(2022-10-29 14:32:01) |
117. MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない
《ネタバレ》 充分面白いです。社会人のタイムループと言う新しい作品を作り上げたと高く評価します。 社会人だから「やることやっとかないとループを抜けた後で大変な事になる」と仕事しつつループを抜ける為に動く。しかもみんなを納得させるにも1階層ずつ上がっていかないといきなり部長に話しても通じない、とか色々趣向が凝らしてあった。結局みんなで分かり合えるまでの物語だった。ループしつつ成長していくドラマが感動的でもある。 見終わって思い直すと腑に落ちないと言うかちょっと辻褄が合わないところもあるが、見てる間は全く気にならなかった。良作。おすすめ。 [映画館(邦画)] 8点(2022-10-28 14:38:34) |
118. RRR
相変わらずのインド映画で1本で映画4〜5本は見たかのような密度の濃さです。3時間を超える長さもあり、見終わると家に帰ってしばらく横にならないといけないくらい疲れます。特に今回は英国統治下のインドが舞台であり、コメディ色は低く全般的にシリアスなので余計に疲労が大きいです。また支配者である英国の残虐さが目立ち完全なヒールとなってます。見た率直な感想は「もう充分。お腹いっぱい」です。子供が銃を持ち戦うシーンは個人的になしなんで得点は低めです。 [映画館(字幕)] 6点(2022-10-22 19:24:11)(良:1票) |
119. オカムロさん
《ネタバレ》 作品的にはヒドイ出来です。前半はコロナのパロディ、後半はオカムロさんとの対決、前半部分は見終わってみると「いる?」と言う印象。尺を稼ぐ以外の意味は見出せなかった。それでも全部で73分しかないんだから、この監督まだ長編映画は早かったかな? ただ、クライマックスに入り般若心経ロックがかかってからはバイオレンスと言うか殺陣として結構見れた。要するにこれが撮りたかったのね。こりゃ作品としては成立してないなぁ、自主映画レベルだなぁとは思うが、クライマックスは結構見入ったので4点は献上します。 [映画館(邦画)] 4点(2022-10-15 23:08:38) |
120. カラダ探し
《ネタバレ》 これは実に微妙な映画だな。タイムループ物としても、ホラーとしても、青春映画としても、果ては橋本環奈の映画としても。 何しろ突っ込みどころが多すぎる。突っ込みばっかし入って肝心の本筋が頭に入って来ない。なんで赤い女の子はカラダ集めを妨害するの?橋本環奈がぼっちってあり得なくない?オタクの男の子どうやってカラダ集めの事知ったの?てかお前キャラ変わりすぎてない?クライマックスは「いいから早く首置け」とイライラした。 昼間は青春映画して夜にスプラッターすると言うのは悪くはないが、どちらも切れに乏しく集中できないまま終わった。 最後ににっこり笑って「はい、OK~」とはいかないよ、さすがに。 [映画館(邦画)] 5点(2022-10-14 14:35:02) |