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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1341.  パズル(1999) 《ネタバレ》 
主人公と自分を重ね合わせることでスリルを味わう。サスペンスを楽しむ場合の王道です。その観点から本作は難アリと感じます。何故主人公はゲームをプレイすると決めたのでしょう。あまりに荒唐無稽な話ゆえ、警察に信じてもらえないと考えたのか。あるいはマリアに対する恋愛感情がゲームに乗る事を選択させたのか。いずれにしても、よく分からない。黒幕の“カエル”は、ただの狂人。プロフェッショナルの厳しさがありません。幾らでも反撃のチャンスがあった。にもかかわらず、ずっと奴の統制下に置かれている主人公にヤキモキする。上手く作品世界に入り込むことが出来ませんでした。
[DVD(字幕)] 5点(2009-03-22 20:50:03)
1342.  それでもヤクザはやってくる TWILIGHT FILE IV 《ネタバレ》 
タイトルから受ける印象は、『それでも僕はやってない』のヤクザバージョン。実際、危機管理マニュアル映画という売り方のようです。ただ一般人が観てどの程度役に立つのかは疑問。舞台は昭和50年代のカラオケスナック。法制度が今とは違いますし、主人公と同じ水商売の経営者でもなければ、参考になる部分は少ないかと。また実体験を語るというスタイルでは、緊張感は生まれにくい。もう済んだ事ですしね。近所のおじさんの苦労話の域を出ていません。最も興味のある「如何に暴力団と渡り合ったのか」という方法論の部分が、「警察に通報しました」「法的手段に訴えました」で簡単に済まされているのも肩透かし。関係機関との具体的なやり取りを知りたいのに。しかも辣腕弁護士役が小倉優子では、失礼ながらフザけているとしか思えない。主役の宅麻伸のキャラクターも中途半端で、コメディ要素も空回りぎみでした。幾つかTWILIGHT FILEシリーズを拝見しましたが、小倉優子の例を見ても分かるようにキャスティングに難ありの作品が多い。タレント養成所のサンプル映画の赴で、完成品を求める観客には不向きなシリーズだと思います。
[DVD(邦画)] 4点(2009-03-19 21:06:30)
1343.  チーム・バチスタの栄光 《ネタバレ》 
(原作未読、地上波テレビ放送視聴の感想です)田口医師(竹内)のキャラは親しみ易い。彼女の視点は一般人のそれと同じ。専門的で理解し難い医療現場を分かり易く解説してくれています。軽いとも言えますが、取っ付き易いアプローチは良いと思います。バチスタ手術のシーンもなかなかの出来。臓器を直接見せていますがエグさは無く、心臓が再び動き出すまでの時間には緊張感がありました。序盤の軽さが後半のシリアス路線を引き立てています。二段オチの真相もまずまず。娯楽作品としての品質は悪くないと思います。原作が面白いのでしょう。ただ、映画ならではのスペシャル感は薄く、テレビドラマクオリティと感じてしまうのが難点か。
[地上波(邦画)] 6点(2009-03-16 22:09:57)
1344.  チェンジリング(2008) 《ネタバレ》 
一般論として人の命は平等です。でも主観においては違う。見ず知らずの他人より友人の命の方が重い。あるいは親類縁者の方が。より家族の命の方が大事。そして何より自分の命が一番。自分は30年あまりこの価値観で生きてきました。でも今は違います。自分の命より大切な命が存在します。その命がもし奪われたら、自分はどうしたらいいのか。想像がつきません。いや想像したくないというのが本音。母が問い掛ける「私の息子を殺したの?」はこの世で最も口に出したくない言葉です。ただ、現実に悲劇は存在する。これまでも、これからも。事故で、病気で、犯罪で、小さな命が失われる。その時、残された家族はどうしたらいいのか。加害者と被害者の対面。男は母親に真実を伝える事が出来る唯一の人間でした。彼の言葉で、母親は地獄の底に突き落とされるはずだった。しかし区切りをつけることで、救われたとも思う。でも男は真実を語ることを拒んだ。彼女を傷つけるのが怖かったからじゃない。自分の罪を再認識するのが怖かったから。この後に及んで神に赦されて死のうなんて虫がいい。男は最期にコリンズ婦人を生殺しにした。ラストシーケンス。主人公の目には確かな希望の光がありました。僅かでも息子が生きている可能性があるなら、その希望を糧に生きていけるのが親というもの。母親はかくも強い。でもその強さを新たな人生へ踏み出す力へ変えて欲しかったとも思います。彼女の境遇は身につまされる。明日の自分で無いと言い切れない。だから強くあって欲しいと願います。子を想う親の強さ。現実と向き合う強さ。強さとは一体何なのか考えさせられました。希望が在るが故に前に踏み出せないことが、本当の地獄かもしれません。
[映画館(字幕)] 9点(2009-03-13 20:08:08)(良:2票)
1345.  少年メリケンサック 《ネタバレ》 
劇場鑑賞後の帰り道の話。自分の前を一組のカップルが歩いていた。ズボンがずり下がってパンツが見えそうな男。靴の踵は潰していた。しきりに女のうなじを撫でている。とりあえず延髄切りを食らわすことにした。腹が空いたのでラーメン屋へ入った。「本場博多とんこつ」と暖簾にある。隣の席のカップルの会話。「私軽め目に、トンコツじゃなくて醤油にしとくわ。セットは唐揚げごはんね」「僕もあんまりお腹空いてないから野菜ラーメンにする」2人の額を紅生姜色に染めることにした。これは実話です(ごく一部フィクション)。普段はこの程度でムカついたりしない。身が持たないから。それに、どちらかと言うと『少年アラモード』系な自分ですから。でも本作に触れて素直になれた気がする(暴力映画に感化されたとも言う)。「パンク」の定義は知らないけれど、映画を通じて感じた「パンク」はこういうこと。キザな言い方をすれば“心の開放”。叫んで、跳ねて、心を軽くしよう。そういう意味では、気持ちのいい映画はみんな「パンク」なんだと思う。中年男たちの醜態がどうしようもなく愛おしくて、主人公の境遇に同情しつつも羨ましくて、『ニューヨークマラソン』の歌詞に涙を流して笑った。ヤングはイイ奴だと思ったし、TELYAには本気で惚れた。アンドロメダのフレーズが耳から離れません。そうそう、久々にペヤ○グを食べてみました。死ぬほど美味かった。観終えて笑顔になれました。それで十分。だから声を大にして言いたい。好きです!『少年メリケンサック』!可愛いぞ!宮崎あおい!許します!障害手当不正受給!嘘です!
[映画館(邦画)] 9点(2009-03-10 19:25:05)(笑:2票)
1346.  イン・ザ・プール 《ネタバレ》 
三木聡監督の長編劇場作品は本作を除き全て観てきました。ですから三木テイストに対する免疫は十分にあったつもり。シュールでも、ブラックでも、ドンと来いという感じ。ちょいヤバ精神科医とその患者さんたちという設定は、三木流小ネタにハマればかなり面白いかなと。でも、意外と大人しかった。そう感じた理由は、主演の松尾スズキに在る気がする。毎回小ネタのオンパレードとなる三木作品は、散漫な印象を与え易い。ですから芯に存在感のある俳優を据えると具合が良いと感じます。主軸が安定すると周りのドタバタを素直に楽しめる。『亀は~』の上野&蒼井コンビや『転々』の三浦友和なんかがそう。松尾の場合は『図鑑~』のようなサブキャラでこそ持ち味を発揮するタイプだと思います。他作に比べると笑いは薄めながら、脚本はいつも通り上手い。一番病んでいそうな松尾のエセ?カウンセリングがちゃんと効果を発揮していました。傘を奪われてずぶ濡れの市川の楽しそうなこと。オダギリが感情を爆発させられたのも、松尾に感化されて心が解れていたから。三木監督は面白ネタだけの監督ではありません。作品に込めた想いがちゃんと伝わってくる。自分は三木監督に全幅の信頼を寄せています。
[DVD(邦画)] 6点(2009-03-07 23:05:28)(良:1票)
1347.  えびボクサー 《ネタバレ》 
面白いかと聞かれると正直どう答えていいか困ります。気軽に人に勧められる映画ではありません。バカ映画には違いないでしょう。でも、そんじょそこらのバカ映画とは一緒にしたくない。そんな気持ちがある。観終わってじんわり沁みてきました。まず気に入ったのは、キワモノ設定に逃げていないこと。スベって当たり前。むしろ設定を免罪符にして、失笑路線に逃げているB級映画がなんと多いことか。でもスベリ笑いは狙うと寒い。それはもう凍える。危険な「スベリ」に安易に手を出して、火傷している人や映画ほど痛々しいものはありません。かく言う自分も霜焼けだらけです。その点、本作は真面目でした。冗談ではなくホントに。バカは真摯に取り組んでこそ光りかがやく。主人公のシャツを見れば分かる。一世一代のプレゼンショー。中年男のシュルダータイツ姿の味わいを知ってくれ!オヤジ最後のマイクアピール。そんな告白知らんがな。相棒の呟きは観客の心の声です。でも主人公の想いは胸に届きました。えびの世話を通じて、彼は必要とされる喜びを知った。使い捨てでは得られない温くもりを感じた。やっぱり100回のゴムより1回の生なんです。スミマセン。カッコ付け過ぎました。でも心意気はそう。それが愛でなくて何なのか。ちょいポチャ娘も成長しました。傷ついた分、大人になった。背伸びして染めた髪はもう元に戻して大丈夫です。ダメ人間はどこまで行ってもダメかもしれない。でも動き回れば何処かに辿り着く。そこは南の島かもしれないし、おデブいや失礼、ダイナマイトバディの腕の中かもしれない。もし今が最低だと思うなら、とりあえず全力で走ってみよう。そう思えただけで大収穫です。
[DVD(字幕)] 8点(2009-03-04 18:59:03)(良:1票)
1348.  クリムゾン・リバー 《ネタバレ》 
ジャン・レノを主体とする猟奇殺人捜査と、ヴァンサン・カッセルらが追う墓荒らし事件。2つの流れが平行して進む中盤までは、雰囲気満点でした。事件相互の関連性や時間軸が明示されておらず、仕掛けがあるのかと勘繰ってみたり。深まる謎に興味をそそられました。ただ支線合流後は、あれよあれよという間に普通のサスペンスに格下げになった感じ。オチに至っては、ミステリーの禁じ手に分類されるもの。トリック(アリバイ)等に直接関与していないのが救いですが、サプライズだけが目的なので安っぽい印象です。
[DVD(字幕)] 5点(2009-03-01 17:57:31)(良:1票)
1349.  罰ゲーム 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。ご注意を。)双子の兄弟、スタンリーとサイモン。兄のスタンリーは投擲マシンマニア(!)で、弟のサイモンは知的障がい者という設定です。スタンリーは19歳の時、弟と両親を手にかけ、以後殺人鬼に変貌した。弟の人格を演じながら旅行者を狩り、ミイラとなった両親と共に食卓を囲む。スタンリーがヒロインを気に入ったのは、彼女に母親の面影を見たからです。頭をカチ割られたスタンリー。彼が死ななかったのは、頭蓋が鉄のように硬かった(あるいは本当に手術で鉄板が入っていた)ため。冒頭の8ミリフィルムの真相が明かされます。殺されかけた幼児は、サイモンではなくスタンリーの方だった。すると以下のような疑問が湧く。母親が言うようにサイモンは本当に純真無垢だったのか?スタンリーは家族を殺したとき何を感じていたのか?兄だけを悪者で片付けられない隠れたドラマの可能性に気づきます。ダメホラーの典型とも言える無駄アイテム「馬に乗った幽霊」にも意味があるのかも。ところが、本作のテイストはあくまで「B級スプラッター」。それ以上でも以下でもありません。目に付くのは体を切り刻む残虐描写と、毎度お馴染み“弱すぎアホ過ぎ”の犠牲者たち。鍵となる冒頭のフィルムも、「カメラマンは誰やねん」とツッコミたくなる。ある意味、バカ映画として潔い姿勢と言えますが、折角のドラマを活かさないのは勿体ない。なお、オチは流れ的には納得出来ますが、悪趣味過ぎて個人的にNG。マイナスです。でも「サイモン・セズ」ゲームの存在を本作で知ったので加点します。
[DVD(字幕)] 4点(2009-02-28 00:26:17)(良:1票)
1350.  1303号室 《ネタバレ》 
S・キング原作の『1408号室』と同年製作。泊まると(入居すると)死ぬという設定はソックリですが、いわゆるパチもん映画ではない様子。本作独自の世界観は感じ取れました。オーソドックスなオカルトホラー。ただ、呪いのメカニズム(なぜ呪われるのか)や救命要件(どうしたら助かるか)等に言及しておらず、呪いの元凶となった悲劇の説明に時間を費やした印象。主人公に死の危険が迫っている感覚が薄く、邦画ホラーお得意のお化け屋敷映画の域を出ていないと感じました。(ちなみに個人的に一番怖かったのは、イった眼をした板谷由夏)。主人公(中越)の家庭環境と幽霊の生い立ちがリンクした終盤は、『仄暗い』を髣髴とさせる切ない人情話への移行を期待したのですが…待っていたのは無暗に後味の悪い結末。怖がらせるのと気分を悪くさせるのは違うのに。残念です。数多ある邦画のダメホラーに比べれば幾分マシかと思いますが、満足度は高くありません。
[DVD(邦画)] 5点(2009-02-25 20:56:32)(良:1票)
1351.  口裂け女2 《ネタバレ》 
「100メートルを3秒で走る」「ポマードと唱えると助かる」等、口裂け女伝説の荒唐無稽なディテールを上手く取り入れた脚本に、まずは拍手を送りたい。でもコレは前作でもやっていること。本作が前作を遥かに凌ぐのは、「恐怖」を主軸とした多様な感情の誘発に成功している点だと思います。来るべき悲劇に備えて、序盤はあくまで穏やかに。ささやかな幸せが丁寧に描かれます。「私きれい?」という有名な台詞や“針を口に咥える”描写等、不穏な空気を演出するスパイスがさり気無く効いています。これらは終盤の伏線も兼ねており、センスの良さと堅実な仕事ぶりが窺えます。事態を劇的に転換させる男の凶行。家族を、未来を、平穏な生活を、奪われる瞬間を目の当たりにして感情が定まりません。惨劇後、生き残った当事者2人の様子がまた秀逸。こういう壊れ方のほうがリアルだと思いました。最大の恐怖は、姉2人の選択。保身のためにある決断を下します。その思考は禁断の果実。「お腹の子のために…」「これからの生活のために…」罪悪感を減らす言い訳なら、幾らでも出てくる。それに非常事態に正常な思考が働かないのも在りそうで怖い。我が身を姉たちに置き換えた時、同じ過ちを犯さないといい切れない自分に戦慄します。自身の心の醜さに気づくことが一番恐ろしい。悲しくも怖いお話でした。なお忘れてならないのが、ショッキングシーンの扱い。どんなに残虐性の高い描写も、何度も出てくれば必ず慣れます。ですから少ないチャンスを効果的に活かすが上策。本作はその術を心得ていました。必須とも言える口裂け女の笑い顔など、たった1度しか出てきません。(惜しげもなくこのシーンを使用している予告編は、本編の前に観ないようご注意ください!)感心しきりの作品ですが、惜しむらくは三姉妹の人選でしょうか。本作で表現される心情は、単色の喜怒哀楽では区切れないものばかり。もう少し複雑な感情を表現できる女優さんなら、尚一層作品の質は上がったと思います。脚本の仕掛けや刺激的な要素が無くとも怖いホラーは作れるという良い見本です。
[DVD(邦画)] 8点(2009-02-22 20:42:09)(良:3票)
1352.  映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝 《ネタバレ》 
良い台詞や感動的なシーンは多々あるものの、どれも単発で終わっている印象があります。例えばラストのキー坊の演説。「地球人は反省した」と言います。さて、それはいつ、誰のことを指しているのでしょう。今回の緑の侵略を地球人は認識すらしていません。のび太たちも今までの生活態度を反省した様子はありません。キー坊の演説は希望的観測に過ぎません。キー坊とのび太の別れの場面。キー坊は「宇宙を見たいから」「勉強したいから」「長老のようになりたいから」と言い残して旅立ちます。のび太とキー坊は友達というより親子に近い関係。悲しみをこらえるのび太の姿に心打たれます。でもその一方、キー坊は地球に留まらない事は容易に予想できました。彼と同種は地球上には存在しないのですから。物語は前後が繋がってこそ価値があります。感動が溢れ出してくる。キー坊の演説を活かすためには、人間をきちんと懲らしめる必要があったと考えます。キー坊の旅立ちを意味あるものにするには、彼にこう言わせればよかったのではないかと。「いつか帰ってきます」。緑の巨人による地球侵略から事態収拾までの状況把握は至難の業で、出口の無い迷路に放り込まれたような不安に襲われました。どう決着が付いたのか分からず仕舞い。其処にきて前述のような感動話を挿入されるものですから、どう受け止めたらよいのか途方に暮れました。『ドラえもん』は日本が世界に誇れる極上のブランドです。そのブランドが競合他社の売れ筋の型番を模倣したらいけません。これなら旧作のリメイクの方がずっといいです。新生『ドラえもん』が満を持して放ったオリジナル脚本がコレでは、あまりに切ないです。新生ドラえもんには本当に期待しています。だから辛口です。ごめんなさい。
[地上波(邦画)] 5点(2009-02-19 22:58:21)
1353.  ダウン 《ネタバレ》 
知名度や華やかさこそ無いものの、確実にワーストランキング入りできる実力を備えた作品。まず日本版劇場予告編のキャッチフレーズがイカス。「あなたはもうエレベーターに乗れない」。なんて控えめな煽り文句でしょう。メタボ対策に良さそうです。そもそもエレベーターを恐怖の対象に据える発想がズバ抜けている。アクションは扉の開閉と箱が昇ったり下ったりだけ。この条件で怖いシチュエーションを作り出そうというチャレンジ精神は買うものの、結果トンチンカンな方向へ突っ走っているような。エレベーターを掃除機に見立てるなんて(しかもサイクロン式か?!)斬新過ぎてついていけない。さらにオチが強烈。無難にオカルト路線かと思いきや、マッドサイエンティスト登場。歴史を塗り替える大発明をこんなチンケなものに使うとは。キャットに小判、ブタにパール以上の衝撃。博士はこの実験でどんな終着点を夢見ていたのでしょうか。ファンタスティッ~ク。おまけに本作はリメイクだと知り二度ビックリ。ただし、嫌味がないのは良かったです。バカ映画好きとエレベーターマニアの方はどうぞ。
[DVD(字幕)] 3点(2009-02-16 20:53:25)(良:1票)
1354.  ベースボールキッズ 《ネタバレ》 
(物語の核心部分に触れていますので、未見の方はご注意ください。)   序盤は少年野球ドラマの王道をいく展開。野球下手っぴのお荷物少年がジャッキー・チェン映画バリの特訓を経て実力を身につけて行く過程は丁寧に描かれており、好感が持てました。でも気になる点がちらほら…。少年達が挨拶の際に帽子を取らないのは何故?特訓の約束をして待ちぼうけを食らった金田くん。何時間もただベンチに座っているのに違和感あり。努力家の彼なら、時間を無駄にしないのでは。ディテールは今一歩と感じました。でも大筋は外していないと思ったのですが…終盤にきて物語の方もおかしな方向へ。野球以外の要素でドラマを盛り上げようとする魂胆がいけません。不良少年のリンチの件は、まるで安普請のチンピラ映画のよう。それに最悪だったのが金田くんを殺したこと。彼を試合に出さない為の仕掛けが必要なのは理解できます。でもそれ以上に「お涙頂戴」要素の方が強い。安易な作話にガッカリします。さらに決勝戦。下手っぴ君の落球で試合に負けるのは、流れとしては妥当です。でも今回のエラーは彼に非はありません。責められなくて当然。“失敗を責めない”という状況を作らないと、少年たちの心の成長を描くことになりません。“一見定石通り”の脚本ながら、出来上がった物語が不細工なのは何故か。必然を積重ねることで、定石ははじめて定石と成りうるのだと思います。残念です。
[DVD(邦画)] 5点(2009-02-13 21:28:44)
1355.  ウルトラヴァイオレット(2006)
何度となく「あなたの想像を超えた世界」なるアナウンスが入りますが、正確には「あなたの知らない世界」が正しい(懐かしの昼のワイドショーみたい)。何のことはない、説明していないから解らないのですが…。ファージの能力も、彼らのイデオロギーも爽快なくらい謎。小出しの情報で何となく世界観は見えてきますが、理解した頃には物語は終わっている。ただ、説明過多よりはこれくらい不親切なほうが好みなので、個人的には問題なし。CGバリバリのモーターアクションよりも、ミラ・ジョヴォビッチの肉体アクションを楽しむ作品です。
[DVD(字幕)] 5点(2009-02-10 23:49:18)
1356.  観察 永遠に君をみつめて 《ネタバレ》 
「人の良心は何処からやってくるのか?」昔そんなテーマで話を聞いた覚えがあります。曰く、良心とは“心の内にある強い父親像”のこと。親に叱られて社会のルールや倫理規範を身につけていく子供。いつしか自分で善悪の判断がつくようになるのは、親の基準が身に付くから。心の中の父親(母親、祖父母等)が叱ってくる。他者の良心をコピーするという意味です。真偽の程は知りませんが、なかなか説得力がある。「子は親の鏡」なんて言い方と同じでしょうか。さて、本作の主人公、茂樹の場合。父親(小倉一郎)は子供とお友達感覚。息子のストーカー行為を知ってなお容認する姿勢。なるほど、主人公の中の良心がこの父親をコピーしたのなら、行き過ぎた性癖を許してしまうのも納得です。一方、人との距離感が分らないという弥生。集団生活の経験不足がうかがえます。また親の愛情も十分に受けていない様子。「見守って欲しい」は、本来親に対して求めるもののはず。彼女の人物造形にも説得力があります。主役2人の伴侶も、何処にでも居るタイプ。キャラ設定は確かです。だから御伽噺にリアリティが生まれるのだと思います。面白かった。個人的な価値観を持ち込むなら、弥生はド変態。茂樹は大馬鹿モノだと思います。特に茂樹には本気で腹が立つ。奥さんには絶対に秘密を隠し、誤魔化し通せ!泣いて詫びて縋り付けと思う。でも茂樹と弥生の関係だけを見れば、コレで恋愛物語として成立してしまうのだからホント嫌になる。ちなみに茂樹が弥生の想いに早い段階で気づいていたらという“もしも”。2人は幸せになれたのだろうか。勿論結果は誰にも判らない。でも茂樹はずっとそんな事を考えながら、この先の人生をやり過していくのだと思う。それが彼に科せられた罰だ。
[DVD(邦画)] 7点(2009-02-07 22:28:44)
1357.  ダブリン上等! 《ネタバレ》 
手持ちカメラの多用や、ハイセンスを装うクレジットは鼻につきます。監督に非はないけど、邦題のセンスもダサいです。でも脚本は上等でした。濃いキャラの面々をきちんと描き分け、絡んで団子にならないさじ加減で各人の人生の糸を交差させる。上手いと思います。身から出た錆で窮地に陥る者もあれば、アクシデントで人生を狂わされる人もいる。いずれにしても、思い通りにならないのが人生です。石を投げつけてくるクソガキは、“人生の落とし穴”あるいは“不確定要素”といったところでしょうか。彼が基点となって、それぞれの人生が動いていく。“女を殴る”最低の行為をしたチンピラにはキツ過ぎるお仕置き。自分勝手な連中にも罰が与えられました。銀行マンは終身刑ですか。ご愁傷さまです。でも結果的には、ほとんどの者が好転したと見て良さそう。バス運転手も車椅子の王様になりましたしね。ずっと自分と向き合うことを避けて来たヒゲ娘。ギブスで固められた心の傷。ずっと外す勇気が出なかった。それだけ重症だったのも理解できますが、腐らせてしまったらお終いです。痛みに耐えて、次ぎのステップに進まなきゃ。辛い目にあった彼女には、いっぱい幸せになってもらいたいです。一方、ソース男の方は納得がいかない。あれだけダダをこねて、迷惑かけて、最後にヨリを戻してハッピーって何?腹立たしい。いや羨ましい(笑)。でも、あの2人が上手く行くとは限らない。「禍福は糾える縄の如し」は実証済みです。人生ままならぬから面白い。でしょ?
[DVD(字幕)] 7点(2009-02-04 18:54:01)
1358.  ユーロトリップ 《ネタバレ》 
渋谷を闊歩するスモウレスラーと忍者。女は全員ゲイシャガール。そんな日本が舞台の映画を観たらどうでしょう。きっと腹を立てるより、笑ってしまう気がする。あまりにもバカバカしくて。本作で描かれるヨーロッパ諸国のトラベルエピソードも似たようなレベルです。ハッキリとギャグに寄っているので素直に笑える。1%のリアルに基づいたファンタジー。ですから初対面のメル友とヤるために旅行に行って、本当にヤッちゃうウソみたいな展開もアリなんだと思います。締めも甘々の夢物語。個人的にはDVD特典の「もう一つのエンディング」の方がベタでしっくり来ますが。
[DVD(字幕)] 6点(2009-02-01 18:47:39)(良:1票)
1359.  巨大毒蟲の館
久々に味わうこの脱力感!『北斗の拳』を鑑賞した時に極めて近い感覚です。ココが変、コレを直してと指摘する気が失せる凄まじさでした。ある意味パーフェクト。土台から、骨組みからして並みの映画とは違います。壁紙のセンスを問う前に、まず白アリを駆除しましょうというレベル。でもね、まるっきりアレな訳じゃない。おっぱいはちゃんと出てきた。おっぱいはイッパイ。貧乳率は異様に高いけど、顔は企画モノ女優っぽいけど、エロ日照りの時に文句を言う馬鹿はいません。それに「おっぱいが出てくる映画に悪い映画は無い」って誰かが言ってましたし。ちなみにDVD特典は本編鑑賞を省略できる完成度ですので、お忙しい方はそちらをどうそ。
[DVD(字幕)] 2点(2009-01-30 22:39:07)
1360.  約三十の嘘 《ネタバレ》 
「一つの嘘を隠すためには、三十の嘘を用意しなければならない」。嘘を隠す為の嘘にも、やっぱり嘘を用意しなければならない訳で、要するに嘘は嘘で塗り固められていくということ。いずれ行き詰るのは目に見えている。嘘を生業にする詐欺師たちにとっては大いなる不安。だから「確かなもの」を掴みたい。何か?当然「お金」でしょう。お金は嘘をつかないから。でも、それにしてはオカシな事だらけです。3年前の裏切り者を何故またチームに引き入れたのか?意味のない売上金の管理ルールを作った理由は?ハナから「お金」以外の価値観が見え隠れしています。中谷に至っては、再三「チームが大事」と口に出してしまっている。これでは、オチで驚きが生まれません。まずは“詐欺師=お金至上主義”という図式を明確に提示する必要がありました。巨乳ちゃんのスキル無くしては成り立たない詐欺計画にするとか、お金を一元管理する合理的な説明を用意するとか。典型的な詐欺師像が覆るから、中谷の惨めなお願いが感動に変わる。巨乳ちゃんの涙に意味が出てくるのだと思います。またご指摘の方もおられるように、列車内を一歩も出ないのはミステリーの王道スタイル。観客は本作のジャンルを勘違いしています。こちらは余計なミスリードでした。役者がみな熱演していただけに惜しい作品です。
[DVD(邦画)] 5点(2009-01-27 18:24:39)
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