121. 女人、四十。
シリアスですが、悲惨な話にはなっていなくて、なかなかいい。原題も邦題もいい、という稀有な例かも。但し、原題がわるくないのに、なぜあえてオリジナルの邦題をつけたのか、ということが理解に苦しみます。おそらく老人介護の話などを面白がる若者はいないだろう、これは主人公と同じ40代の女性でないと共感を呼ばないだろう、という読みだったのでしょうが、そういう「決めつけ」が、呼べる観客をかえってせばめてしまっていることに、いい加減気づけよ!と腹立たしい思い。見ているさいちゅう、有吉佐和子の小説「恍惚の人」を思い出しましたが、どうやら思い切りパクっているらしいですね。うーん・・。 6点(2004-07-12 00:02:16) |
122. フェノミナン
若い頃は「なんでこんな変な顔の人が映画スター?」と思ったもんでしたが、トラボルタがいい~~~。この映画の持っている優しさに、ピッタリ。 「パルプ・・」で第一線に返り咲いてくれてよかったわ~。でなかったら、彼のよさに気づかないままだったかもしれないから! 7点(2004-07-11 22:54:28) |
123. 評決のとき
アメリカ映画であってよその国の話なんだから、陪審員制度の危うさも、また、明らかな罪人が無罪になってしまうその割り切れなさも、まあ私としてはよしとします。 それを補ってあまりある魅力がこの映画にはあると思うんですよね。 サミュエルの役作りのうまさ、マシューの清潔感、力を合わせて難題に向かう2人が微妙な感情を抱きながらも情におぼれずに仕事という本分に戻っていく姿などなど・・。 それと、それ以上に、冒頭の事件の描き方が秀逸。レイプとはどれほどひどい、魂の殺人にもあたる犯罪なのか、ということをしっかり描けていると思います。 8点(2004-07-11 22:46:47) |
124. ファミリー・ゲーム/双子の天使
《ネタバレ》 復縁なんてぜーったいにありえない元・夫婦もいるわけだから、それを思うと手放しで賞賛するのはちょっと・・と思ってしまいますが、子どもの心は本当によく描けていると思いました。若い独身の内にこそ見ておくのがいいかもしれませんね。 6点(2004-07-11 22:29:39) |
125. 恋愛小説家
うーん・・。わるくないんですけどね、犬が出てくることに必然性を感じる作品と、そうではなくむしろ「犬に頼るなよ!」と腹の立つものがあり、私にとっては、これは後者。犬が出てきてもいいけど、映画の性格を考えたら、犬種はこれじゃないだろう、犬も真剣に考えてキャスティングしてよ!と思います(マジで)。 6点(2004-07-11 21:45:08) |
126. 岸和田少年愚連隊
ストーリーじゃないんですよ、確実に。 大阪に一度も住んだことないし、ヒヤリング能力も高くない私にとっては、聞き取れない言葉、意味の分からない言葉のオンパレード。 ケンカが好きなわけじゃないし、第一、ナイナイが好きなわけじゃもちろん(?)ない。 そもそもストーリーをちゃんと追おうという気にもならないから、(この作品、3回くらい見てるんだけど)いつ見ても何が起こっているのか、よくわからない(^_^;)。 でも好きなんです。 なぜか、この空間が心地よいんです。不思議。 この映画を見ると、何か生きててもええやんか、という気分にさせられるんです。 どんなふうに生きたってだいじょうぶよ、という元気をもらえる感じ。 使い捨て文化のTVの中で必死に泳いでいたナイナイが、ここでは何か自然体にしゃべっていて、動いている。何かええやんか、と思ってしまうんです。 そうそう、三景さんのおっしゃる通りです。宮迫もええで~。何かがちゃうんですよ(説明不能です)。 あえてまとめるなら、リズムがいい。「ゲロッパ!」になかったものが、ここにはあるんです(ゴメンね、ぐるぐるさん)。 最初は7点と思っていたんだけど、やっぱり8点にしとこ! アタマ1つ、確実にぬけている!・・と思います・・。 8点(2004-07-10 23:45:53)(良:1票) |
127. パリ空港の人々
パリ空港に「いる人々」の話じゃなく「住みついちゃってる人々」の話。 ホームレスの人もいれば、ホームレスに近い人たちもいる。 ホームレスの人とすれ違うとき、彼らと私の差ってほんのごくわずかだわ、と思う。 そんな私にはかなりツボでした。 但し日本の空港でだったらありえなそうな話、と思いましたが、どうなんでしょう? 成田や羽田は管理が厳しそうだもの。 フランスの空港って、けっこうテキトーかも?と思わせる雰囲気が、あの国にはありません? ところで。 スピルバーグが再びトム・ハンクスと組んで、空港に居着いてしまった人の話を作ったと聞いて、何かそんなの観たなあ、と本作を思い出しました。 まだストーリーはほとんど知らないけれど、パクッたのかしら? もしそうだったらズルーイ! そっちはお金をかけて空港をセットで作ってしまったそうだけど、映画が終われば当然とりこわすそんなものまで作ってしまうなんて、やりすぎとしか思えない。 そんなことまでしなきゃ映画って作れないもの!? スピルバーグのそういうところって、キライだわ。 そもそも空港にある雰囲気ってそこを行き交った大勢の人たちが生み出してきたものであって、人工的に作った空港なんて、所詮ドライフラワーみたいなものなんじゃないかしら。 本作のような映画こそ愛したいと思うなあ、私は。 これは思い切り低予算だったに違いないと思うけど、しみじみしてるしほろ苦さもある良作です。 7点(2004-07-05 18:45:00) |
128. さらば、わが愛/覇王別姫
愛の激しさが心に痛い名作。 レスリー・チャンはこれを演じるために生まれてきたのかもしれませんね。 少年時代の部分も秀逸だったから、全編を見通したらヘトヘトに疲れたのを覚えています。 中国人と日本人では、体力が違うのかもしれないなあ・・。 8点(2004-07-05 16:09:20) |
129. ザ・ロック
ショーン・コネリーってばほんとに幽閉されていた年老いたボンドって感じでしたね。観ているあいだはけっこう興奮しました。でも中身は実はよく覚えていません(^_^;)。アルカトラズの中で作戦たてている2人のシーンだけやけに記憶に残っています。エド・ハリスのかっこよさって最近気づいた(遅すぎる?!)ので、もう一度見てみなきゃナア・・。 7点(2004-07-05 10:34:38) |
130. エグゼクティブ・デシジョン
予想外の部分でびっくりさせられて、その意味で忘れられない作品であるのは、観たほとんどの人も同様みたいですね。でもそういう変な作品なのに、あんがいちゃんと面白かったのはどういうわけなのかしら??? 6点(2004-07-05 00:22:39) |
131. クリムゾン・タイド
ギョッとする設定ですが、娯楽ものと割り切って見るなら、演技も演出もそれなりな作品で、男くさいけれど暑苦しすぎるということもなかったから、まあまあ。まだこの頃はエリートでヒーローを演じているデンゼルが新鮮にうつったりもしたのですから(彼以前に黒人俳優でこういうキャストに起用される人はまずいなかった!)、ふつうにワクワクしながら見てました。 6点(2004-07-05 00:15:57) |
132. イヤー・オブ・ザ・ガン
うーん、細かいことは覚えてないんですが、苦手なシャロン・ストーンにしては、これは面白かった記憶があります。ノンフィクションの映画化だそうですけど、ほんとかな? それにしちゃドンパチやってた記憶です。 7点(2004-07-04 23:51:10) |
133. 学校Ⅱ
山田監督ってどうも苦手だし、ストーリーも相変わらずだなあ・・と思ってしまうんですけど 、この作品の吉岡、神戸、永瀬、彼らの自然ぽい演技がとてもよかったです。「学校」シリーズでほかに見たのは1だけで、3、4はストーリー、キャストを聞いただけでおなかいっぱいって感じであまり食指は動きません。この「2」は、私としては「1」よりオススメです。 8点(2004-07-04 23:34:36) |
134. ヒマラヤ杉に降る雪
なんか惜しかったですよね~。映像はとてもよかったし、工藤夕貴も鈴木杏もとてもいい感じだったんですけど。イーサンちょっと未練が激しすぎて、ひいちゃう感じだし、何かダラダラと長すぎた感も否めません。 6点(2004-07-04 23:22:55) |
135. 39 刑法第三十九条
これは見て損はないでしょう。森田監督は確信を持ってグイグイと作っていくタイプだからコケたとき眼もあてられないようですが、これは作風が吉と出た感じがしました。 7点(2004-07-04 23:05:09) |
136. スニーカーズ
見た当時、レッドフォードはふけまくり、リバーは添え物扱いで、見ていて全然燃えなかった。ストーリーはつまらなくはなかったと思うけど。 6点(2004-07-04 22:45:24) |
137. シェルタリング・スカイ
うーん、疲れた、いろんな意味で。マルコヴィッチの知的で色っぽい雰囲気はわるくないけど。 6点(2004-07-04 22:32:55) |
138. 宋家の三姉妹
映像、音楽をはじめ、各要素の平均点の高い作品。飽きさせずに見せながら歴史もわかりやすく教えてくれる。監督の志の大きさもわかる。男性が見ても納得させられる女性映画の筆頭ではないかしら。 8点(2004-07-04 22:09:18) |
139. 變臉~この櫂に手をそえて~
朱旭さんの名演とクーワー役の子の眼力は、どちらもすごくて、一級品。 しかもハリウッド作品さながらにテンポよく進み、飽きさせません。 でもちょっとシナリオがクサイかなあ。 朱旭さんの出演作では「心の香り」のほうが好きです。 7点(2004-07-04 21:18:07) |
140. トト・ザ・ヒーロー
苦いお話なんだけど人間に対する愛があるからかな、あとあじが悪くなかった。それと、この映画の本編より印象に残っているのは、公開当時、竹中直人が本作を絶賛していたこと。彼に、こんな味わいの日本映画を撮ってもらいたいなあ・・難しいとは思うけど。 8点(2004-07-04 20:16:45) |