121. スケバン刑事(1987)
アイドル・バブル全盛の古き良き時代(笑)の所産ですね。私は2年程たってから土曜午後のTVで見ました。突っ込みどころ,笑いどころがあちこちにあって,ある意味楽しめました。80年代って,本当にいい時代だったんですね~(遠い目・・) 5点(2002-12-29 18:02:42) |
122. ザ・セル
これって,意識の内面の描写を如何に非現実的な(ダリの絵画に例えているのには首肯)するか,さしてそれに如何にリアリティを持たせてこちらに訴えられるか,などという極めて矛盾したことを思ってしまいました。こうした手法って多分斬新なのだろうし,そうした意味でも野心作なのでしょうが,私のような素人には今イチその良さは伝わってきませんでした。ま,背中の皮を吊して云々という気色悪いシーンはともかく,猟奇的な内容を扱っていながら,あまりそうした感じがしなかったのが残念と言えば残念。ジェニファー・ロペスは美しいかも知れないけれども,役柄にはまっていたかどうか・・・。 5点(2002-12-29 17:50:12) |
123. ウィロー
いやー,この時点で平均4.7点か・・・。皆さん相当手厳しいですねぇ・・・。それとも私の見方が単に甘いだけなのか・・・。妙な脇役を狂言回しのように使ったところや,最後の剣戟シーンなどやはり「スタ・ウォーズ」を想起させるし,魔法使いの婆様同士のおっかない戦いはルークとベイダーの一騎打ちを思い出させてくれました。中世欧州風ファンタジーをSF風に味付けした感じで,見栄えがして,見応えがありました。相変わらずSFXの処理は見事だし,万人にお薦めできるファンタジーだと思うけどなぁ・・・。尤も,私が敢えてこの作品を見た理由は,たまたまフィルムスコアのCDに入っていたメインタイトルを聴いて,あまりの素晴らしさに感動したからです。皆さんご指摘の通り,ホーナーのスコアは完璧だと思います。演奏するロンドン・シンフォニーのブラスセクションがまた実にうまい(「カットスロート・アイランド」もそうだったけど・・)。ホーナーの作品としては「ロケッティア」や「アポロ13」と共に,最もドラマティックで聴き映えがするスコアだと思います。それにしても,ウィロー役の少年(当時18歳だったそうですが),Episode6じゃイウォークだったとは・・・。2時間一気に見せてくれたので合格点。+1点はホーナーに・・・。 9点(2002-12-23 22:53:06) |
124. ムーラン・ルージュ(2001)
いやいや,皆さん評価が高いですね。うーん,申し訳ないけど,私にはそれほどのものとは思われませんでした。豪華絢爛たる舞台に衣装,冒頭の20世紀Foxファンファーレからして既に作中のものとなっているという凝り方,世紀末の巴里・モンマルトル界隈の薄汚さといかがわしさ(今尚これは変わらない。巴里はそのあやしさが魅力),こうした要素が見事に融合した感があって,見応えがありました。しかし,サウンド・オブ・ミュージックに始まってマドンナにU2,Police???洋楽に疎い私としては楽しめませんでした。↓MTVとか10数年前に見ていた洋楽通の方なら楽しめたのかも知れませんが,私としては,あんなフレンチカンカンには魅力を感じません。ま,飽くまでも19世紀末的なオールドファッションを勝手にイメージした私に責任がありますが,歌に満ちた豪華絢爛たる舞台が見たいのであれば,それこそ「椿姫」なり「ラ・ボエーム」でも見れば,本物の歌に出会えると思います。と,いうことで私としては今ふたつだったので・・・。あ,主役の二人,特にユアン・マクレガーは歌がうまいので感心しました。残念ながらエピソード2は未見ですが,「ブラス!」じゃ,いい味出していたので,もしかすると音楽ものとは相性が良いのかも・・・。 5点(2002-12-23 17:07:13)(良:1票) |
125. レイジング・ブル
反則かな,と思いつつNHK教育TVで見ちゃいました。冒頭のファィト・シーンに思わず引き込まれ,これは友人が昔絶賛していただけあるか,と大いに期待を抱かせてくれました。80年制作というモノクロ映像も,逆に1941年当初のクラシカルな雰囲気の醸出に一役担っていたと思うし,若かったデ・ニーロの役作りのうまさ(「レナードの朝」もそうだったけど)にも感服,ということで良いことずくめか,と思いきや,どうも意外に浸っていない自分に気付いた次第。結局何が言いたいのか,私が鈍いせいか伝わってこない。印象的な場面が幾つか散見されるだけに,策を弄し過ぎたのか,技術に追われたのか・・・。素人の私にはわかりませんが,評判ほどではない,というのが印象です。ボクシングものって嫌いじゃないんだけどな・・。 5点(2002-12-23 01:29:38) |
126. オーロラの彼方へ
いやー,これは良かった。最初に見始めたときは,何十年ぶりかでニューヨークの空にオーロラが輝く夜に,最後にラジオの中から亡き父の声が聞こえてきて,感動的なラスト,なとど勝手に思っていたところ,何と前半でもう父の声が聞こえてくるではないですか。いったいどうやって話を収めるつもりだ,と思ったら,何とパニックサスペンス風の展開で,これ以上ないという大団円。設定の無理さ加減を全く感じさせず,むしろ清々しい印象を与えてくれたという点でも希有の作品と言えるかも知れません。もし今後「なんか面白い映画ねえが~」と聞かれた時は,これを薦めることにしましょう。前述のかなりの無理な設定は敢えて突っ込まなくてもOK。そんなことどうでも良くなる作品です。 9点(2002-12-22 22:03:47) |
127. オーケストラの少女
主演のディアナ・ダーヴィン,ご健在という話を聞いたのは10年以上前だったでしょうか・・・。その後は,映画とはきっぱり切れたようで・・。妙な潔さを感じてしまいます。さて,古きよき時代を感じさせる本作ですが,オープニングのストコフスキーの指揮するチャイコフスキーのシンフォニーだけでも感涙ものでしたが,確かに【sayzin】さんの仰るように,多少(否かなり)の脳天気なストーリーですが,あの時代のもの,と割り切ってしまえば許せないでもありません。モーツァルトの「エクストゥラーテ・ユビラーテ(だったか?)」なんてなかなかでした。同じ頃に,当時の演奏家たちの名演を集めたオムニバス形式の「カーネギー・ホール」なんて作品もありましたが,どちらも,映像と音楽の一体感を如実に感じさせるものでした。 7点(2002-12-22 20:56:17) |
128. 影武者
うーん,色彩的な美しさを見事,と評する人たちは当時から私の周りに多かったけれども,彼等は皆口々に,「何と言っても黒澤だから」と言っていたっけ。世界の黒澤の名が,ブランド・バリューと化していったのもこのあたりから,と思っている。どうも,私には視覚のみに偏重してしまったような印象が拭いきれず,これが黒澤??,と首を傾げた作品となった。それにしても「春の祭典」はともかく,いくら武田騎馬隊だからといって「軽騎兵」はないだろう。音楽担当者のセンスを疑ってしまった。 5点(2002-12-22 20:26:20) |
129. リング0 バースデイ
ふーん,貞子は双子だったのか・・。原作を知らない私にとっては,別にどうでもよいことですが,確かに,貞子のイメージからすると仲間由紀恵は可愛すぎるかな・・。私なんか逆にそれが故に良かったのだけれど・・。ま,このシリーズのファンの方々はきっと認めないんだろうな・・・。 4点(2002-12-22 20:00:46) |
130. 恐竜100万年
↓そうでしたか。「サンダーバード0X号」と同時上映,ということは1967-8年頃でしょうから,確かに・・・。私は70年頃に初めてTVで見ました。巨大な肉食亀アルケロン,肉食獣(アロザウルスかティラノザウルス)と角竜(トリケラトプス)の戦い等々,怪獣ブームの余波が十二分に残っていた時代だっただけに,翌日は学校で映画の話題で持ちきりでした。原始人の女性はモーレツ(死語!)な格好をしていた,とか,原始人と恐竜は一緒にいたとかいないとか,しょうもない話をしたことが懐かしく思い出されます。今考えると,大まじめでこうした映画を制作していたこの時代って本当にいい時代だったんだ,とつくづく思います。 7点(2002-12-15 15:39:02)(良:2票) |
131. 菊次郎の夏
実は,これが私の初のたけし作品だったりする・・・。どうもバイオレンス系は見たくないので,ほのぼの路線ぽいこれならいいか,と思い手にしたDVD。菊次郎ってのはたけしのとうちゃんの実名だから,たけしの生い立ちの記なのか,と思ったら全然違っていた。オープニング,ピアノをフューチャーしたメロディに載せて子どもが橋の上を走ってくる場面は,如何にも,ヒューマンな作品ですよ,って主張が妙に鼻についてしまい,私にはあざとい感じがした。たけしとしても,新境地の作品だったのだろうが,どうも恣意的な印象は最後までぬぐえず,意図が見えるだけに隔靴掻痒のもどかしさがずっとあったのが残念。豊橋での描写が弱いからかどうか,あの子の思いは,多くの人たちとの触れ合いの中で果たして本当に自己完結したのか,と疑問に思った。 たけしの演技,と言うよりもろに地でいっている感じで,演技じゃないんじゃないか,と思えるくらいだし(褒めているんですよ),脇を固める芸人や役者たちもうまいと思う(バスの来ないバス停にビートきよしが出てきたのには笑えた)。多くの方々がご指摘のように久石譲の音楽も秀逸。所々の日本らしい風景もOK(隅田公園と吾妻橋,遠州のどこかと思われる海岸等),ということで,印象的な絵がちりばめられているだけに,惜しいとも思う。蛇足ながら,前述の通り菊次郎とはたけしの父の本名だけに,今は亡き父への哀惜の念がこうした題名となったのだろうか・・・。 因みにTVでは林隆三や陣内孝則が父・菊次郎を演じていたが,妙に笑えたりする・・・。 5点(2002-12-15 14:06:20)(良:2票) |
132. ウーマン・オン・トップ
女房に満足できず,浮気してその女房に逃げられた挙げ句,未練たらたらの情けない男と,簡単に旦那を捨てた身勝手な女と,それに群がってくるそらにおバカな男たち。そんでもって結局巡り巡って元の鞘に・・・。何だかなぁ・・・。特にペネロペ・クルスのファンでもない私にとっては???でした。いい味出してたおかまに5点。彼女(彼か?どっちだろう??)の存在が一番際立って輝いていたのでは・・・? 5点(2002-12-09 23:38:10) |
133. ラストサマー2
《ネタバレ》 へへへ,1見た翌週に2見ちゃいました(^o^)。ジェニファー目当てだから内容に全く期待はしていなかったわけだけど,やっぱり無理があるかな,って感じは否めませんでした。2匹目の泥鰌ってなかなかいないものなんですね。ラストシーンがお決まりなのは,予想通りだったけど,これ3に続くってことかな・・・。ま,あの親子死んだのは確認できていないし,娘が一人いるという設定になっていたから・・・。これで3作ったら益々評判悪くなるんだろうな・・・。そんでもって,やっぱ可愛いジェニファー目当てに,私は見るんだろうな・・・((^_^;)墓穴・・)。 5点(2002-12-05 00:03:41) |
134. フル・モンティ
はっきり言って,私は大いに気に入りました。これはイケます。鉱山と鉄鋼の町シェフィールドの雰囲気もGu,登場人物のキャラクターも一人一人が個性的で,魅力溢れるものになっておりました。同じ英国映画で,鉱山が出てきて,バンドも出て,制作年もほぼ同じ,ということで,「ブラス!」とかぶりましたが,圧倒的にこちらの勝ちです。ということで,素直に「見て良かった」と思われた作品でした。それにしても(私も口癖です・・笑),ごくつぶしの父ちゃんについてくるあの男の子,実に印象的でした。父性欠如が言われ,父親の存在が問われる昨今,子どもにとって魅力的な父親になりたいとつくづく思いました・・・(^_^;)。 8点(2002-12-04 19:29:16) |
135. ラストサマー
この間「ハート・ブレイカー」見て,シガニー・ウィーバーと共演していたジェニファーをつい気に入ってしまい,滅多に見ないホラーを見ちゃいました。ま,きれいなおねいさんを見て楽しもうという動機が動機だけに,全く内容には期待せず見たのですが,意外や意外,結構ハラドキもんでいけるんだ,これが。思ったよりグロい場面もなく,こりゃ思わぬ収穫か!!と思った途端,あのラストシーン・・・。何なんだ,ありゃ。おまけに続くエンドクレジットがどうしようもない音楽。これで評価が決定しました。ジョン・デブニーのスコアを聴いたのは「カットスロート・アイランド」以来だけれども,ツボを心得た曲づくりをしているな,って感じて合格点。で,お目当てのジェニファーは??・・・・・。勿論Guでした。こんだけ低い点をつけておいて,ジェニファー見たさに2を見ようとしている俺って・・・(^_^;) 5点(2002-11-23 19:38:38) |
136. ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど
≪ネタバレあります≫↓DVD出とりましたので,約20年ぶりに見ました。79年作品だから「スター・ウォーズ」の2年後にして「レイダース」の2年前か。ハリソン・フォードのえらく若くて細いことに驚嘆。そして何より英国紳士然としたクリストファー・プラマーにも頷くしかありませんでした。唐突に出会って,すぐにできちゃって,そのまま寝ちゃって,と随分手回しの良いこと,などと突っ込んでいるうちに,いよいよ後半へ。1943年冬ということは,Ddayの半年まえだから,当然制空権はドイツにある訳で.フランス上空で降下したら助かる訳ないだろ,まして,リヨンのゲシュタポ本部に潜入なんて・・などと思っていたら,書類奪回から抗独レジスタンスとの合流まで,緊迫感溢れる展開に思わず手に汗握ってしまいました。ま,恋愛モノとしても戦争映画としても中途半端,なんて声も聞こえてきそうですが,僅か2時間にぎっしりと凝縮された名画のエッセンスに,思わず合格点です。張りぼてっぽいけど滑走するB25,ツェンダップやBMWに似せたドイツの単車に側車。Sdkfz251とか同247(「遠すぎた橋」にも出ていた張りぼてでしょうが)とかキューベルワーゲンにヘッツァー駆逐戦車(もとい,マズルブレーキ付いていたのでスイス陸軍のG13,「コレリ大尉のマンドリン」のやつとは微妙に違っていた??もっとも43年にフランスにあったかどうか・・・)。などなどマニアの心をくすぐるこだわりや時代考証も十分。WWⅡを背景にした恋愛ものと言えば,古いところじゃ「哀愁」とか「地上より永遠に」,最近じゃ「パール・ハーバー」なんて作品が出てきますが,私としてはこれがトップです。ロンドンの街並みを忠実に再現したというオープンセットも,"シティ"のクラシカルな雰囲気を伝えて十全だし,当時っぽい車両もたくさん走っています。ジョン・バリーの音楽も少々甘党だけど聴き映え十分。これに比べると,「トップガン」だの「パール・ハーバー」なんて絵空ごとにしか思われません。これは,本当にお薦めです。女優さんがちょい老け顔で(失礼!!当時25だったそうです),タイプじゃなかったので-1点(こんなことで引くなよ,と言われそうですが・・)。 9点(2002-11-18 21:10:26) |
137. アウト・オブ・サイト
最初の銀行強盗のシーンなんか,ちょいと気が利いていて,センスある演出と弾力的な進行を予見させたのだが,後が続かない。ジェニファー・ロペスは確かに魅力的だけれども,そこまでって感じで,特別な印象を持つことはなかった。ま,ファンなら,ジェニファーの魅力的な下着姿を見ることができるだけでも収穫でしょう。 5点(2002-11-18 20:03:26) |
138. プロポーズ
皆さん比較的高い評価が多いように見受けますが・・・。私としちゃ,今ふたつかな・・。お笑いとしても,恋愛モノとしても何か中途半端な感じで・・。確かに,大量の花嫁が桑港を走り回るのは圧巻でしたが。たぶん,最後まで見ることができたのはレニー・ゼルヴェガーのおかげでしょうかね。全然美形じゃないし(失礼),この頃は肉惑的でもないけど,皆さんがご指摘されたように,普通っぽさがウリなんでしょうか。「ブリジッド・ジョーンズの日記」「二人の男と一人の女」「ベティ・サイズモア」と今年立て続けに見てきたけれど,妙に印象に残りますね。 5点(2002-11-18 00:08:14) |
139. ダンボ(1941)
あはは,私も「1941」で将軍が涙流して感動して,「映画館を守れ。何故かって?決まっているだろう。感動する映画をやっているからだ。」のシーンで爆笑したもんです(何のReviewじゃ・・)。個人的には,前半の母親象さんとのやりとりが好きで,いつもほろりとさせられ,何とも優しい気持ちにさせられます(そん時だけだとしても・・)。息子が3歳の頃見せたらえらく気に入って,その結果ディズニーランドでは回転効率の極めて悪い「ダンボ」に乗るため,長時間待つハメになってしまいました(因みに未だ乗っていません)。長編アニメーションの草分けとして,当時エポックメーキングな作品であったかということと,何よりも開戦の年に敵国でこのような作品を作っていたことに驚きを禁じません。すべてのアニメーションの原点はここにあったのです。「白雪姫」の項でも書いたけど,これを見ずしてディズニーとアニメを語るべからず。 10点(2002-11-03 22:09:21)(良:1票) |
140. リング(1998)
そっか。原作は最高なのか・・。当時全く興味が無く,あれから4年たった今初めてTVで見て,えらく恐い,というか気色悪い思いがしました。「らせん」見ようとは思いませんが,そんなに皆さんお薦めなら,原作読んでみようかなって思います。あ,あと松嶋菜々子さんは,この頃がピークでしょうか。個人的には,NHKの「ひまわり」(96)やTBS系の「君が人生の時」(97,これ見ていた人いるかな・・・)の頃の,透明感のある存在が好きでした。ブレイクしちゃって反町と結婚してからは何かくたびれた感じで・・(失礼)。 3点(2002-11-03 21:51:42) |