121. ショーシャンクの空に
アメリカではあまり珍しくないらしい、無実でのなが~い刑務所づとめ。理不尽な仕打ちにも耐え続け、ようやくスカッと意趣返しをして脱獄に成功する。やったねっ!という爽快な展開で、ラストも約束通り再び巡り会う男の友情の後味の良い幕切れ。ここまで諦めずに耐えた末の開放感だから、肩入れした主人公と一体化した爽快感はこの上なく心地いい。刑務所内での様々なエピソードといい、長い物語を全くだれることなく、無駄なく十二分に満足のできで見せてくれる。 10点(2004-01-10 15:43:52) |
122. シャイン
天才音楽家である主人公をJ・ラッシュがとっても好演しているし、脚本も素晴らしい名作。父親は息子を愛しているが、いつまでも自分の内へ囲い込もうとするエゴがある。強圧的で一方的な愛は息子を苦しめ狂わせ、愛さえも失ってしまう。息子はむろん痛々しいが、こんな愛情しか表現できなかった父もまたさみしい。ピアニストは精神を病んでから、好意を示してくれた女性の胸をやたら触りたがる。愛情に飢えていたのだと分かり、これもまた痛々しい。しかしレストランでピアノを弾いて皆に認められることで立ち直ってゆく。オーストラリア人って実におおらかで素晴らしい。日本じゃとてもこうはいかない。さらに彼を愛し、受け入れてくれる女性に支えられリサイタルを開くまでになる。ラストのこのシーンで万来の拍手を浴び、感極まって涙を流す主人公と同様、私も感動の涙、涙だった。どんな時でも人は認められ、受け入れられることで生きていけるのだと痛感した。 9点(2004-01-10 11:43:43)(良:1票) |
123. 身代金
ゲーリー・シニーズはやっぱり悪人が似合う。あの顔はもう善人をやっても「裏があるんじゃないか・・」と疑われてしまうほどの悪役づらです。今回はとことんいやらしく汚い悪人なんで、それはもうメルを食ってしまったほど光ってます。 6点(2004-01-05 16:14:36) |
124. 教祖誕生
たけしが教祖かと勘違いしてた。 祭り上げられた萩原聖人が霞んじゃうくらい強烈な印象があった。胡散臭い宗教界の裏側を赤裸々に見せる発想は面白かったが、どうもいまひとつ盛り上がらなかった。こういうのを伊丹監督がマルサ風に撮ったらもっと面白くなったかもしれない。 5点(2004-01-05 16:07:05) |
125. 誘拐(1997)
町中であれだけのシーンをロケで撮ったのは大変なことだったと思うし、身代金を持って走り回らせるシーンに緊迫感もあった。後半のオチも意外だった。なかなかがんばった作品だったと思うが、なぜか時間が経つにつれ記憶から薄れるのも早かった。 6点(2003-12-27 18:34:21) |
126. 黒猫・白猫
なんか毛色の変わったもんを見せられたなーっていう感じ。いいとか悪いとか言うよりも、非常に印象に残る作品ではある。最初、舞台は何処なの?この人たちって何人?なんて考えながら見てたら、だんだんノリノリの明るいギャグ調になってきて面白くなった。ジプシーだけどラテン系のノリでハチャメチャな話もそれなりに見せてしまう。 6点(2003-12-25 18:28:44) |
127. 御法度
話は印象なくコメントのしようがないが、出演者が意外に面白かった。近藤勇の催監督、土方歳三のたけし、他にもトミーズ雅、武田信治、浅野忠信、それにキーマンの美少年・加納に松田君、妖しい色気があったね。たけしは監督で俳優やってるよりもセリフがうまいじゃないの。剣術はやっぱりうまいね。浅野君と対決なんて座頭市をホーフツ。でもこの終わり方、すご~い消化不良、なんか中途半端な感じで・・ 大島監督作品はやっぱり合わないみたいです。 5点(2003-12-25 18:17:02) |
128. 太陽と月に背いて
詩人としてのランボーではなくプライベートな面を描いて、彼の特異な生き様を見せてくれる。ランボーとヴェルレーヌのホモ関係って全く知らなかった。ちょっとついていけない世界です。でも皆さんおっしゃるとおり、ディカプリオの演技が素晴らしいです。人に勧めるならこの点ですね。まぁきれいで表情が豊かで表現力もぜ~んぶお見事です。亡くなる時のシーンにも驚いた。(でも亡くなってから布をかぶせる前の一瞬、まばたきした!)確かに詩人としてのランボーはほとんど描かれていないけど、彼をより理解する裏話としてはいいのでは? 6点(2003-12-25 17:14:50) |
129. 若草物語(1994)
私が見たのはこれが3本目。カラーで旬の女優で母親のS・サランドンが良くて、と見所は十分。ただメグとジョーの役は交換してもいいかも・・C・ディーンズは健康で元気そうで死ぬには似合わず、それより線の細そうなウィノアのほうが似合いそう。 7点(2003-12-25 16:34:47)(良:1票) |
130. フィラデルフィア
トム・ハンクスが圧巻でした。だんだんやつれて弱っていくのはまるでホントの病人です。ディンゼル・ワシントン、いつもながら素晴らしい。トムはエイズ患者になりきって、彼らの気持ちを代弁したのですね。アカデミーはとーぜんの素晴らしい熱演です。 8点(2003-12-25 16:19:03) |
131. ベイブ
豚が演技してる!どうやったんだろう??他動物多数出演。みなさん人間以上の役者ぶりです。アカデミー動物演技賞を設けたくなる。擬人化してるからつい感情移入して「がんばれ、ベイブ」って応援したくなっちゃう可愛さです。 8点(2003-12-25 15:33:25) |
132. マトリックス
特撮効果の新鮮さで見せる実写版のマンガといったところか。お話はかなり凝った作りで途中まで意味がよく分からなかった。ようやくキアヌが救世主として目覚め、かっこよく活躍する頃からなんとなく見えてきた。キアヌは美しくてかっこいい。でもどうしてみんな動きにくそうな黒ずくめのロングコートで、サングラスなの?いつもはボロボロの服なのに・・・そうか!そんな細部を追求してはいけないんだ・・これは単純にアクションを映像で楽しむための作品。私はこの1本で十分です。 5点(2003-12-21 20:21:05) |
133. 運動靴と赤い金魚
いいですねー、大好きです、こういう映画。中国やイランでは作れるけど、今の日本では決して作れない・・50年代の邦画にはあったんだけどなぁー・・ボロボロの運動靴を兄と妹が交互にはいて学校に通う、けなげさにキュンとする。マラソンの商品の運動靴ほしさに頑張るお兄ちゃん、2等でなくてはいけないのに、1等になってしまう。がっかり、複雑な心境でボロ靴故に傷だらけの足を金魚のいる桶に浸す。金魚はその足をいたわるごとく、慰めるがごとく優しくつつく。泣けます・・イランの学校は男女別の2部制だったのか、とか遠くて知らない国の様子も映画を通して教えられました。 9点(2003-12-20 14:21:53)(良:1票) |
134. タイタニック(1997)
超大作の素晴らしい作品でした。最初の深海用潜水艦で本物のタイタニック号を映してるけど、深海艇は世界に3艇しかなく、そのうち2艇(ロシア所有)を使って撮っているそうな。タイタニックの沈没の時はこんなだったのか、と鮮やかに再現して見せてくれた監督に感謝。真実に迫ろうと限りなく本物に近い小道具、大道具にもこだわりヒットが約束されているわけもないので、映画会社がその莫大な制作費に尻込みすると、彼自身のギャラまで拠出しての執念の作品。その他で言えばケイト・ウィンスレットが熱演で光る。キャメロン監督は強くたくましい女性が好きみたいでここでもレオを助けようと奮闘する。恋愛ものとして見ても、多くの登場人物たちの人間ドラマとして見ても十分感動する。セリーヌ・ディオンの曲もいい。条件反射状態で泣けてくる。最後のシーン(レオとケイトの再会)が蛇足だという人が多いようだが、私は舞台のカーテンコールのように思った。誰がなんと言おうと私は大好き! 10点(2003-12-18 16:08:37)(良:2票) |
135. フォレスト・ガンプ/一期一会
大好きな作品です。主人公の歩む人生と共に、アメリカの歴史が簡潔に分かりやすく描かれてて歴史の勉強にもなります。ベトナム戦争、反戦、ピンポン外交、ヒッピー、ウォーターゲート、エイズなどなど・・ケネディやニクソンとの合成CG、シーニーズの下肢のない演技などどうやったのか分からないほど良くできている。その当時何も知らなかった私は、シーニーズがホントの障害者で、義足をつけてやってたのかと思った。ハンクスはじめ俳優、脚本、演出、どれも上出来。特にてんこ盛りのテーマをユーモアをもってうまくまとめた脚本が良かったのでしょう。 10点(2003-12-13 15:44:42) |
136. アメリカン・ビューティー
こういう話がアメリカで受けるっていうことにアメリカの病理を感じる。気持ちが通じてないまるでばらばらの家族、あ、、日本でもこういう家族が珍しくなくなってきているか、、文明が進んだ社会に共通する病理なのか、、意味するところは深いものがあるのだろうが、一度見ただけではよく分からなかった。スミマセン、今のところ理解できてないってことで5点。 5点(2003-12-11 18:24:19) |
137. おもひでぽろぽろ
この淡々とした話をあえてアニメでやる必要性を感じないんですけどね。(生の俳優が演じたほうがいいんじゃないか、、)これをすごく好き、という友人がいますが、主人公に共感できるかどうかで評価が分かれるんでしょうか。私はそれほどいいと思えなかった方ですけど、子供の頃のノスタルジーも関係するかも・・ 5点(2003-12-07 09:39:06) |
138. カンゾー先生
今村監督はきれいごとは無しで人間を生々しく泥っぽく描く。年取っても相変わらずエネルギッシュなのがすごい。柄本明が熱演なんだけどなんか疲れる力演ぶり、もう少しぴったりはまる役者はいないものか、、、麻生久美子や世良公則、唐十郎など脇の役者がいい。 6点(2003-12-06 16:01:55) |
139. ミザリー
「こわい、恐い!」って評判の作品だったから、気の小さい私は長らく見られなかった。(ハンニバルだって私より恐がりが先に見て、大丈夫だって確認して見たのだ!)で、映画より先に市村さんの舞台で見て、恐いけど覚悟!があったのと、予備知識があったので見られた。でも何も知らずに見たらどうなってたか想像できない。誰も助けに来ない、動けない状況で、異常人格の世話になるっていう設定自体が恐い。ふくよかで童顔のキャシーが怒り狂って斧を振り下ろす・・やっぱり恐い!でも現実に小学生殺人とか、福岡の殺人とか現実の事件のほうがもっと恐い。 7点(2003-11-29 15:35:55) |
140. お引越し
これを見ると、桜田淳子はつくづく惜しいことをしたと思う。このまま女優をやっていたら、多分歌手よりも成功していただろうと思う。田畑智子については↓の方たちが言ってるので省略。えーっと、、映画そのものについては、、あまり印象にないです。 6点(2003-11-28 22:25:06)(良:1票) |