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彦馬さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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121.  黒の試走車(テストカー)
「タイガー」自動車が開発中の新車は「イタリア」でデザインされた「パイオニア」号、ライバル社は「ヤマト」自動車で、そこの部長はバー「パンドラ」の常連ときている。とくれば、これはイタリアで学んだ増村保造が、ヤマト=日本映画を打ち破ろうと、自らがそのパイオニアとなり、まさに虎としてパンドラの箱をぶっぱなしてやろうという意欲に満ちた作品と見ることができる。湿った情感をいささかも露呈させることなく、産業スパイ、からむ女たちを捉えたフィルムは、船越英二のとった行動になんの表情も変えない連中をもってピークに達する。ここでようやく田宮二郎に亀裂が生じるもつとめて冷静である。ストーリィには突っ込みを入れたくなりもするが、このクールな文体・・・まいったな~こりゃ。
[映画館(字幕)] 9点(2005-06-16 21:23:19)(良:1票)
122.  キングダム・オブ・ヘブン
これだけのセット、エキストラの壮大なスケールの映画にしては、あまりにもクローズアップが多く、またカットが目まぐるしく変わるのには個人的に少々うんざりしてしまいました。クローズアップはこう使うんですよという教科書のような「シナラ」を見たすぐ後にこの作品を見たせいもあるかもしれませんが、どうも勿体無い気がして仕方ありません。時折、引いた壮大な画も見せるのですが、チラッと見せただけでカットが変わってしまいます。エルサレム戦のシークェンスのラストも、門に対峙した双方を俯瞰したカメラが上昇するという神の視座として終えるのもどうも通俗的に見えました。とはいえ、スタッフやキャストに漲るエネルギーは十分に感じさせていただきましたです。
[映画館(字幕)] 6点(2005-06-15 23:40:36)
123.  シナラ
妻のみを愛して愛して愛する実直な紳士と、幸せすぎて恐いぐらいという淑女をロナルド・コールマンとケイ・フランシスが演じ、気品たっぷりのカップルが奏でる気品たっぷりの映画です。妻が妹と旅行に出かけている間に若い女性と恋仲になってしまうコールマンの潔き振る舞い、猜疑心が芽生えてからのフランシスの微妙な表情としぐさはまさに役者ですね~。そして秀逸のラスト・・・コールマンとフランシスがここで初めてアップとなり、その時の二人の表情のなんと素晴らしいことよ。とくにフランシスが伏し目がちに瞼を閉じ、やや上目遣いに見上げるあの表情、ケイ・フランシスを私の瞼に焼き付けた瞬間でした。この作品の舞台はナポリ、この映画を見ずして死ぬなかれ、とまでは言い過ぎかな・・・。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-06-15 23:13:15)
124.  くちづけ(1957)
松竹大船調に代表される日本的ホームドラマの湿った情感を引き剥がしにかかった増村保造さんの監督デビュー作。お互い父が投獄された川口と野添の両人がそれを機に出会い、お金の工面に苦労しながら互いを求めるという設定は、慎ましさ、思いやり、支え合い、けなげさ・・・などといったヒューマンな内容に落ちかねないところです。しか~し、競輪場で大穴を的中させた両人は、海水浴→ローラースケート→酒場とあっけらかんと金を散在することを楽しみ、倹約の美学などは見せません。踊り疲れた野添が「わたし喉渇いたわ」、間髪を入れずに川口が「ハイボール2つ」・・・ためらいのないこのリズムなんです。アンチロマンチックな工事現場で交わされるくちづけのムード、このムードこそが増村保造のムードであり、時に無性に増村作品を見たくなるムードなのです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-06-14 17:03:43)(良:1票)
125.  木枯し紋次郎
無宿渡世で人との関わりを避け、孤独に旅する紋次郎さん。菅原文太の紋次郎は、テレビドラマの中村敦夫の朴訥とした“となりのおっさん”的な雰囲気とはまた違い、静的な存在感がニヒルに漂いますが、お決まりのように情にほだされ、この映画では島流しの罪人を引き受けてしまいます。そして三宅島では大噴火に遭い海上では大嵐になってしまうスケールの大きさ。さすがに自然災害には「あっしには関わりのねぇことでござんす」とは言えないようです。手持ちカメラのもの凄いブレの映像や、海のブルー、竹林のグリーンを背景にした人物ショットなどカメラ的な見所も随所に散りばめられ、ラストでついに紋次郎の楊枝が敵キャラに突き刺さり、待ちに待った「あっしには~~」の台詞とともに闇に消える後姿の紋次郎・・・キャ~、という黄色い悲鳴が聞こえてきそうです。しかしあのドンデン返し・・・その後の紋次郎さんがトラウマにならないか心配ですが、そんなことは「あっしには関わりねぇことでごさんす」と私が言ってみてもどこからも黄色い悲鳴など聞こえるはずはありませんでした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-06-07 12:17:52)
126.  ミリオンダラー・ベイビー
自らの誕生日にスピードバックを返す。次の誕生日にはビジネスライクなマネージャーを贈られ拒む。母に贈った家は喜んでもらえない。このバランスの崩れたマギーの贈与に正当な光を与えるのがフランキー。アイルランドへの郷愁、自家製のレモンパイへのこだわりに窺えるフランキーのホームへの渇望は、妹といっしょに犬を笑い、父と遊んだ幼き頃へのマギーの思慕と重なり、美しく無償の愛が交換される。市民ケーン的な形式を踏んでいた「アビエイター」よりもこの映画が市民ケーン的に見えるのは、始終マギーの瞳に透過された薔薇のつぼみを我々は見てしまう、見えてしまうからではないだろうか。
[映画館(字幕)] 9点(2005-06-03 13:26:46)(良:1票)
127.  浮草
これは「うちわ」の映画。京マチ子が、若尾文子が、杉村春子が、中村鴈治郎が、道行く浴衣姿の娘が、うちわを扇ぎます。緩やかに扇いだり、裏と表をゆっくり回したり、扇ぐしぐさに感情が滲みます。カラー作品は、風呂上りの京マチ子、川口浩を誘い込む若尾文子の艶やかな“色気”を画面にのせながら、芝居小屋の楽屋裏の雑然とした臭気、蚊取り線香やラムネやアイスクリームなどの夏の芳香を、小津安二郎はうちわで扇ぐようにフィルムの向こう側に届けるのです。若尾文子を小津作品で見ることができるだけで私には幸せなフィルムですが、挿し込まれるラムネのショット(ルビッチの「結婚哲学」のコーヒーとゆで卵を思い出した)に象徴されるように、じりじりとした夏を舞台にしながらも清涼な作品なのです。
[映画館(字幕)] 10点(2005-05-29 20:11:13)(良:1票)
128.  冒険者たち(1967)
見終わった後もあの口笛の主旋律が心の底で静かに鳴り響くようなフランソワ・ド・ルーベの音楽・・・よかったな~。海を見ると今でもあのメロディを口笛吹いてる私は、冒険者からはほど遠いちっちゃな人間です。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-05-17 23:46:13)
129.  アルジェの戦い
2時間のフィルムの凄絶な迫真性は一瞬たりとも気を緩めることを許しません。何万人もの現地人がエキストラ参加したアルジェ対仏戦線のリアルな映像は、モノクロが大成功しています。爆発シーンに巻き上がる白い煙は、カラーだとその白さが浮いてしまい煙の白さだけが一人歩きしてしまったのではないでしょうか。爆発の煙の生々しさも映画の一部に過ぎない、独立運動の一部に過ぎないと感じられます。打楽器が奏でるテロリズムのリズムが鑑賞後も余韻を残し、傑作と呼ぶ自分に「あなたはこの映画を評価できるような生き方をしていますか」と鋭利なナイフを突きつけてくるような傑作であります。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-05-16 00:29:43)(良:1票)
130.  トプカピ
粋な泥棒映画の傑作。私はこの作品、音楽が好きでウキウキとした軽快なメロディが太陽や海のイメージに合い、(泥棒が主役の映画はすべてそうですが)<盗む>という非道徳的、反社会的な行為が道徳的、社会的に見えてくるのが楽しい~。レスリング見物の喧騒から一転、トプカピ博物館の静寂へと転調することで生まれる緊迫感、盗みのシークェンスでは目まぐるしい隙のないモンタージュでその緊迫感を持続させます。ピーター・ユスティノフのオロオロとした助演ぶりや、レスリングの男性肉体美や、トプカピ博物館の屋根から眺めるイスタンブールの町並みなどその他の見どころも豊かです。さて彼らの怪盗が成功するかどうかの解答は・・・見てのお楽しみであります。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-05-15 00:41:30)
131.  冬の日
日本独自の文化である「連句」を一句一句、内外の名だたるアニメーション作家に解釈、イマジネーションしてもらいアニメーション作品とする着想が素晴らしいです。そして30数名ものアニメーション作家の作品を、流れるように鑑賞できる贅沢には幸せを感じます。池辺さんの音楽もそれぞれの作品に合っていい感じですね~。私はけっしてアニメに造詣が深いわけではありませんが、一つ一つの作品の個性から、その作家の他作品を見てみたいという鑑賞欲が湧き上がってきます・・・特にはロシアのアレクサンドル・ペトロフさんのガラス画の繊細なタッチに強くひかれました。それにしてもアニメーションとはまさにアニマ=魂が宿ったものであることを再認識させられた次第であり、先日放送されていたドキュメント番組で見た川本喜八郎さんの人形アニメに対する情熱には敬意を表さずにはおれないのであります。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-05-14 23:42:14)
132.  キートンのマイホーム(文化生活一週間)
13日の金曜日、と言えばこの作品!? 染之助染太郎の「いつもよりよけいに回っております!」ばりのマイホームの回転には唖然とするしかなく、家の中であっちこっち振り回される人間には笑うしかなく、線路のギャグは一旦安心させておいてからというタイミングのセンスに感心するほかなく、入浴シーンでにゅ~っとカメラを遮る手のひらは遊び心いっぱいで、とにもかくにもキートンが一杯詰まった1週間をテュラテュラテュララ~♪とお楽しみください。
[DVD(字幕)] 10点(2005-05-13 17:16:39)(笑:1票)
133.  素晴らしき放浪者
1932年製作というのは本当か~!製作年詐称疑惑を訴えたい。そう思えるほど川沿いの道や公園に息づくパリの姿がエロスたっぷり、鮮度豊かにフィルムに刻まれています。望遠鏡で道行く女性を覗き見していた親父が、ブーデュに一目惚れするシーンに私は一目惚れです。放浪者に恋するブルジョワ、恋に理屈はないのだとばかりに一目散に駆け出す親父・・・ドラマチックラブストーリーです。その後のブーデュの放蕩三昧にはその恋の盲目性が見えて痛く可笑しい。妻や女中との真っ当な恋愛ではなく、これぞ恋愛だというような恋愛。「美しき青きドナウ」の演奏シーンからゆらゆら川をすべるカメラの雰囲気もどこか肌をなめるようにエロチックで、キャッチアンドリリースされる魚のごとく水へと帰っていく放浪者がまたのびのびと泳ぎ出す姿に、恋に奔放な一人の人間を見ました。素晴らしき放浪者による素晴らしき映画です。
[DVD(字幕)] 10点(2005-05-12 13:29:17)(良:1票)
134.  赤目四十八瀧心中未遂
なぜ尼崎なのかと問われた男が一言「甲子園に近いから」、そして赤目の食堂で高校野球のアナウンスが余韻を残すように聞こえてから一気にイメージが広がりました。この男は、少年時代に来る日も練習した野球、憧れの甲子園、そういった遠き日の姿、生気ある過去への憧憬とまだ自分にも生きる価値、可能性があるのではないかという生への欲求、それとそれが幻想であらんとする死への欲求(死への欲求は生きている証拠である)、その両者の精神的心中に及んだのではないのか、と。尼の地で生暖かな生を抹殺し、血の通わない物体として生きることを選択することで、必然、臓物に串刺す反復運動はそのシンボルとなります。そうイメージすると、赤目の食堂で死に向かわんとする女を前にし、高校野球のアナウンスが男の心に届くように響いているのは、男の精神的心中が未遂に終わっている証左であって、その後の四十八瀧での男女心中が未遂となることはその時点で確定されており、見守るアパートの住人達はただ未遂の上書きの目撃証人としての地位を与えられ安楽しているように見えました。そして蝶を捕まえ切れなかったというその男に特権たる過去は、現在において衆人の知るところとして復権し、女の死への欲求は鮮やかに生へと転換し、男の卑小ぶりと女の飛翔ぶりを剥き出しにしています。そんなイメージが膨らんだ点においてこの映画を評価したいと思うのです。
[DVD(字幕)] 8点(2005-05-10 12:29:47)(良:1票)
135.  おかあさん(1952)
なんと爽やかに泣ける映画なんでしょう。長女を演じる香川京子が障子の影に隠れてニコッと顔を出す・・・これなんです。戦後のクリーニング屋一家を舞台に、家族が一人また一人と消えていき、その時はみんな障子の影に隠れたように伏せるのですが、次にはニコッと顔を出し未来を覗かせるのです。おかあさんの奮闘ぶりも仰々しくなく、戦後に生きる庶民の生活=働く・着る・食べる・寝るを淡々とユーモラスに、そして愛情豊かに綴られるショットのリズムの心地よさ。“ママの思い出”のように語られる香川京子の独白は、思い出どころではなく、ここからしっかりと生きていくという母への誓願のように聞こえました。涙でしわくちゃになった顔にはどうぞアイロンでもあてて下さい。傑作です。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-05-09 22:05:53)(良:3票)
136.  邪魔者は殺せ
夕刻の工場襲撃から真夜中の時計台までの脈絡の隙のなさ・・・一人の男の逃避行を軸に、周りを彩る連中の心理劇を見せます。ベルファストのモノクロの濃淡は「第三の男」のウィーンにも劣りません。真冬の夜は雨から雪に変わり、レンガの壁や石畳や汽車の煙が暗闇に浮び上がり、二階建てのバスや馬車が行き交う美しさ、そしてその町に鐘の音が刻々と響く時限的なスリルも秀逸です。立ち上がるメイソンをローポジションから斜めに捉えるロバート・クラスカーのカメラはまさに「第三の男」。ラストシーンは掻き鳴らされるチターが聞こえてきそうです。映画的な設計図の緻密さが逆にマイナスに見えてしまう作品でありました。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-05-09 13:21:22)(良:2票)
137.  ハリーの災難
鮮やかな緑、黄、紅・・・。ヴィスタ画面ではハリーの全体を横長に据えるのではなく、足の裏のアップなど縦に捉える構図のユニークぶりが楽しい~。オープニングクレジットで横に転がっているハリーのイラストがお気に入り~。オトボケ調のハーマンの音楽もお気に入り~。銀幕デビューのキュートなマクレーンはもっとお気に入り~。ハリーの見え隠れとともに、取り巻く連中も自らの思惑や打算や思い込みが見え隠れし、妙な連帯感が生まれているところへ、スケッチされたハリーまでもが目を見開くユーモア性にヒッチを見ました。しかしホンマの災難は、職務に忠実であるだけで、観客から敵視される保安官代理のカルビンですな。
[DVD(字幕)] 10点(2005-05-07 17:13:18)(良:3票)
138.  風と共に去りぬ
勢い余って「かっぱ六銃士」に10点を付けてしまってからというもの、レビューにおいて10点未満を付けようとする映画の声が私にまとわりつくのです。「私はカッパより価値がないのか」と。この映画史にド~ンと居座る大作においては、「私のタラに賭けた人生はカッパ以下なの?」とスカーレット、「なんなら俺がカッパと相撲をとるぜ」とバトラー、「私がお皿を拭いてあげるから」とメラニー、「キュウリならいくらでもやるよ」とアシュレー。そんな声が聞こえてくるのです。私は、アトランタを包む炎のような叫び、タラの落日のように広がるその叫びを掻き消すように、無表情に得点ボタンをクリックし、風と共にモニターの前から去るのでありました。カッパには大変失礼となりましたことをお詫びいたします。
[DVD(字幕)] 9点(2005-05-06 17:37:49)(笑:2票)
139.  用心棒
ゴォ~~ッという風の音とともに姿を現したミフネが宿場に着くと、その町にもゴォ~ッという風が不穏な空気と戯れています。望遠レンズで圧縮された空間が暑苦しく人や物や背景の距離を埋め、緊迫した濃密なフィルムを造形しておりますが、このゴォ~ッという風が、暑苦しさを静めながら緊迫感を増幅させております。そしてラストの対決シーンで舞い上がる砂煙、何度も何度も舞い上がる砂煙に、苦労して撮影したであろう作り手の楽しさが伺えました。棺桶作りに精を出す桶屋がコンコンと釘を打ちながらも、血生臭さを感じさせない作品となっているのは、ミフネの脇を固める役者のキャラクターの豊かさでしょうね~。前歯が一本欠けている加東大介のその通りの抜け具合に前金で三十両差し上げたいと思います。
[映画館(字幕)] 9点(2005-05-01 23:50:39)(良:1票)
140.  加賀騒動
カメラは寄りからの引きを基本にした上品なズーミングで、モノクロで撮られるショット、障子に映る木の影、桜、雪、お琴、そして黙したままの役者の表情が控えめにフィルムを彩り、瑞々しさが生まれていますね~。東恵美子のおとなしい美しさ、山田五十鈴の前半は一言もしゃべらない静かな情念、夜が明けるまで座り続ける大友柳太朗の諦観、それらが寡黙であるだけに騒動という言葉が持つ雑然とした雰囲気をふ~っと撫でるように拭い去っています。殿中の廊下を大友一人とその他大勢という縦の構図を用意し、さて大立ち回りと思わせときながら、あっけないもので終わらせている殺陣は、寡黙との対比で派手に描くよりも、寡黙なまま幕を引くことで<無念>の余韻を残しているのではないかな~。ということで私もこのへんです~っとフェイドアウトさせていただきやす。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-04-21 12:17:25)
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