121. ツーリスト
《ネタバレ》 まあ、あれだ。こういうのはスターのお祭り映画で、ストーリーとか人物像の深みなんかを期待する向きにはそぐわないです。 私はもちろん楽しめましたよ♪ 世界遺産の街の屋根瓦バリバリやったり痛快だし、なんといってもジョニーとポール・ベタニーのヘタレ顔を満喫できたしお腹いっぱい。映画の撮影時にヴェネツィアに居合わせた観光客は超ラッキーでしたね。 アンジーはガリガリに厚化粧で、登場シーンのアップはちょっと引いた。 それにしてもベタニーは主役2人の陰に隠れてかわいそう。個人的には『ロック・ユー』以来名優の一人だと思っているのですが。 [映画館(字幕)] 6点(2011-03-06 17:29:51) |
122. K-20 怪人二十面相・伝
劇作家の北村想氏が書いた、おそらく唯一の本格小説です。原作を読んだのはもう15年くらい前。懐かしさ半分、「なぜ今さら??」という疑念半分で鑑賞しました。 感想を一言でいえば、「大変良く創りこまれた子ども映画」です。日本映画にしてはセットなんかとても丁寧だし、ちょっとB級な匂いのする役者陣は退廃的な世界観に相応しい。こうしたベースが整っている上にお話の展開が大変わかりやすく、大人も楽しめる冒険活劇です。逆に言えば、子ども映画だと最初からわかっていればもう少し評価が高かったかもしれません。宣伝の仕方を間違えていると思う。 ところで、昔読んだ原作はもうほとんど覚えていないけれど、こんな話じゃなかったのは確かですね。原作は原作で劇作家らしい独特な世界観が魅力的でしたが、良い意味で映画向けに大胆に脚色しています。 [映画館(邦画)] 6点(2008-12-23 11:53:43) |
123. レッドクリフ Part I
《ネタバレ》 相方が三国志ファンということで、私はまったく興味がない映画に付き合わされた形でした。 先入観が無いのでそれなりに楽しめましたが、途中からロード・オブ・ザ・リングとかぶって見えてきました。3人の将軍がアラゴルン他で、孔明がガンダルフ、孫権がローハン王、お姫様が罠をかけるっていう場面もあったな・・・ [映画館(字幕)] 6点(2008-11-24 22:04:21) |
124. 潜水服は蝶の夢を見る
もし、自分がある日突然人とコミュニケーションが取れなくなったら、私はどうなってしまうのだろう。自殺する自由さえ奪われてしまったら、この絶望感をどう処理して生きるのだろう。映画の主人公のように、どこまでも飛んで行くチカラは残っているだろうか。そう考えながら観ていると涙が止まらなかった。 作品の世界はいかにもフランス的。好き嫌いが分かれそう。 [映画館(字幕)] 6点(2008-04-09 23:43:48) |
125. 椿三十郎(2007)
オリジナルの良さは認めつつ、特段の思い入れも無いので、単純なリメイクとして若い世代に見せたかったという意図からすれば、及第点だと思う。 でもほら、なんたって織田裕二ですから。 [映画館(邦画)] 6点(2008-01-24 23:56:18) |
126. クィーン
《ネタバレ》 この物語が事実かどうかは、当の本人たちとその周囲のごくわずかな人々にしかわからない。少なくとも現役の君主の顔に泥を塗るような内容ではないことは明白だ。自分の心と命を国民に捧げた女王が、気高さの内面で人間らしい苦悩を抱いていたことは確かなのかもしれない。広大な王家の狩猟場で颯爽と四駆車を操る凛々しさも、知る人ぞ知る女王の一面なのだろう。しかし、女王が独りになった時に人知れず泣いたかどうかなんて誰にもわからないし、たとえば劇中ちょっと皮肉っぽく描かれているブレアの妻だって、立場を変えてみれば正論を語っている国民の一人だとも思う。女王という生身の人間を演じきったヘレン・ミレンは素晴らしいと思うが、だからといって私の英国王室に対する見方ががらっと変わった訳でもない。結局のところ何を伝えたい映画なのかよくわからなかったが、女王の前に現れる一頭の美しい鹿の存在が、「中途半端な偉人伝」から「一本の映画」へと作品を引き上げたと思う。 [映画館(字幕)] 6点(2007-05-14 23:26:46) |
127. Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?(2004)
日本映画の秀作をアメリカ人受けしやすく作り直した映画。欧米の映画とみれば、オリジナルと違うちょっと甘いラストも自然に受け入れられます。でも、やっぱりそもそも解釈を間違えてるよ。これはごく普通のサラリーマンがちょっとだけ非日常を味わって、また元の生活に戻っていく話でしょ。ダイナマイトバディのラテンダンサーとタキシード姿で踊るのが一般欧米人の憧れなのか?だとしたら、私はビジネススーツで踊る課長さんにときめいた、典型的な日本人に生まれて良かったと思う。 [DVD(吹替)] 6点(2007-02-04 01:35:18) |
128. ダ・ヴィンチ・コード
《ネタバレ》 ソフィーは暗号解読官ではないのか?確かにあれじゃ何もできないお姉ちゃんで、カンヌで失笑を買うのも仕方ないだろう。小説を読まないで映画を観た人は、タイトルから大きく逸脱していく物語の結末にがっかりしたんじゃないだろうか。まぁしかしそもそも小説自体がハリウッド映画っぽいので、単に文字が映像化されたと考えればこんなもんかなと思う。アメリカ人といえば、フランス人といえば、イギリス人といえばと判で押したような配役もいかにもハリウッド的。いずれにしても、信仰と科学の対立について世界中の人々が考え直すきっかけとなったという意味では成功作だということは認める。 [映画館(字幕)] 6点(2006-05-20 22:06:26) |
129. 妖怪大戦争(2005)
別に何か期待したわけではなく、他作品の待ち時間の埋め合わせのために観た私からすれば、思ったより楽しい時間だった。子供用の映画なのでお話はあってないようなものだが、これでもかと出てくる妖怪のみなさんを見ているだけで十分。実は細かいところが超豪華キャスティングだったんですね。「だって俺、傘やし」「俺、カベだから」に大人気なく大爆笑。そりゃそうだよなぁ。傘やカベや小豆洗ってるだけじゃ魔人加藤は倒せないよな。でも加藤はトヨエツよりも嶋田久作氏にやってほしかった。 [映画館(字幕)] 6点(2005-09-10 22:22:12) |
130. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
えーっと・・・平均点を下げてしまってすみません。前後に挟まれて逃げ場のなくなった辻褄合わせ映画という印象でした。ダークサイドに堕ちたアナキンの心の機微があまり感じられないのは監督の演出力なのか役者の演技力なのかはわかりませんが、いずれにしても安っぽい、薄っぺらい感が否めないのはこのせいかと。すみませんね、「正しいSWの楽しみ方」ができなくて。こういう観客もいるってことです。 [映画館(字幕)] 6点(2005-07-08 20:16:39) |
131. ハウルの動く城
《ネタバレ》 動くお城のユニークさや背景の美しさはジブリの独壇場(これがダメならもはやジブリ足り得ない)。しかし前作でもそうだったが、細かい部分が作りこまれていないのにはがっかりした。ソフィーとハウルの心の通い合いが伝わってこないから、ソフィーが若返っていく過程が不自然だし、魔法使いの意思一つで戦争が動かされるなんて、いくらファンタジーでも現実逃避にもほどがある。宮崎駿も歳には勝てないのだろうか。それとも私の心が荒んでしまったのだろうか。ほんの十数年遡れば、夢と希望に満ち、力強さに溢れた世界にどっぷり浸かっていた私がいた。ジブリがブランド化するのと反比例するように、彼らの次回作に対する期待が薄れていくのが現在の私である。私は宮崎氏に陳腐なラブストーリーなんか期待していないのだが…。 6点(2004-11-24 13:26:46) |
132. シークレット ウインドウ
《ネタバレ》 サスペンスもネタ切れですか…。決してつまらないわけじゃないけれど、ハッと驚かされるようなドラマではありませんでした。これをジョニー・デップがやったから重みが出たわけで。なんかいろんな伏線がたくさんあったと思うんだけど、置いてきぼりにされたエピソードも結構あったような。また、英語力のないわたしには、2つの小説の違いの面白さもわかんなくて残念。私のようにジョニーのファンなら観とけって作品ですね。特にラスト10分の彼の表情にゾ~ッ(@_@;) 6点(2004-10-29 10:44:28) |
133. エレファント
コロンバイン事件を知らない日本人は少なからずいると思う。そういう人がいきなりこの作品を観ると「なんじゃコリャ」だろうなぁ。カメラワークに凝っていたり、いろんな象徴的なものを何気なく映し出して日常に潜む恐怖を表現するその技術は買うんですが・・・いかんせん最初の1時間が眠かったんです。ゴメンナサイ。 6点(2004-05-20 22:16:32) |
134. レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード
ジョニー・デップは要らんだろ。ていうかマリアッチとは別にサンズの物語を撮った方がおもしろいのでは。 6点(2004-04-19 16:07:27) |
135. オーシャン・オブ・ファイヤー
馬はかわいい。ヴィゴ様お強い!砂漠は美しくも恐ろしい。しかしストーリーで魅せる映画ではない。生真面目なヴィゴ・モーテンセンに中途半端なギャグは合わないです。主役がブレンダン・フレイザーとかなら最初から肩の力を抜いて楽しめたのに。単刀直入に言って期待はずれ。 6点(2004-04-19 15:28:13) |
136. ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
おもしろいかな。おもしろいのかなぁ?私が住んでいた地域は東京より公開が遅くて、既にすごい話題作だったので公開初日に映画館にすっ飛んで行ったけど・・・イギリス映画っぽいアメリカ映画?内輪ウケぽくてあまり新鮮なオシャレ感はなかったなー。パンフレットは可愛かった。でも字が細かすぎー 6点(2004-03-18 17:20:48) |
137. アメリカン・サイコ
冒頭のクリスチャン・ベールの裸体でオエッとなって観始めたのを後悔したが、全裸チェーンソーの辺りは爆笑。でもラストで曖昧路線に逃げちゃって、全体的にインパクトの弱い作品になってしまった。彼がバットマンやるんだって?オエッ 6点(2004-03-18 16:00:10) |
138. 耳をすませば(1995)
初めて観た時既に主人公よりもかなり年取ってたので(ぐ・・・)どちらかというとお姉ちゃんの方に共感。バロンの声はシャーロック・ホームズを思い出させてくれて素敵。そして、あぁ誠に申し訳ないけれどあの「カントリーロード」はどうしてもダメ。歌が下手なのは構わないしお爺さんたちと歌う場面も熱いものがあるんだけど、あの詩だけは・・・だって・・・おかしいじゃん!! 6点(2004-03-15 10:39:52) |
139. ウォーターボーイズ
日本版「フル・モンティ」な訳ですね。男の子たちは爽やかにがんばっているのに、竹中直人と柄本明を起用した製作者側の安直さに辟易。使い方間違ってる。これじゃいつまでたっても周防監督を超えられないよ。個人的には続編のTVシリーズの方が好き。 6点(2004-03-11 17:34:03) |
140. モンスターズ・インク
《ネタバレ》 あの社長さんは何で逮捕されたの?モンスター社会において人間は悪いものだから、それを排除しようとしただけじゃなかったの?・・・っていうことを突っ込んじゃいけないと思いつつ。良い映画だと思いましたが、正直言ってCGアニメはちょっと苦手かも。 6点(2004-03-11 11:39:42) |