121. 何者
《ネタバレ》 「自分もかつて痛い若者で、痛い就職活動したなあ」、そんなことを鮮明に思い出させる映画。 それだけで確実に5点以上。 でも、もう一度見るのはつらいから6点止まり。 でも自分は、この主人公ほどはひどくなかったなあ。 目の前で話している友人の悪口をリアルタイムでツィッターで上げるとか、そりゃ人としてどうかと思うわ。 こんなんでよく友達できたなあ。 あとねえ、就職活動は友人と一緒にはやらないほうがいいと思うぞ。 「自分が内定ゼロで、友人が第一志望内定」なんて状況になったとき、心から友人を祝福できるか? その自信がないんだったら、友達なくす前に無理にでも一時的に離れるべきと思うけどね。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2019-02-05 23:13:30) |
122. ちょっと今から仕事やめてくる
《ネタバレ》 珍しく、タイトルに惹かれて見た。 それこそ、「ちょっと自分の仕事に煮詰まってる」ってこともあって。 部長さんがいいね。迫力満点というか。 ああいう人、結構いるよ。 むしろ、すごく業績伸ばしてる会社なら、当たり前のようにいるんじゃないかなあ。 そういう会社は常に人手不足で、中間管理職に一番余裕がないってことがよくあるから。 「部下が数人までの時だったら、きっと優秀な人だったんだろうなあ」なんて思って見てた。 たださあ、トップ営業マンが会社に損害与えるって描写はやりすぎ。 これじゃブラック企業じゃなくて、犯罪会社か倒産寸前の会社だから。 あ、映画としてはいいのか。 「うん、これは今すぐ会社やめるべき」と、ここで素直に思えたから。 だから、会社やめるシーンは美しく、楽しかった。 ところがさあ、その後のエピローグが長い長い。 長すぎるよ。 だから、余計なことを色々考えてしまう。 「施設から奨学金で国立大学?確率0.01%以下だな」とか、「はあ?バヌアツにボランティア?旅費は?奨学金はいつ返す気なんだよ」とか。 主人公までのこのこ出かけちゃうし。 でもね、美しい風景に、仕事で疲れた心がちょっと癒されたとこもあって、点数は甘目。 [DVD(邦画)] 6点(2018-11-13 23:20:43) |
123. 美女と野獣(2017)
《ネタバレ》 美女と野獣というお話を見るのは、これが初めて。 なるほどねえ。「美女と野獣」、「貴族と平民」を結びつけるのは「教養」なんだ。 ここの部分には大いに納得。 自分みたいな努力・友情・勝利で育ったオヤジでも、よくわかる。 ただねえ、日本人、アジア人としては、ちょっとモニョる部分もある。 たとえば、野獣が人間に戻る瞬間は、青い瞳のアップとか。 「ああ、黒い瞳じゃダメなのね」と思う。 それと、18~19世紀くらいと思われるフランスが舞台なのに、黒人がやたら出てくるとことか。 「ああ、邦画でいう”太平洋戦争には反対だったんだ”っていうやつね」と思う。 それでも、美しい映像と楽しいサブキャラに助けられて、最後はちょっと感動して見終われた。 自分もちょっと教養の幅が広がった気分。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-09-29 16:31:00) |
124. 後妻業の女
公正証書を持ち出して、かなりの知能犯と思いきや、意外にそうはならない。 なんというか、みんな下品で小者。 でも、なんか笑って許せる。 中でも、大竹しのぶの怪演ぶりはすごい。 大竹しのぶが出てくると、楽しくてしょうがない。 それに、犯罪ものなのに、意外に後味がいい。 そういう意味で、大人向けコメディ。ちょっとした佳作。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2018-08-25 17:07:53) |
125. ハイスクール・ミュージカル2<TVM>
前作で「悪役女子がいいね」って書いたら、こっちではほとんどヒロイン級の扱いになってた。 しかも、夏休みにリゾートホテルでバイトという、ノリノリの展開が期待できる設定。 ところが、話の内容はだんだんと暗くなってくるし、クライマックスへの繋ぎにも話に無理がある。 だから前作ほどは楽しめなかった。 野球を使ったダンスとか、楽しいシーンもあったけどね。 [DVD(吹替)] 6点(2018-01-21 18:26:56) |
126. 宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟
テレビアニメも見てないし、「どうせつまんねーんだろ」と思いつつ見てしまった。 ところが意外に面白い! メカが楽しいし、戦闘シーンに高揚感あるし、女の子はカワイイ。 でもこれ、完全に日本人しか見れないだろうなあ。 「和をもって貴しとなす」を第一条にした聖徳太子はエライなあ、なんてこと思いながら見てたし。 このレベルなら、ほかのヤマトも見てみたい。 でもこれに7点は付けたくないんだよね。映画ファンだっていう、小さなプライドが自分にもあるから(笑)。 でも好き。 [DVD(邦画)] 6点(2018-01-19 00:27:43) |
127. エイリアン:コヴェナント
ちゃんと怖いです。ちゃんと映画になってます。 だけど、好きになれないなあ。 なんというか、某巨大掲示板の「エイリアン、俺ならこうする」ってスレをそのまま映画化しちゃった、みたいな。 特にヒロイン、本家本元よりキレイでオッパイも大きくなったのに、まったく魅力がない! いや、もちろん問題はそこだけじゃないけど... 自分はこれまでエイリアンシリーズをすべて映画館で見ていて、今回が初めてのレンタル鑑賞。 そして、それが正解だったのが、かえって悲しい。 [ブルーレイ(吹替)] 6点(2018-01-17 22:30:51) |
128. 東京喰種 トーキョーグール
この原作を、ちょうどこの映画と同じ「母娘編」と少し先まで読んでいる。 原作のテイストは、なかなかうまく生かせてると思う。 でも、それだけじゃ、原作より少しつまらない映画なんだよね。 もし原作を知らなかったら、「どう屁理屈付けても、喰種の存在は許せない」って自分は思ったんじゃないかな。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2018-01-02 19:02:50) |
129. 最強のふたり
なかなかいいお話だけど、富豪の気持ちはイマイチ理解できなかったなあ。 「部下や召使いが欲しいんじゃない、相棒が欲しいんだ」って気持ちは分かるけど、オペラ観劇でバカ笑いとか、いくらなんでも非常識すぎ。 でも誕生会のダンスシーンは、ちょっと良かった。 車椅子の雇い主を目の前に即興ダンスって、邦画じゃまずできないだろうなあ。 そしてそれがまたカッコイイの。 [ブルーレイ(吹替)] 6点(2017-12-30 22:09:56) |
130. ガールズ&パンツァー 劇場版
自分の苦手な、アニメの女子高生もの。 TVシリーズももちろん見てないけど、評判立っていることもあって、どんなもんかと思って見てみた。 序盤はやはり拒否感強かった。 想像通り、女子高生しか出てこないし、制服着たまま戦車乗ってるし、戦車降りてもほぼ制服から着替えないし。 萌えアニメ特有の能天気なセリフ回し「だけ」なのにも困った。 TVアニメの影響で、大勢のキャラクターを薄くたくさん出した結果、自分は最後までどのキャラクターにも共感できなかったし。 でも、後半からの試合(戦車の集団白兵戦)には大いに引き込まれた。 ところどころ、戦車の重量を無視した表現には首をかしげたものの、迫力ある効果音にも助けられて、結構「燃えて」見られた。 ただねえ、見終わった後の感覚は、やはり良くはない。 この世界観は、男性しか楽しめないものだし、多くの女性が嫌悪感抱くものだから。 自分はこういう世界に、深入りしたくない。 [DVD(邦画)] 6点(2016-09-29 01:00:23)(良:1票) |
131. キングスマン
オーダーメードのスーツが戦闘服ってのがなんともカッコイイ。 オーダーメードのスーツって、実はポケットにあまり物入らないし、形が崩れるから物入れたらいけないってツッコミはヤボ? ただねえ、悪役の計画ってのがあまりにチープというか古臭いというか、要するにつまんない。 でも、英国紳士の小ネタ、アクションは大変楽しかった。 戦闘シーンのグロさ、悪趣味さは自分的にはギリギリ許容範囲内。クライマックスでは笑ってしまった。 ただね、この映画、女優陣に魅力がないのが一番の残念。 義足の敵役、王女、仲間の女子。 男優陣は英国紳士でカッコイイのに、女優陣はなんでみんなあんな下品でブサイクなんだろう。 もったいない。 [DVD(吹替)] 6点(2016-09-25 11:22:38)(良:1票) |
132. 恋はデジャ・ブ
《ネタバレ》 噂には聞いていた傑作。やっと見れた~。 ただ、期待通りとはいかなかったなあ。 結局、最後まで「大人のズルさ」から抜け切れていないように思えたから。 自分も少しヒネた大人だから、「ヒロインは本来、カメラマン氏と結ばれる運命だったんじゃないか。 カメラマン氏の幸せを奪ってしまったんじゃないか」なんてことを考えてしまったし。 こういうのはやっぱりピュアな若い人主演で作るべきではないかなあ。 ただね、この映画、ヒロインが少しずつ綺麗になっていくんですよ。 「こういうオシャレさは、なかなか日本映画じゃ真似できない。うまいなあ。」って思った。 [DVD(吹替)] 6点(2015-12-05 21:54:14) |
133. ドライヴ(2011)
《ネタバレ》 去年の「ビデオ屋さん大賞」を受賞した作品。 じゃあなんで今まで見なかったかというと、たいていレンタル中で、見たいと思ったときに借りれなかったのと、2位になった「モテキ」は優れた作品とは思えず、賞の信頼度にイマイチ感があったから。 で、今回見た感想はと言うと、「こりゃあアメリカ版”容疑者Xの献身”だなあ」と。 独身男が不幸な母子を救おうとするって話自体と、ラストに納得できないところさえも似てる。 ただ、この映画、雰囲気重視というか、説明不足なところが結構あって、ちょっと自分は違和感あった。 例えば、エレベーターの中で敵と一緒になってるのに、なぜかヒロインとファーストキスして、その後、ヒロインの目の前で、明らかに殺意をもって敵を痛めつけるシーン。 自分はここで「なぜこの場面でキス?」「なぜ殺す?痛めつけて、銃を奪うだけでいいでしょ」と思ってしまい、主人公に感情移入できなくなった。 この映画、最初から最後までサスペンスとしての緊張感は充分だし、ヒロインも大変魅力的。 でも、最初は「ドライブだけ」って話だったのに、どんどん必要以上に人を殺しまくる主人公にちょっとついていけません。 ヒロインと子供がこの後で幸せになったとも、とても思えないし。 [DVD(字幕)] 6点(2014-05-06 16:20:52) |
134. パシフィック・リム
古い日本の怪獣映画・ロボットアニメへの猛烈な愛を感じる。 なんかちょっと気恥ずかしいくらい。 だって、自分も確かに夢中になって見たクチだけど、さすがに昔の怪獣映画・ロボットアニメを今見ようとは思わないから。 吹替とはいえ、「ロケットパ~ンチ」には正直参ったなあ。 でも、愛があるからって、いい映画とは言えないかな。 お話がろくな説明もないままどんどん飛んでくし、終盤は盛り上がりに欠けるし。 なにより、主人公の魅力が乏しいのが痛い。 ハリウッド大作だからって、体も性格もマッチョはないでしょマッチョは。 おまけにヒロインまで結構マッチョだし。 結構引いたなあ。 この辺は、やっぱりわかってないなあって感じ。 怪獣映画・ロボットアニメの主人公・ヒロインは、細身って決まってるの! そして、性格はいろいろだけど、少なくとも学校や職場では、目立たない存在。 これにつきる。 そして、変身したり、ロボットに乗り込んだ瞬間だけヒーローになれる。 こうでなくちゃ。 あっと、この映画はあくまでハリウッド映画だったんだっけ。 日本人の視点であんまり文句言っちゃいけないか。 中盤までは結構楽しかったしね。 [DVD(吹替)] 6点(2014-03-02 23:39:39) |
135. ゼロ・グラビティ
《ネタバレ》 ここでの高評価に釣られて、ダッシュで見に行ってきた。 残念ながら、自分は「それほどでも...」という感想しか持てなかった。 いや、序盤の映像や緊張感は、確かにレベル高かった。 ただ、その分、主人公一人になってからが退屈。 どうも「ずっと一人で奮闘の物語」になりそうだって分かってきたら、つまらなくなってきてしまった。 どんなに映像が凄くても、長い一人芝居を映画で見たいとは思わないから。 退屈なんで、「宇宙空間で一人ってことは、無傷で生きるか死ぬかのどっちかで、女性主人公は映画的に死なせられないから、まず”生きる”方だな。瀕死の重傷負いながらも生きるとか、どこからかの救助隊に助けられる、とかも無いな」なんてことを考えてしまった。 しかも、その予想が大当たりのラストになってしまい、複雑な気分で映画館を出た。 [映画館(字幕)] 6点(2013-12-15 23:34:52)(良:2票) |
136. 名探偵コナン ベイカー街の亡霊
10年ほど前、子供がコナンのファンで、何回か映画館に連れて行ったり、DVD借りて見たりした。 そこでわかったことは、コナン映画ってのは、TVアニメファン向けのイベントとして成立しているということ。 要するに、話の面白さを云々するものではなく、いかに蘭が新一のことを思ってるかとか、少年探偵団が大活躍するかとか、そういうことのほうが大事だということ。 商売としては、それで正しいのだろう。 コナン映画は毎年1回、もう15年以上続いているのに、未だにこれといった代表作がないにも関わらず、それでいて未だに高い人気を誇るのだから。 でも、自分は映画好きだから、コナン映画のお約束シーンは「邪魔だな」と思うだけで好きになれなかった。 さて、この「ベイカー街の亡霊」は今回見るのが初めだったけど、意外に楽しめた。 バーチャル世界とはいえ、子供たちが消えてしまうシーンには感情釘付けとなり、クライマックスではヒロインの行動にも驚かされもした。 ただ逆に、これらのシーンは、小さいお子さんにはショッキングすぎるんじゃないかと、ちょっと心配してしまった。 そして、コナン映画の「お約束シーン」が異常に少ないことにも驚かされた。 だから、この映画、たぶん「コナン映画としては失敗作」だろうけど、自分のなかでは「コナン映画最高傑作」です。 コナン映画を全部見たわけじゃないんだけどね。 [DVD(邦画)] 6点(2013-07-21 01:03:58) |
137. 鍵泥棒のメソッド
内田けんじ監督だからという理由で見たので、捻った脚本を期待してしまい、ちょっと拍子抜けしてしまった。 また、この映画の香川照之はミスキャストではないかなあ。 芸達者すぎるというか、このコメディ映画に必要な「どこか間が抜けてる感」がない。 特に、エキストラのバイトのシーンでは、不慣れな仕事をしたときの挙動不審感がなくて笑えない。 「芸達者な香川照之に俳優バイトをやらせるところに面白さを感じさせよう」という意図が見えたけど、「それは楽屋落ちだろ」と思ってしまい、好きになれなかった。 でも、強引な脚本や設定をうまくコメディに昇華させる技法は、さすが内田けんじ監督。 [DVD(邦画)] 6点(2013-07-15 01:59:50)(良:1票) |
138. 川の底からこんにちは
不幸な設定、「しょうがない」と「頑張る」の連発、共感できる登場人物の不在。 見た後から考えると、どれも自分の好みじゃない。 普通だったら「そういうのは昭和の日本映画までにしてくれ」って言いたくなるから。 でも、この映画は、そういうところをうまーく笑いとばすシーンが数多くあって、なかなかの愛すべき作品に仕上がってる。 特に社歌のシーンは最高! あまりに最高だったんで、今これを書いていて思ったことが一つ。 最近オンエアされたカロリーメイトのCMの中で、中島みゆきのファイト!っていう歌を満島ひかりが実にうまく歌いあげているんだけど、「このCMで満島ひかりを起用すると決めたエライ人は、この映画を絶対見てるな」って。 この映画の趣旨からちょっと外れちゃうんだけど、「仕事って、いい仕事すると、次はもっといい仕事が向こうからやってくるもんなんだよな~」なんて思った。 [DVD(邦画)] 6点(2013-03-17 16:31:27)(良:1票) |
139. バーレスク
《ネタバレ》 序盤、下着同然の姿で激しく歌い踊る劇場シーンで度肝を抜かれるけど、その後は、意外性のないサクセスストーリー。 脇役のキャラ設定がはっきりしていて、安心して見られるというか。 逆に、主人公のキャラ設定はちょっと好きになれない。 「勝気で才能あって実力もあって」って、じゃあそのトシまで何してたのよ?って、ついつい思ってしまう。 最初からやけに歌うまいし。 それに、「挫折→特訓」のないサクセスストーリーなんて、クリープのないコーヒー(古っ)、紅生姜のない牛丼みたいなもんで、日本人としてはちょっと物足りない。 って、そんなもんアメリカ製ミュージカル映画に求めちゃいけないか。 豪華な劇場シーンを楽しむ映画なんだろうね。 [DVD(吹替)] 6点(2012-10-21 23:09:35) |
140. ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
このシリーズの初回作を公開当時に見て、あまり馴染めなかったんで、その後は見ていないんだけど、嫁さんが「これは面白い!」って言うんで見てみた。 うん、まずまず面白かった。 最初の「クレムリンに潜入する」ってのがいいね。 「オイオイオイ、そんなことして大丈夫か?ロシアが”ホワイトハウスに潜入する”って映画撮ったらどう思う?」って思ったけど、その伏線を後でうまーく回収してる。 しかし、トム・クルーズ頑張るなあ。 ひょっとして、ジャッキー・チェンの路線を狙ってる? [DVD(吹替)] 6点(2012-09-02 08:47:52)(笑:1票) |