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アンドレ・タカシさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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1401.  透明人間(1954) 《ネタバレ》 
この映画が製作されたのが1954年。これは「ゴジラ」と同じ年で、この年が日本の特撮映画元年と言っても良いのでしょう。その後、東宝は「ゴジラ」に代表される怪獣ものと、この映画のような変身人間ものを両輪として特撮映画を製作して行くことになる。その意味では歴史的作品とも言える。主人公が二次大戦中に軍部によって肉体改造を施された透明特攻隊(!)の生き残りという設定で、平常時からピエロのメークをして社会生活を営んでいる姿には悲哀が滲む。戦争の傷跡を背景に据えたドラマである。しかし「ゴジラ」に迫力が有り過ぎるのか、1930年代の同名ハリウッド映画が存在するからか、どうも小振りな感が否めない。自分はさほど面白く感じなかったのも事実である。それは安直なストーリーに負うところも大きい。特撮部分に主眼を置いて製作されたとしても、同じ年に「七人の侍」が世に出ていることを考えると、この脚本はレベルが低いと言わざるを得ない。透明人間と戦っている悪人たちが、一人芝居を演じている様がしらじらしく映った。申し訳ないが、自分には当時の銀座の街並みや街頭テレビを見入る人たちといった、タイムカプセル的要素の方に意義があった。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2009-12-15 22:57:40)
1402.  蛇にピアス 《ネタバレ》 
えっ、やっぱりあの舌ピアスはホンモノなのですか。リアルではあるが、まさかね…と思っていたんだけど。う~ん。確かに↓【no_the_war】さんの仰ること分かります。「デビルマン」に出演するからといってデーモンと合体する必要は無い訳で、ちょっと体当たりの意味を履き違えている。原作は出版された直後に読みましたが、自分たちの体を傷つける行為には共感できず、イタイ描写が四肢の先端を縮こまらせただけで素通りして行った作品でした。映画になったらもう少し理解できるのかと思っていたんだけど結果は同じでしたね。一緒に住んでいても互いの本名すら知らないというのは、今の若者たちの間に本当にある関係性なのでしょうか? そこに実感がない限り、中年には理解できない映画なのかな…。吉高由里子は映画デビューから注目していた女優で、その初主演作として期待していたんだけど、自分の理解が及ばないことが残念でした。役者根性が据わっていることはよ~く分かったので、今後も期待します。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-12-11 22:48:11)
1403.  ユナイテッド93 《ネタバレ》 
恐ろしい映画だった。自分が乗った飛行機が墜落することを想像したことはある。どうしようもなくなった最後の瞬間に自分は何を思うのだろう、というような…。この映画は9.11でハイジャックされた機体の中で、唯一目的地へ到達しなかった93便の機内状況の再現として、その最後の瞬間を見せた。墜落の瞬間のブラックアウトが脳裏から離れない。最悪の結果が変わらないことは最初から分かっていたけれど、あの反抗が成功しないかと無言の声援を送っている自分がいた。だからこそ感じてしまう墜落後の虚しさと無力感は、同時多発テロに対するそれと同じだ。ここで描かれていた乗客たちは、国家間のテロに抗ったのでは無く、自分の命を守ろうとしただけだ。テロリストたちも乗客たちと同じくパーソナルなスタンスで描写される。焦りや苛立ちや緊張が、彼らも同じ人間であることを意識させる。映画は演出されるものだから、その見え方も当然この監督の演出なのだけど、出来る限り政治色を出さずに現場を描こうとしていることに好感を持った。この映画からは、平坦な視線で物事を見ることが、今現在に出来る最も大切なことであるという積極的な意思を感じます。他人に薦める類いの映画ではないけれど、多くの人に観てほしい映画ではあります。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-12-10 23:28:00)(良:1票)
1404.  ガチ☆ボーイ 《ネタバレ》 
毎朝、日記を読んで我が身に起こっていることを知る。もし自分が同じ立場になったら、その事象を受け入れるだけで1日が終わる。そうなったら、翌日も同じことを繰り返すはず。時間は止まる。彼がプロレスに対する愛着から一歩を踏み出したとしたらそれは凄いことだけど、ゼロの記憶力を日記の記述で補うには限界があるはず。こんな病気が本当にあるかどうかは知らないが、どうもこの映画は障害の本質を曖昧に流しながら都合よくストーリーを作っている気がしてならない。観賞後に彼の毎日と将来をかなり真剣に考えたんだけど、明るい要素が見つからなかった。映画自体の口当たりは悪くないけど、これには感動なんて出来ない。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2009-12-10 21:46:10)(良:2票)
1405.  インクレディブル・ハルク(2008) 《ネタバレ》 
2003年版の続編かと思っていたら、これはひとつの独立した“ハルク”なんですね。つまり、リメイク。細かい辻褄は良く考えてあったと思います。突っ込みどころは「ハルク・スマッシュ!」くらいで…。でも、軍に追いかけられて、逃げて、怪物になった軍人をやっつけて、というありきたりで良心的なストーリーにはげんなりします。意外性が皆無なところが痛い。一番見応えがあったのは、冒頭でエドワード・ノートンが隠れていたブラジルの街並みかなw。あの縦方向に積み上げられた家並みは観光地なんだろうか。ヒクソン・グレイシーにも驚きましたよ。もうCG技術だけでは5点以上付けられない。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-12-09 23:27:55)
1406.  ウォーリー 《ネタバレ》 
ディズニーは昔から動物を擬人化したお話を得意にして来ましたが、そのゴミ回収ロボット版ですね。映画が始まると、あっという間に感情移入してしまった。これはウォーリーの仕草に尽きます。ほとんど喋らないけど、ボディパーツを全て駆使した文字通りのボディランゲージが素晴らしい。脅威を覚えたら亀のように丸く、じゃなかった四角くなるのも愛嬌たっぷり。終盤で一瞬、自我を無くしたロボットになりますが、その無機質ないでたちが本来の見え方であることを考えると、無機物に命を吹き込む魔法を見せられた気分でした。廃棄物の山の高さや住み家にある収集品が、ウォーリーの長時間の孤独を間接的に物語る。初対面のイヴァがやたら破壊光線を撃ちまくるアブナイ奴だったのに、隙を見ては接近して手を握ろうとするウォーリーの愚直さがもうダメ押しでしたね。こんなに純情な奴には滅多にお目にかかれない。個人的には、このあたりまでが最も面白く、宇宙に行ってからのお話は展開に少し雑音が入った気がしています。ツァラトゥストラや赤目のコンピュータから類推する「2001年…」の人類進化をギュッと小ぶりにした人類奮起(?)を、ウォーリーとイヴァが促すことはひとつのテーマだが、前半部でウォーリーの純情を見事に抽出していただけに、ややトーンダウンした印象でした。常々アニメーション表現の長所はピュアなものの抽出であると思っていますが、今作のウォーリーの感情表現はその特性を活かしきっています。ピクサーのテクニックは流石でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-12-09 22:36:08)(良:2票)
1407.  4ヶ月、3週と2日 《ネタバレ》 
1987年という年号から始まるのは、チャウシェスク政権の崩壊直前という意味以外の何物でもない。自分の知識は、女子体操のコマネチさんがチャウシェスクの息子に囲われていたと云うゴシップレベルで無知に近い状態。この映画を見た後に少し調べましたが、↓【シュウ】さんのレビューに完全に補完していただき助かりました。この映画は友情とか同情とか、そういう心模様を綴った作品では無いのでしょう。背景の街並みの廃れ方や台詞の断片に、当時のルーマニアの社会情勢が細かく散りばめられています。知識を得た後になって言えることですが、とても良く練られた脚本です。今更、無くなった政権の批判をしても仕方のないことだけど、労働力を増やしたいがための中絶&避妊禁止って政策に絶句です。理不尽は当然としても、論理のレベルが低過ぎる。だけどそれが「独裁」って意味であり、「独裁者」は人を野良犬並みに扱っていたことが良く分かる。そんな状況の中では、誰もが自分本位に物事を考えるのでしょう。その代表例があのヤミ医者。「責任を取れないことはするな」などと偉そうなことを言いながら、女性が妊娠に至る行為を金銭の代償に求める矛盾。何本もネジが緩んだルームメイトの馬鹿さ加減も、主人公の苛立ちを際立たせるための演出ではなく、社会制度がもたらした自分本位の退行現象とも捉えられると思います。主人公の聖人のような面倒見の良さは、思いやりと云うより、体制に抗う製作者の意思と解釈しました。一種の記録映像という位置づけが出来る内容ですが、映画というメディアの持つ力を再認識させてくれる作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-12-09 04:50:06)
1408.  太陽を盗んだ男
初見は公開後のテレビ放送でした。大学に入ったばかりの頃で当時は衝撃的でした。うだつの上がらない教師が原爆を作るという設定に驚いたものね。原発(だったかな…)に忍び込むジュリーがルパンみたいでカッコ良かった。これは高度成長が終焉した後の時代の閉塞感みたいなものを映し出している映画でしょう。比較的最近(と言っても10年ほど前か…)に再見した際には、すでに衝撃でも何でも無く、突っ込みどころが先行するクライム・サスペンスでした。今の時代に初めて観ていたならこんな点は付けないでしょう。思いっきり観るべき時代を選ぶ映画で、鮮度で勝負していたとも言える。比較的新鮮なうちに食して良かったです。長谷川和彦には、この後にも映画を創って欲しかったなぁ…。
[地上波(邦画)] 8点(2009-12-07 01:39:00)
1409.  スクラップ・ヘブン
メインキャストの3人は絶望感を抱えているが、ストーリーの展開に従いそれぞれの絶望にもグラデーションが見えてくる。栗山千明の絶望は身体的欠損への憤怒を外界へ投影した、世の中を破壊したい絶望。オダジョーの絶望は、自分の父親さえ救えなかったことに起因する無力感。自分を消したい絶望。そして加瀬亮の絶望は…となった時に言葉に窮した。彼の場合は絶望と云うより、自分の周りにある不条理に対抗できない不満の蓄積で、いいところ閉塞感だろう。誰もが持つものかも知れない。彼はオダジョーと出会い、感化され、「想像力」という言葉に光明を見た思いで、それまでに出来そうに無かったことに一歩を踏み出す。これは、行為の良し悪しは別にしても大きな進歩だと思う。「想像力」とは自分の殻を破ることだ。でも、栗山千明やオダジョーほど大きな絶望を抱いている訳では無いので、それ以上の世界へは行けない。それは想像力の欠如では無く、加瀬亮が小市民だということだ。内的動機の限界とも言える。表現がグロいのでゲテモノに見られる映画かも知れないけれど、一般人が想像力を発揮して、自分を取り巻く世界を変えるという意味で啓蒙的な作品であり、同時にその限界をちゃんと見せている良心的な作品とも言える。裏テーマは「タクシードライバー」や「太陽を盗んだ男」などの映画を観た側を主人公にしたらどうなるかってこと、かな…。大半の人は加瀬亮と同じ種類の小市民である。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-12-07 01:02:26)
1410.  たとえ世界が終わっても 《ネタバレ》 
出来すぎのお話だと思うので手放しで褒めるのもなんですが、いい映画でした。死に囚われている心は何によって解放されるのか。その答えは死にたい深度によって様々だ。ラーメンを食ってボーリングをするだけで思い留まる人もいた。ちょっと安直に映ったが、実際にはそんなものじゃないか、とも思う。主人公の芦名星はもっと重症だった。彼女に対しては、今作のように誰かと一緒に生きて行くというのが手っ取り早くて分かりやすい模範回答でしょう。でもその論法だけなら、一緒にいる人が失われた時点で振り出しに戻る。今作で芦名星が自殺を止めたのは、安田顕に魅かれたからだけど、彼が失われても死のうとしなかったのは、彼女の中に生への動機が芽生えたからだ。他者の動機に便乗するのでは無く、自分の中に動機を持っている人は死にたいと思いません。この映画は丁寧にそこまで導いてくれる。その案内役が大森南朋が演じる妙田。「妙(な奴)だ」って意味だと思いますが、ホントにミョーダった。心地よい映画だったので、彼の正体はこの際どうでもよいでしょう。芦名星は「シルク」のミステリアスな少女役以降、注目している女優です。こういう暗い芝居で存在感を失わないところが彼女の良さでしょう。今後に期待大です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-12-02 22:01:11)
1411.  007/消されたライセンス 《ネタバレ》 
組織の人間ではなく、個人として麻薬王を追うボンド。それは、逮捕するという目的ではなく殺すためだ。つまり、暗殺者である。ためらいなく暗殺者になれるのは、人を殺すことに慣れているから。彼はそこに疑問を覚えず突き進む。良くも悪くも、ボンドとはそういう人だということを改めて示している作品でした。007映画に倫理観を求めるものじゃないのだろうが、大義なく人を殺すのは後味悪かった。あの足を失った友人の立ち直りの早さも、その思いを強くした。若かりし頃のデル・トロが出ていますが、さすがの存在感でした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2009-12-01 21:45:41)
1412.  コドモのコドモ 《ネタバレ》 
もし本当に子供たちが無邪気に遊んでいるうちに妊娠してしまったのなら、それは責められない。言い出せなかった理由も分かる。子供たちだけで無事に出産ができたことは結果論であって、無謀な行為以外の何ものでもない。そう考えると、やはり周囲の大人たちの対応がこの映画のテーマだと思うが、その部分の突っ込みは不十分。妊娠に気付かなかったこと自体は事故性が高いけれど、事前と事後の対応に関して、家族、学校、PTAの誰にも決着を付けていない。でも、そんなことは抜きにしても自分が高得点を付けるのは、麻生久美子が演じる担任の描写に感心したからだ。若い女性教師(ここはあえて女性と言い切ります)に有りがちな見識の狭さや度量の小ささがよく描かれている。典型的な空回りタイプ。小学5年生に対して、SEXはコミュニケーションなどと言って理解されるはずがない。彼女がコミュニケーションの意味を最も理解していない。教員資格を与える段階でもっと資質を精査できないものかと思ってしまう。結局、子供たちだけで妊娠を秘匿したのはあの担任に対する反撥が主な理由で、今件に関する彼女の責任は重い。妊娠云々は別にしても、あの微妙な分からず屋加減を上手く演じた麻生久美子は良かったです。いますよ、ああいう先生。自分の遠い小学校時代を思い出し、劇中の教師批判に思わず熱が入ってしまったが、あの担任と子供たちの距離感は中年の自分にもリアルに映りました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-12-01 01:05:11)(良:1票)
1413.  ダニー・ザ・ドッグ 《ネタバレ》 
この人が主演なのでアクションシーンは必須だけど、体を使わない芝居でも頑張っていたと思います。そういう意味で、モーガン・フリーマンはさすが一流のバイプレイヤー。強い主人公には強い敵役が必要ですが、不死身のおっさんには笑ってしまった。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-12-01 00:35:56)
1414.  ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー
う~ん、自分は主人公に人間に敵対する側に加担して欲しかったな。エルフの王子が人間に戦いを仕掛けたのは、自分たちの棲家としてきた領分を侵されたから。それは充分に宣戦の動機になるんだけど、それ以上に掘り下げられないままに終わってしまうのが残念だった。主人公がエルフ側に付けば、嫌でもその部分が強調されるよね。テーマが掘り下げられるだけでなく、ストーリーもダイナミックに展開するはず。有りがちなヒーローものに一石を投じた作品になったと思うんだけど…。 この監督が表現するクリーチャーたちの世界観には独特のダークな見応えがあるけれど、それを活かす為にも、もうひと捻り欲しかったという印象です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-11-30 23:58:36)
1415.  スピーシーズ/種の起源
奇麗なエイリアンのお姉さんが肢体を披露するB級SF。自分はこれを最後まで退屈せずに楽しめるタイプ。「スペース・バンパイヤ」と較べると、最も大切な脱ぎっぷりで負けてますが、これ系の映画は色々な意味で大歓迎。邦画でも作って欲しいものだ。栗山千明さんあたりが主演第一候補かな。
[DVD(字幕)] 6点(2009-11-30 23:22:22)
1416.  そのときは彼によろしく
自分に置き換えられる部分が何ひとつ無いので、こういう映画はレビューの視点が定まらない。いろんな意味で設定が都合よく作られすぎていて、ストーリーが拡がらない。内容だけを考えると、とても辛口の点数になるはずが、なぜか最後まで普通に観られた。主演の二人のおかげかな。有名モデルになるような幼なじみが欲しかったけど既に中年。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-11-30 00:17:46)
1417.  宇宙大怪獣ギララ 《ネタバレ》 
怪獣映画も製作する会社が変わるととても様変わりします。加えて、製作されてからすでに40年以上経っているので、突っ込みどころがあって当たり前で、それを楽しむ映画という意味ならとても良い出来映えです。 緊迫した場面のはずなのに、宇宙船が飛ぶ度に何度も聞かされるいずみたくの爽やかな音楽はまさに当時の青春映画の趣き。伊福部昭の音楽とは180度違う方向性です。宇宙を行ったり来たりする表現の考証的なものはメチャクチャで、宇宙基地の風呂は檜風呂で、取って付けたようにUFOやラブストーリーを絡めている中途半端さも味わい深い。味わい深いといえば、ギララの声。ゴジラやガメラの声はしっかり怪獣の鳴声に聞こえるように合成されているけれど、ギララの声は人の肉声に軽いエフェクトを掛けただけで、注意して聞くと酒に酔ったおっさんがくだをまいている感じにソックリです。そういえばギララの暴れ方も酔っ払いにソックリです。みなさん指摘されていますが、怪獣映画好きなら観ておくべき作品じゃないかな…。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2009-11-29 03:24:57)
1418.  天国はまだ遠く 《ネタバレ》 
基本的に童顔でタレ目気味の加藤ローサがいくら難しい顔をしても、死にたいほどに思い詰めているように見受けられない。それが致命的。自殺に思い至った動機表現が揺らぐと、テーマの輪郭がぼやける。自分は途中から、浅薄な女の軽挙に付きあっている面倒見の良い男の映画に見えました。加藤ローサが悪い訳ではない。明らかにキャスティングで失敗しています。もっと翳りに魅力を持った女優を選ぶべきでしたね。ほぼ同タイミングで「たとえ世界が終わっても」という似たような映画を観たので、尚更そんなことを感じたんだと思います。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2009-11-29 02:45:12)
1419.  うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
高橋留美子が素で持ち合わせている特異な世界観に、押井守が理屈っぽい解釈を試みて、なんとそれが成功したという奇特な作品。本来「うる星」とは注釈を入れずに楽しむ類いの漫画のはずで、原作ファンにとっては余計なネタばらしをされたような微妙な作品とも言える。でも一本の映画としての完成度は相当高い。自分は未だにこれが押井守の代表作だと思っている。当時「アニメージュ」などの誌上でよく押井守と宮崎駿の対談が掲載されていて、創作論的に終始押され気味の押井守が可哀相でした。今作などはそれをエネルギーにして、宮崎アニメと違う方向を目指して頑張ったんだなと思いましたね。
[映画館(邦画)] 9点(2009-11-28 01:55:14)(良:1票)
1420.  マイケル・ジャクソン/THIS IS IT 《ネタバレ》 
先週、観て来ました。昨日、近くのシネコンは最終日だったんだけど、ネットで調べたら最終の2回は満席で予約不可でした。最近、こういう観られ方をした映画は記憶にない。有名な俳優が亡くなると、追悼番組として代表作がテレビに掛かることは間々あるけれど、ミュージシャンのMJの追悼が劇場でドキュメンタリーとして上映されること自体がとても異質なことだ。それは反対に、彼の存在の異質さを象徴している。ドライな見方をするなら、故人になっていなければこんなに感じ入ることは無かったと思う。追悼の意味を帯びた映像は特殊なパワーを持って観る者に浸潤する。でも、長期の沈黙を経たMJのパフォーマンスには、追悼という意味を抜きにしても刮目させられたのは事実だ。皆さんご指摘のように、その体のキレはとても50歳とは思えないし、日頃から鍛錬していなければあんな動きは出来ないだろう。昔から耳に馴染んだナンバーに、時間が経つことを忘れて聴き入った。マスコミが流すゴシップの真偽に興味は無いが、ミュージシャンとしての彼は真摯に自らの音楽と向き合っていたことを感じさせるには、充分な証拠映像だった。同時に、彼がゴシップネタにされる所以も垣間見えた気がする。スタッフが彼に対して、相当に気を遣っているのが分かった。誰も逆らえないカリスマ性を持ち合わせているが故に、反感を買うこともあったのだろう。リハーサルでもほとんどサングラスをしたままで素顔を見せず、発する言葉もどこが浮世離れした感がある。このドキュメンタリーフィルムからミュージシャンとしてのMJの素顔は見えたけど、人間としてのMJの素顔は見えなかった。彼はやはり食事もしなければトイレにも入らない別世界の人間という印象。そんなことも含めて、彼らしさなのだろう。自分の中では時間と共に風化しかけていたMJだったが、このフィルムによって劇的にエッジを効かせて記憶に刻み込まれた。観て良かったです。最後に、あのスタッフの創作のエネルギーに舞台が与えられなかったことがとても残念です。
[映画館(字幕)] 8点(2009-11-28 01:38:18)(良:1票)
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