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たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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1421.  ヒーロー・ネバー・ダイ 《ネタバレ》 
 非常にドラマ性の強いバイオレンスアクション映画です。  少しだけストーリーの紹介。【敵対する二大勢力の中で、ボスに次ぐリーダー格のジャックとチャウ。しかし二人は親友同士。序盤のバーでのひとときが何とも微笑ましい。しかしそれぞれのボスのため、二人は戦い、チャウもジャックも瀕死に。ジャックは仲間を全員失い、チャウは両足を失います。】 【ここからが本作の凄いところ。二人が病院にいる間に、二人のボスは和解を済ませてしまいます。そして、ジャックのことを煙たがっていたボスは、あろうことか入院中のジャックを殺そうとする暴挙に出るのです。それを助けたジャックの恋人はジャックの代わりに大火傷を負い、最後は自殺してしまいます。一方、チャウは組織に捨てられた挙句、献身的な世話をしてくれる最愛の彼女をボスに殺されてしまいます。】  当然復讐となり、それまでの憤りを払拭できるほどのカタルシスをラストで感じることができるかどうか、そこは重要なポイントになると思います。ですが、残念ながら復讐実行の前にチャウが死んでしまいます。その最期たるや、照準を合わせたまま死んでいるという壮絶さ。衝撃的なシーンでしたが、この時点でチャウは戦線離脱してしまうわけです。そこでもしかすると評価が分かれてしまうかもしれませんね。  結局この作品は、ボス二人がクズすぎて、ラストではもう少し爽快な気分、もしくは別な形のハッピーエンドを用意してくれても良いんじゃないかというのが個人的な感想になっちゃいます。エンタメ系バイオレンスアクションとしては大変クオリティの高い作品ですが、後味はそんなに良くないかもしれないですね。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-09 04:31:49)
1422.  ノック・オフ 《ネタバレ》 
 トミーが実はCIAで、女社長も実はCIAで、トミーが所属しているCIAが実は黒幕でロシアの人達と手を組んでいて、・・・ああ、わかりにくい。ジャン=クロード・ヴァンダム主演だから油断しました。まさかこんなにごちゃごちゃしているなんて。結局誰が敵で、今レイたちが誰と何故戦っているのかがなんとなくしか理解できません。そもそもこのアクション映画にこんな複雑なストーリーがいるのでしょうか?謎は深まるばかりです。  みんながこれだけアクションを頑張っていて、驚くほどのつまらなさ。  大仏が緑の炎に包まれた瞬間、小さい頃に見た『ゴレンジャー』をなぜか思い出しました。
[DVD(字幕)] 3点(2014-12-08 23:43:36)
1423.  ダンテズ・ピーク 《ネタバレ》 
 パニック映画は好きなジャンルの一つですので、点数は甘めになります。  本作はパニック映画としてのバランスが非常に良い作品です。酸性化する温泉に、にごる水。プロローグで火山噴火の恐ろしさを体感し、大切な人を亡くしている主人公だからこそ、噴火の予兆に過剰に反応するプロットに説得力が生まれています。そしてそこで当然生じる関係者各位との軋轢も自然で良いです。もちろんそのために初動が遅れ、危機的状況が訪れるというパニック映画の定石を踏んでいるわけですが、だからこそ面白い作品だと言えそうです。  ただ、主人公のハリー、レイチェルとその家族にスポットをあてすぎたために、パニック映画としての醍醐味に欠ける部分もあります。不特定多数の人々の災害時における状況を映してこそのパニック映画だと思っています。そういった意味では空間の広がりやスケールの大きさに、物足りなさを感じます。  また、山から降りようとしない祖母がその理由を語らなかったり、火山を研究しているプロの地質学者が車で溶岩の上の走りきろうとしたり、少々演出に強引さが感じられます。無理矢理作られた人為的な危機的状況というものは、『ハラハラ』というより『イライラ』しちゃうものです。  とは言え、祖母の家に溶岩が押し寄せてくるシーンなど、映像だけでもかなり怖いシーンがありますので、それだけでも本作に関しては『一見の価値アリ』と言えそうです。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-12-08 02:18:31)(良:2票)
1424.  ブルー・ストリーク 《ネタバレ》 
 ザ・ハリウッド。まさによくあるハリウッド映画です。軽快なノリとトークを楽しめます。エンターテイメントの基本を押さえた手堅い一本です。  プロの泥棒だからこそわかるプロの手口。その設定を活かした脚本と演出、そこから生み出されるちょっとした爽快感や優越感が小気味良い作品です。  本作ではこれでもかというくらい、良い意味でご都合主義が炸裂しまくり。上司や同僚がやたらとマローン刑事を敏腕だと勘違いしていく様子がおかしくてたまりません。  ラストで裏切ったやつを結局マローン(本当はローガン)が撃ち殺しちゃったのがマイナスでしょうか。恋人も一度きりの登場っていうのはもったいないかもしれませんね。せっかくなんで、宝石も彼女もゲットしちゃって、両手に花くらいで終わっても良さどうですけどね。  何にせよ、こーゆー肩の力を抜いて見られる娯楽作品は精神衛生上すっごく大事だと思われます。  蛇足ですが、最近コメディだけは吹き替えで見てみるようにしています。本作も吹き替えで見ました。すっごい良かったです。『吹き替えのほうが面白い』というご意見が、コメディ作品でよく見受けられた気がしましたので。思い切って吹き替えで見てみて良かったです。
[DVD(吹替)] 8点(2014-11-30 19:53:40)(良:2票)
1425.  25年目のキス 《ネタバレ》 
 所謂ラブコメ+サクセスストーリー。エンターテイメント性の高い作品だと思います。  ですが同じサクセスストーリーでも、自分の力でのしあがっていくのと、人の力でのしあがっていくのとでは、全然意味合いが違います。今作は残念ながら後者。一応ラストのハッピーエンドは、主人公のジョジーの記事によるものですが、それもフィクションだからこそ可能になった力技です。  そもそもの舞台が美男美女のそろう現代のハイスクール。オタク側のアルヴィスでさえ、ジョジーより美しい。そう考えると、アルヴィス役のリーリー・ソビエスキーはミスキャストかもしれません。どんなに地味にしようとしても、美しさがもれちゃっています。  他のメンバーにしても美男美女ぞろい。ジョジーはルックスでは勝ち目ゼロ。当然中身の勝負になるわけです。ところが中身もスッカスカ。この手のタイプの主役に必要なセールスポイントがジョジーにはないんです。いや、唯一“才女”という資質はありますが、それがなぜか劇中で活かされません。  結局は弟のロブの力でっていうところが、一番冷めます。でも弟のキャラは最高です。  ついでに言うと、潜入取材の設定も活かしきれていない気がします。  結局高校生の頃から、ジョジー本人が成長しきれていないところが微妙なんです。  『25歳にもなって、高校生相手にムキになって』とすら思ってしまいます。  そんなジョジーに何故先生が魅かれたのか謎です。弟ロブの力添えがあったとしても、ガイが何故ジョジーをそんなに気に入ったのか謎です。アルディスとの関係はなし崩し的に修復しちゃっているし。弟ロブにいたっては、アシスタントコーチという収まり方でよかったのですか?なんとも釈然としないハッピーエンドストーリーでした。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-11-29 22:11:25)(良:2票)
1426.  ハイスクール白書/優等生ギャルに気をつけろ! 《ネタバレ》 
 シナリオがよくできているにも関わらず、登場人物に共感できる人物もいなければ、応援できる人物もいない稀有な作品。  トレイシーはポスター破っちゃった挙句に、代わりに名乗りでたタミーにあろうことか罵声を浴びせて、全然笑えない。デイブと不倫していたっていうエピソードも微妙にキャラと合っていないような気がするんですよね。  そしてもう一人の主人公、マキャリスターはもっと最悪。転落人生っていうか自業自得も良いところで、人のことどうこう言う前に、お前がまず真っ当に生きろって話です。  この二人が中心になって物語が進んでいって、楽しいわけないです。  コメディであっても、倫理観は大切にしてほしいものです。『倫理や道徳を教える教師が、一番そこから遠いところにいる。』って、そんな設定は要らないのです。『コメディ楽しい』と思えるのは、一線を越えないからであって、何でもアリになっちゃえば楽しくないです。実際に、マキャリスターの不倫はドン引きも良いとこです。奥さん泣いていたのに、『愛しているよリンダ』じゃないでしょう。で、ラストは前向きに人生やり直していますよ、って被害者面して、あなたは加害者でしょう。  勘違いしまくり、倫理観ゼロの人物を見せられて、不愉快な気持ちでいっぱいでございます。  むしろ、終始ヒール役と、情けないお人好し役で一貫していたメッツラー兄妹のほうが良かったです。特にタミーは最高でしょう。  それと冒頭5分のところで、『掃除したばかりなのに』と無言で怒りを表現していた掃除夫が、ラスト、最悪の形で復讐を果たすところなんかは、なかなか上手いです。  ですがどちらにせよ、これはとてもつまらない映画です。面白さのかけらくらいしかない作品です。 
[DVD(吹替)] 3点(2014-11-26 05:43:48)
1427.  目撃(1997) 《ネタバレ》 
 娯楽サスペンスとしてまさにちょうど良い感じです。少しハラハラ、少しエンタメ、少し爽快、良い匙加減です。ただクリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、エド・ハリスという豪華キャストから大作をイメージしてしまうと肩透かしを喰らうかもしれません。  大統領設定もいささか物足りないです。スキャンダル・犯罪の隠蔽工作を秘密裏に行う必要性はわかりますが、それにしてももう少し大統領ならではの強大な権力の行使みたいなものは見せてほしいものです。『犯人は大統領だ。』『ええ!!』で驚かすだけの材料になってしまっているのが勿体無い気がします。  ルーサーとセス・フランクは、イーストウッドとエド・ハリスの良い面が全部出ていて凄く良いです。エド・ハリスの安心感のある雰囲気は、本作の刑事役にぴったりです。  また、ルーサーがただのスーパーマンではなく、娘がウィークポイントして良い意味で効いていたのが上手いです。『罠だと知りながら、娘から呼ばれたから来た。』『人殺しはしないはずなのに、娘の命を狙う奴は関係ない。』娘への愛情を感じさせる微妙な人物設定がさすがイーストウッドです。それに、個人的に凄く良かったのが、冷蔵庫を満たす粋な演出。冷蔵庫と一緒にこちらの満足感まで満たされます。こーいった演出って、イーストウッドっぽくて大好きです。  ラストの落とし所だけはちょっと不満かも。安易に暗殺による復讐ではなく、事件を明るみにしてほしかったですね。社会的な粛清を大統領メンバーがくらうほうが、カタルシスを感じられそうです。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-11-23 23:33:32)
1428.  ワンダーランド駅で 《ネタバレ》 
 予備知識なしで観ると、いったいどーゆードラマなのかが最初はわかりにくいです。その上、やたらと人のアップが早いスピードで切り替わるので、観ていて疲れます。  中心人物が二人。エリンとアラン。要はこの二人が出会うまでのすれ違い、行き違い、それぞれのエピソードを噛みしめて楽しむ物語。最初わかんなかったです。  二人が出会うまで長かったなー。『やっと出会った!』と思ったら映画が終わりますからね。なるほど、そーゆーことですか。出会うまでのストーリーを楽しむもんだと知っていれば、もう少し違う見方で鑑賞できたかもしれません。今作については、事前にストーリー設定を知っておいたほうが良いかもしれないですね。  いずれにせよ、今作は脇役のキャラ設定、1つ1つのエピソード、そのどれもが中途半端な印象です。自然な日常、自然な社会を撮りたかったのかもしれませんが、自然すぎてつまらないです。どこにでもいそうな人たちのどこにでもありそうな日常を、ありふれた会話で延々と見せられても面白いわけがないと思うのですが、いかがでしょう?   ただ中盤から終盤にかけては、物語が面白くなります。二人の結末が気になります。音楽もなかなか良いです。ハッピーエンドなので、観終わった後の後味は清々しくて、悪くないです。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-11-23 10:12:04)
1429.  エバー・アフター 《ネタバレ》 
 魔法の力に頼らないシンデレラというのが大変面白いです。シンデレラ役と王子役に、あえて美男美女ではない二人を起用しているところに好感が持てます。  自分の運命は自分の力で切り開こうとするダニエルは大変に魅力的ですね。もともとドリュー・バリモアは好きな役者さんの一人ですが、今作の彼女は特に良い持ち味を出してくれています。彼女の芯の強さを感じさせる台詞まわし。亡き父親に剣を習っていたというサプライズ設定。ジプシーに『かついで持っていけるものであれば持っていけ。』と言われ、王子をかつぐシーンは今作のベストシーンでしょう。  脇を固めるキャラたちも、無難ではありますが良い味を出し、ストーリーを盛り上げてくれます。中でも、ちょいちょい出てくる王子と父王のボケと突っ込みは面白いですね。  マイナス要素を挙げるとすると、思いのほか過激描写があることでしょうか。例えば鞭打ち。それにラストの落とし所も、思いの外過酷な罰を与えちゃってやや驚きです。そこはシビアなんですね。それに、仮面舞踏会がクライマックスかと思ったのに、そこでの王子の変わり身に少々引いちゃいます。アホな王子は最高なんですけど、アホすぎる王子は最低です。  今作は、良くも悪くも勧善懲悪でわかりやすいハッピーエンドストーリー。万人が楽しめる良作だと思います。こういう作品は貴重ですね。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-11-22 12:30:46)(良:1票)
1430.  プライベート・ライアン 《ネタバレ》 
 冒頭で散っていく命と、物語中盤から後半で散っていく命に対する見方が見事に変わってしまう作品です。冒頭では敵も含め、その他大勢だった兵士が、物語の終盤ではそれぞれに名前と意味を持ち始めます。そう感じ取れるようになっただけでもこの映画を観た価値があります。  『ライアン一人を救出するために、複数の命が犠牲になる。でもその複数の命にだって、それぞれに名前があり、家族があり、恋人や友人がいて人生がある。なんて理不尽なんだ!』って観る人に思ってもらうことがスピルバーグの本来の狙いだとしたら、この人ってやっぱり凄いと思います。  また、ライアンを探すという名目で各地を転戦し、各部隊の手助けをするところは、『ガンダム』を連想します。確かにメインの目的はライアンを救出することですが、その過程において、敵の拠点を破壊し、味方の部隊を手助けします。間接的に、彼らはその道中で、数多くの味方の命を救っていると言えるでしょう。もしかすると、一見理不尽に見える任務に、少しでも意味を持たせたかったのかもしれません。  ただし、味方の命を一人助けるということは、その代わりに敵の命を奪うということになります。『敵・味方』というくくりではなく、『人類』というくくりで見たときに、戦争そのものが理不尽で非生産的な無意味なものであるということは間違いありません。  アパムがドイツ兵を助けたことにより、そのドイツ兵が自分の仲間を次々と殺してしまいます。アパムは結局自らの手でそのドイツ兵の命を奪います。これが戦争の無意味さを象徴する良い例でしょう。  今作は『動』から『静』への極端な切り返しが、より臨場感を際立たせている気がします。冒頭の30分は、現実感がなくなりそうなほどの衝撃です。そこからビーチ制圧後の『静』へのシーンによって、私達観る側の人間は否応無く当事者側にひっぱられている気がするのです。この点において、この作品は他の戦争映画とは一線を画しているかもしれません。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-11-19 13:44:17)(良:3票)
1431.  ラン・ローラ・ラン 《ネタバレ》 
 海外ドラマ『トゥルー・コーリング』を思い出す演出。  何か行動を大きく変えるのではなく、小さな変化で結果が大きく変わるというところがミソでしょう。  映画というよりかはゲームのリプレイを見ている感覚。今作を観て、世界には“If”があふれているものだと思いました。音楽が個人的に大変好みです。遊び心も好き。  ただ、同じフィールドで違う展開を楽しむだけの作品ですから、『飽きる』という意見は、わからなくもないです。それに、ゆっくり落ち着いて映画を観たいときには不向きな作品でもありますね。それでも娯楽作品としては◎でしょう。  少々残念だったのは、ローラの強さ・性格がブレてしまったことでしょうか。特に父親とのファースト・エピソードで完全にブレちゃいましたね。強いキャラでいきたいのであればもう少し強さを前面に押し出しても良かったのでは。  ですがそんなことよりも最も致命的なのは、父親、マニ、ローラといった主要人物に、何と言っても魅力が足りないことでしょう。いや、これがドイツではウケるのかもしれませんが、きっと私達日本人の感覚とはずれています。マニとローラは何となく応援したくはなっちゃうんですけどね。  ついでに言うと、道行く人の運命までもが大きく左右されちゃうってのはかなり強引だったかもです。その着眼点は面白いと思いますが。  ・・・ってゆーか、あんなところからやり直さずに、ローラが車で迎えに行くところからやり直せば簡単に解決できるのに・・・とか考えたらだめなんでしょうね。きっと。
[DVD(字幕)] 7点(2014-11-16 00:17:19)(良:1票)
1432.  スパニッシュ・プリズナー 《ネタバレ》 
 これはもう僕の理解力の問題かもしれないです。全部見終わっても、すっきりしない。釈然としないのです。ちゃんと理解できていないのでしょうか。  つまりはクライン社長がすべての黒幕で、ジミー・デルは雇われ詐欺師ってことですか?スーザンも?FBI役の人たちも?なんかよくわかりません。みんなグルってことですか?そして目的は『プロセス』なんですか?そのために殺人までやっちゃうわけですか?そもそも、一般人を本人に無断で囮捜査に使っちゃって良いものなんですか?  もう気になるところが多すぎて全然すっきりしません。  ちょっとずつだまされていることに気づき始める主人公のジョー・ロスの様子が緊迫感があって良かったです。ですがそれだけですね、この作品。  『ミステリー』と『説明不足』は紙一重です。
[DVD(字幕)] 5点(2014-11-04 05:28:35)
1433.  セイント 《ネタバレ》 
 ラストはもの凄くあっさりなB級サスペンス。主人公の変装はいろんな人にすぐばれちゃって、とても凄腕の怪盗には見えないところが逆に良い味を出しています。  エンターテイメントに徹しているのも好印象です。わかりやすい演出、わかりやすいキャラ設定、誰が見ても普通に楽しい時間を過ごせそうです。ただそれが長所でありデメリットであるのも間違いありません。この『ノリ、軽さ』は『物足りなさ』に通じてしまう可能性大です。  もちろん根っこはシリアスなストーリーなんですが、そのシリアスさは控えめです。重く、真面目になりすぎないように配慮されている気がします。  アクション映画としては物足りなく、サスペンスとしては軽い。ラブコメはスパイス程度。とゆーわけで、複数のジャンルを軽くブレンドしているため、中途半端に感じてしまう人がいるというのもよくわかります。ただ、それぞれのジャンルが絶妙にマッチしているのも本作の魅力の一つかもしれません。  つっこみ所満載な割りに、バランスはとても良い作品ですので、個人的にはこーゆーの好きです。
[DVD(字幕)] 7点(2014-11-01 02:27:09)
1434.  ピースキーパー 《ネタバレ》 
 アクションは好きなジャンルのはずですが、今作はスケールの大きさに技術力が伴っていないため、安っぽさと作り物感が際立ってしまいました。はっきり言ってアクションは物足りないです。クロス少佐(ドルフ・ラングレン)の走り方がなんか恰好悪いし。  ただ途中で仲間になる黒人の中佐は良い味出しています。  陰謀もの系の、国家を巻き込んじゃうような壮大なストーリーは、よほど上手く作ってくれないと全然ノれないものですね。アクションはある程度スケールが小さいほうが、ハラハラするし、爽快感を感じることが多いです。  そう言えば、ホテルのエレベーターにスタンばってた人って結局どうなったの?  それにめっちゃ思わせぶりな登場をした無駄にきれいな大統領の愛人って、結局ストーリーに全然からんできませんでした。
[DVD(字幕)] 5点(2014-10-26 23:08:24)
1435.  ゲーム(1997) 《ネタバレ》 
 発想、アイデアがとても斬新で面白い映画です。『世にも奇妙な物語』を連想します。この壮大なドッキリは、映画だからこそ実現できるドラマですね。  ただ、尺が長すぎます。言うなれば、『世にも奇妙な物語』のロングバージョン。ありえない展開やサプライズ演出は、短時間で適度なバランスを保つからこそ、新鮮な驚きを感じるのだと改めて思います。これでもかって、たたみかければ良いってもんじゃないですよね。それにストーリー上も、バースデイプレゼントならば、せめて一日の出来事の中に収めてほしいものです。  また、ニコラスのほうはともかくとして、弟のほうはこれだけ尺があったにも関わらず説明不足感が否めません。彼のバックボーンがよく見えないため、兄弟間の絆の深さやその関係性がはっきり見えないのです。ですから、何故弟君がそこまで兄のために壮大な企画を大金をかけて計画したのか、肝心なところを観る人の想像力に任せてしまっています。  それに、肝心のこの企画、『自己啓発』も兼ねている部分がありそうですけど、完全に逆効果のような気もします。  綿密な事前のテストによって、ある程度の行動パターンは予測できると思いますが、『もし主人公がプランどおりに動かなかったら?』。そのときはきっとプランB、C、Dくらいまでは用意しているのでしょうね。だとしても、やはり、序盤のテレビ、それに銃撃、タクシー、メキシコにぽいってのは流石に無理があると感じるのですが、いかかでしょ?
[DVD(字幕)] 5点(2014-10-25 13:33:23)
1436.  クレイジー・イン・アラバマ 《ネタバレ》 
 二人の主人公の一人称視点で、交互に違うドラマが同時進行する不思議なテイストの作品。  ピージョ視点。ルシル視点。かたやポリティカルサスペンス?かたやコメディサスペンス。  終盤になると、どちらも同じテーマを扱っていることがわかります。テーマは『自由』そしてその『自由』と天秤にかけられるものが、『人の命』なんですよね。  でも逆に言えば、それが『自由の価値の重さ』をより印象づけることに成功しています。  映画としては、ルシルサイドのストーリーのファンタジー色が強くなりすぎてしまったために、やたらリアルに描かれたピージョサイドのストーリーとの不協和音を感じてしまうのが残念です。  また、ラストの裁判はどちらかと言えばエンタメ重視です。どちらかと言えばルシルカラーが強く出過ぎてしまっています。二つの異なるストーリーが、最後に一つの流れとなって、社会に大きな潮流を作りだすことを予感させるストーリーテリングが見事だっただけに、コメディ色をもう少し押さえてくれたほうが良かったかもしれません。  ちなみに、陪審員に有罪を選択させたのはあっぱれでした。
[DVD(字幕)] 6点(2014-10-21 13:37:39)(良:1票)
1437.  ディープエンド・オブ・オーシャン 《ネタバレ》 
 弟ベン(サム)の性格の良さが無ければ成立しない感動の物語。久しぶりにものすごく良い映画に出会いました。  ひとつも無駄なシーン、無駄な台詞が無い完成度の高さです。役者さん達の演技も素晴らしい。とりわけ、子供時代のヴィンセントの演技は完璧でしょう。責任を感じながらも、母への不満を、その表情と少ない台詞のみで体現してしまっています。  ベンがいなくなり、母の心が壊れてしまい、家族の心の歯車が狂っていく序盤のシークエンス。正直ここでのベスには賛同できません。気持ちはわかります。でも母親です。いなくなったベンと同じくらい、ヴィンセントとケリーを、そして旦那さんを大切にしてほしいものです。ただ、『自分とベンだけが辛い』みたいなこの母親の姿が、きっと一番リアルに近いのでしょう。  母が母としての努めを果たさない日が続き、ヴィンセントは責任を感じているためそれに文句も言わず、諦めたように自分の足で家に帰り、母の代わりにケリーの世話をする。その様子がリアルすぎて痛々しすぎて、そして後半に活きてくる演出。すごい映画です。  家族の絆、リアルな兄弟の姿、それは決して完璧ではないが故に、見ていて感動しっぱなしです。  『君は木製のチェストから出られなくて、でも全然怖がりもせずに笑っていたんだ。』『君が来てくれると思って安心していたんだ。』のように、さりげなく心を打つ台詞が多いのもこの作品の特徴。その中で、『君』と、決してまだ家族にはなっていない距離感があることを感じさせる言葉のチョイスが逆に素晴らしい。  まさに名作と呼ぶにふさわしい傑作中の傑作です。
[DVD(字幕)] 10点(2014-10-20 00:49:01)(良:1票)
1438.  レ・ミゼラブル(1998) 《ネタバレ》 
 原作を読んだことはありません。ですが、思っていた程小難しい作品ではありませんでした。万人が楽しめるように作られています。ちゃんとエンターテイメントとして成立しています。2時間強という長尺ながら、全く時間を感じさせることのない作品でした。  この作品は、絶望と希望が良いタイミングで入れ替わるところに大変魅かれます。絶望的な状況下の中に必ず希望が生まれるんです。事態は好転と暗転を繰り返していきます。まさに人生の縮図を見ているようです。  はじめはただ単純に、ジャン・バルジャンが、ファンティーヌが、コゼットが幸せになり、彼らの願いが叶うことを願っていました。  劇中最も過酷な状況下にも関わらず、コゼットのために生きぬいたファンティーヌ。彼女がコゼットと会えないままに、非業の死を遂げたことに憤りを感じ、その怒りの矛先はジャン・バルジャンと共にジャベール警部に向かいます。ジャベール警部は公平さを欠き、弱者を虐げる悪徳警官だと、そう刷り込まれてしまった気がします。  ですが、ラストまで見てしまうと、ジャベール=法であり、そこには善も悪もないということにようやく気付かされます。思えば、ジャベールは法の長所と短所を見事に体現しています。法は遵守すべきもの。その一方で、法は必ずしも万能とは限らない。『法=善』は常に成立するわけではない。そういった当たり前のことに改めて気付かされるのです。しばしば法は人権と対立する存在なのかもしれません。ジャベールが見ていたのは人間ではなく、その人に付属している『罪』だったのかも。  ラスト、命を助けられたとき、ジャベールははじめてジャン・バルジャンという人間を見てしまいます。そして彼の中で葛藤が生まれたのでしょう。法がすべてだったジャベールにとって、ジャン・バルジャンの罪は裁かなければなりません。ですが彼はジャン・バルジャンを見逃すことを選択してしまいます。『罪人を見逃すという大罪』を負ったとき、ジャベールが法の番人として、自分自身に罰を下したのはもはや必然だったのかもしれません。
[DVD(字幕)] 8点(2014-10-18 13:20:10)
1439.  ダブル・チーム 《ネタバレ》 
 こーゆーエンタメに特化した作品は嫌いではないはずなんですが、今作とは何故か波長が合いません。島を脱出するくらいまでは面白かったのですが、後半になればなるほど気持ちが冷めてしまいます。  スタヴロスが息子の復讐に始めたことにも関わらず、終盤コメディアクションへと移行しすぎたのが原因でしょうか。動機や、人物設定が活かされないと、こんなにもつまらなくなってしまうものなんですね。  島を脱出するシーンくらいまでは、それなりに丁寧に作っていた印象があるのですが、それ以降はどんどんディティールが雑になっていく印象があります。バラエティに富んだ敵キャラやアクションに頼りすぎてしまっている感があります。ローマでの撃ちあいにしても、勢力図が全然わからないまま、パニック映画のようなアクションが始まってしまい、この辺からちょっとついていけなくなりましたね。  ラストの大爆発、コカコーラディフェンスにしても、CGの質?のせいか急におもちゃのような作り物感が強くなってしまい残念です。このシーンを見ると、CGが使われ始める以前の、昔の映画のほうが良かったという人たちの気持ちがちょっとわかります。  何にせよ、素材は良いし、とにかく面白い映画にしようという気持ちが伝わってくる作品だったのですが、それを感じ取ることができなくて申し訳なかったです。
[DVD(字幕)] 4点(2014-10-15 11:49:15)
1440.  ロンゲストナイト 《ネタバレ》 
 かなりストーリーがわかりにくい、陰謀たっぷりのバイオレンス映画。特に人物描写や説明が不親切なため、細かい部分でわからないところがいくつも出てきます。特に問題なのが、それぞれの動機や目的がいまいちわからないところです。  とは言え、おおまかな粗筋や、トニー・レオン演じる汚職警官が置かれている状況が緊迫している空気は十分伝わってきます。  今作はラウ・チンワン演じるイウトンにしろ、主人公?の汚職警官にしろ、正義がどこにもないため応援も共感もできないのが辛い。もちろん、こーゆー人たちが好きな人には面白い作品だと思います。  僕は、アウトローな人は好きでも、その中で更に道を踏みはずすような人は好きではないので、ストーリーのわかりにくさもあいまって、かなり今いちな作品でした。  ただ、ラストにもう一回あの台詞を流したのはかなり良かったです。名前と顔しか出てきていないホンの恐ろしさを伝えるに十分なラストシーンでした。こーゆー終わり方はかなり好きです。
[DVD(字幕)] 4点(2014-10-13 12:34:47)
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