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141.  ゲド戦記 《ネタバレ》 
政治家と映画監督だけは世襲をやってはならないのが良く分かった。小池一夫作「クライング・フリーマン」の中にも「血の継承は組織を衰退させる」とある。鈴木という独裁者に操られた馬鹿息子がその気になって、ただ能力が無いから父親の作品からそこらじゅうパクって繋ぎ合わせましたという感じ。一番酷いのは脚本なので、吾朗には才能が無いとはっきり断言する。冒頭、いきなり親殺しという強烈な出だしで興味を煽っておきながら、最後まで説明が無いのはどういう事か? それでいてテーマが”命の大切さ”だと、嘗めるのもいい加減にしろと言いたい。理由の無い行動は無意味にしか写らない。そもそも何処が戦記なのか? 魔法と龍への変身が出てくれば客が喜ぶと思っているだろ、反対に「ああまた何時もの魔法の何でもありか」とグッタリするだけ。そして主役の気持ち悪い”ひきつった顔”は、そのままこの作品の嫌悪感に繋がる。主役の顔だけ質が落ちるのは、吾朗が関係しているからじゃないだろうな。正に「ゲロ戦記」、かつて此処まで感情移入出来ない主役がいただろうか。宮崎作品は敵でも何となく憎めないというのが特徴であった、今回なんであろうか、脇役ですら下品極まりなく苛立ちしか感じないのは。声優も相変わらず糞、なんとか様になっているのは菅原文太だけ。それ以外はボソボソで音量を上げたり下げたりしんどいわ。結局、評価出来るのは作画と音楽、特に風景は何時も通りの素晴らしさで実に趣きがある。といっても後半、クオリティーがガクッと落ちるのは今まででは考えられない事。やはりあらゆる面で、指導力に欠陥がある。もうジブリで売るのは止めようや、どうみても鈴木Pのやり方は昔の角川映画そのものなのよ。内容は関係なしに、スポンサーを付け兎に角宣伝しまくるという。内容が悪ければ反発がくるだけだし、今のネットの時代、悪い噂はすぐさま千里を走るのだから。 
[DVD(字幕)] 1点(2007-07-06 04:05:50)(良:1票)
142.  DEATH NOTE デスノート the Last name 《ネタバレ》 
今回はアニメ版を見てからの鑑賞。よって原作の完成度を知ってしまったので、此方の方は完全に嘗めていた。実際、冒頭から駆け足もいい所で”所有権”のルールは説明不足、登場人物も松山以外は”なんだかなあ”というような配役ばかり。しかし全てはラストのドンデン、此れには本当に驚かされた。原作より好きだという意見が多いが私もこの方が好きだ。後から考えると、原作とは違った性格・風貌の藤原を選んだ意味が分かる。原作より知能が低そうで、また肉親を平気で殺そうとするような冷淡さが、最後の結末に生きている。漫画の実写化で此処まで満足したのは初めてである。実写ということで特に感じるのだが、ただ警察が捕まえた犯人を殺して「世直しだ」と自己満足している主人公が幼稚に見えて仕方が無い。迷宮入りの事件や闇に葬られた事件など世の中には幾らでもある訳だし、こんなアホが出てきたら捕まっても自供しなくなるだけだろう。あと罰する区切りも、例えば政治的な者は?税金を食い物にする輩は?と挙げればきりが無い。
[DVD(字幕)] 8点(2007-06-30 22:22:00)
143.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 
近年のリメイク・焼直し作品の中で、やっと評価出来る作品に出会えた。あのくだらない原田版をよく此処まで洗礼された、また現代風に生まれ変わらせたものである。どんな映画でも先ず主人公の性格によって好きか嫌いかに分かれる。彼女の場合、カラッとした性格で、予想出来ない行動ばかりで実に活き活きして見える。ストーリーは、軽い割りには生死が関係したりで若干アンバランスな感がするが、それも謎解きに繋がるので良しとしする。3人組は昔からの幼馴染みに普通見えるし、例の男は自分の置かれた立場を考えた場合、告白するか?という疑問はあるが。そして近年のアニメにしては珍しく”声”が完全に合っている、聞いたことの無い声優ばかりなので調べてみると、ちゃんとオーディションで選んだとか。何処かの調子に乗ったジ●リは爪の垢でも飲んだ方がいい。
[DVD(字幕)] 8点(2007-06-30 21:35:51)
144.  カオス(2005) 《ネタバレ》 
先ず「カオス」と聞いて、哲学的で何となく凄そうな意味なんだろうなぐらいの印象なのに、それを犯罪に置き換えて使う事事態に無理があると感じる。しかも、何度も「カオス」という言葉が飛び交い、若い刑事が当たり前のように知っているという有様。自らハードルを上げるのはいいが結局、計画が行き当たりばったりではないのか?偶然に頼り過ぎていないか?という事になる。スナイプスの役どころが最大のターン地点であろうが、最初からの説明が不親切で、犯人の兄が逃げているという設定が都合良過ぎる。最初の爆破も予想を裏切る展開の速さで良かったのだが結局は人質に紛れて逃げるという何時ものパターン。主役クラスの3人の俳優の攻防につにては満点といっていい程満足している。「カオス」を抜きにすれば、近年稀に見る良く練られたストーリーで犯人の動機や心情も上手くリンクされている。
[DVD(字幕)] 7点(2007-06-29 21:27:22)
145.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 
近年の幼稚なストーリーにはホトホト嫌気が差していたので、ハード・ボイルドに生まれ変わった「007」を本当に嬉しく思う。ただ予想に反して「007」の感じが余りしない、何というかあらゆる映画のごっちゃ煮のような。先ず、最初の追いかけっこは「ジャッキー映画」または「ヤマカシ」、敵役が飛び抜けたアクションを持っている場合どうしても主役を食ってしまう。次のテロとの戦いは「ダイ・ハード」、メインは「ゴッド・ギャンブラー」、そして若干「ホステル」を挟み、最後は良くあるサスペンス映画と。ボンドカーも活躍しそうにないなと思っていたら本当に無いし。主役は、スパイと言うよりIRAの屈強なテロリストといった感じである。アクションも良くも悪くもこれまでのスマートで余裕をかましたものではなく、動物的な肉弾戦を見せてくれる。ボンドガールとの遣り取りは結構好きで、徐々に人間くさくなる所などは好感が持てる。7点でも良かったが、肝心のカジノだけは無意味に長いし緊張感に欠ける。そもそも私は麻雀好きで、それと比べるとカードは余りに単純で何が面白いのかさっぱり分からないのだ。 
[DVD(字幕)] 6点(2007-06-29 20:10:16)
146.  スネーク・フライト 《ネタバレ》 
飛行機と蛇という物凄い組合わせ、どう考えてもB級なのだが本サイトの点数が良かったので鑑賞。しかし本作に関しては、結構期待外れ。先ず最初のグダグダした犯罪者など必要なく、蛇は自然的な脱走ということで十分。アレだけ様々な種類の蛇を一緒に放り込んだら共食いやら、毒によって殆どが自滅してしまうような。蛇もCG丸出しで、なんというか湿り気が感じられず生物の感じがしない。ただ、救命道具と一緒に落ちてくる蛇の恐怖は存分味わえた。一番のショックは犬、子供と動物は死なないという暗黙のルールが打ち破られた、南無阿弥陀仏。 
[DVD(字幕)] 5点(2007-06-15 01:03:51)
147.  イルマーレ(2006) 《ネタバレ》 
この2人が揃ってももう「スピード」の面影は無いね。スターらしく2人共歳をとらないが、風格は漂っている。恋愛モノは苦手なのだが、タイムトラベルを組み合わせている事で、ダレル事無く最後まで見れた。ただ、余りにオチがみえみえで辛かった、完全に先読みするタイプなので。そして、辻褄が合わないのを良しとしないので更に辛い。あの事故の被害者が主役とするとどう考えても合わないのだ。それに待ち合わせに来なかったら、普通安否を心配しないか? 最後に邦題が最悪、レストランは特に関係無い。
[DVD(字幕)] 4点(2007-06-15 00:30:10)
148.  インビジブル2 《ネタバレ》 
出演者が引き継がない続編に多く見られる、単なる”名前を借りただけ”という映画。脚本が素人の私でさえ考え付く様な内容で、クライマックス付近以外殆ど楽しめない。映像も足跡だけとか1人芝居のオンパレードで、「透明人間」の性質を実に生かした安上がりな手法である。軍も透明人間と分かっているのだからそれなりの対策を取れよ。 裸足で事故の可能性を考えると、そう凄い能力とも思えない。
[DVD(字幕)] 3点(2007-06-14 03:01:23)
149.  県庁の星 《ネタバレ》 
織田裕二という男は不思議な役者だ。見ているだけで暑苦しく、恥ずかしい台詞のオンパレードなのだが、何となく”織田なのだから”で許せてしまう。現に何故か視聴率も採るらしい。今回、どちらかというと不満は柴咲コウの方に多い。正直もう彼女を見るのは飽きた、性格もキツイ役ばかりだし。内容は特に驚くべき事もなく、県庁というよりスーパーの男。スーパーの改善策も”当たり前”の事ばかり、ただ2人の関係はまあまあ良く描かれていた。実際、私の周辺ではここ5年で大きな店舗が5店潰れ、5点新規開店した。よって、こういうダラダラした店舗を設定する時点で、世間を嘗めていると感じるのである。
[地上波(字幕)] 3点(2007-06-14 02:39:36)
150.  あずみ2 Death or Love 《ネタバレ》 
「1」で懲りていたので、金を払ってまで見る気はさらさら無かった。先ず時代劇の邦題に英語を入れるな! 其処からして糞映画の匂いしかしない。最初の10分間の格闘だけは良かったが他は相変わらず酷い、途中から戦隊モノのノリだし、この監督は漫画「ブラック・エンジェルズ」のファンだろ。ストーリーがまた幼稚、天海のような大物が歩いて移動するか? そういうちょっとした事が最後まで引っかかるのよ。上戸は少しは頑張っていると思うが、所詮アイドルの”ままごと”である。子供の頃、女性アクションスターといえば志穂美悦子であった、よって求めている基準が違うのである。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2007-06-08 23:58:39)
151.  パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 《ネタバレ》 
ジョニー・ディップの人気だけが一人歩きしており、ストーリーが後か付いて来ている といった感じ。そのストーリーも大蛸にタコ船長となんのこっちゃか分からないし、余りの主役中心の都合の良さにウンザリである。全く死ぬ気配も無い主人公の調子に乗った姿を永遠と見せられて何が面白いのか。最悪は水車の上でのダラダラした決闘、緊張感も無ければ爽快感も無い、昔の香港映画じゃあるまいし時間を掛ければ掛けるほど白けるというもの。音楽も相変わらず「ロック」似でワンパターン、コレを聞くだけでテンションが下がる。 
[DVD(字幕)] 2点(2007-06-08 23:56:32)(良:1票)
152.  真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章
安易な金儲け・思考力の停止としか思えない。中身はサウザー編なのに、何故タイトルにラオウの名前がくるのか? その付けたしの純愛についてもカスみたいな内容、昔のテレビ版の時間潰しのストーリーより質が落ちる。そして殆どの方が指摘している声優について、最近ではアニメの中まで大根役者が存在する。ラオウと女は声を聞く度に気になって仕方がなかった、プロとは声のはりが明らかに違うのである。柴咲コウと知り、馬鹿な製作者のやりそうな事だと改めて呆れた。そもそも声優目当てに映画館に行くか? 反対に下心が見えるだけで逆効果だろう。 
[地上波(字幕)] 2点(2007-05-08 00:11:47)
153.  硫黄島からの手紙 《ネタバレ》 
戦争に行かれた方に敬意の念を抱いているし、硫黄島などについて考える機会を与えてくれたので一定の評価はするが、映画自体の出来だけを見た場合はっきり言って期待外れ。先ず、ハリウッド製作なのだから「プライベート・ライアン」の様な壮絶な戦闘シーンがあるものだと予想していた。それがどうだ、終始爆撃の音が鳴るだけで終始ダラダラという感じ、シーン毎に戦いはあるのだが、全く地形に関しての説明が無いため戦術など全く分からない。よって自害のシーンも無駄に写るのである。最も過酷な戦地の一つと言われた戦闘がどうであったか、何故予想を反して持ち応えられたのか此れを観ても全く分からない。次に、駄目邦画を思わせる脚本、シーン毎にお涙頂戴はあるのだが全体としての繋がりが無いため盛り上がりに欠ける。そして、登場人物達の性格・行動がどうしても現代的に見えるのである。最近の映画に必ずいる”憎まれ役”の存在などこの映画には必要ないだろう。渡辺謙も正義感が溢れすぎているというか、当時の将校のイメージとは違う。最悪は主役のひねたガキ、いきなりの現代語連発の不平不満の数々でこの映画の質は決まった。実際何日経った設定か知らないが、疲労感・絶望感も特に感じられず、常に冷めて観てしまう。ジャニタレがとうとうハリウッドにまで足を踏み入れてきたが、はっきり言って「いい加減にしてくれ」という気持ちである。
[DVD(字幕)] 4点(2007-05-08 00:08:22)
154.  ラフ ROUGH 《ネタバレ》 
あだち漫画で一番好きなのが「ラフ」なのだが、予想通り勿体無い出来となっている。もう駆け足のダイジェスト映画を創るのはやめようや。「ラフ」の最大の見所は、五人組の友情と二ノ宮亜美との不器用な遣り取りなのに、安易に映画として纏められる中西との競争だけに絞られている。最初「人殺し!」から始まるのである、それがどのシーンで心が惹かれあうようになったというのか。長澤まさみは単に嫌な性格の女にしか見えないし、容姿に惹かれたとしか思えない。速水もこみも年齢的な事は大目に見るが、あの髪型は嘗めすぎである。結局、スタイル抜群と判明した長澤まさみの水着姿ぐらいしか見所が無い。
[DVD(字幕)] 3点(2007-05-06 23:29:36)(良:1票)
155.  16ブロック 《ネタバレ》 
役作りもあるだろうが、ブルース・ウィリスは老けたな。しかし拳銃を持つと何時ものダイハード男に戻った。ハリウッドは限られた空間での攻防を描くのが上手いが、バスジャックからの脱出だけは行き当たりばったりという感じ。自分も悪徳警官だった所がミソか、普通に考えれば善人の警官に助けの電話を掛ければ済む話なので。あと、絶対に優柔不断な「もう1つのエンディング」は入れてはいけない。 
[DVD(字幕)] 6点(2007-05-06 22:54:15)
156.  LIMIT OF LOVE 海猿 《ネタバレ》 
相変わらずの捻りの無さ、ご都合主義満載のこのシリーズ。ただ、ど真ん中直球勝負で生死を掛けた男の生き様が描かれているため不思議と嫌な感じは受けない。それでも大事故を予想してたので完全に拍子抜けした。流石フジである、パッケージ・CMで客の興味を誘うだけ誘い、中身はゆるーい人間関係でお茶を濁すという徹底ぶり。昼間・快晴・近海とくるともう緊張感も何もあったものでは無い、逃げ遅れた奴もただの馬鹿にしか見えない。大塚寧々にだけ親切にするのも違和感ありまくり、主役の軽薄さばかりが目立つ。恋人への追い返す言葉も無いな、どんな理由があろうとも相手の気持ちを考えない奴とは別れた方が良い。
[地上波(吹替)] 4点(2007-05-05 23:54:46)
157.  アサルト13 要塞警察 《ネタバレ》 
タイトル・パッケージとどう見てもB級映画の典型で、この内容・豪華な出演者から考えればもう少し練ればいいのにと感じる。”モーフィアス”は相変わらず独特の風格が漂よっている。一番死ぬ確立が低いと思っていた金髪美女をあっけなく殺すという展開から一気に引き込まれた。ただ、警察署に武器弾薬が少なすぎるのと、襲う警察官も戦術が今ひとつぬるいとは感じた。暗視ゴーグルではなく、熱感知システムと強力な貫通弾を使うべきである。
[DVD(字幕)] 7点(2007-05-05 23:49:42)
158.  日本沈没(2006) 《ネタバレ》 
「魔界転生」「戦国自衛隊」そしてコレと近年のリメイクに共通して言えるのは、年月が経ったにも関わらずストーリー・演出・役者とすべてにおいて幼稚になっているという点。子供の頃、重厚な大人の映画を観て、大人になってお子ちゃま映画を観せられという不可解さ。先ず監督が「ゴジラ」等の特撮映画に関わっていたら要注意、人間描写が下手糞で有り得ないSFを平気で入れる。N2爆弾というのは「エヴァ」のパロディですな、この馬鹿監督はやっていい題材かどうかの判別も付かないのだろうか。コレが海外で上映されると思うだけで同じ日本人として恥ずかしく思う。ストーリーは無論駄目駄目、後半の押付けがましい音楽以降の40分は全部削除でいい。映像で評価できるのは津波と日本を上から見たシーンぐらい。この映画の最大の見所は首相を中心とした世界との駆け引きだろ、総理の石坂浩二が早々に敵前逃亡してどうする! 旧作の故丹波先生はしっかり日本のために働いていたぞ。これを見ても、将来何時起きてもおかしくない大地震に対する参考にも何一つならない。せめて原発の対処ぐらい描けよ。それにしても何処まで世界に嫌われているのだか、私は此れまでの世界に対する貢献を考えれば助けの手が差し伸べられると信じたい。
[DVD(字幕)] 1点(2007-05-04 17:04:59)(良:2票)
159.  トランスポーター2
アクション映画の中では近年で一番面白かった。とにかくテンポが良い、アクションは ジャッキーの一番油に乗った頃を彷彿とさせる出来で、それにカーアクションが加わるのだから美味しさ二倍といった感じ。そして良作に光る脇役キャラ有り、イカレねーちゃんに一気に惹かれた。乱射は今の時期ちょっと微妙だが、まあ真似する低確率の異常者を気にしても仕方ないので。主役は何度も銃を向けられているのに、何故撃たれないのだろうか?主役のその能力の方が気になる。
[DVD(字幕)] 8点(2007-05-04 16:44:05)
160.  昭和歌謡大全集 《ネタバレ》 
小説「半島を出よ」を読んで、その前の話だということで鑑賞。しかし変な題名だ。出演者は豪華だし、テレビ局が好む毒にも薬にもならない作品よりかはよっぽど良く出来ているのだが。現代日本の見た目は裕福であるが何か無気力で心が燦々としている様子が良く描かれている。少年グループとオバチャン(ミドリ会)の共通点は、暇を持余しているという点。復讐という目標が出来た事によって生き生きとしていくのは、分からないでも無い。展開は殺人のスケールが常識を遥かに超えて、どんどん収拾の付かない方向へと行ってしまう。しかし、巻き添えになる人間の事など全く考えない少年というのは、ある意味究極の今の少年に対する恐怖のイメージである。「半島を出よ」で一番インパクトのあったノブエの描かれ方だけは不満。
[DVD(字幕)] 7点(2007-04-01 21:26:55)
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