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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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141.  サブウェイ・パニック
くしゃみと「お大事に」をそういう風に持ってきましたか・・・。巧いですね。ラストのウォルター・マッソーが見せるどや顔も最高でした。1分、いや秒単位を争う緊迫感、その一方で、犯人との交渉役がマッソーではなく、クールな印象を与える俳優でもそれなりの作品になっていたかもしれませんがマッソーお得意の、のんびりしたおとぼけ感が本作のいい味なっています。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-01 17:35:59)
142.  ジョニーは戦場へ行った
二度と見る勇気が無いですが、ラストのジョニーの心の叫びと軍の幹部に対し怒りに満ちた表情で神父が放つ強烈な一言、そして「1914年以来戦死者8千万、戦傷者1億5千万、祖国に命を捧げることは美しく輝かしい」と淡々と数字を並べ数行の字幕で作品を締めくくるところに込められたダルトン・トランボの強烈な反戦のメッセージを忘れることは無いと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-11 11:40:25)
143.  ラストコンサート
とても落ち着いた雰囲気で、ステラとリチャードを演じる二人の演技にも、音楽にも、風景にも優しさを感じさせてくれる映画でした。特に音楽が素晴らしく、その音楽の使い方も実に上手くてよく計算されています。  時に2人は喜怒哀楽を激しくぶつける場面もありますが、全体を通して意識的に台詞を抑えて、あの優しいテーマ曲にのせて二人の行動や表情を少し離れてカメラが捉える。しかし台詞は無いですがその時の2人の内なる心の声や感情が見事に見る者に伝わります。  豊かな表情を見せるステラを演じた女の子がとても魅力的でした。海辺の風景も、街中の風景も映像の素朴な美しさもとても印象に残る作品でした。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-07 17:12:57)
144.  刑事コロンボ/自縛の紐<TVM> 《ネタバレ》 
いつになく警部が怒っています。途中からはマイロに対し完全に敬語も使わなくなった。警部と比べると富も地位も雲の上の犯人ですが、これはいつも通り。ですがマイロに殺された被害者の奥さんを精神的に苦しめる卑劣なマイロが許せなかったのでしょう。  普段は庶民派の人情刑事で殺害に及ぶしかなかった犯人の事情に同情を示すこともある警部ですが、今回は心底マイロが許せなかったのか、正義の人、コロンボがいつになくカッコ良く熱い一作。  エンドロールでマイロの経営するジムの何とも幸せそうなCMソングが流れますが、マイロの実像とのギャップの大きさを感じさせ、テレビのCMに対する皮肉のようでいいですね。  最後に本作の笑いドコロを。捜査のため訪れたとある会社で、かなりウザい受付のお姉さんとかなり面倒くさい警部との絶妙の間とそのやり取りには笑わせてもらいました。そして皆さんご指摘の通り、警部のあの青ジャージ姿はかなりヤバいです。
[DVD(吹替)] 7点(2010-07-29 19:15:52)
145.  大統領の陰謀
個人的にはケネディからニクソン、この時代の事件の究明や人物にスポットを当てた映画は好きなのですが、特に本作はこの時代や事件の背景に関する余程の知識が無いと全てを理解する事は難しい映画だと思います。  しかしどんな些細な情報でも関係者の裏を取り、一つ一つの小さな点を突破口に線に結び付けていく地道な取材、妨害や圧力に屈しない姿勢などジャーナリストの現場の最前線を描いたとても熱い映画でした。  名前は出てくるものの、敢えて黒幕や妨害工作を行う者はほとんど登場させず、困難に立ち向かうジャーナリストの姿を伝える事に的を絞った映画でもあるので事件の背景など全て分からなくとも、身の危険を感じながらも重い口を開いていく証言者や事件の究明に挑むジャーナリスト達の熱き人間ドラマとして充分に見応えのある映画となっています。
[DVD(字幕)] 7点(2010-07-09 10:20:55)
146.  ロバと王女
美しい色彩感覚にあふれた画を撮らせたら天下一品のジャック・ドゥミ監督。これまでの作品でも見せてきた色や音楽に対するこだわりが細部にまで感じられるメルヘンの世界。このジャック・ドゥミの創り出す美しい世界にミシェル・ルグランの美しい音楽が流れている。そこに美しいカトリーヌ・ドヌーブがいる。僕にとってはこれだけでもう十分なのです。この3人による「シェルブール」や「ロシュフォール」と比べると特に前半から中盤はミュージカルの要素が控えめになっていますが、挿入される歌がどれも素敵でいいアクセントになっており、これもフレンチ・ミュージカルの傑作をこれまでにも撮ってきたジャック・ドゥミ監督のこだわりだったのでしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2010-07-07 22:55:08)
147.  追憶(1973) 《ネタバレ》 
昨日の午後仕事でお客さんと一緒に入った喫茶店で“the way we were”がかかっていた。無性にこの映画が観たくてたまらなくなり借りてきて本当に久しぶりに観ました。  学生の頃深夜にTVで観た。あまり好きにはなれなかったのを覚えている。あのカッコいいレッドフォードがどうもカッコ良くない。バーブラ・ストライザンド演じるケイティも好きになれなかった。しかし、今観直すとそれも含めていいのだと思ったし十分感情移入して観る事が出来た。二人の人生を時には駆け足で見せる場面もありますが、雑になる事無く、いつの時代も実に丁寧に作られています。  互いに愛し合っていながら一緒に生きていく事が出来ない。そんな二人の思いを感じさせるラストシーンが素晴らしい。「奥さんを連れて遊びにいらっしゃい」「そうはいかん」そして身を寄せ合い、別れ行く。精一杯強がるケイティとそれを理解した上でのハベルの二人の姿があまりにも切なく、そこにあの主題歌が重なる。人生とは時には甘くもあるが時には何と切なくほろ苦いものか。確かに中盤のケイティの人物描写は観ていて疲れる部分もあるし政治的要素がもう少し控え目でも良かったかな、とも思いますが終盤からラストの見事な流れにそんな感想も忘れさせてくれます。そして「追憶」という邦題が見事だと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2010-04-08 14:29:31)(良:2票)
148.  刑事コロンボ/逆転の構図<TVM> 《ネタバレ》 
コロンボのファンならみんな大好き、ポンコツカーとヨレヨレコート・ネタをたっぷり味わえる一本。この2点セットがこれほど見事なまでにバッチリ似合う俳優はピーター・フォークしかいませんよね。教会のシスターや教習所の先生とのコントといった笑いドコロも満載となっています。  特に教会の救済所でシスターに「ようこそ兄弟。お腹が空いているのですね」「そのコートはいくらなんでも・・・」のコントには笑わせてもらいました。それにしても警部、救済所でメシ食ってる姿はいくらなんでも似合いすぎでしょう。まあ、これもピーター・フォークという名優の妙技ですね。  このシリーズの犯人は中にはそれではとても警部に太刀打ち出来ませんよ、というお粗末な者もいますが今回の犯人である写真家のポールが仕掛けた空き家、写真、ムショ帰りの男、モーテルからの脅迫電話などのトリックの数々はよく出来ていたのではないかと思います。その反面ラストの警部が仕掛けはかなり強引な賭けだったように思いますが、完璧だったはずの計画の小さな矛盾点を少しずつ追及していく警部とポールの対決はなかなか見応えがあり、犯人役のディック・ヴァン・ダイクも見事でした。  
[CS・衛星(吹替)] 7点(2010-02-07 11:53:46)(良:1票)
149.  モン・パリ 《ネタバレ》 
男が妊娠する?それがどんなに社会や世間から好奇の目で見られようとも、こんな時こそ心の支えになり助け合っていけるのが夫婦愛であり家族愛。そんな時代は変われども不変のテーマをほのぼのとした笑いの中に、巷にあふれる体に良いはずがない加工食品や化学物質が人間の体に与える影響を男性の妊娠という形であらわすなどのユーモアのある社会風刺も効いていて、人間の優しさや、音楽やストーリーの中に随所にフランス映画らしさを感じるコメディです。フランスに行っても持ち味に変わり無しのマルチェロ・マストロヤンニに、やっぱりカトリーヌ・ドヌーブが素敵ですねえ。ラストシーンはありふれた結末に落ち着きますが、それまでの騒動が何事も無かったかのように捨てられたニュースを大々的に報じる新聞、そして前を向いて歩きだす家族の姿に鑑賞後の気分も爽快な作品でありました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-01-07 13:30:46)
150.  男はつらいよ 奮闘篇 《ネタバレ》 
さて、今年は寅年。という訳で本年一発目の寅さんのレビューいきます!寅さんの2度の帰郷シーンがとても楽しい作品。1度目は寅さんのマネをするおいちゃん、2度目はバレバレの変装をしてご帰還の寅さんが大いに笑わせてくれます。まあ、コントみたいなシーンですが森川信さん、渥美清さんの絶品の芸は下手な芸人のコントより断然楽しいですよ。そして皆さんのレビューと同じく、駅での別れのシーンには何度見てもホロリとさせられます。更にその前の「お釣り落とすんじゃないよ」と釣銭を持たせる小さん師匠のラーメン屋のおじさんに月給前の淋しい懐から汽車賃を出してくれた駅前の交番の犬塚弘のお巡りさんといった人の優しさ、温かさがほっとさせてくれます。そんな駅で花子を見送るシーン、とらやで寅と花子が再会し、おいちゃん、おばちゃん、さくらがその様子を少し離れてそっと見つめるシーン、そして「寅ちゃんの嫁っこになるかなあ」のシーンの寅さん。これらのシーンに花子の笑顔、そこに流れる山本直純さんの音楽に心が温まります。出番は少ないですが、お菊さんに福士先生といった登場人物も心に残る作品です。
[ビデオ(邦画)] 7点(2010-01-04 20:33:22)(良:1票)
151.  天国から来たチャンピオン 《ネタバレ》 
死んだはずの人間が天使を伴って地上に舞い戻るというファンタジーの定番のお話なのですが、この作品の最大の魅力はウォーレン・ビーティ演じる主人公の男のキャラクターでしょう。何があっても夢を諦めないその姿が実に爽やかでいいです。更に脇役も愛すべきキャラクター揃いなので、ほのぼのとした気持ちで観ることができます。記憶が消されるという結末は残酷ではありますが、それでもジョーの記憶の片隅には彼女の事がすごく小さいですが残っているようでもあり、彼女の方はジョーの正体に気づいているようであり、少し物悲しくもその後の二人にちょっとだけ期待をさせてくれるラストもとても良かったと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2009-11-29 00:43:14)
152.  男はつらいよ 噂の寅次郎 《ネタバレ》 
大原麗子さんの訃報を聞いてまず思い出したのが大原さんの本作の姿でした。とらやで食事した後「私、寅さん好きよ」と帰っていく姿が真っ先に思い出されますね。他にもとらやで弁当を食べながら「見ないで」「寅さん、私泣きそう」「寅さんてモテるのね」等々・・・印象に残る大原さんの本作での姿が次々と思い出されます。そんな姿を見ると寅さんでなくても腹痛の仮病を演じたくなりますよね・・・。こうして書いていると実は本作は長い間観ていないのですが、「真実一路」と一緒に観直したくなってきたなあ・・・。大原麗子さん、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
[地上波(邦画)] 7点(2009-10-24 22:51:51)(良:2票)
153.  オーケストラ・リハーサル 《ネタバレ》 
特にストーリーは存在せず、オーケストラと指揮者のリハーサル風景を見せるだけ。と言ってしまえば何と退屈そうな映画なんだ、ということになりますが、これが実に面白い。指揮者やスタッフ、所属する音楽家が口々に語る自分の楽器自慢、自己陶酔、他者批判、仕事の契約内容や組合を盾にした権利主張、指揮者とオーケストラの対立、等々を通して描き方は少し極端な感じもありますが、このオーケストラと指揮者はどこにでもある会社の管理職と部下の人間関係の構図のようでもあり、社会の縮図のようでもある。1から新たなものを創造する際に生じる、個性や立場が異なる人間と人間のぶつかり合いを時には熱く、時にはコミカルに見せるフェリーニの人間考察が楽しい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-10-18 13:18:31)
154.  オリエント急行殺人事件(1974) 《ネタバレ》 
上品な香り漂う超豪華キャストだけでもお腹一杯です。これだけの容疑者のいる謎解きミステリーでは誰が誰か区別が付かなくなると映画として収拾が付かなくなるのですが、これだけの顔ぶれが集まればその心配は無用ですね。アガサ・クリスティの原作は未読なので確かな事は分かりませんが、小説の映画化ではよくあることではありますがポワロの謎解きの部分はかなり省略されている部分が多いように感じられました。一方で乗客一人一人の人物描写の方はかなり分かりやすく丁寧に作られていたので、一つの映画でこれだけの顔ぶれが揃ったそのキャストとともに十分楽しませてもらいました。それにしても原作を知らない観る者にとっては誰が犯人なんだろうか・・・?と推理しながらの鑑賞になる訳ですが、確かに乗客の中に犯人はいたものの、あの真相はちょっと予想が付かなかったです。この最後に明らかになる予想がつかない事件の真相、これこそ謎解きミステリーの醍醐味ですね。
[DVD(吹替)] 7点(2009-10-16 21:41:48)
155.  フロント・ページ(1974) 《ネタバレ》 
毎度のことながらジャック・レモン&ウォルター・マッソーのおかしな二人が生み出す楽しさと変わることのない名コンビぶりには脱帽です。面白いと期待しながらの鑑賞でしたが、やはり期待どおりでした。元々が舞台劇だけあって作品はある建物の一室にとどまっている時間が長いですが、監督はあのビリー・ワイルダーです。本作もやっぱり観る者を飽きさせないテンポの良さは健在でした。二人の男が別れる駅でのラストシーンにいいなあ・・・。としんみりしながら観ていたら最後の最後しっかり笑い所が用意されていました。レモン&マッソーにワイルダー監督、流石です。面白かった!
[DVD(字幕)] 7点(2009-09-27 19:54:36)(良:1票)
156.  さらば冬のかもめ 《ネタバレ》 
これは旅の終着点には厳しい現実が待っている、少し物悲しいロードムービーです。雪が積もり吐く息は白く、寒々しい冬の風景が余計物悲しさを感じさせます。しかしそれとは対照的に人情が温かく、好青年の囚人の素朴な人柄と彼に心底同情しながらも護送の任務を遂行しなければならない2人の男がやりきれなさから時にはハメを外し時には荒んだ行動をとる、彼らが旅の終着点の事を少しでも忘れていたいかのような重い心情がコメディタッチでうまく表現されています。時にはしみったれてはいるけれど愛すべき人間臭さが滲み出ている。カッコいい無敵のヒーローが主人公の映画もいいですが、これは人間の弱さや不器用さを上手く演じた3人の男たちの姿と、そんな彼らを応援するかのような賑やかな音楽が心に残るロードムービーです。
[DVD(字幕)] 7点(2009-09-19 16:52:07)
157.  男はつらいよ 寅次郎恋やつれ 《ネタバレ》 
本作はシリーズ中でもとても珍しい特徴があります。何と寅さん、本作では2回目の登場となる吉永小百合演じる歌子と、旅先で出会ったお絹さん、2人の女性に失恋しているのです。しかもこのお絹さん、出番は少ないですが寅さんがフラれる残酷度ではシリーズ中№1といってもいい「望郷篇」の節子と並ぶほどのインパクトがありました。何と言っても「結婚を真剣に考えている相手を紹介する」と、さくらと社長を引き連れて遠路はるばる会いに来たのに、いきなり「主人が帰ってきた」と寅さん、まさに秒殺でしたからね。本作のマドンナは勿論歌子なんですが、僕はこの寅さん秒殺K.Oのお絹さんが強烈に印象に残ってしまいました。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-07-19 17:00:11)(笑:2票)
158.  チャイナ・シンドローム 《ネタバレ》 
この作品が作られた頃がちょうど世界中で原発が増え始めた頃になるのでしょうか。原発事故の恐ろしさ、そして原発側の隠蔽、それを伝える報道側の姿勢など、様々な問題を鋭く提起しながらもサスペンスや非常事態時の人間ドラマとしても見応えのある作品でした。やるせないラスト、それに続く観る者に考える時間を与えるかのように音楽も無く無音のあまりに静かなエンドロールが何とも言えない余韻を残します。1979年発、人間への、未来への警告のような映画。
[DVD(字幕)] 7点(2009-06-20 20:47:51)
159.  ルシアンの青春 《ネタバレ》 
病院で働くごく普通の田舎町のまだ未熟な若者ルシアン。レジスタンスに入りたいがまだ若いからと断られ、その後流されるままナチスの手先となって働く事になってしまう。そこには彼の政治的、思想的な信念は何も無い。身分証を見せれば大の大人も皆自分に恐れ入る。強大な権力を手にしたと大きな勘違いをして過ちを犯してしまうのですが僕にはこの無知な若者を責める気にはなれないのです。戦争の時代でさえなければ若気の至りで少し道を踏み外す事はあってもごく普通の人生を送ったであろう若者の悲しい青春。ルシアンはずっと全く笑顔を見せなかったのですが、恋におちたユダヤ人女性との逃亡先で何か安らぎを得たようなとても無邪気な笑顔を見せる。この女性と楽しそうにはしゃぐ彼が本当の素顔の彼の姿であり、ごく普通の青春の姿。しかし彼のこの先を考えるとその無邪気な笑顔が悲しく見えた。そして彼の青春の結末はラストでほんの数行の字幕で語られるのみである。市井の中の戦争を描いた映画はいつも悲しい。
[DVD(字幕)] 7点(2009-05-05 09:18:14)
160.  脱獄の報酬 《ネタバレ》 
これがジャン・ギャバンの遺作だったんですねえ。老いたジャン・ギャバンが遺作にして見せる貫禄が凄かったです。人間的な器の大きさを醸し出す老ギャングを重厚な演技で見せてくれました。神父に変装してのエピソードが以外に面白く、隠しておいた金の行方は果たして?のラストもとても良かったと思います。
[地上波(吹替)] 7点(2009-03-03 20:24:32)
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