141. JUNO/ジュノ
ジェイソン・ライトマンの軽味のあるドライな演出はなかなか冴えている。主人公の女の子の日々を自然でリアリティをもって淡々と捉えているように見せかけておいて、その描き方は「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」のウェス・アンダーソンのようにスタイリッシュでとても計算されている。実はドラマ自体はそれほど大した内容ではなく、ライトマンの演出力がかなり補っている。全体からかもしだされるシニカルなトーンも、脚本本来のものというより、演出によるところが大きいような気がする。そう言う意味で、ストーリーの内容そのものについて言えば、主人公の魅力にだけ頼っていて、ドラマとしての起伏に欠けるし、そこを描かなきゃ!というところを案外簡単にはしょっていたりして残念だった。 [映画館(字幕)] 6点(2008-07-04 18:33:15) |
142. 悪夢探偵
いつもながら塚本晋也の演出、カメラ、編集は素晴らしい。しかし悪夢に入り込むアイデアはよかったが、脚本の詰めがちょっと甘く残念。 hitomiの起用は明らかに失敗。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-06-29 04:44:14) |
143. ザ・マジックアワー
三谷ファンとしては、正直期待が大きすぎたか…。三谷作品(演劇も含め)のよさは、クライマックスに向けてどんどんテンポアップしていき結局めちゃくちゃになりながらも不思議なカタルシスを得られるところだと思うのだが、この作品は、ペース配分を間違えてしまったような気がする。 あと、メインの街のセット、これがどうにもチャチすぎて、オープニングはなんだか面白いフィクションが始まりそうという期待も抱かせるのだが、ロケ部分との差がありすぎてがっかりする。 佐藤浩市のコメディセンスには脱帽した。 [映画館(邦画)] 6点(2008-06-28 05:35:37) |
144. 大日本人
松本人志の大ファンというわけではないが、この映画は素直に楽しめた。ニヤニヤ笑いながら最後まで見ることができた。映画としての完成度はいまひとつかもしれないけど、やりたいことはよく伝わってきた。このセンスは意外とヨーロッパ人なんか好きなんじゃないだろうか。 あと、一般人を含め各々のインタビューの演技の自然さは特筆すべきだと思う。(ただ、松本人志の、関西弁のイントネーションなのに標準語というのはどうなんでしょう。狙いなんでしょうか) VFXも、今の日本の基準からすると意外なぐらいにがんばっていた。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-05-25 01:41:43) |
145. コールド マウンテン
ナタリー・ポートマンのその後の方が気になった。戦争の悲惨さはよく出ていたのではないでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-05-04 02:20:19) |
146. レディ・イン・ザ・ウォーター
率直に言って、物語の先がどうなるのかという期待感を持続させてくれるという意味では純粋に楽しんで最後まで観ることができた。しかし、終わったあとのこの欲求不満は何なんでしょうか。最後にあっとヒザを打つ答えが用意されていると思ったのに…。そういう点では読後感は『サイン』に近いかったかも。 あんまり触れられてないと思うが、クリストファー・ドイルの撮影が素晴らしかったのは拾いものだった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-04-30 03:22:04) |
147. 犬神家の一族(2006)
オリジナル版未見。ストーリー的にはたいしたことなかったが、いかにも市川ワールドな映像は意外と楽しめた。特に、あの年齢でこのカッティングのシャープさは!と驚く箇所がいくつもあり、編集のリズム感にここちよく身をゆだねることができた。俳優陣では富司純子が素晴らしかった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-03-12 03:30:47) |
148. マーズ・アタック!
アメリカ政府をあのように描いて火星人と対比しているところが最高に皮肉がきいててよい。しかし、クライマックスの盛り上がりがかけるところがストーリー的にはちょっと惜しい。まあ侵略モノって大体あんなもんだけど。 [映画館(字幕)] 6点(2008-02-10 04:39:28) |
149. ゼロ・グラビティ
SF映画、特に宇宙を舞台にした映画は昔から大好きでそれだけでワクワクするわたしだが、この映画はだめだった。VFX、特にカメラワークはとても工夫してあって感心したが、ただそれだけ。「2001年宇宙の旅」のアナログで撮った映画が今見ても興奮できるのに、この映画には興奮できなかった。 それとは別に、脚本もよくなかった。「ああそう、次はこう来るのね、主人公はどうせ助かるんでしょ」すべてにわたってそんな感じ。別段わたしは自分はひねくれ者とは思っていない。ウェルメイドなハリウッド映画は大好きなほうだ。でもこの予定調和は受け入れられなかった。 そして見終わって心に何も残らなかった。 [映画館(字幕)] 5点(2014-02-18 04:10:07)(良:1票) |
150. DEATH NOTE デスノート the Last name
冷やかし程度で見始めましたが、脚本はなかなか巧妙だと思いました。(原作未読なので原作の面白さでしょうか?) しかしなんなのあのCGのひどさ!今時ありえない! [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-09-05 20:21:41) |
151. DEATH NOTE デスノート(2006)
冷やかし程度で見始めましたが、脚本はなかなか巧妙だと思いました。(原作未読なので原作の面白さでしょうか?) しかしなんなのあのCGのひどさ!今時ありえない! [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-09-05 20:18:53) |
152. ラスト サムライ
久々に見直したんだけど、渡辺謙演じる勝元って一体ナニと闘ってたんすかね??? [地上波(吹替)] 5点(2011-05-19 18:14:05) |
153. ガリバー旅行記(2010)
この映画、本来ポップコーンぽりぽりやりながらだらだら~っと見る作品なのに、3D上映なんかするから気合い入れて見てしまってガックシなった。 3Dはいらん。少なくともっ。 [映画館(字幕)] 5点(2011-05-05 19:51:00) |
154. ノウイング
羽根とか生えてないでくれよ~…と祈ったが、やっぱり生えてた。 ま、駅のシーンが迫力あったから、いっか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-04-05 04:47:20) |
155. REDLINE(2010)
クルマやケムリなんかはたしかによく動き回るし、人物も全身の動きはあるんだけど、顔の表情なんかはほとんど変化しない。 人物の内面を動きによって表現するようなことには興味がなくて、ひたすら“形が変化すること”にしか興味がないように見える。 アニメーターの個性も感じられない。 アニメーションとしては、たとえば『崖の上のポニョ』のほうが100倍ダイナミズムを感じさせてくれ、ワクワクさせられた。 激しく速い動きや画面の歪みがインパクトを作ると思ったら大間違いだと思う。 それだけではドキドキできない。 [映画館(邦画)] 5点(2010-10-31 22:47:45) |
156. ダイアリー・オブ・ザ・デッド
主観映像を使って訴えたかったことは、わかる。 でも、主観映像の面白さは視界が狭くなる怖さ、撮る者と一体化する没入感なんじゃないかと思うんだけど、この映画は撮影者がカメラを構え続けるためのいいわけみたいなセリフが多くて、観ていてかえって醒めてくるんだな~。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-09 12:55:55) |
157. カイジ 人生逆転ゲーム
これはダメだ。 たしかに2時間飽きさせない。 しかし映画が面白いのではない。 原作のプロットが面白いだけだ。 [映画館(邦画)] 5点(2009-10-31 08:26:38) |
158. イルマーレ(2006)
2年後を生きる彼女と2年前を生きる彼のすれ違いの設定は面白いが、ラストはこうでないほうがよかったのでは。オリジナルはどうか知らないが。 [DVD(字幕)] 5点(2009-08-15 05:00:53) |
159. クライマーズ・ハイ(2008)
見づらくてヘタクソな編集。カット割り過ぎでどこを見せたいのかわかりゃしない。それがそのままテーマのぼやけたこの映画全体の姿と重なる。 [ビデオ(邦画)] 5点(2009-08-10 00:33:23) |
160. 恋愛小説家
毎日互いに「I Love you.」と言い合って言葉で確実に気持ちを確かめ合わないと不安になる国の人の恋愛模様。ちょっとした言葉遣いで100点と0点の間を行ったり来たりするような恋愛はめちゃくちゃ疲れそうですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-06-13 12:23:24)(良:1票) |