141. ダーティハリー
《ネタバレ》 米国は自信を失っていた時代である70年代アクション映画の傑作であり、 イーストウッドが西部劇のヒーローから脱却してトップスターになる作品。 犯人と刑事が一対一での対決の形となり執念で追いかける姿に引き込まれます。 ある意味では西部劇の影響が残ってるのかもしれないが、寡黙にして強い 新しいヒーロー像を作り上げた金字塔となる作品です。 (しばらくは似たようなキャラを彼は演じ続ける羽目にはなったのですが。) [DVD(字幕)] 10点(2008-01-03 14:18:55) |
142. バベル
《ネタバレ》 3つ(4つ?)の場面を織り成すという点は好きなパターンだが、 この映画ではあまり成功していないような気がします。 つながったから何?というか納得感が全くないんですよ。 一つの猟銃をめぐる悲劇という観点ではメキシコの悲劇は浮いているし、 うたれた観光客の夫の悲劇という点からは東京は関係ないというか責任はないはず。 見ている者に考えさせたい風を装っているがいやな気持ちにさせたいかのよう。 ほらお前らは不幸な人々を見てどう考えるのかって試されているようだ。 それから、あまりにも不快感を与える性的描写にうんざり。 捕らえ方しだいで面白く感じることもできるかもしれないけど、 私には嫌いなタイプの映画。 [DVD(字幕)] 4点(2008-01-03 00:08:44) |
143. 日本以外全部沈没
《ネタバレ》 日本沈没と同時期に公開したことだけに意味があったのか。 原作も小松左京のヒット作のパロディーの短編であり、 あまり期待しないで観たこともあり、つまんないながらも 部分的に面白いシーンをみれただけで満足できました。 とはいってもつまんないですね。 [地上波(邦画)] 3点(2008-01-01 22:03:52) |
144. 7月24日通りのクリスマス
《ネタバレ》 主役二人が年甲斐もない役をやってしまった。 見ているこちらも恥ずかしくて身体をかきむしりたくなる気もちでした。 [地上波(邦画)] 1点(2008-01-01 21:56:56) |
145. あかね空
《ネタバレ》 原作も面白かったし、比較的評価が高かったこともあり楽しみにしておりました。 ただ、2時間に収めるのは無理があった。説明もろくになく場面が飛んでいきすぎ。 家族の話にテーマを絞っているらしいが、家族の中の分断が生じた理由が分かりにくい。 結果的にベタな人情話になっているので残念。 [DVD(邦画)] 2点(2008-01-01 21:53:17) |
146. ブラッド・ダイヤモンド
《ネタバレ》 素直に面白かったです。社会派として先進国(旧宗主国のお仲間)側からの 目線はやや鼻につく感じでしたが、アクションシーンは秀逸で見ごたえがありました。 なんといってもレオナルド・ディカプリオの演技が素晴らしくてよかった。 ソロモンの家族が救われ、ハッピーエンドだったのも見ていて安心です。 なんとなく安易なところもありましたが、こういう悲惨な話は最後は救われないと 見ていられないです。 [DVD(字幕)] 8点(2007-12-16 23:26:26)(良:1票) |
147. 犬神家の一族(2006)
《ネタバレ》 リメイク作品らしいですが、特に先入観も思い入れもなく見ました。 キャストが豪華であること、なにやらお化屋敷のようなおどろおどろしい 雰囲気は楽しめました。 でも、原作が古いので、現代でのミステリーの感覚 としてはちょっと物足りないです。 [DVD(邦画)] 5点(2007-12-16 18:51:27) |
148. ディパーテッド
《ネタバレ》 オリジナルは見ていないが、潜入物ですごく怖いと聞いていたので こちらもそこそこ期待してみていましたが・・・ あまりはらはらするシーンもないし、長かった。 2人の対決もいまいちで、ラストも不可解だ。 なぜあの上司が殺しに来たのかよくわかりませんでした。 ばれたことになっているのか、一応悪は滅びた形で終わったのだが なんとも強引です。 これでアカデミー賞とは。この監督は他の作品でとっておけば良かったのに。 [DVD(字幕)] 5点(2007-12-02 19:11:33) |
149. ボーン・アルティメイタム
《ネタバレ》 すさまじいアクションシーンの連続、世界中を又にかけるスケールのでかさは相変わらず健在。特にモロッコでの肉弾戦は他に類を見ないほどの衝撃を受けました。ロンドンウオータールー駅でのCIA監視のもとでの新聞記者との接触シーンも見ごたえあり。 過去の2作を髣髴させるシーンが多々あり、これまで見てきた視聴者はにやりとすること請け合いです。ただ、後半にかけてはかなり強引な展開が目立ったのは残念でした。勢い重視であればそれもありかもしれませんが、期待が高い映画だっただけにそこは割り引かせてもらいます。 [映画館(字幕)] 7点(2007-11-15 21:37:02) |
150. バイオハザードIII
《ネタバレ》 2の思わせぶりな終わり方が気になっていたのですが、いきなり世界は終わっていた。 途中をもっと描いてくださいよ。 支離滅裂な話の展開の上にアリスはとうとうエスパーになってしまいました。 (次は空を飛べるかも) かっこいいアクションシーンはあったし、ミラジョボビッチが美しかったので 最後まで見ましたが、残念ながらもうこのシリーズはいいかも。 続編をにおわす終わり方だったのですが、どうやって終わらせるつもりなんだろう。 ここまで無茶苦茶になってしまったらもう何も取り戻せないです。 [映画館(字幕)] 3点(2007-11-05 22:51:34) |
151. 自虐の詩
《ネタバレ》 本作は、気仙沼時代と大阪での生活の2本が絡み合っています。 そして、どちらの場面でも幸せはどこにあるんだと幸江は捜し求めて生きています。 でも彼女は、不幸そうに見えて実は身近な(小さな)幸せに囲まれていたのです。 それに気がついたのか。それともそういう風に考えるようになったのか。 客観的には悲惨そのものの人生だけど、どこに光を当てるかで見え方は 変わってしまうものなのかもしれません。 「幸や不幸はもういい。どちらにも等しく価値がある。人生には明らかに意味がある」 って言葉はいいです。勇気付けられます。 最初のお笑いのパートのテンポが悪い点、イサオの愛情はあまり伝わってこなかったこと に不満がありますが、中谷美紀の熱演も子役の二人もすばらしかった。 熊本さんとの感激の再会シーン、エンドロールの後のラストシーンもどちらも素敵でした。 不覚にも涙がでてきました。 [映画館(邦画)] 7点(2007-11-03 23:08:44) |
152. バイオハザードII アポカリプス
《ネタバレ》 1作目よりもゲームに近い雰囲気。 アリスが超人化してしまったため対ゾンビでに対する恐怖が全くなくなってしまいましたが、ネメシスの存在により緊張感はなんとか保たれています。アクションもがんばっているし満足です。1作目から続き、次回作へのつなぎという位置づけですが、3作目も見に行こうと思える作品に仕上がっていると思いました。 [DVD(字幕)] 7点(2007-10-27 18:31:07) |
153. ミュンヘン
《ネタバレ》 普通の男が国家の命令で暗殺者となる。 決してスマートな暗殺でなく息を切らしながらの逃亡の描写はリアル。 暗殺を続けるうちに自分たちの身分も明らかになるところとなり、 逆に狙われる立場になったことの恐怖、全てから逃げようとしても 安住の地のない絶望がその後も続く。 集団の中にある個人は依存しあっている間はいいのだが、集団を捨てたときに逆に捨てられてしまった。 ミュンヘン事件の描写は、暗殺者たちの行動の動機を説明するためのものであり、その後はあくまでも巻き込まれた個を描いています。 ここで描かれた集団の理屈は重いテーマでありながら、本作での扱いは実はあまり重要なではなかった気がします。 それは身近なテーマに置き換えることも可能であり、決してひとごとだとは思えませんでした。そう、私は恐怖を感じました。 [DVD(字幕)] 9点(2007-10-26 21:31:51)(良:1票) |
154. unknown アンノウン(2006)
《ネタバレ》 設定が面白いのですが、だんだんつまらなくなります。 とってつけたような最後の落ちもないほうがいいのでは。 そもそもボスも来ない形で終わらせられたらよかったかもしれません。 もっと面白くできるはずだったと残念です。 [DVD(字幕)] 4点(2007-10-25 22:27:48) |
155. 容疑者 室井慎次
《ネタバレ》 これはひどいです。話が平板でだらだらとしています。 突っ込みどころが満載な設定の甘さ。さらにはカタルシスを作るために 強引につくったキャラには苦笑するばかりです。 [地上波(邦画)] 1点(2007-10-20 23:54:29) |
156. ヨコハマメリー
《ネタバレ》 人生を追いかけるドキュメンタリーというのは老いた人を対象としていることが 多いためか一抹の寂しさを感じます。 横浜の風景となったメリーさんの人生は異形の人ではありましたが、誇り高く、周りの人の目も暖かい。最後は雨露をしのげるところに行くことができてよかった。元次郎さんとの再会も感動的。それに元次郎氏の歌はいいですね。あのマイウエイの詞は染み入ります。 [地上波(邦画)] 7点(2007-10-14 21:28:54) |
157. ブラックホーク・ダウン
《ネタバレ》 ソマリアでの米軍の作戦について米軍側の視点で話は進められています。 戦闘による死者の数は圧倒的にソマリア人のほうが多く悲惨な目にあわせたはずなのに、 ここで描かれているソマリア人はまるで悪魔のようです。 でもこの映画からは米国の作戦を正当化する感覚は全く感じられませんでした。 相手を甘く見て、とても怖い目にあったということだけがただただ伝わってくるのです。 海や空の青さが美しく、音楽の使い方も効果的でした。映像の美しさとは対照的に兵士が感じた恐怖がよく描かれています。 [DVD(字幕)] 9点(2007-10-08 17:30:58) |
158. 嫌われ松子の一生
《ネタバレ》 すごい映画だと思いました。過去の人生の回顧をミュージカルシーンを用いてテンポ良く進め、だんだんと時間の進みを遅くしていく。年老いた松子が過去を振り返り、最後は妹とも和解して終わる、その見せ方がすばらしいです。 人の気持ちを素直に受け取ることができずに、死んだ後になって始めてその人の自分に対する気持ちが分かる・・・そして後悔の連続。 原作に比較的忠実で本当に悲惨な話だけど、明るい音楽や小ネタを使い、死ぬ間際の見せ方もなんとか美しく終わらせてくれて、救いがありました。 人殺しや売春の話、それからあまりにもバカな転落話のため賛否両論な作品ですが、私は文句なく大好きです。中谷美紀は本当に美しかった。音楽や映像も良かった。それから、自分も後悔なく生きなければという気持ちにしてくれたのです。 [DVD(邦画)] 10点(2007-10-08 16:47:32)(良:1票) |
159. フラガール
《ネタバレ》 炭鉱街の再生の話ではなく、素人女性のダンス訓練話なんでしょうね。 テーマがそこだと思うと環境に関する説明が雑なのも納得です。 だから、最初は邪魔していた周りの人がどういう気持ちでハワイアンセンターの オープンを迎えたかについて説明不足でもしょうがない。 でもダンスについての見せ方は発表会的なのはあまりよくなかったと思いました。 ベタな展開でも受けているのはやはり新鮮なのか、それとも女優が綺麗だったからか。 松雪泰子は良かったです。 [地上波(邦画)] 5点(2007-10-08 16:27:59) |
160. 亀は意外と速く泳ぐ
《ネタバレ》 小ネタでくすりと笑わせます。 あまりい最初から期待していなかったので逆に楽しめました。 何をしているか分からないスパイや変な人たちの変な会話にはまりますね。 [DVD(邦画)] 7点(2007-10-06 21:58:46) |