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飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1727
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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1661.  大病人 《ネタバレ》 
伊丹十三監督らしく社会問題を含んだ作品。 末期がんの映画監督(三国連太郎)が、自分の病名を悟っていく過程が痛々しい。 あの幽体離脱と臨死体験はどうなのって思うけど。  「死を敗北と思いたくない。やりたいことをやった後の安らかなエンディングと思いたい」 いたずらな延命処置を拒み、映画の完成にかける姿には、死への敗北感などない。 般若心経の演奏はどうなのって思うけど。
[ビデオ(邦画)] 5点(2012-12-16 00:18:41)
1662.  レザボア・ドッグス 《ネタバレ》 
冒頭、6人のだらだらした会話。 それに続く、テーマ音楽とスローモーションが、たまらなくカッコいい。 一転して、銃で撃たれた血まみれの男を運ぶ車の中。 時間軸を前後しながら、次第に事態が明らかになっていく。 デビュー作だが、タランティーノの演出が冴える。 クライマックスで、銃口を交錯しながら向け合うシーンは、いかにも劇画的。 3人同時に相撃ちとは出来すぎだが、絵的にカッコいいんだから、この映画はそれでいい。
[DVD(字幕)] 9点(2012-12-16 00:14:29)
1663.  けっこう仮面2 「We'll be back・・・・」<OV> 《ネタバレ》 
永井豪原作だが、同原作者の『デビルマン』がめちゃくちゃにされたら腹が立つ。 でも、『けっこう仮面』は正直どうなってもいい。 別に嫌いってわけじゃなく、B級感漂うふざけた作品になっても、原作もそんなもんでしょ?って意味で。 「顔を隠して体隠さず! けっこう仮面は誰でしょう?」 「おっぴろげジャーンプ!」 とことんおバカで、お下劣、ナンセンスなドタバタパロディ。 裸は出てくるけど、エロさはあまり感じない。 ストーリーの本筋なんかより、どんな気持ちで役者が「けっこう仮面」を演じているのか、そのバックステージに思いが及ぶ。 この作品のバックステージをシリアスに撮った映画が観てみたい。 そっちのほうがよっぽど面白いと思うんだけど。
[インターネット(字幕)] 3点(2012-12-15 00:16:21)
1664.  ガチ☆ボーイ
記憶を失う男という重くなりがちな題材を、プロレス研究会という設定でポップに仕上げている。 ただ、映画館で観るほどのものではなかったか。 
[映画館(邦画)] 5点(2012-12-15 00:11:42)
1665.  情婦 《ネタバレ》 
ビリー・ワイルダー監督の法廷ものサスペンス。 未亡人殺しの嫌疑をかけられた男は、裁判で圧倒的に不利な状況。 しかし、弁護士が妻の偽証を暴いて、すべてが決着したかに見えた。 そこから二転、三転する展開がめまぐるしい。  途中でどんでん返しのオチが見えたと思ったが、それを見事にひっくり返してくれた。 さすが、アガサ・クリスティの原作だ。 オチだけではなく、法廷での攻防も見もの。 難聴の老婆の矛盾点をつく質疑は見事だった。 看護婦やリフトなど、ビリー・ワイルダーらしいユーモアあふれるシーンも好き。  ラスト、妻や男が言わなくてもいいタネ明かしをペラペラしゃべりだすのは現実味がない。 けれど、すばらしい舞台を観るようで、十分に楽しめる。 映画より舞台のほうが向いてるかもと思ったら、やっぱり評判の高い舞台の映画化だった。 予備知識なく観ることができたのが幸い。 これを舞台でも観たかったが、肝心の結末を知ってからでは観ても感動は半減するかな。
[DVD(字幕)] 8点(2012-12-15 00:08:58)
1666.  破線のマリス 《ネタバレ》 
報道の恣意的な編集を扱ったのは、リアルな問題として面白い。 ミステリーを得意とする野沢尚脚本だけに、サスペンスとして最後まで引っ張られる。 ところが、ラストのオチにガッカリ。 最後まで引っ張って、それはないだろうと。 どんでん返しにも、スコンと胸に落ちてくるものと、無理筋で落ちてこないものがある。 これは後者のほう。 主人公が嫌な女というのも、好みじゃない。 真犯人のことはメインテーマではないので未解明のまま終わるというのもわかるが、やっぱり消化不良。
[ビデオ(邦画)] 4点(2012-12-15 00:05:04)(良:1票)
1667.  ワイルド・パーティー(1970) 《ネタバレ》 
実に無駄な時間をすごしてしまった…。 パーティーを舞台に、遺産相続の攻防、恋愛のもつれなど、よくある人間ドラマが進行する。 その間、男と女があちらこちらで好き勝手にヤリ放題。 かと思えば、終盤、唐突に館の主が殺人鬼となり、スプラッター映画に早変わりするハチャメチャぶり。 そのハチャメチャさを、ラストの長々としたナレーションでまとめようとする、とてつもない強引さ。 果ては、3組のウエディングで無理やりハッピーエンドにもっていく、掟破りの荒業。 ワイルドだ。
[DVD(字幕)] 1点(2012-12-13 20:23:07)(笑:1票)
1668.  燃えよドラゴン
あのテーマ音楽、ヌンチャク、怪鳥音は、インパクトが大きかった。 ストーリーは復讐ものということくらいしか残らないけど。  ブルース・リーのカッコ良さで、すべてが許される。
[映画館(邦画)] 7点(2012-12-13 20:21:36)
1669.  ファザー・ファッカー
内田春菊の実体験を元にした映画とか。 ホントかよって感じる部分もあるが、事実は小説よりも奇なりということか。
[ビデオ(邦画)] 5点(2012-12-13 20:19:33)
1670.  シティ・オブ・ゴッド 《ネタバレ》 
舞台はブラジルのスラム街「神の街」。 これまで観たギャング映画とは、印象が違う。 ギャングやヤクザ映画を観た後は、役に自己投影して、肩で風を切って歩きたくなる。 それは、どこかカッコよくて、憧れる部分もあるからだ。 けれど、この映画にはそれがない。  声をかけた女に相手にされず、ヤツ当たりでその恋人に絡んで屈辱を与える。 気に入らない奴をぶちのめし、欲しいものは力づくで奪う獣たち。 まるで、北斗の拳の無法者たちのよう。 カッコいいアンチヒーローではなく、質の悪いチンピラなのだ。 暴力は子供にも蔓延しているから始末が悪い。 自分の欲望を満たすために、笑って引き金を引く。 そこに命の重さは微塵もない。 絶対にこんな世界には入りたくないと思うほど、あまりにすさんでいる。  悪さをする少年グループへの懲らしめで、捕まえた子供をゲームのようにいたぶりながら、配下の子供に殺させるリトル・ゼ。 リトル・ゼは、人を片っ端から殺してボスの座に上りつめた。 一方、リトル・ゼへの復讐のため、罪のない人は殺さないという条件で、対立グループに入るマネ。 そんなマネも、強盗中に歯向かった警備員を射殺してしまう。 結局、リトル・ゼは少年グループに蜂の巣にされ、マネも警備員の息子に射殺される。 報復が繰り返され、勝者のいない争いがむなしい。  ただ、重苦しい映画にはなっていない。 苛酷な現実をリアルに描き出しているが、不思議なほど明るく軽いタッチで仕上がっている。 カメラマンになった主人公からは、不幸な過去の影は見えてこない。 ひたすら、「生きる」ことに集中している。 命が虫けらのように扱われる中で、生きることが光を放つ。 自殺者が毎年3万人を超える平和ボケした日本とは、何もかもが対照的に見える。  巧みな構成と、センスの良い映像には感心させられた。 登場人物を紹介する際、時間軸を前後させて、効果的なエピソードを挿入している。 いくつもの話を巧みにリンクさせ、散漫な印象を与えず、一つの物語として収束させる手腕は見事。
[DVD(吹替)] 9点(2012-12-13 20:15:20)
1671.  ナチュラル・ウーマン
レズシーンでの緒川たまきの小悪魔的なエロさがいい。 ただ、それしか見所がない。
[ビデオ(邦画)] 3点(2012-12-12 20:27:28)
1672.  キッチン(1989)
川原亜矢子の存在感は面白い。 でも、こういう静かなさざなみのような映画は苦手。
[ビデオ(邦画)] 4点(2012-12-12 20:25:06)
1673.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ/完全版 《ネタバレ》 
ギャング映画の中では『ゴッドファーザー』の次に好き。 4時間近い長尺なのに、最後まで引き付けられる。  ヌードルスの青年~老年期を演じたデニーロはさすが。 それに比べて、デボラ役のエリザベス・マクガヴァンは見劣りする。 少女時代を演じたジェニファー・コネリーは、イメージぴったりだったのに。 音楽もいい。優雅な「アマポーラ」とエンニオ・モリコーネの切ない調べが胸に響く。 音楽も相まって若き日々へのノスタルジーを誘う。  ゴミ清掃車のくだりが、こねくりすぎてわかりにくい。 もっとすんなり落とすような話にしてほしかった。 ヌードルスが阿片でトリップして笑うラストシーンが印象的。 こちらも捻ってはいるが、まだ腑に落ちる。 つらすぎる現実から目を背けて、楽しかった頃に逃避しなければいけないほど、ボロボロになった姿が浮かび上がる。 ヌードルスはいい時代の思い出だけを拠りどころに、なんとか正気を保ってきた。 だから、マックスの告白した真実を今さら認める必要はなく、撃たなかったのだろう。 ヌードルスにとって、マックスはベイリー長官ではなく、あの銃撃戦で死んだ親友なのだ。 このとき流れる「イエスタディ」が、良き時代への郷愁を表している。  惜しいのは、マックスが仲間を裏切る動機が、いまひとつ説得力をもたないことか。 いくつか伏線は張ってはいるけど、それでもまだすっきりとはしない。 『ゴッドファーザー』との比較でいうなら、『ゴッドファーザー』のほうがわかりやすい。 描き方が素直なので、解釈が分かれる部分もない。 その点、本作は変にこねすぎた嫌いがあって、すぐには理解しづらい箇所がある。 また、時系列が少年期、青年期、現在と行きかうので、少し混乱する。  ただ、見直すと、初見では気づかなかったセリフや表情を確認できる。 冒頭で、ヌードルスがファットモーの店に戻ってきた場面。 「時計の鍵を返しに来た」 あの時に止まっていた時間が、再び動き出す。 そこからラストに至るまで、無駄なシーンがなく、いたるところに伏線が張られているのに気づく。 ところが、最初の劇場公開では、監督の意向に反して、製作サイドの都合で無残にハサミを入れられたとか。 計算されつくしているのに、それでうまくつながるわけがない。 監督は不本意な編集を不服とし、後に自らの手で完全版を出した。 作り手としての意地と執念が結実したことに拍手。
[DVD(字幕)] 9点(2012-12-12 20:19:48)
1674.  僕らはみんな生きている 《ネタバレ》 
山本直樹作画のコミックのほうを先に読んでいたが、コミックのほうがおもしろい。 映画は、コミックで表現されたエロ、風刺などの毒気が薄まっているように感じる。 表現方法として、漫画のほうが自由度が高いのかな。 それでも、映画版もけっして悪くはない。 社畜である日本人の悲哀と、現地人のデタラメっぷりが対比的。  軍とゲリラの銃撃戦に巻き込まれる日本人。 「私たちは日本のサラリーマンです!」 名刺をかざして連呼しながら、命からがら脱出を図る場面がおかしい。 ウィットとアイロニーに富んで、シリアスな問題を軽妙なタッチで描き出している。  惜しかったのは、ゲリラが日本人スパイを解放したところ。 解放する理由が、日本人としての苦労話の演説を聞いただけでは弱い。
[ビデオ(邦画)] 7点(2012-12-11 21:27:54)
1675.  病院へ行こう
邦画で面白いと思えるコメディにはなかなか出会えないが、意外とよかった。 爆笑はないが、にやっとはできる。
[ビデオ(邦画)] 6点(2012-12-11 21:16:21)
1676.  ザ・フライ
よくできてるけど、気持ちが悪い。
[地上波(吹替)] 5点(2012-12-11 21:11:18)
1677.  コキーユ ~貝殻~ 《ネタバレ》 
同窓会で再会した中年の男と女が不倫に発展という、なんだかありきたりな展開。 かなり古臭いが、最後まで見れる。 子供の頃の淡い恋、そして同窓会での再会。 誰にでもそれに近い思い出があるからだろう。  男(小林薫)は病気の後遺症で右耳が聞こえない。 そのために、中学卒業の日、女(風吹ジュン)が意を決してかけた言葉が聞き取れず、それっきりになってしまった。 30年もの時を経て、お互いの思いが通じ、子供の頃の恋を成就させた二人。 「やり直したい。戻れるのなら最初から」 眠っている男の右耳に、そう告白する女の気持ちが切ない。  風吹ジュンは、このとき46くらいか。 この年齢で、かわいいからなんとか成立してるお話。 一般人の中年で、こんなにキープできる人はいない。 現実の再会では、がっかりする場合のほうが多いだろうから。
[ビデオ(邦画)] 6点(2012-12-11 21:08:40)
1678.  漂流教室 《ネタバレ》 
CGの発達してない時代に、この原作の映画化は無謀だった。 それに、ストーリーも思いつきのデタラメに改変。 意味のないアメリカンスクールの設定。教室で突然始まるミュージカル。 怪物との戦闘中にピアノを弾く教師。脈絡なく挿入される少女のシャワーシーン。 観る者を凍りつかせるクサいセリフと演出。 漫画の原作を台無しにした映画としては、『デビルマン』と双璧。
[ビデオ(邦画)] 0点(2012-12-10 19:13:04)
1679.  ひみつの花園 《ネタバレ》 
お金だけをひたむきに追い求める女の子(西田尚美)のキャラがいい。 銀行強盗に拉致され、犯人が逃走する過程で事故に遭い、5億円の入ったケースが樹海の池に沈んでしまう。 犯人は死亡、お金のありかを知っているのは主人公だけ。 その金を手に入れるために必要となるあらゆることに突き進む。 車の免許を取り、スキューバダイビングやロッククライミングをマスターし、大学の研究室にもぐりこみ―― 他人を一切気にすることのない、すさまじいまでの行動力。 そうして、苛酷な障害を乗り越え、ようやく手に入れた5億円。 ところが、使うことなく秘密の場所に埋めてしまう。 ラストの場面、バミューダトライアングルの海で沈んだ豪華客船の金塊を狙って、アマチュア探険家が集まっているとのニュースを聞き、目を輝かせる。 「私、行くとこできちゃった」  お金を使って何をしたいというのが目的でなかったのが、馬鹿がつくほどの純粋さを感じさせてすがすがしい。 かなりぶっとんだスラップスティック・コメディになっており、単純に楽しめる。
[ビデオ(邦画)] 7点(2012-12-10 19:10:18)(良:1票)
1680.  ソドムの市(1975) 《ネタバレ》 
ファシスト残党である4人の権力者たちが、美少年美少女を狩り集めて、秘密の館で徹底的に辱めを与える。 強制的に性交させたり、裸で犬のように四つんばいで歩かせ餌を与えたり、人糞を食べさせたり。 酷い目に遭わせることで、自らの優越感や支配欲を満たす。 SM的なプレイや支配欲ならまだわかるが、スカトロシーンは気分が悪くて早送りしてしまう。 エロはいいけど、グロは勘弁。 舌を切り取ったり、頭皮を剥いだり、目玉をくり出す拷問も、目を背けたくなる人は多いだろう。  監督のパゾリーニは、間違いなくイカれてる。 映画の完成まもなく惨殺されて、これが遺作となったようだが、それも必然の結末か。 邪悪なものを呼び寄せる妖気が漂ってくるようで…。 監督は寓意をいたるところにこめてメッセージ性の強い作品を作ろうとしたようだ。 ただ、それを汲み取るのは難しいし、無理に汲み取ろうとも思わない。 消費社会に対する批判だとかなんだか言ってるようだが、それも後付けで、根底にあるのはパゾリーニの嗜好だと思う。 三菱銀行人質事件の犯人・梅川が、この映画を真似たことは有名。 サディスティックな性癖を刺激する内容なので、梅川のような人間が作り手の意図を別にして、この作品に傾倒したのも頷ける。  エログロの世界は、下品なB級テイストに仕上がりがち。 ところが、耽美的な映像、優雅なピアノの旋律、どこか宗教的な香りにまとわれ、そうしたテイストが抑えられている。 それがまた悪魔のような狡さを感じさせるのだ。 特異な映画ということで、一度は観たほうがいいが、二度とは観ないで封印すべき作品なのかも。
[ビデオ(字幕)] 4点(2012-12-10 19:06:23)
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