1701. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
戦闘シーンが凄いと言っても、どっかでみたような結構見飽きたパターンだし、たかが300人対10000人の戦いなんて日本の戦国時代の戦に比べれば、小規模なモンだしなあ。あんまり中身が薄いと見続けるのも限界があるよ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-11-14 00:14:33) |
1702. 地下室のメロディー
《ネタバレ》 犯行までの用意周到さとは一変して、ラストは確かに、金の詰め替えもせずに、あんなところで受け渡しするのもどうかと思いますが、終わり方は好きです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-12 19:29:44) |
1703. 勝利への脱出
スタローンアクションの痛快脱出劇を期待したのだが、ちょっと拍子抜け。悪くはないですが。最後の脱出劇に期待したのだが、あんな結末になるとは・・・。それにしてもスポーツが政治の道具に使われるのは世の常ですねえ。まあ国際試合には国と国の交流が含まれるので、必ず政治が付きまとうのは仕方ない事なのかもしれないけど。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-12 13:51:30) |
1704. 老人と海(1958)
作品の殆どが独り芝居・ナレーションになっており、しかも演じる空間が狭いボート上という限定された空間なので、映像化にはかなり不向きであると感じる。「太平洋ひとりぼっち」に似てなくも無いが、あちらは回想シーンで主人公の生い立ちや旅立ちまでの背景・経緯等々の説明があるのに対し、こちらは何もないので、正直みていて退屈である。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-11-07 00:13:15) |
1705. 白い巨塔
《ネタバレ》 田宮二郎と言えば、財前教授というよりはクイズタイムショックの司会の人という世代ですが(小学生は白い巨塔は見ないから)、拳銃自殺した時はそれはもう本当にビックリで、生きていた人が突然この世から消えるという、自殺というモノがあるという事を実感として教えてくれた最初の人だと思います。その後、旧ドラマを見て、新ドラマと見て、そしてこの映画という順番です。やはり最初にドラマを見てしまうとダイジェスト版という感じもしないでもないですが、ドラマも多少冗長なところがあり(特に新ドラマ)、これはこれでまとまっているのかな?という気もします。ドラマが放映されている時は飲み屋のアチコチでサラリーマンが、自分は財前か?里見か?なんて話がされていたようですが(ちなみに私はとある女性から「仕事は里見だけど、私生活は財前だね」といわれました・・・なんのコッチャ?)、サラリーマンの殆どは財前でしょう(能力ではなく、気持ち的には)。組織というところは多かれ少なかれ権力闘争をする場であり、組織に所属している以上逃れられないものです。会社の不正を裁判で証言しようって人がどれぐらいいるか考えればわかります。殆どは自分の出世が大事なはず。よって私は別に財前を悪人だとは思わないです。財前も里見も自分の意志を貫くというか自分に正直に生きているという点では同じだと思います。権力や名誉を目指す人間と誠実さを求める人間の末路は、前者及びそれを取り巻く人間達の方が生き生きとしており、変に天罰が下らない、里見が左遷させられて終わる映画のラストは誠実に生きていく事の難しさを教えてくれるという点で、すっきりしているのかもしれません。ただし、そうは言っても人間は誠実でありたいという気持ちも持っているわけで、映画版では、柳原が発言を撤回しないところは不満ですけど。はじめから一本調子な財前や里見より心揺れ動く、柳原が人間らしくてイチバン共感できますね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-06 13:40:44) |
1706. スウィングガールズ
こういう学園ものというか青春モノを見ると必ず自分の過去というか当時を振り返ります。私自身吹管楽器をやっていた経験がありますが、音を出すのはそんなに難しい事でもなく、3ヶ月ぐらい毎日やれば多少の曲は吹けるようになり、半年もやればそれなりの事はできるようにはなります(出演者は4ヶ月でマスター?)。高校時代はラグビーをやっていて今は、後輩の指導なんかをしているのですが、素直になんでも吸収していく高校生の部活動というのは季節とシンクロして短期間に大きく成長していくものです。例えば冒頭シーンの野球であれば、初冬のセンバツの予選負から練習が始まり、春を経て、夏に昇華して終わる。ラグビーであれば年明けの新人戦に始まり春の地方大会、真夏の練習を経て、冬のシーズンで昇華する。各々季節毎にピークがあって、それに向けた準備や練習をするわけです(音楽に季節は関係ないですが・・・)。練習シーンが少ないとか短期間に上手くなりすぎという指摘がありますが、高校野球の地方予選が終わる7月から練習を始め、秋の店頭での演奏(演奏終了時に雪がパラツク演出はニクイです)、そして冬の雪が降り積もる2月演奏会と、季節の変化を使って、彼女たちが成長していったというのを判らせる手法は見事で情緒的です。コメディータッチの本作品に練習で苦労するベタなシーンなどは不要であり(それこそ裏ネタで十分)、この8ヶ月間の季節の移り変わりを見れば、その間に猛練習して上達したんだなと非常に納得できます(確かに指導者不足というのはわかりますが)。高校時代に何かにホンキで打ち込んだ人ならそれがオーバラップするはずであり、彼女たちの苦労など描かなくても、観客内心に自身の高校時代や部活動に打ち込んだシーンが蘇ってくるはずなのでは? 長い人生の中でのたった3年間という限られた高校生活で何かを行う際の時間・季節の重要性。この監督は高校生活における季節感と部活動とその成長というものを非常によく判っているなあという印象を持ちました。 ※ダメ高校生が最高の指導者により練習で苦労して強くなるという展開をお望みなら「スクールウォーズ」をお勧めします。 [地上波(字幕)] 7点(2005-11-06 08:20:02)(良:1票) |
1707. 男はつらいよ 葛飾立志篇
《ネタバレ》 寅さんがインテリにコンプレックスを感じるという設定はどうも好きなれない。インテリ(ブルジョア?)でもなく、労働者諸君(プロレタリアート)でもなく、両者とは距離を置いてマイペースでフーテン・渡世人を貫くところが寅さんの魅力なのに。 <追記>15年ぶりに再見。田所先生は『日本沈没』のパロディでしょうねえ。そしてインテリテーマで米倉斉加年が再登場するのも何か意味深でもある。で、あらためて見直してみると、学かカネか愛かという複数どころか1つをも手に入れる事が難しい人生の3大要素を比較しつつ、それらを追い求める人間の悲喜劇をうまく描いているなあと感心。概して山田監督はカネには批判的だし、インテリには厳しく、愛を求める人間を好意的に描くが、本作ではいつもの「愛の追求」に「学の追求」が加わり、哲学・宗教的なテーマまで絡めて「生きるとは何か」を巧みに表現している。とらやの家族写真のシーンはとても微笑ましく優しさにあふれている。また、互いに先生と呼び合う正反対の二人が愛がうまくいかない同士で意気投合し、旅するエンディングも非常に爽やかである。人生とは自由に生きる事なのかもしれないと思わせるシーンでもある。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-11-04 03:54:10) |
1708. チャーリーとチョコレート工場
ゴールドチケットというツールで次々と役者が揃い、人形が燃え盛って、デップ登場。さあ始まるぞ!と期待がイッキに高まり、ガキどもが次々抹殺されていくところまでは最高だった。デップ&バートンの本領発揮だ。ただし、仕舞いにかけて、イッキにシュリンクしてしまった。デップは情報漏洩により、金のなる木のレシピを守る為に、従業員を全員解雇し、工場を閉鎖する。そして少数民族や動物を奴隷化し工場再生、まさに貧乏人の敵である「搾取する資本家」として描かれている。一方、対極にある貧乏人のチャーリーは本当に「いい子」なのか?曲がりなりにも一緒にイベントに参加した他の子供達が次々抹殺されて、他の親子の安全も確認せずに、残った自分が優勝ですと言われて「やったー有難う!」となるだろうか?私はそこに自分さえよければいいという残酷さ・ズルサを感じる。(拾った金のネコババなんてカワイイもの。)真っ当な映画の主人公なら、「これでいいのだろうか?」という何らかの違和感やしっくりこないものがあってしかるべき。デップに向かって「お前そりゃーちゃうやろー?!他の親子はどうなったんだー?ちゃんと元に戻せよー」というのが子供の正義感というものでしょう?で、他の親子を元に戻さないデップイジメに走り、過去のトラウマを刺激して、デップを精神破綻に追い込んで、最後は工場を破壊して、他の親子を助け出す。助け出された親子は改心してめでたしめでたし。そういう貧乏人のいい子ちゃんがステレオタイプな資本家をやっつけて、勘違い親子を目覚めさせるというとってもわかりやすい勧善懲悪?なら10点。オチがあまりにも平凡というかありきたりな「家族がイチバン」で適当に終わったところに不満が残る。なんか説教くさいんだよね。消化不良だ。それでも8点はつけるよ。 [映画館(字幕)] 8点(2005-10-31 00:55:29) |
1709. 男はつらいよ 寅次郎恋やつれ
《ネタバレ》 私は男だし、娘もいないので、父娘の確執というのがどうもよくわからない。基本的に世の中の娘はお父さん大好きのファザコンが多いというのが実感だからだ。まあタマタマ私のまわりに父の反対を押し切って何かを成し遂げようという気概のある娘がいないだけなのかもしれないが。 <追記>15年ぶりに再見。本作では幸福論をテーマにカネか仕事か何もしない生活か等ついて語られる。結局、歌子は「人の役に立ちたい」「人から感謝されたい」という理由から大島の施設で働く事を選択する。要するに承認欲求から職業選択をするわけだが、この欲求や職業選択は果たして幸福と言えるのだろうか?といった疑問も沸き起こる。ラストの家族シーンが山田監督の答えだろうか? 尚、一昨年に津和野を旅したのだが、この度再見して、思っていたよりも津和野のシーンが少なかった事に気がついた。それだけ印象的だったのかもしれないが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-30 04:59:50) |
1710. リスボン特急
アラン・ドロンがカッコイイのは認めるけど、展開・内容が陳腐なのは否めない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-10-29 04:32:34) |
1711. シンデレラマン
ボクシングで儲かって羽振りのいい生活をしていて、欲をかいて株とタクシー事業に全財産投資したら、恐慌が起きて無一文?バカな父親ですね。自業自得です。投資は余裕資金でやるもの。ボクサーという寿命の短い明日をも知れぬ仕事をしていて、かつ家族を抱えていれば数年分の生活費ぐらいは貯金しておくのが当たり前。全く同情の余地無しで、冒頭から呆れてしまいました。こんなバカ男を夫や父に持った家族が哀れでなりませんでした。まあ蒸発せずにナントカ家族を養ったというのは最低限の責任を果たしただけで、こんなんでは感動はできない。失業手当もらって練習続けながら、金メダルとった野口みずきの方が立派です。じゃあスポ根としてはどうか?元々実力あった選手が、まさに怪我の功名でチャンピオンになるというしょうもないストーリーで、これなら、昨今のスポーツニュースでよくやっている懸命なリハビリによる復活(ロッテのジョニーのような)の方が感動します。力のない人間が努力して強くなるというロッキーと比較するのは論外で、ロッキーに失礼です。 唯一よかったのはラッセルクロウの顔が以前のパンパン顔ではなかった事かな?役作りでもしたんでしょうか?まあ、食うのに困ってる人間がパンパン顔では困るんですが。 [映画館(字幕)] 4点(2005-10-24 00:46:24) |
1712. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
どっかで、「貧困な性生活を送っている人間は好戦的になる」というのを聞いた事があるが、その通りだなって感じ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-10-16 00:47:35) |
1713. マイ・リトル・ガーデン
戦場のピアニストが人間関係によって生き残ったのに対して、こちらは独りきりのサバイバル劇。好対照な作品だと思います。作品全体が孤独と緊張感で溢れていて、最後はどうなるんだろうと思いながら見ていましたが、何かを待つ・何かを信じるという事は未来への期待でもあり、それが大きければ、誘惑にも負けず、苦難にも耐えられるんだなあと思いました。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-10-08 19:14:44) |
1714. ワンダー・ボーイズ
コメディーにすらなっていない、単なるドタバタ劇。 [ビデオ(字幕)] 3点(2005-10-08 17:55:57) |
1715. 大いなる幻影(1937)
この作品と米兵のイラク人捕虜に対する扱いと比較すると隔世の感があります。戦争は国家の争いであり、人間の個人的感情の争いとは違うわけですが、戦争になってしまえば「敵が憎い」という個人的感情が生じるのが自然であると思います。そういう感情を規律やルールでコントロールできるのか?また、国家の争いと個人的付き合いを別物として考えられるのか?没落貴族の哀愁を分かち合うという所長と兵士の友情?は理解できます。しかし、夫を戦争で失ったにもかかわらず、その敵国軍人をかくまって、結構安易に好きになってしまう女性の感情はちょっと理解しがたいです。(男の方が優しくしてくれる敵国女性に惹かれるはまあ自然な流れとは思いますが)優しさとか人間愛というよりも、単純に「ひとりの寂しさ」がもたらす行き過ぎた行動であって、あまり感動はできないです。人間なんて訳がわからないとは思いますが、そんな単純じゃないでしょうとも思うので。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-10-01 18:14:02)(良:1票) |
1716. アメリ
現実と向き合えないって言ったって、普通に飲食店でバイトして同僚とは上手くやってるし、父親との関係も悪く無い。家に引きこもってるわけではなく、近所づきあいも上手くやっている。私から見ればかなりうまく現実に折り合いつけて生きているなあという感じですが。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-09-24 18:39:10) |
1717. 翼よ!あれが巴里の灯だ
裕次郎の「太平洋ひとりぼっち」に似てますが、ヨットに比べ、飛行機の操縦席では動きようがないので離陸してからはちょっと単調ですね。もう少しノンビリした話なのかと思ったら、一刻を争う競争状態の中での記録達成だったのは驚き。これがどのくらいの偉業だったのか今の私には想像もつきませんが、パリで20万人、NYで400万人に歓迎されたという事ですから、大変な事だったんでしょう。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-09-24 16:38:14) |
1718. 大いなる西部
平均点高いので、ちょっと期待したのですが、ストーリーは単純というより平坦で盛り上がりがなく、時間も長いので、はっきり言って退屈。Gペックは相変わらずの役柄で、それはそれで良いんだけれども、女優陣の魅力がイマイチ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-09-19 14:51:42) |
1719. ザ・ヤクザ(1974)
外人が描く「義理」の世界。これは「追憶」の翌年製作ですね。自分大好きの自由奔放な女性を描いた反動なのか、義理に縛られる抑制の効いた寡黙な日本男児をそれなりに上手く描いている。義理の訳語は「obligation」となっているが、やはり外人には理解しがたいのか???外人が描く日本映画としては許される範囲でなんとか踏ん張っている。討ち入りシーンも違和感無い。が、最後の双方の指詰めでぶち壊し。なんとかならなかったのか・・・。それにしても高倉健はカッコイイヨ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-09-10 23:52:15) |
1720. アサシン(1993)
恋人役の男がちょっとマヌケ。まあ、大概の男は鈍感なんだけど。 [地上波(吹替)] 5点(2005-09-02 02:04:19) |