161. 紅の豚
文句無しの快作。主人公の外見はギャグだが、渋い…渋すぎる。痺れました。そこかしこに、粋なジョークと洒落が散りばめられていて、とってもクール!(俺の語彙はなんて貧弱なんだろう!)。こういう、一人も悪役が出てこない、全員気持ちのいい奴ばっかり!って映画も大好きです。見終わった後の気分は文句なし10点。加藤登紀子の歌も哀愁が漂っていてパーフェクト!森山さんもうまいが、大塚明夫氏は相変わらずいい仕事をしている。 9点(2004-03-02 19:37:31) |
162. ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
展開や登場人物たちの行動に納得できない所が多かった。自分がしたことで自らピンチに陥っているケースが多すぎる。アドベンチャー映画は、「いかに登場人物と一体化して一緒にハラハラできるか」が大事で、彼らの行動が馬鹿だったり理にかなっていないと、全く感情移入できない。恐竜を逃がすのはいいが、それによる人的損害も甚大すぎるし、なんで「T-Rexは鼻がいい」って言ってんのに、T-Rexの血が付いた服ずっと着てるの?それに引き寄せられてT-Rexが現れて「ヒロインは助かったけどハンター達はたくさん死んじゃった」なんて展開に納得できるわきゃねーだろ!見所はたくさんあるんだけど、直接的な描写が多く、なんかもう一度見たいとは思わなかった。パワーアップしたCGは相変わらず凄いんだけどね。 4点(2004-03-02 19:13:39) |
163. 鉄道員(ぽっぽや)(1999)
高3の頃、この原作がセンター現代文の練習問題として載っていて、授業中に問題を解きながら涙ぐんでしまったことを思い出す(笑)。 映画の方はというと、雪子役が広末だと聞いて、当時、かなり幻滅した。どう考えてもミスキャスト。ただ、高倉健のファンなので、冒頭、雪深いホームに立っている健さんの絵だけで涙ぐんでしまった。立っているだけでこれほど絵になる俳優も珍しい。もう一人のけんさんは、酔いっぷりが殆どコントだったが、こちらもファンとしては嬉しいところだった。ただ、登場が異様に少なかったのが残念。シリアスな演技も見てみたかった。 4点(2004-02-09 20:54:02) |
164. ダイ・ハード2
《ネタバレ》 中学校のころ、毎朝本作のビデオを見てから部活に行っていた程のめり込んだ作品。というわけで、映画人生駆け出しの頃見たので、これがダイハード、並びにアクション映画のデフォルトだと思ってしまった。良かったような悪かったような…。いま考えると、大味作品だし、犯人たちのやってることは凶悪すぎる。でも、純粋に架空の世界のアクションとして見ると、畳み掛けてくるテンポは非常に良いし、楽しめる。ジャンボの翼の上で戦うなんて、アメリカでしかできない演出だろうなあ。羨ましい。 8点(2004-01-21 21:01:34) |
165. ダイ・ハード
《ネタバレ》 ホースでの宙吊り~銃でガラスを割るシーン、背中にテープで貼った銃を素早く引き抜いて敵を片付けるシーン…などなど、カッコいいシーンのオンパレード。特に特筆すべきは、敵のリーダー、ハンスがマクレーン達を見ながら、22階(…でしたよね?)から落ちていくシーン。合成の素晴らしさはさることながら、アラン・リックマンが非常に良い「落ちっぷり」を見せてくれている。主人公たちを見据えたまま落下していく演技は、称賛に値すると思う。悪役なら誰しも、こういう絵になる死に方をしたいと思うだろう。 8点(2004-01-21 20:48:30) |
166. コン・エアー
《ネタバレ》 この映画の見所は、とにかくマルコビッチの最期に尽きる。消防車上で格闘→歩道橋を尽き破る→打杭機でトドメ…っていうのは、いくらなんでもやりすぎ(笑)。プラナリアでもあそこまでやられたら死ぬよ。もうここは、観客を笑わせにいったとしか思えない。 4点(2004-01-21 20:37:21) |
167. スピード2
《ネタバレ》 予告編で「船が舞台」と聞いたときから嫌な予感はしていたのだが、的中してしまった。スローモー&行き当たりばったりの展開で全く作品世界にのめり込めない。クライマックスの、客船が陸地に突っ込むシーンも、「金かかってるぞ!ほうら、こんなに壊してるぞ!」という臭いがぷんぷんして不愉快だった。特に、舳先が鐘を鳴らすところなんぞ悪趣味の極み。サンドラは何もせず、もはやマスコットと化してるし、ウィレム・デフォーもこんな使われ方されたんじゃ不憫でたまらない。タンカー爆発炎上とかも「はいはい」という感じ。 2点(2004-01-21 20:26:51) |
168. グーニーズ
《ネタバレ》 悪者といえど、コテンパンにされるのは可哀想に思ってしまう性格なので、これやホームアローンなどは100%ノリノリには見られないのが残念…。ただ、やっぱこういう冒険モノは子ども心には非常に嬉しいわけで、ワクワクしながら見た思い出がある。余談ですが、中学の友達のお父さんはグーニーズの大ファンで、週に一度は見ているらしい。 7点(2004-01-21 20:15:51) |
169. スペースキャンプ
《ネタバレ》 いま見ると、ストーリーはいかにも子ども向けだけど、当時子どもだった僕は素直に燃えました。登場人物たちに自分を重ね合わせ、のめり込んで見ていたので、交信が回復して管制室に喚声が上がったときは鳥肌がたちました。あと、やっぱ、リー・トンプソンはいいやね。 6点(2004-01-21 20:09:55) |
170. さくや妖怪伝
《ネタバレ》 冒頭の竹中直人のナレーションの雰囲気と、富士山噴火シーンは良かった。が、あとは…。まじめなアクションで作っているのか、子ども向けファンタジーで作っているのかの境界が曖昧だった。両方を狙ったのなら、かなり失敗だと言わざるをえない。随所に樋口節炸裂!なシーンはあったが、大蜘蛛松坂慶子はほとんどギャグ。安藤希は文句なしに可愛かったんだけどねぇ…。「あずみ~妖怪討伐編~」にしても誰も気付くまい。 3点(2004-01-06 18:04:08) |
171. タワーリング・インフェルノ
《ネタバレ》 小さいころ見て、強烈な印象を残した作品。いま見ると、さすがにビルはミニチュアに見えるが、それでも数十メートルの巨大ミニチュアの効果は絶大だった。小さい頃は「火に巻かれないと死なない」と思っていたので、「若い頃は短距離選手だった~」の彼が死んだのはよく分からなかったが、いま考えると、あれはもう部屋の空気自体が服の発火点だったんだなと分かった(あってます?)。とても恐くて、とても面白い、映画史に残る大娯楽作。 9点(2004-01-06 17:53:53)(良:1票) |
172. 北京原人 Who are you?
すごすぎる。現場ではおそらく「なんかおかしなことになって来てるよー!」という雰囲気はあったが、誰も軌道修正出来なかったのだろう。すべての出演者が不憫でたまらない…。これほどまでに見ているこっちが恥ずかしくなってしまう映画は貴重。先日、TS●TAYAでビデオオール100円デーがあり、再見しようかと手にとったところで恐くなって棚に戻した。あたかも感動大作かのようなパッケージデザインを見て、思い切り血圧が下がった。 0点(2004-01-06 17:40:46)(笑:3票) |
173. ヴァイラス(1999)
メカと人間の融合は気持ち悪い。ただ、前半は「で、どこがピンチなの?」というような、の~んびりした雰囲気で進行するので、なんともはや…。全てどこかで見たような、よくある展開で、「ザ・グリード」のDVDに「ボーナストラック:ザ・グリード~Remix~」として収録しても違和感無いと思った。敵の親玉が変わっただけ。 1点(2004-01-06 17:27:09) |
174. アルマゲドン(1998)
《ネタバレ》 わがままで勝手極まり無い、ブルース・ウィリスの採掘チームに全く感情移入出来ず、「絶対こいつらに地球を任せたくない」と終始思っていたので、どんなピンチが襲ってきても全然動じなかった。途中からブシェーミのキレ具合にイライラしたし、起きる危機が多過ぎてウンザリしてしまった。彼らを取りまとめなくてはならないNASAの職員に同情しまくりだった。思わず、ソーントンと言い争いしたNASA高官の方の主張を応援してしまった。ただ、そこここにうならせるシーンがあったのも事実。絵的センスは高い映画だと思う。 2点(2004-01-06 17:17:08)(良:1票) |
175. ボルケーノ
《ネタバレ》 溶岩の質感は素晴らしかったと思う。自然災害系の映画は、人間の無力さを訴えるものが多いが、これは人間側が勝ってしまったのでちょっと面食らった。が、たまにはそういうのもいいなと思った。映画全体を見ると、まあ及第点だと思うが、「全教科そこそこ出来るが、クラス1番はない」という優等生を見ているようだった。トミーの娘が愚かでイライラした。思うに、横転した消防車から消防士を助け出せなかったのは奴の責任だ!よって、彼女がピンチになるビル爆破も、「はいはい」と冷めて見ていた。 5点(2004-01-06 16:58:05) |
176. マイノリティ・リポート
《ネタバレ》 どうも馴染めなかった。まず、露出過多風の画面。確かにああすることで未来っぽい雰囲気は出てると思うけど、見ていて疲れたのでなんか好きじゃなかった(完璧に主観意見ですが…)。あと、謎を突き止めるためとはいえ、アガサを連れ回し、時に大声であたったりするのを見て、次第にトムクルーズに感情移入できなくなっていった。また、途中でスパイダーに走査されたのに、失明しなかったのはどうしてだろう?結局、拐われた子どもは?等々、喉に小骨つっかかり状態のまま終わってしまった。あと、この作風にコミカルな場面はいらなかったと思う。カビパンもくだりも、あのシーンにどんな必然があったのかよく分かりません。コリンファレルもいい味出してたのに、見方だと判明した直後あそこで殺されちゃ、役者としても可哀想すぎる…。 4点(2003-12-07 16:22:52) |
177. トゥルーライズ
《ネタバレ》 莫大な金を掛けたコメディ・アクションという、なんとも贅沢な娯楽大作。↓で恭人さんもおっしゃっているように、家庭での浮気問題のくだりで、本筋の事件がしばらく放置されて、ちょっとテンポダウンな感はあるが、その分、笑いなどの要素が盛りたくさんで飽きさせない。ホテルに呼んだ奥さんのダンスを見て、カセットプレーヤーを落してしまうシーンで爆笑した。また、本筋の事件に戻ってからのスケールは、さすがキャメロンといったところで、ぐいぐい引っ張られる。併走するヘリでリムジンから奥さんを助け出すシーンなどは、アクションとして第一級だと思う。この映画のお蔭で、ハリアーも有名になりました。まあ、いろんな意味でアメリカらしいエンターテイメント性抜群の映画だと思います。 9点(2003-11-26 15:11:11)(良:1票) |
178. グリーンマイル
《ネタバレ》 スポンジ濡らしながら泣いてるバリー・ペッパーに、デビッド・モースが「立ち上がる前に涙を拭け」と言うところでかなりウルッときた記憶があります。ただ、意地悪看取に所長の奥さんの病気をうつして病院送りにしちゃうのは、ちょっとやりすぎでは(王道の展開だけど)!? 不思議な余韻があると思う。 7点(2003-11-26 00:44:01) |
179. ガメラ2 レギオン襲来
《ネタバレ》 前作に引続き、素晴らしいクオリティだと思います。シミュレーションとしての描写が見事で、官房長官が「自衛権発動の三要件」を説明するシーンなど、他の怪獣ものでは見たことがありません。レギオンの生態をいとも簡単に主人公陣が解明してしまう所など、難解な表現に煙をまかれて強引に引っ張られている感じがする箇所もありますが、怪獣映画に興味のない大人でも十分に観賞に耐える作品に仕上がっていると思います。いままでのこの系の作品だと、ボカボカ爆発する戦車を見ても、中に乗っている人にまで思いを馳せることはあまりなかった(そこまで考えさせない演出だった)ですが、本作では出動する自衛官のエピソードもあり、ぐっと我々に近い目線から物語を見ることができます。しかし、これほどまで人間側が活躍する怪獣映画って、いままで見たことないですよねぇ。個人的に、ゴジラがつまらなくなった原因は、ゴジラが強過ぎること(だから訳のわからない武器や新兵器をぼんぼん投入するほかなくなり、現実との乖離が進んだ)だと思うので、ガメラシリーズの「ほどほど強いガメラと、ほどほど強い怪獣」という位置付けは、リアリティがあって非常に良いと思います。いろんな要素てんこ盛りの非常に良くできた娯楽作品だと思います。 10点(2003-11-21 16:10:12)(良:2票) |
180. ガメラ 大怪獣空中決戦
《ネタバレ》 公開当時、CMで東京タワーが爆発するシーンが繰り返し流されていたので、「東京タワーって…またありきたりなもの壊すなぁ…しかも今『ガメラ』?」(←根っからのガメラファンの皆さんごめんなさい)と思ったのですが、実際に見てみたら、良い方向に120%裏切られました!皆さん仰られていますが、「こういうのが見たかったんだよ!」というまさにその映画を撮ってくれたという感じです。どんどんお子様向け映画になっていく平成ゴジラに辟易していたので、この作品を境に、自分は平成ゴジラから脚を洗ったのでした(昔のゴジラは好きですが)。作品の流れ自体は、怪獣映画のまさに王道なんですが、テンポといい、ミニチュアといい、構図といい、とにかく衝撃を受けました。今見ると、特撮はちょっと前時代的かもしれませんが、作品への志の高さは少しも褪せていません。特に、二大怪獣の対戦に向けて徐々に盛り上がっていく前半は出色です。その後のシリーズで大分凄い画(え)を見せられたんで、最初は9点かなと思ったんですが、やっぱ見た当時の感想で10点つけます。 10点(2003-11-21 13:28:34) |