161. 硫黄島からの手紙
無難にまとまっている。 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-17 00:11:13) |
162. イン・ハー・シューズ
役者の演技を観るだけでも楽しめる。キャメロンのああいう役は言わずもがな、トニ・コレットもうまい。コミカルかつシニカルなセリフが小気味良い。ストーリーとしては別にどうっていうことはないが、教授と詩を読むシーンが最高。 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-14 11:10:44) |
163. 容疑者Xの献身
観ていて飽きないので、時間の無駄だったとは思わないが二時間テレビドラマの枠でいいんじゃないかとも思う。そういう意味でDVDで観るのは正解。なぜ映画、と二時間ドラマ、の差を感じてしまうかは自分でもよくわからない。推測するに、時間の使い方が密すぎるからだろうか? 飽きない、ということは時間を目いっぱいに使い、観客の目を釘付けにしているわけだが、これは観る範囲が狭まることにもつながる。独自の視点を持たないまま、「あぁ、終わったな」と思ってしまうのはいかにもテレビ的だ。こんな本来の映画とはまったく異質なところでいろいろ考えさせられてしまった。ちなみに原作は既読だが、原作と比べてもうまく映像化していると思う。テレビドラマとしては9点近くつけていい。 [DVD(邦画)] 6点(2011-05-04 09:36:04) |
164. ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!
面白かった。 [DVD(字幕)] 6点(2011-04-27 05:29:39) |
165. サンシャイン・クリーニング
雰囲気はとても好きだが、消化不良。 [DVD(字幕)] 6点(2011-04-16 09:42:31) |
166. 少年メリケンサック
木村祐一がへたくそ。なぜ彼はあんなに起用されるのか。作品をぶち壊すほどの演技力にも関わらず主役級の露出度なのはなぜか。宮崎あおいと佐藤浩市のための映画。 [DVD(邦画)] 6点(2011-04-16 01:41:01) |
167. ボーン・スプレマシー
アクション映画にしては謙抑的でストイックな画面が面白い。カーチェイスも迫力があったが、手ブレ感がかなり激しく、観続けるのが厳しくなるときも何度か。第一作目からニッキーのファンなので、三作目で殺されないでほしい。 [DVD(字幕)] 6点(2011-03-30 02:25:21) |
168. 空中庭園
《ネタバレ》 「人は誰でも泣きながら産まれてくる。血まみれでね」ちょっとしか出てこないテヅカのセリフがこの作品の核である。ラストの小泉今日子は血の雨を受けながら泣き叫ぶ。そこから家族の再生もまた始まる。このモチーフは非常に面白く、血の激流は「シャイニング」を思わせる。しかし、崩壊と再生というテーマにしては、家族が崩壊しきっていない。夫の浮気がばれ、娘の投稿写真疑惑が強まり、自らの母親に「死ねば?」を連発して完全にぶっ飛んだ母(とはいえケーキなどはちゃんと準備しており、まだ彼女の神話は続いている)という夕食会の次の日に、娘と笑顔で「あまり遅くならないようにね」と電話しているのは解せない。崩壊しきったところに再生が見えるはずである。また、再生の過程も、今まで思い込みによって気付かなかった母の愛に気付くという古典的な物語構造であり、新しい家族像や新鮮な感動を提示するには至らない。役者陣の熱演は素晴らしい(特に小泉今日子は「トウキョウソナタ」でも母親役での素晴らしさを示す)が、作品としては平凡であるといえる。 [DVD(邦画)] 6点(2011-03-26 12:25:42) |
169. ユナイテッド93
この映画は9月11日に亡くなったすべての方にささげられている。当然犯人側も含まれる。情報操作とかプロパガンダと言われるが、犯人側の葛藤も見え、そこまでプロパガンダの色は濃いように思われない。そもそもこれは映画であってドキュメンタリーではない。その前提すら忘れられているのだろうか。プロパガンダであろうが捏造であろうが、それが映画としての評価を下げる要因にはならない。事実に基づいたストーリーに捏造も何もない。ちなみに乗客はコックピットまで辿り着けなかった、という調査結果が出ているらしい。 [DVD(字幕)] 6点(2011-03-21 22:00:02) |
170. リリイ・シュシュのすべて
《ネタバレ》 二回鑑賞しました。新しいことにチャレンジする精神は褒め称えたいですが、それが成功しているかというと、非常に難しい。ネットの世界にリアルを見つけており、現実をリアルに近づけようとしている。果たしてそんな皮相的な観点でこの映画を評価してよいのか、非常に迷います。もしそのような短絡的視点であれば観るに値しません。しかし、冒頭でエーテルを持つのはリリイに限らないことが示唆されており、あくまで相対的な存在なのかもしれないと思いました。そしてラスト近く、蓮見のナイフはりんごに刺さっています。そして星のが倒れたときにもりんごが転がるのが見えます。青りんごが二つ? 非常に不思議です。りんごに刺さったナイフは、実は星野を刺していないという暗示でしょうか。でも血はしっかりついていました。りんごから流れ出た血、すなわち心の痛みという暗示なのかもしれません。星野という存在、青猫という存在が誰にとっても普遍的な心の痛みの根源であり、それをナイフで刺す、すなわち対決することによって人生を見つめていく、というような解釈に至りました。しかしまだまだ理解または解釈できる部分が多いような気がするので、保留の意味をこめて6点。 [DVD(邦画)] 6点(2011-03-20 01:20:45) |
171. アバター(2009)
面白い。が世界観が二番煎じ過ぎる上に設定が意味不明すぎて突っ込みどころ満載なので駄目。特にラストはどういうことなのかさっぱり。要するに面白いけど駄目な映画です。というよりも駄目だけど面白い映画です。賞味期限付映画。それが早いか遅いかだけでしょう。 それにしてもシガニー・ウィーバーはやはりこういう強い女性の役回りなのね。あの髪型じゃないから最初誰かと思いました。監督がキャメロンだけに、にやりとしてしまいました。大佐のキレっぷりはダーティーハリーのイーストウッドに近いものがありますね。顔も似てるし、そういう細かいところは面白かった。 [DVD(字幕)] 6点(2011-03-07 23:56:53) |
172. ペルシャ猫を誰も知らない
イランの音楽の多様性にびっくり。インディーロックというくくり(50セントやマドンナも同じくくりになっていた)だけど、ヘビメタやフォークやジャズやヒップホップなど、素晴らしい音楽性が感じられた。明らかにPVっぽい映像になってしまうのは正直微妙だったが、こういった音楽を自由にできないという現状はよく伝わってきた。ラストは急展開でかなり重いものになるが、イランの絶望的な状況をよく表現していると思う。主演の二人がこの映画を撮り終わった直後に国を離れているという事実もそれを裏付けている。音楽の素晴らしさ。そして何より自由の素晴らしさ。ある程度享受している私たちには決して真の意味で伝わることのない自由への渇望。狂おしいほどの渇望。身にしみる。 [映画館(字幕)] 6点(2011-03-07 00:50:48) |
173. 亀も空を飛ぶ
《ネタバレ》 これをどのように評論したらよいのだろう。亀のように甲羅という過去を背負い続けながら生きていく子供は空を飛ぶことができるか、という問いか。空を飛ぶ、とは劇中のように断崖から飛び降りることか、それとも……。アメリカかぶれのサテライトが、ラストシーンで「アメリカ兵だよ」といわれても興味を示さずに歩いていくシーンが感慨深い。彼もまた空を飛ぶのだろうか。アメリカが解放や彼らの救世主にならなかったことを暗示しており、なんだかやるせない気持ちになる。茫漠とした景色は地雷が埋まってるが故の味気なさを表現しており、当時のイラクの子供たちの様子がよくわかる。 [映画館(字幕)] 6点(2011-03-07 00:46:43) |
174. ボーン・アイデンティティー
そこそこに面白い作品。ま、損はしてないかな。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-10 00:42:25) |
175. ペネロピ
面白いです! [DVD(字幕)] 6点(2011-02-06 00:12:24) |
176. オールド・ボーイ(2003)
情報を小出しにしていき、観客を惹きつけて放しません。真相が明らかになってからも、催眠術師を使って自らの記憶を消そうとするところが切ないですね。ただ「催眠術」は‥‥、という感じです。そこでちょっと評価は厳しくなってしまいます。とはいえ独特の色彩感覚やカット割りが光ってかなり面白かったです。タランティーノが絶賛するのも分かりますね。この韓国でしか撮れないと思わせる独特さは何なんだろう。監督の力量ですかね。 [DVD(字幕)] 6点(2010-11-22 00:45:49) |
177. キャスト・アウェイ
何と言ってもトムハンクス。一人で演じきるのはやはり上手い。このきっちり演じることができすぎるせいで彼を好かない人が居るのかもしれない。映画の内容はまさにcast away。遭難のシーンや波の描写などはすごい。リアルで振動が伝わってきそう。ただ他は大したことはなく、私は大勢と違って逆に帰還してからのほうがドラマチックで優れていたと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2010-11-01 13:53:58) |
178. アンヴィル!夢を諦めきれない男たち
《ネタバレ》 シーンとして良かったのはラストだけ。ラストはけっこう感動したけれど、そこに至るまでが彼らの惨めさとその友情しか描いていないので、だからなんだよという気にさせる。メジャーで出さずにマネージャーもつけなかったから失敗したんだと言う割には自主販売してるし、なんだか彼らが成功できなかった理由が分かる気がします。その愚直さが逆に彼らのひたむきさを引き立てているようにも感じます。一度は成功したものの没落したメタルバンドという設定は面白いけれど、ドキュメンタリーとして何を記録したかったのかがいまいち分かりませんでした。あのクライマックスがある時点でなんだか最初から脚本があるかのようです。(これは他のレビュアーが指摘していることでもありますが。例えばケンカのシーン)他にも日本に来た途端に何だかプロモーションビデオのような演出のあざとさが見えてげんなりします。この脚本できちんと映画を作ったほうが面白いと思います。 そういえば私でレビュアーが13番目ですね。This is thirteen. [DVD(字幕)] 6点(2010-09-20 00:16:36) |
179. ジャケット
時系列モノとしては良くできていると思いますが、未来に行くことで過去の人間にアドバイスをし、未来を変えるというパターンはありがち。そしてそのパラドックスについてあまり考えていないような作りはちょっといただけないかも。拘束衣という設定にしかオリジナリティを感じませんでした。エイドリアン・ブロディの演技のおかげで成り立っているようなもんですね。全体的な雰囲気はとても好きです。精神病院モノ(というジャンルがあるならば)が好きなので、プラス1点という感じ。それにしてもレンフロ‥‥。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-19 17:41:39) |
180. エターナル・サンシャイン
断片的なシーンを多用することで、そのシーンごとのインパクトを重視している印象を受けました。しかしその断片が似たような回想シーン、あるいはユーモラス(一般的にされる)な幼少期の記憶ばかりなので、もっと二人の人物や魅力を描いて欲しかったです。正直「もうわかったよ」っていう感じ。平行するメアリーとハワードの話はアクセントになっていて良かったです。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-12 10:38:25) |