161. 必殺! THE HISSATSU
《ネタバレ》 テレビシリーズをそのまま2時間にした作り方で、「映画」という特別感がありません。仕事人の面々が命を狙われる設定でそれを出したかったようだけど、無駄に尺を引き延ばしただけでした。最後の30分ほどが決戦のシーンになるのだが、ここがくどい。トランペットの旋律から始まるシリーズのエンディングを何度も何度も繰り返します。ご丁寧にその音楽付きで。なんか、黄門様が何度も印籠をかざしてるようで、一気に評価を下げました。映画とは関係ありませんが、TVシリーズでは中村主水が初登場する「必殺仕置人」がいちばん好きです。小学生だった私は、主水と念仏の鉄(=山崎努)、棺桶の錠(=沖雅也)らのドライな付き合いに大人の男の世界を見ておりました。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2012-05-31 09:35:30) |
162. 13日の金曜日(1980)
《ネタバレ》 順番に人が殺されて行くだけで、そこの捻りも無ければ工夫も無い。少なくとも、私には感じられない。後半の泥仕合もストレスが溜まる。この作品の面白さが分からないです。約30年ぶりに再見しましたが、「フットルース」以前のケビン・ベーコンが出演していたことを知りました。1回射精してすぐに殺されました。スッキリした後で良かったね。 [映画館(字幕)] 2点(2012-03-23 21:27:35) |
163. 愛・旅立ち
《ネタバレ》 当時のトップアイドルの競演なので相当に無駄な力が入ってます。もう地球も太陽系も飛び出て銀河系スケールです。マッチと明菜の演技をしばらく観た後に登場した丹波哲郎さんがもの凄い名優に見えました。マッチと明菜が大根なのではなく、丹波哲郎さんがホントに名優なんですね。そうですよね。明菜が耳なし芳一のお話を北林谷栄さんに諭すように語って聞かせるシーンはある意味凄い。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2011-08-12 01:18:41)(笑:1票) |
164. ランボー/怒りの脱出
《ネタバレ》 お役所的軍人のしつこいほどにステレオタイプな悪役ぶり、都合が良すぎるランボーの強さ、容姿に必然が感じられない美人の現地ガイド、などなど。第一作は硬派なドラマだったけど、いきなりIQが50くらい落っこちた。この続編、いらないです。 [映画館(字幕)] 2点(2009-10-23 03:25:23) |
165. ひとひらの雪
《ネタバレ》 観賞途中でそうじゃないかと思ったらやっぱり渡辺淳一だ。製作順はこちらが先だけど、その後の作品を観ていると途中で飽きてきます。「失楽園」でも思ったけど、リアルに不倫をやっていないと共感できるところなんてこれっぽっちもない。特にこの男はどう考えても自分勝手。点数は全部、秋吉久美子です。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2009-10-21 12:31:49) |
166. ぼくらの七日間戦争(1988)
《ネタバレ》 バカ教師たちの抑圧はえげつない。説得に来る母親たちもいきなり「そんなことじゃ高校に行けないわよ~」などと言ってくれて、笑えます。学校や親に反抗したくなる気持ちは分かるよ。でも、何をやっても許されるってことじゃない。この子たちには、自由と責任のバランス感覚が無い。バカ教師や警察に力で反抗して憂さを晴らす行為を見過ごすと、高校生になったら人を殺しますよ。最後は花火を打ち上げて勝利に陶酔。なんのお咎めもなし(?)に次は国会議事堂、とか言ってました。アホくさい。公開当時はすでに働いていたので、特に感慨は無かったんだけど、出演者たちと同世代の女性の同僚が生涯のベスト作品だと、この映画を強く推してくれたので久しぶりに鑑賞。彼女のことを否定するつもりは全く無いけど、鑑賞する年齢によって映画が見せてくれるものは大きく変化するということを改めて感じた次第…。 [ビデオ(邦画)] 2点(2009-09-22 16:14:51)(良:1票) |
167. バロン
この監督の最近の映画を観て、全く面白いと思わなかったんだけど、過去に遡っても同じですね。けっこう小ネタが連なるんだけど、どれとして面白いと思えないし笑えない。自分には合わないことを再確認。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2009-01-15 00:30:08) |
168. 夏服のイヴ
「結婚前の松田聖子」は間違いなく「アイドル」というジャンルの到達点だった。だけど映画はいい加減だったよね~。「野菊の墓」はしっかりと観れる内容だったんだから、演技自体はちゃんとやれたはず。もう少し作品と監督と共演者(笑)を選べばよかったのにね…。 [映画館(邦画)] 2点(2008-09-29 04:15:55) |
169. キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて
《ネタバレ》 ストーリーが進むに連れ、アホらしさが雪だるま式に肥大して行く。かなりの破壊力を持ったおバカ映画。1作目も褒められた内容じゃなかったが、コレに較べるとマトモな部類だったと思われる。たまにはこんな映画もいいものだ。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2013-10-15 01:28:12) |
170. ねらわれた学園(1981)
もう30年も前の作品だけど、よくこんなものを映画館で見せたものだ。劇場に足を運んだ人たちはどんな感想を持ったのだろう。公開当時、街中では至るところで「守ってあげたい」が流れていて、このメロディを耳にするだけで当時の情景が浮かぶほど記憶にシンクロしている歌だけど、映画とシンクロしていなくてホントに良かった。本作を観た記念に(笑)、改めて総括したい。大林宣彦の作品のバラつきについて。本作の翌年には尾道三部作の初作となる「転校生」を撮っているが、このギャップはどこから来るのだろう。度を越えていい加減に見える本作のCGや台詞や芝居が、条件さえ整えば大ホームランに転化するのだろうか? その見方はあながち間違っていないと思う。そもそも、映画を愛しておられることは常に作品から感じられる。だから、ご本人がタイトルによって手を抜いているとは思わない。映画監督は2時間前後を要する作品をバランス良く「まとめる」という技量が求められるはずだけど、大林氏はシーンの作り込みや個別の表現に対する思い入れが強すぎて全体が見渡せていないのではないだろうか。氏独特の「こだわり」が先行して、全体のバランスなどは気にならなくなるタイプ、ということだ。本作では峰岸徹のアレなどがその例。監督が志向するベクトルと鑑賞者のベクトルが合致すると、「こだわり」はオリジナリティに転化し、愛情に溢れた作品が出現する。合致しないと変な作品が出来上がり、観客は悲惨な目に遭う。私はそのように解釈している。色々と書いたけど、本作のような作品を見せられても私は大林監督を高く評価しています。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2010-09-30 21:05:38)(良:1票) |
171. スペース・サタン
《ネタバレ》 う~ん、これは怪作ですな。スタンリー・ドーネン監督は名だたるミュージカルやヘプバーンの「シャレード」を撮った人で、名監督と言っても良いと思うんだけど、これはなんだ? 予算が無かったってことなのか? まず「スター・ウォーズ」もどきのオープニングにビックリする。オマージュなどと言えるほど製作年に隔たりが無いし、真似と言うにはお粗末過ぎる。そして、これまた黒いマスクをしたベイダーもどきが、殺した男になりすまして舞台となる土星の衛星に向かうんだけど、その動機や目的が分からない。実は最後まで観ても分からない。もう面倒なので、その後のストーリーに見られる適当や矛盾や妙なこだわりや意味不明は割愛。まぁ、中身が極端に薄いことは保障します。当時、劇場へ足を運んだ人の目的の大半は先日亡くなられたファラ・フォーセットだったと思うんだけど、その扱いというか、描かれ方も微妙でしたな。お約束の1カットは確かにあったけど、彼女が魅力的に撮られていたかというと、たくさん着替えをしただけという印象。かつてのファンとしては、とても及第点は付けられない。これ、自分の評価基準だと0点になるんだけど、ファラにあまりに申し訳ないのでプラス1点。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2009-11-07 14:52:27) |
172. ヤマトよ永遠に
「ヤマト」に熱狂した第一世代を自認する。その熱に流されて今作も劇場で観た。最初のテレビシリーズが放送されてから6年後だった。分かってはいたことだけど、登場人物は同じでも、やはりまったく別物でした。松本零士氏も、この前年に「999」とか作ってるんなら、もうヤマトの映画化にはNOと言っても良かったんじゃなかろうか。本来0点の映画ですが、元ファンの思い入れの点数だけ入れさせてください。そういえば刑務所に入っていたあのプロデューサーが新作を企画しているようなニュースを読んだ気がする…。<5/18PM追記>今日のニュースで読んだけど、新作は今年末公開予定で進行しており、新しい波動砲は六連発らしい。 [映画館(邦画)] 1点(2009-05-18 02:05:25) |
173. 未知との遭遇/特別編
《ネタバレ》 第二種接近遭遇(←地球外生命体が残したと思われる痕跡を発見すること…だったと思います)の描写を追加し、最後にマザーシップの中を見せました。全く必要なかったと思います。この点数は追加行為自体に対する評価です。 [映画館(字幕)] 1点(2009-01-20 00:42:29) |
174. プルメリアの伝説 天国のキッス
公開当時、バイト先で入場券をもらって講義をさぼって平日の昼間に観に行ったら劇場内には私一人だった。聖子独り占め! [映画館(邦画)] 1点(2008-09-29 04:01:48) |
175. ジョーズ3
記念すべき初3D映画でした。アバターの30年近く前、技術的には可能だったことには驚く。ストーリーはほとんど覚えていないが、サメに食いちぎられた腕だか脚だかが海中に漂いながら目の前に浮かんでいたことは覚えている。遊園地のアトラクション的なキワモノ扱い。3Dメガネを付けたり外したりしながら、立体的に見えるカットの素のスクリーンはどんな絵になっているのかを確かめたりしていた。そんなことをしていたからか、乗物酔いのように気分が悪くなったことも良く覚えている。 [映画館(字幕)] 1点(2008-09-13 01:23:06) |
176. 首都消失
「さよならジュピター」でレビューした内容が驚くほどそのまま当てはまる映画です。「ジュピター」では小野みゆきがやってくれましたが、今作では山下真司の「俺の番だ!」でした。点数の違いは、原作の長さの分「ジュピター」の方がダメージが大きかったということです。 [ビデオ(邦画)] 1点(2008-09-13 00:45:39) |
177. 南極物語(1983)
《ネタバレ》 腹がたって仕方なかった。 人間の都合を美談に仕立てる自分勝手さや、取り残された犬たちの冒険のでっち上げ。撮影のために何度も氷の浮いた海に突き落とされたであろう犬たちに痛く同情し、いい映画を作ったという顔をしていた製作者たちを憎みました。 公開当時は確か邦画の興行収入を塗り替えた映画でしたが、こんなものを有難がって感動しているニッポン人たちにも幻滅してました。 [映画館(邦画)] 0点(2008-09-16 01:26:31)(良:2票) |
178. さよならジュピター
小松左京氏のSFはたくさん読んでいて好きでした。この映画の原作も読みましたよ。当時の日本のSF界ではまぎれもないトップランナーで、スケールの大きな作風はクラークに通じる読み応えがある、などと私は思っていました。(褒めすぎ…?) でも、映画になるとダメなんだよねぇ~。何が(誰が)ダメなのか? この映画に関しては、しっかりと製作に関わっていたから言い訳できないんだけど、小松氏はやっぱり活字の人ということなんでしょう。 それと、日本の映画の作風がこのジャンルと相容れなかったことも大きな要因だと思います。原作をフツーに映画にすることすら出来ない。変なところ(例えば無重力セックス)に力を注ぎ、余計な突っ込みどころを累積させる。精神性を強調し過ぎて、共感を減衰させる。日本映画の特徴みたいなものが悪い方向にストレートに出た作品ですね。 もう少し突っ込むなら、監督の責任は大きいでしょう。例えば、リドリー・スコットにこの原作を映像化させたら面白いものになった気がします。映画は「監督のもの」です。 この映画のエンディングで、小野みゆきがいきなり「いやよ!」って叫んだのを覚えてます。どんなシーンだったかは曖昧になってますが、その芝居がものすごーく大根でした。キャスティングの問題も大きいですね。 [映画館(邦画)] 0点(2008-09-13 00:03:59) |