1841. マーズ・アタック!
B級を気取ったつもりがホントにB級になってしまいました、って感じでした。だったら大スターが大挙して出てきて、大々的に予算をかけたものよりも、低予算な無名スター映画の方が私としては好感を持っちゃうワケで。ダサい特撮をわざわざ大予算かけて再現してみました、っていうのは違うんじゃないかなぁ、って思っちゃうワケです。むしろホンキで努力してミニチュア吊って撮りなさいな、宇宙人スーツ着なさいな、みたいな。B級にはB級なりの意地、マインドがあって、それをティムってバカにしてるのかなぁ?なんて思ってしまってちょっと悲しくなるB級好きな私なのでした。 [映画館(字幕)] 4点(2004-01-03 23:50:03)(良:2票) |
1842. 麻雀放浪記
麻雀を、単なる絵合わせ状態なプレイしかできない私(ええ~?なんでアガれないの?どーして?全部3つずつ揃ってるのに?)としては、この映画の麻雀シーンの流れはちっとも読めず、当然そこを楽しむ事はできず、だからモノクロで再現された戦後の匂いを味わうばかりという感じでした。クライマックスの重要なトコでもぽか~ん、とするばかりですからねぇ。ノスタルジーが基調になってるの?って感じの物語、映像表現はちょっと後ろ向き過ぎな気がしました。80年代という時代に、この映画の表現が適切だったんでしょうかねぇ? [映画館(邦画)] 5点(2004-01-03 23:37:25)(笑:1票) |
1843. マーサの幸せレシピ
仕事としてのプロのこだわりの料理、だけど、愛情を持って誰かのために作る事、美味しいって言ってもらう事の大切さにはかなわないですね。マーサは料理人としては一流でも、人としては欠点だらけ。彼女の心が仕事にも反映されちゃってて、だけど大切な人達によって殻を破ってゆく姿には温かい気持ちになると共に、色々と考えさせられました。こだわりのラーメン屋の口うるさいオヤジなんかは、この映画を100回見るべきでしょー。 [映画館(字幕)] 7点(2004-01-03 23:26:25) |
1844. マーキュリー・ライジング
うーん・・・なんでソレを解いてしまったら、そりゃ殺さねば、という思考になっちゃうんでしょ? あの子一人だけとは限らないでしょうにねぇ。解かれちゃった以上は、ソレ自体に問題があったんだから、殺したら解決、にはならないハズなんですけどねぇ。で、そこから展開するサスペンスは、子供が主人公の行動の足かせになってしまっている状態で、イライラするばかり。彼が存在してこそのカタルシスを得られる展開があっていいと思うんですが。主人公にも、その子を守らねば、という必然的な感情の流れが見えてこないのがキツいです。冒頭の銀行強盗少年のエピソードを、もっと中身に反映させて少年に重ね合わせて描いてくれたら、感動できたかもしれないんですけどねぇ。 [映画館(字幕)] 4点(2004-01-03 23:18:51) |
1845. マーヴェリック
ポーカー試合にウェイトが置かれ過ぎててバランスが悪い印象があって(物語がそこに向ってゆく構成になっているために、途中の回り道がじれったくなってしまって)、そんなに笑えるという感じでもなくて。ラストの展開はそこまでするか~、って感じでクドかったですし。リチャード・ドナーの映画って、大体いっつも大味って思っちゃうんですけれど、これもまた、毎度のリチャード・ドナーらしい映画ではありました。 [映画館(字幕)] 5点(2004-01-03 23:11:12) |
1846. アンドロメディア
《ネタバレ》 さて、好きと言うと「はあぁぁあ?」と言われる三大日本映画の最後の一本のレビュー~(あとの二本は『ときめきメモリアル』と『パラサイト・イヴ』を参照して下さいね)。えーと、この映画は竹中直人って結局どーなっちゃったの?とか、あんなディスクやら端末やらに人格形成データを収めるはムリじゃ!とか、砂浜に桜は生えんだろ!とかいうツッコミはあるんですけれど、感動しちゃいました。っていうのも、私、デジタル生命体の悲劇、という物語が大好きだったりするので。だから、SPEEDのファンでもない私としては、あのCGで描かれた寛子ちゃんに感情移入してしまい、むしろその後のメイクで画像として出てくる彼女よりもCG寛子を出せ、みたいな。彼女が望んで自らのデータの抹消を望むラストでは、ああ、あなたが生きられない、こんな世の中でごめんね~、なんて思ってしまう私なのでした(アホ)。心を持ったデジタルの悲劇・・・うーん、好き(でも『A.I.』よりも点数高いのは問題かなぁ・・・)。 [映画館(邦画)] 7点(2004-01-03 23:00:26) |
1847. ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS
モスラを出して、その設定が過去のモノを踏襲している時点で容易に展開が読めてしまい(ご丁寧に双子モスラちゃんですしねぇ)、物語の骨子になんの意外性もないのは残念でした。だけど、大島ミチル女史のサウンドは相変わらず重厚にして耳に心地よい旋律を奏でてくれますし、釈ちゃんからの主役交代も納得できない事もなく、メカゴジラは相変わらずカッコよく、予算のせいかCGが少なくなった分、かえって軽い画がなくなって好印象。前作と併せて一本の作品、という印象がしないでもないですけれど、近年ゴジラの中では頭をヒネる事も眉をしかめる事も殆どない、安定した作りの映画でした。悲しい事ですが、マトモなゴジラ映画って珍しいですからねぇ・・・。 [試写会(邦画)] 7点(2004-01-03 22:23:55) |
1848. ホワイトハウスの陰謀
《ネタバレ》 この時期、この映画の他に「目撃」「ザ・ターゲット」ついでに「マーズ・アタック!」とホワイトハウス内部モノを立て続けに見たために、どの映画がどれやらごっちゃになってしまって、この映画の印象は薄く・・・。結構硬派なサスペンスだったのですが、それゆえ、細かい部分のアラが気になりました。あんなに簡単にホワイトハウスに潜入できちゃうモノなの?とか、北朝鮮に囚われた捕虜は結局どうなっちゃったの?とか。でも、この映画のハト派な大統領は時代を感じますね。今だったら、絶対副大統領の方が正論!って展開になっちゃいそう・・・。 [映画館(字幕)] 5点(2004-01-03 22:11:58) |
1849. ホワイトアウト(2000)
《ネタバレ》 絵的な変化の乏しい雪景色の中を、一生懸命移動してみせても、残念ながら距離感の表現が足らないので大変さが判りません。お隣りのダムまで歩いてゆく苦労が見えてこなくって、大変な演技をしてる、という風にしか思えないのが、ちとツラいですねぇ。それにしても日本でこういうジャンルの映画を撮ると、どうして粋にならないんでしょう? 大変だった、苦労した、っていう悲壮感が前面に出てきてしまって、「いやっほう!」というノリには絶対ならなくて。ラストのパトカーが集まってる画なんか、一体いつの時代に撮影された映像?って感じで、昭和の匂いがしてました。もっとスペクタクルな映画かと思ったら、どっか~ん!っていうのはヘリ1つでしたしねぇ。退屈ではなかったけれど、野暮ったさを感じてしまう映画でした。 [映画館(字幕)] 5点(2004-01-03 22:06:13) |
1850. ポルターガイスト(1982)
何かが潜んでそうなクローゼットの中、動き出しそうな不気味な木、闇の中の人形など、子供心に恐いと思うモノが襲いかかってくる映画なので、ホラーと言うよりダークファンタジーなんじゃないかな、って思います。襲いかかるモノも作り物めいたオモチャっぽさが漂っていて、だけどそれが欠点だとは思えず、むしろ子供っぽいファンタジーを彩っている感じ。恐いというよりもワクワクする感じが強くて、私はこの映画、大好きです。【追記】ジェリー・ゴールドスミス逝去の報を聞き、この映画を初めて見た20年前の事を思い出しました。遊園地に繋がっている名画座でこの映画を見終わった後、遊園地の中を散歩したのですが(映画館に入ると、遊園地にもタダで入れたのでした)、寂れた園内は人もまばら。自分以外には誰も見ていない檻の中の南国の鳥が、曇り空の下で鳴いていて、頭の中でリフレインされるテーマ曲「キャロル=アンのテーマ」が淋しい気持ちを高めるのでした。この曲を聴くと、いつも淋しさがこみ上げてくるのですが、出演者のこと、ジェリーのことも含めて、今は更に感傷的な気分になります。自分にとって映画は、ただ映画本編だけが重要ではなくって、その映画に触れた時の思い出を刻む存在。なのでなるべく劇場に足を運び続けたいものです。 [映画館(字幕)] 9点(2004-01-03 13:52:37) |
1851. ボルケーノ
《ネタバレ》 自然災害を題材にしたパニック映画って、大抵はそこからの脱出、避難がメインの構造になるのですけれど、この映画は災害に対して人々が立ち向かってゆく、そしてその結果、勝利するという展開になっていて、そこが斬新で気持ち良かったです。災害に対して人は無力だ、っていうパニック映画が多い中、ここまで前向きなのも珍しく。プロの人々が命を賭して仕事を全うしてゆく姿が印象的な映画。だけど、せっかくビル建てたのに、それを倒されちゃう社長の気持ちはどーなんでしょ? そこはうやむやで終わっちゃってて気になりました。 [映画館(字幕)] 7点(2004-01-03 13:41:27) |
1852. ポリス・ストーリー3
《ネタバレ》 ジャッキーが潜入捜査のために悪の側について、悪の側の視点で物語が延々と展開するのが、ちょっと見ていて気持ち良くないかな、って思いました。描かれるのは悪人同士の抗争だったりして、完全な正義としてのジャッキーが見られるの、クライマックスになってやっと、ですからねぇ。このクライマックスは激しくムチャやってるワケですけれど。ミシェール・キング(でしたよね、当時は)のバイクアクションなんて、世界中の他のどの女優も真似できないシロモノですし。そのムチャな精神に+1点って感じ。それにしても、ヘリから落ちた彼女の存在は、結局どーなっちゃったの?って感じでプッツリ終わるラストは、毎度オチの弱いジャッキー映画っていうのを感じちゃいましたねぇ。 [映画館(字幕)] 7点(2004-01-03 13:28:56)(良:1票) |
1853. ポリスアカデミー2/全員出動!
タックルベリーのエピソードが面白かったんですけれど、パワーダウンしている印象は否めませんでした。2作目にしてポリスアカデミー、という題材に揺らぎが生じてキャラクター頼みな物語になっていますし(この揺らぎは以降のシリーズでも繰り返されることになるのですが)。でもまあ、ちゃんと『ブルーオイスター』が登場するので満足。 6点(2004-01-03 13:19:42) |
1854. ポリスアカデミー
初期の『ポリスアカデミー』は毒があって良かったですね。キャラクターの面白さも、一作目ならではの新鮮さがあって楽しかったですし。以降のシリーズは、ここから進歩しないで延々同じ個性の笑いで押しているためにマンネリ感は否めないワケで、そういった意味では一作目の偉大さをあらためて感じます。イヤミな優等生組を襲う災難なんか、輝いておりましたねぇ。「ブルーオイスター」、最高っすね!(いや、そのシュミはないですが) [映画館(字幕)] 7点(2004-01-03 13:13:35) |
1855. 炎の少女チャーリー(1984)
《ネタバレ》 ちっちゃい頃のドリュー、可愛かったぁ。お母さんに火を点けちゃって「ごめんなさ~い」って泣くシーンなんか印象的。でも、映画はキングの原作にとっても忠実なのに、安っぽくて雑なB級映画のノリ。張った紐を通してしゅる~ん、と飛ぶ火球見せられたりすると「あはは~」って。やっぱり物語だけを抽出したからと言って、いい映画になる訳ではないんだなぁ、と思いました。もちろん、もともとキングの原作自体がB級映画を原点にしているようなものですけれど、だからと言ってB級映画に仕上げればいいというモノでもないでしょう。もっとしっかりドリューの表情を中心に追って、迫害され、大事な人を奪われた哀しみと怒りを表現できていれば良かったんですけどねぇ。 [映画館(字幕)] 4点(2003-12-26 14:03:53) |
1856. ボディ・ダブル
《ネタバレ》 デ・パルマの映画にしては、美しさが足らないなぁ、って感じました。そりゃ毎度のカメラワークにヒッチコック大好き~!なノリは健在でしたけれど、「お色気も重要よ」なワリに、その部分があんまり綺麗に撮れてない感じで。メラニー・グリフィスという素材に問題があったのか、『ボディ・ダブル』というタイトル時点でネタバレしてる中身の、その虚構性がジャマだったのか・・・。「あー、デ・パルマってやっぱりこーゆーの好きなのねぇ」というのだけはしっかりと伝わってまいりました。マンネリだけどね。 [映画館(字幕)] 5点(2003-12-26 13:47:44) |
1857. ボディガード(1992)
伏線かと思ったらちっとも意味なしな警備装置取り付けの部分とか子供と仲良くなる部分とか。家から離れてまたサスペンスな部分は蛇足感強いですし(屋敷の中で展開させても問題ないハズ)、アカデミー賞授賞式が安っぽ過ぎ(スターに見えないよ、みんな)な上に、ホイットニーがアレで主演女優賞取れるワケないじゃん、みたいな。私には、ケビン・コスナーの設定そのものから何から、全てが作り物感丸出しの、おままごとみたいな映画に映りました。そういうものだと割り切る寛容さを観客に求められても・・・。映画って、人と同じで饒舌さは時として底の浅さをさらけ出すもの。無駄を削ぎ落とす事で高められるものもあると思うんですけどねぇ。 [映画館(字幕)] 4点(2003-12-26 13:03:07) |
1858. ホット・ショット2
こういうベタベタな判りやすいパロディっていうの、意外と大切なんじゃないかな、って思います。映画を見慣れてしまった人間にとっては「今更それをやるかぁ?」みたいなパロディでも、映画をそんなに見ないって人にとっては十分に楽しいんじゃないかって。おたく同士の馴れ合いで閉じてしまうのも考えモノですからねぇ(それが楽しい、っていうのは事実ですけれど)。おバカ以外は暴走せずに節度を保っている映画で、かなりヌルいんですけれど、なんにも考えずに、たり~っと見る分にはいい感じ。 6点(2003-12-26 12:47:44) |
1859. ホタル(2001)
十分おっさんな私なのですが、それでも映画館でいちばん若かったですねぇ。観客のみなさん、リアルタイムに戦時中を生きた方々ばかりで。なんてゆーのかな、戦後派の人間が何を言っても、実際にその時代を生きた人々にとっては無意味な事ってあると思うんですよね。その時代の、政策や思想と関係のないところの価値観もあって、無闇に戦時下の人々をひとまとめに語る事は、人の存在そのものを簡単に否定しちゃいかねない訳で。そこで思考停止しちゃえ、とか断絶しちゃえとかじゃなくて、時代と世代の事も熟慮すべきかなぁ、って。この映画、そういうハッキリとできない、って迷いのようなもの出てしまってるのですが、それも仕方のない事なのかな、って思います。「ひとりひとりに歴史があった」今はまだ、それで十分なのかもしれません。大戦の傷というのは、まだまだ深く残っていて、それは遠い昔の話ではないという事だけは、確かなんですよね。 6点(2003-12-26 12:33:50) |
1860. ホーンティング
階段が崩れる~!って、全然ホラーと関係ない見せ場だし。現代を舞台にしているのに、現代的要素がケータイ1つだけ、というのがリアリティありません。クラシカルな要素を出すために排除したんでしょうけれど、それじゃ説得力がなくなっちゃうんですよね。時代の対比がなくっちゃ、古きモノの中から生じてくる恐さって生きてこない気がします。もっとも最大の問題は、この映画が「霊?んなモン信じてるワケないじゃん」って思いながら作ってる感じだって事。でなきゃ、あんなCGごてごての即物的なモノ見せたりしないでしょー。 [映画館(字幕)] 3点(2003-12-26 11:22:44) |