1841. フェイス/オフ
ジョン・ウーが自らの美学と、映画はかくあるべし、といった哲学をぶんぶん振りかざして多少の(いやかなりの)無理を蹴散らかしてるのがここまでくると清清しい。細かいところは気にしません!という姿勢に洗脳され、二丁拳銃には「出たー!」と手を打って喜ぶ単純な客であります ワタシは。 [地上波(吹替)] 7点(2012-01-24 00:31:34) |
1842. ボーン・コレクター
《ネタバレ》 なんかヘタクソな映画。主役二人の心情描写も唐突なら、プロファイリングの仕方も雑。なんかよく分かんないけど、とりあえずすげー頭いいんだなこの人と思うより仕方ない。事件もだんだん描き方がおざなりになってゆく・・面倒になったのか尺が足りないことに気付いたのか。演出も浅いぞ 最後に女の子は助かると思ったよ。作り手の「ほら子供は助かったぞ 良かったでしょ」的な思惑を感じる。中年夫婦だって学生だってじいさんだって亡くなっては気の毒だと思うんだが。この良かったでしょ?な傲慢ぶりはラストのパーティーにも。散々な事件の後にこうまであっけらかんとされるとは。犯人のとってつけ感といい、がっかりだ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-01-22 17:24:07) |
1843. ロンゲスト・ヤード(1974)
《ネタバレ》 そうか、単純にスポ根ものとして観れば良かったのか。便利屋の彼の件がほったらかしだし試合に勝ったその後は?と気になってしまったんだが。もっとこてんぱんに所長をやっつけてほしかった個人的には。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-22 17:01:15) |
1844. フィフス・エレメント
良さそうだなと思ったのは導入部だけで、あとは完全に振り落とされた。置き去りです。趣味が高じてとうとう独りよがりになってしまったL・ベッソンでした。 [地上波(吹替)] 2点(2012-01-22 16:33:10)(笑:1票) |
1845. マカロニ
《ネタバレ》 初老のマストロヤンニが、お人よしで屈託なくて。あの丸い目をくりくりさせて、嬉しがったりはしゃいだり。私はこのひとのお芝居だけでほろりときちゃうのですが、対するJ・レモンもまた渋い。演出過剰気味な手紙をめぐってどっちが主人公をとるか、で酔っ払ってモメるモメる。おやじぃ。出てくる人たちが皆良い人なんだ。みんなで復活を待つラストシーンも大好き。しみじみと良い映画です。 [ビデオ(字幕)] 8点(2012-01-22 16:20:10) |
1846. 逃亡者(1993)
この映画のT・L・ジョーンズにはすっかり惚れ込んでしまった。アクの強い顔が銭形警部パターンにずっぱまり。毎度毎度おんなじような芝居のH・フォードも、見飽きないのは何故だろう。 [地上波(吹替)] 7点(2012-01-21 15:27:57) |
1847. ビール・フェスタ
酔ってもないのに目が回りそうなクダラなさ。あ~あ~と脱力しつつ、でもなんかだらだら観ささっちゃいました。ビールとおネエちゃんとアメリカ大好きな向きには楽しめると思います。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-01-21 15:00:49) |
1848. ヤング@ハート
《ネタバレ》 これはちょっと言葉を失うほど凄かった。平均年齢70を軽く超えるじいちゃん、ばあちゃんたちが歌に命の最後の灯を燃やす。肺にチューブを突っ込みながら、歩くのも支えてもらいながら、彼らはステージに立つ。チケット完売だというのは、はっきり言って歌そのものを聴きたいわけじゃない。自らにとって大切なものを命の輝きに変え、放つ姿を見たいのだ、観客はみんな。老人というのは未来より過去の方が多くなった人だと思っていた。間違っていた。彼らは未来を語る。次のステージのことを、生き生きと。“元気をもらう”なんてレベルではなく、人間の底力に圧倒された。自然と、居住まいを正して画面に向き合っていた。観るのが苦しくて、何度か中断したのだけど。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-01-21 02:12:14) |
1849. ビバリーヒルズ・チワワ
古くはラッシー、ベンジーを思い出す、21世紀版わんこ活躍物語。ディズニーですからそこそこアクシデントありの冒険活劇はお手の物。ヒーローあり悪党あり友情も自我も芽生えます。ターゲットは小学生でしょうから、いい年した大人が観て楽しいかどうかは・・。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-01-21 01:50:23) |
1850. 映画は映画だ
ソ・ジソブじゃないと、この何が言いたいのか分からん映画は締まりの無いままになったよ、多分。彼の存在感、凄いなあ。彼ひとりで持っていってしまったなあ。間違って女優を助けに海に飛び込んだあと、しょぼんと砂浜に座り込んでるシーン・・萌えます。ああー。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-21 01:30:45) |
1851. アザーズ
N・キッドマンのほぼノイローゼ気味な所作が、彼女の美貌と相まってしっとり暗いゴシック・ホラーに雰囲気ぴったり。思わせぶりな場面がところどころあるので、勘のいい人ならオチがわかってしまうかも。私は見事に大驚きしました。 [地上波(吹替)] 7点(2012-01-21 01:06:52) |
1852. 月はどっちに出ている
描かれる東京の匂いが猥雑で、いろんな民族がごちゃごちゃしていてアジア的なのがバブルもトレンディも崩壊した当時は新鮮に映ったものでした。愛する男を束縛するのでなく、あきらめにも似た感情で離れ行くルビー・モレノの女っぷりの良いこと。彼女元気かな。 [映画館(邦画)] 8点(2012-01-21 00:56:16) |
1853. ゴーストバスターズ(1984)
可愛くて楽しくて、当時は満点をつけていた。先日、テレビで観たらCGがつらかったり、笑いのテンポがちょっと違って感じてしまったりでああ賞味期限ってこの作品にもあったのか・・としんみりしてしまった。子供は面白がって観てくれた。良かった。 [映画館(字幕)] 7点(2012-01-17 13:33:19) |
1854. ナインハーフ
J・テイラーの曲がお洒落で映像が綺麗でキム・ベイシンガーに大人の女っぷりを見せてもらった。印象は強く残ってるけども、面白かったわけではない。隠れM・ロークファンだった私ですが、この映画で彼にやられたわけではありません。 [映画館(字幕)] 6点(2012-01-17 13:22:53) |
1855. スター・ウォーズ
問答無用の娯楽映画の金字塔でしょう。修学旅行で買った木刀をライトセーバーに見立てて構えを練習し、ダース・ベイダーの「すこーぱー」音を物まねしていた馬鹿女子だった身には、この映画に好意しかありません。 [映画館(字幕)] 9点(2012-01-17 13:06:17) |
1856. ローズマリーの赤ちゃん
《ネタバレ》 ひたひたと、いやぁーな気持ちにさせてじわじわ追い詰めてくるサイコ・ホラーの一級品。血は出ないし、画面も暗くない。けれど、綺麗な壁紙や清潔そうな家具に囲まれ、善良そうな隣人たちに恵まれつつこの奇妙な違和感。居心地の悪さ。妊娠して痩せてゆくミア・ファローの体調不良が、もうね皮膚感覚で伝わってくる。ああ具合悪い・・。この悪夢がミアの妄想なのか事実なのか最後までわからなくて気が抜けない。ラスト、悪夢の連鎖が断ち切られることって無いんだな、と予感させるミアの慈しみの表情がまた怖い。慈愛の表情が怖いというのもまた奇妙だけども。ミアの髪型(ショートの方)、ファッション、小物、ファニシング全てが洗練されていて古臭さを感じない。この品のある感じが数多のスプラッタホラーと一線を画すところ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-01-14 15:37:36)(良:1票) |
1857. 神経衰弱ぎりぎりの女たち
ヘンな話なんだけど、パワフルな人物たちにぐいぐい惹かれてしまった。そうだよね働く女って疲れてるのよねえ、と頷きつつ、でもこんな体験は絶対ないぜという強烈なギャップ感覚が心地良い。「あの服のセンス・・ひどい」とわっと泣き出すシーンは大いに共感できた。笑った。 [ビデオ(字幕)] 7点(2012-01-14 15:20:12) |
1858. 地下水道
怖い怖い恐ろしい。地下水道・・歩道のある立派なものを想像していたら、はるかに原始的なドブトンネルなのに引いた。だめだ私には耐えられない。こんなとこに入ったら間違いなく自律神経が誤作動おこして周りの人間に散々迷惑かけたあげくに発狂するだろう。全国の高校でこの気の滅入る映画の上映を義務付けると反戦教育にぴったりだと思う。 [地上波(吹替)] 8点(2012-01-14 15:06:11) |
1859. 愛のむきだし
盗撮だ股間だ勃起だとしょーもないキーワードが飛び交うばか映画、と言ってしまうには4時間もの長きにわたってみんな結構必死に愛を捜し惑う姿にそこそこ真摯さも漂う不思議な作品。なにやら確固とした信念らしき情熱がこの作品を貫いていて、くだらん、と一蹴するのはためらわれる。大人の男どもがど変態とダメ人間しか出てこないのに比べて、若手俳優たちの眩しいこと。闘う構えも清清しい暴力聖母の満島ひかりに、盗撮行為すらあっさりぽん酢テイストに変換した西島隆弘。性悪そうな顔立ちを、ことさら醜くゆがめて迫る安藤サクラ。見応えありすぎ。「オレは変態だけどきちんと生きている」ユウの絶叫に、お、おお、そうか、と思わずつりこまれてしまうのだった。うーん、怪作。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-01-10 02:13:18)(良:1票) |
1860. クレイマー、クレイマー
《ネタバレ》 この映画が良いのは、徹底して子供を愛しているから。子供が傷つく映画は辛いばかりだ。お父さんもお母さんも、この子を愛してる。親権をとられたD・ホフマンの横顔と上手に焼けたフレンチ・トースト。いや切なかった。 [ビデオ(字幕)] 8点(2012-01-10 01:43:54) |