1941. 絶対の愛
《ネタバレ》 これは真面目に鑑賞するには辛い映画だった。愛情のカタチ云々言う前に、あの女はただの精神異常ですよ。それに振り回された男が「お前が本当に怖いよ」と言ってくれてほっとしたのも束の間、この男も壊れてしまいました。一人として感情移入とか共感できる登場人物がいない珍しい映画。誰しも自分の「顔」には何らかの想いを持っていると思うが、こんなゲテモノに調理されたら味なんて分からない。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-10-30 00:16:57) |
1942. 夜顔
《ネタバレ》 この監督、100歳で現役なんですね! 年齢に関係するかどうかは定かじゃないけど、他では観れない面白み溢れる画面でした。 「昼顔」のエンディングが残したひとつの疑問。ユッソンはセヴリーヌ の亭主に真実を告げたか否か…?。 問題のシーンでのユッソンのセリフ。「私が秘密を話したか、何も話さなかったか。分かるかな? ふたつのうちのどちらが真実でどちらが嘘か」。セヴリーヌ は一瞬考えた後に、何かに気付いた表情をし、激怒して席を立つ。2回見直して得た私の解釈。答えがどちらかにあったなら、「ふたつのうちの…」なんて言わない。答えはたぶん「何かを話したけど、秘密を(正確に)話した訳ではない」。セヴリーヌ は40年も亭主の涙の意味を考え続けたが、その思考シミュレーションの前提となる部分が違っていたことに気付き激怒した。ユッソンがどんな話をしたかは分からないままだけど、どうでしょう、この解釈? でも、直後に新しい問題が投げつけられる。あのニワトリはなに? 意味なんてあるのか? 全然分かりません。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-30 00:11:31) |
1943. 昼顔(1967)
《ネタバレ》 製作当時は、既婚の若奥様が売春することや、汚されたいM願望を持っていることが衝撃的だったのだろう。さらに言えば、そんな事実があったとしても、、それを描写することを良しとしないのが常識であり、良識だったのだろう。現代の観客にとっては、変わった性癖の若奥様だけでは不十分で、エグい泥沼に落ちて行くような昼メロ的刺激でもなければ見るものがない。あえて言うなら、何もやらせてもらえない亭主がずっと笑顔で我慢していることが衝撃的だった。 ということで、この40年で性風俗とその表現レベルの常識が随分と変わったことを証明している映画です。私の性癖ではカトリーヌ・ドヌーブにセックスアピールを感じません。冒頭の「不感症さえ治ればお前は最高だ」というセリフには派手に笑いました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-10-29 23:55:44) |
1944. 容疑者Xの献身
《ネタバレ》 自分はガリレオシリーズ含めて原作既読でTVシリーズ未見。原作との違和感をあげるなら、湯川が石神を「ライバルではなく友達」と呼んだことが残念でした。自分の記憶が正しければ、原作では「好敵手」と言ってました。天才という設定の二人の関係には、友達の友情とは違った次元のコミュニケーションが存在し、それを湯川は好敵手と表現していたはず。孤高の二人がよくある友達じゃあ、締りが無い。ラストの石神の叫びは描いた解が完璧に「美しいもの」にならなかったことに対して発せられたものです。それは悔しさや無念ではなく、論理にそぐわない不条理に対する慟哭。でも、真相を知った靖子が取る行動として、あれは当たり前だろう。この、他者の感情を計算に組み込めなかったことが石神の方程式の限界であり、結果としてこの後の石神を救うことになると思いたい。 [映画館(邦画)] 8点(2008-10-28 01:47:25)(良:4票) |
1945. 嗤う伊右衛門
《ネタバレ》 四谷怪談の新しい解釈ということなんだろうけど、テーマがよく見えなかった。私は地方出身で四谷怪談の「四谷」が地名だとは上京するまで知らなかった。ラストの空撮は地方で映画を見ている人への気遣いだ。「ここが四谷だよ」 [DVD(邦画)] 5点(2008-10-24 20:05:43) |
1946. 女の都
《ネタバレ》 最初から最後まで夢の中のお話。意識下の微妙な感情が思わぬ形をとって現れる夢の中をそのまま描いているようで、展開に必然が無く、どこに転がって行くか分からない。かくして、この映画は支離滅裂。テーマは男から見た女性。それは、面倒くさくて、図太くて、不可解で、時に凶暴で、したたかで、意味不明で、憎ったらしくて、でも愛さずにはいられない…ということらしい。とかく男は自分勝手。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-10-23 02:12:15) |
1947. フリーダム・ライターズ
《ネタバレ》 日本の学生がグレてケンカしていることとは質が違う。学校内のいざこざは人種・民族の諍いの代理戦争で、人が死ぬ。簡単に死ぬ。たくさん死ぬ。友人の死を悼む気持ちには人種の隔たりはない。その悲しみを分かち合った時、反目していた生徒間に共感が生まれる。痛みが深い分だけ共感も深く、他者を理解しようとする姿勢も芽生える。理解する姿勢は「知る」ことに対する興味という根源的な欲求を揺さぶり、不良少年少女たちをケダモノから人間に変えてゆく。荒れた学園ものはいくつも観たけど、これはとびきりハード。終わらせ方もとびきり良かったです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-10-23 02:06:18) |
1948. APPLESEED アップルシード
ライブ3DCGアニメという意味では、アニメらしい見せ方を残しながらリアルを追求している姿勢を評価します。実写にしなかった必然性を見い出せなかった某有名ゲームソフトの映画版よりは、正しい方向性だと思います。そんな手法の話でなくとも、世界観、キャラクター、ストーリーなど、良くまとまった映画だと思います。オープニングの戦闘シーンの主人公の動きが斬新で好きです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-10-23 01:54:28) |
1949. もののけ姫
《ネタバレ》 神話の時代の終焉を描いた大河アニメ、といったところでしょうか。アシタカの聖人のような優等生ぶりとサンの120%の純粋さが鼻に付きました。周囲のキャラクターが(もののけを含めて)しっかり人間臭かったので、主演のふたりが浮いてましたね。 [映画館(邦画)] 7点(2008-10-23 01:44:44) |
1950. 一瞬の夢
作り自体がとてもいい加減に思えるが、それを味と感じる人もいるのだろうか? しがないスリのお話で、急激に近代化する直前の中国の地方都市(?)が舞台。特に盛り上がりもなく、テーマも良く見えてこない。社会背景を描こうとしているようには思えなかった。ホントにつまらない主人公でしたよ。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2008-10-23 01:36:10) |
1951. 紅の豚
町工場でパートのおばさんたちが飛行機を作るシーンが好きです。昼食の食卓を用意するシーンに人間の営みの逞しさを感じます。この監督の人間を捉える視点にオーバーラップしているのだと思います。 [映画館(邦画)] 7点(2008-10-23 01:27:10) |
1952. 魔女の宅急便(1989)
おソノさんに助演女優賞! [映画館(邦画)] 8点(2008-10-23 01:12:45) |
1953. 隠し剣 鬼の爪
観た当時は「たそがれ清兵衛」と印象がかぶった。田中泯はやっぱり存在感がある。 [DVD(邦画)] 6点(2008-10-22 02:25:55) |
1954. バースデイ・ガール
ニコール目当てで観たので、それなりに楽しめましたよ。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-22 02:08:53) |
1955. シカゴ(2002)
良く作りこんだ映画だと思う。私は苦手なのだが、このジャンルが好きな人は10点満点を付けるのでしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-22 02:02:04) |
1956. エクソシスト ビギニング
私は「エクソシスト」との関連の中で楽しめました。こういう過去があったから、心臓病をおしてリーガンの悪魔祓いに臨んだメリンということでしょう。全体に重い展開で、怖がらせることが目的のホラーとは違っていました。そもそも「エクソシスト」も怖がらせることがテーマの映画じゃなかったと思うし…。オリジナルへ繋がるストーリーを丁寧に作ったっていう感じです。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-22 01:56:51) |
1957. コールド マウンテン
そういえば南北戦争ものって、ほとんど見た記憶がなかった。それがアメリカにもたらした荒廃をテーマにしたものも初めての印象でちょっと勉強になった。この描写が正しいという前提でだけど…。ジュード・ロウは寡黙な男が似合う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-22 01:37:23) |
1958. リディック
主人公の描写が希薄で、なんのことやら良くわからん。 [DVD(字幕)] 4点(2008-10-20 01:55:23) |
1959. キャットウーマン
途中から「キャットピープル」と比べてしまっていた。あれに比べると薄っぺらなおちゃらけ映画にしか見えない。 [DVD(字幕)] 4点(2008-10-20 01:49:26) |
1960. ツイステッド
《ネタバレ》 1週間たったら、どんな映画だったか忘れていた。えーっと、バーで男を漁る女刑事の話だ。猟奇殺人の動機はなんだっけ? えーっと、、、まぁどうでもいいや。 [DVD(字幕)] 3点(2008-10-20 01:41:14) |