1. エイリアン
ギーガーのデザインしたエイリアンが衝撃的。顔に貼り付く下等生物のようなシロモノから人間型に変態していく様が不気味である。恐怖の盛り上げ方も秀逸な、SFホラーの大傑作。満点! 10点(2004-01-26 01:44:55) |
2. 風と共に去りぬ
まさに名作の名に恥じぬ出来ばえ。スカーレットとレット・バトラーって、もし身近にいれば嫌な人達なんですが、この映画ではリーとゲーブルという絶妙の配役と相まって、好悪を超えた魅力に引き込まれて観てしまいます。ときに長すぎると言われる作品ですが、未見の方には是非尻込みせずに観てほしいです。 10点(2003-11-28 01:37:07) |
3. 街の灯(1931)
最近は少し涙もろくなりましたが、滅多に泣かなかった少年時代に初めて涙を流した映画です。 10点(2003-11-18 20:32:41) |
4. 風の谷のナウシカ
映画の方は素直に楽しむことが出来ました。原作はこれはもう凄いですね。自然との共存とそれが人に強いる犠牲との葛藤が描かれ、揺れるナウシカの心=宮崎監督自身の模索が感じられました。そして最後の結びは、のちの「もののけ姫」に引き継がれているようです。邪道ですが、原作と合わせて10点です。 10点(2003-11-02 09:11:57) |
5. ゴッドファーザー PART Ⅱ
《ネタバレ》 若きヴィトがマフィアのドンになっていく過去編と、その後を継ぎドンとなったマイケルの苦悩が描かれる現代編の対比がやはり素晴らしい。自分の生き方に迷いのなかったヴィトに対し、ドンの重圧にとらえられ、自らを追い詰めていくマイケルの姿が悲しい。初めて観たとき、いったいマイケルはその後どんな人生を歩むのだろうかと考え込んでしまいました。そして、その答えはPart 3で・・・ 10点(2003-10-28 02:18:05) |
6. スター・ウォーズ
子供の頃の私のイマジネーションを拡げてくれた記念すべき作品なので、迷わず10点。ひねくれた大人になる前に観れてよかったです(笑)。 10点(2003-10-25 22:39:14) |
7. 仁義なき戦い 代理戦争
《ネタバレ》 シリーズの中核にして最高傑作。本シリーズは私の中では今でも邦画No.1です。広島暴力団の内紛に某有名広域暴力団の日本制覇の野望が絡み、抗争が激化していく過程でのやくざ達の文字通り「仁義なき戦い」が描かれる。しかし、いわゆる堅気の世界にも同じようなことはあるわけで、本作は単なるやくざ映画としてではなく、人間ドラマ・政治ドラマとして優れているとおもう。 10点(2003-10-25 01:27:07) |
8. ファントム・オブ・パラダイス
学生時代にデ・パルマファンの友人に熱く薦められて観たのですが、良い意味で「なんじゃこりゃ」という感想でした。一言でいうと怪作であり、確かに10点満点は如何なものかと自問するも、やはり10点を付けたい。観た回数も多いし。余談ですが、「ルパン三世/ルパンVS複製人間」のマモーは、本作のポール・ウィリアムズ演ずるスワンがモデルというのは本当なのだろうか。 10点(2003-10-24 03:00:19) |
9. ゴッドファーザー
《ネタバレ》 マフィアの首領(ドン)という父の生き方に疑問を持っていたマイケルが、父の暗殺未遂をきっかけにマフィアの世界に踏み込んでいく。そして、ついには冷酷非情な「ドン」になってしまう。そこに堪らない無常観を感じる。これはPart 2、3を観ることによって、より鮮明となる。本シリーズは裏社会に翻弄される人々の生き様を描いた作品として、不朽の名作であると断言できる。 10点(2003-10-23 18:02:13) |
10. 激突!<TVM>
《ネタバレ》 原作はリチャード・マシスンが実体験をベースにして書いたといわれている。しかし、マシスンは「奇妙な味」の作品を生む作家として筆達者なためか、原作にはあざとい描写が散見され、リアリティが薄れている感がある。ところがこの映画に関しては、後年のスピルバーグからは考えられない抑えた演出のおかげで、観ている者も主人公と同化して追い込まれていくような恐怖感覚を味わうことができる。原作者が再現しきれなかったリアリティを引き出すことに成功した、下手なパニックムービーなど足元に及ばない傑作だとおもう。 [ビデオ(字幕)] 9点(2007-09-20 23:16:15)(良:1票) |
11. ダーティハリー
ワルサーP38を日本の若者に知らしめたのがルパン三世なら、本作は44マグナムの存在を現在のオジサン世代にアピールした作品だったと思います(そういえば、ルパンのCVだった故・山田康雄さんはイーストウッドの吹き替えもされていましたねぇ…)。ということで、ガンマニアにはお勧めですが、普通に観ても面白い作品です。ハリーはダーティというより危ない刑事だけどカッコいいし、犯人のクズ野郎っぷりも徹底していて良いです。スカッとしたあと、ほろ苦くなるラストがまた良い。 [ビデオ(字幕)] 9点(2007-05-26 13:46:06) |
12. 長靴をはいた猫(1969)
最近のジブリ作品は子供と一緒に楽しめるものではない、とお嘆きの方にお勧めの作品です。さすがに古いので、映像の発色等に問題はあります。ただ、観ていただければ判りますが、アニメの楽しさの原点が詰まりまくっています。なお、ペロのペテン師ぶりが教育上良くないとの意見の持ち主も周りにいましたが、私に言わせると、そこがいいんですよ(笑)。 9点(2004-08-11 23:44:06) |
13. 蜘蛛巣城
「マクベス」の翻案としてはもちろん、一種の「怪異談」として観ても秀逸です。脚本、映像、演技すべてにわたり神経が行き届いているのが感ぜられ、珠玉の作品と呼ぶに相応しい。 9点(2004-05-10 00:39:56) |
14. U・ボート
《ネタバレ》 今までに観た戦争映画で一番よかった。死と隣り合わせの緊迫感・絶望感が潜水艦という閉塞空間の中でよく描かれている。やっと死線を乗り越えて帰港したとたん、爆撃を受けるラストには「そりゃないよ~」と思いましたが、これでこそ心に残る作品となったといえます。 9点(2004-02-08 00:38:57) |
15. チャイナ・シンドローム
私にとっては、鬼気迫る内容でした。私は原発とはまったく違いますが、安全性管理の規制を受けている業界に勤めていたことがあります。そこで外部委託先がインチキをしていたことが判明してかなりヘビーな状況に陥った経験があり、その当時の緊迫感がよみがえりました。この作品は勿論フィクションですが、同様の事が日常茶飯であることはその手の業界人なら皆判っていることなのに、責任感がないのか、想像力が貧困なのか、軽く考えている人があまりにも多すぎます。原発の問題という見方だけではなく、もっと広く安全管理の問題を描いている、いつの時代にも通用する作品ではないでしょうか。 9点(2004-01-31 05:07:07)(良:1票) |
16. ジャッカルの日
《ネタバレ》 初見時は完全無欠の殺し屋が、最後にほんのわずかな偶然で狙撃に失敗し、あっさりと銃殺されたという印象でした。観直してみると、ジャッカルは結構へぼミスを連発しています。それがかえって一種のリアリティを感じさせます。こういうクールな作風もいいものです。今時、貴重なのではないでしょうか。 9点(2003-12-14 22:47:15) |
17. パピヨン(1973)
子供の頃観たときは、その過酷な描写が心に刻まれ、テーマ曲が耳に残りました。のちにパピヨンが実在の人物に基づいていると聞いて驚きました。信じられん。まさに骨太のドラマ、名作です! 9点(2003-12-14 22:13:49) |
18. ヤング・フランケンシュタイン
一度見たら忘れられない風貌のアイゴールがとにかく最高。こんなに愉快な映画は滅多にありませんよ。私のまわりでも大ウケでした。なお、日本語吹替版には少なくとも2種類あって、↓「あおみじゅん」さんの仰るバージョンの方が面白いと私も思います。 9点(2003-11-24 01:42:03) |
19. 怪談(1964)
ハーンの著作が好きなら必見でしょう。原作に真摯に向き合いつつ、美術、音響に斬新な試みをみせているし、演技陣も豪華そのもの。ここまでの力作には中々お目にかかれるものではありません。 9点(2003-11-18 19:07:21) |
20. 魔女の宅急便(1989)
宮崎作品の中で一番好きなものは本作かも知れません。元アニメ研の悪い癖で、評論家のようにアニメを見がちなんですが、この作品はすっと心に入ってきました。こういうのまた観たいですね。 9点(2003-11-09 10:27:38) |