1. チーム★アメリカ ワールドポリス
はい、久々の満点。何も語るまい。トレイパーカーは笑いの神です。もうドリフかと。 [DVD(字幕)] 10点(2006-03-16 02:51:20) |
2. ぼくは怖くない
目を疑うような黄金色の麦畑にまずやられた。まるでナウシカ。こんなところに住みたい、こういうところで子供を育てたい、そんなことを言う人がたくさんいそうだ。だけどこんな素晴らしい景色とうまそうな空気の場所でも社会の歪みは容赦なく子供に押し寄せるらしい。大人になっても、その歪みに対して僕は怖くないと言っていて欲しい。 [DVD(字幕)] 10点(2005-05-01 02:06:50) |
3. リリイ・シュシュのすべて
《ネタバレ》 確かにこれは、全然リアルじゃないかもしれない。こんな14歳いないかもしれない。それでも、胸をえぐられる何かを感じてしまったよ。リアルではないなりに、風景や体育館裏で、自らの中学生時代を思い出すことも出来た。この違和感。自分の思いと他人の思いが少しづつずれていく違和感。とめられない無力感。岩井俊二は虐げられて生きた経験があるに違いない。じゃないと描けないだろ、これは。ちなみに私は、先日出版されたばかりの小説のほうを先に読んだ。それから映画を観たけど、最初は小説の方が何倍もいい出来だと思ってた。でも津田詩織が空を飛んだ時点で、映画と小説は別モノだと気づいた。■これから小説読もうと思う人はこの先読まないで。■小説で死ぬのは津田詩織じゃない。久野陽子。それに雄一はもっと悪意あるふうに思えた。で気がついたんだけど、映画の方の主人公は実は津田詩織じゃん。て。私のなかでだけなんだけどさ多分。津田詩織が、違和感と無力感をもって胸をえぐったんだなと、思った。なんとなくこの映画が気になる人は是非小説を。 [DVD(字幕)] 10点(2004-04-29 17:29:56) |
4. 11'09''01/セプテンバー11
良い選手は良い監督にはなれない。と思っていたのでショーン・ペンの作品には全く期待していなかった。が、彼の作品で思わず泣いた。アーネストも素晴らしい。さすが名優。最高に切なく暖かく悲しい物語だった。全体としては映画として評価するのはとても難しい作品。オムニバスだしね。だけど歴史に残るあの大事件をリアルタイムで目にした身としては、自分も何かに残さなくてはという気持ちを感じたし、特に映画にしたいやらしさも感じない。ただ、あの悲劇だけをとりあげて騒ぎ続けても意味はない。そこで何をしなければならないか、これからどんなものをみていけばよいか、考えた人たち、自分なりにわかってる人たちが作った作品集だと思う。決して内容評価ではなくなってしまうけれど、そういう意味で10点をつけておきたい。 10点(2003-12-12 21:52:28)(良:1票) |
5. オズの魔法使
大好きな1本です。ドロシーの気持ちをいつまでも持っていたい。いつまでもベータのビデオ引っ張り出して休日には観ていたい。 10点(2003-12-04 22:36:30) |
6. オズ
この作品は今でもベータのビデオを引っ張り出してよく観る。あぁもうなんてレビューしたらいいかわからーん、めいっぱいファンタジーな気持ちになれる!オズの魔法使いも大好きだけど、こっちも妙なリアルさがあって、こわくて、すげー楽しめる!この作品をみてから、私は'鍵'が大好きになった。家の鍵とかじゃなくて、古そうなこ汚い鍵。それを土に埋めて掘り返してよくこの映画のまねしたもんだ。思い出。 10点(2003-12-03 23:31:36) |
7. JAWS/ジョーズ
数多くある私の、”見るだけで鳥肌”のひとつをスピルバーグ氏が与えて下さいました。小学校高学年になるまで、あれは本物のサメだと信じこみ、さらに私の父は幼い私に「船長さんは死んだふりをするはずだったんだけど、サメが暴れだして本当に食べられちゃったんだよ」と本当に不必要で不健康な嘘をつき、おかげで今でも海に入れません。風呂すら怖かったです。海はつながってるんだから日本の海水浴場にサメが現れない保証なんてどこにもありません。みなさんも気をつけてください。 [ビデオ(字幕)] 10点(2003-12-02 23:21:43)(笑:10票) |
8. Uターン
やー好きだわこれ。普通イライラしそうな不条理ムービーなんだけどなぜかわからず好き。ショーンペンに食いついたのもこの映画からだなー。でアイアムサムの予告みてなんか見た目がすげーショックでいまだに恐れて見ることができずにいる。余談。父ちゃん役をあの人に抜擢したのはかなりハイセンス。乾いた感じの性的雰囲気(なんかへん)がものすごくはまってる。しかも決して良い雰囲気ではない。性的ニオイ、かな。とにもかくにも好きですこれ。 10点(2003-11-27 00:07:02) |
9. 時計じかけのオレンジ
生涯不動の第1位、リスペクトムービー。奥行き、色彩の映像美と、人間の美しさ汚さをアイロニックに魅せてくれたキューブリックに感謝します。自分の中で映画の面白さを知るきっかけになった作品です。 10点(2003-11-02 00:52:44) |
10. ブラックホーク・ダウン
こんな映画を10年も眠らせておいた自分なんなの?馬鹿なの?足の裏からジワジワと、脳天までモゾモゾと、不安と恐怖が体を這い上がってくるこの感じ。よくできたお化け屋敷の中にいるときのあの感じ。私に最大のトラウマを与えた映画、ジョーズに勝るとも劣らない恐怖感。物語性云々思想云々、そういうのは脇によけておこう。怖かったんだ私は。戦場いったことねーよ、市街戦とか想像もつかねーよ、でも「臨場感」とか「リアル」とか思っちゃったよ。戦争映画は難しいよね、必ず敵と見方とそして中立が現実世界にいるんだからさ。でも見てる側になんらかの感情の高揚を与えた時点で映画としては成功してるんだろう。つまらなすぎるという憤慨の感情を除いて。近代兵器使用の市街戦がこんな風に描かれた映画、ほかにあるのか。大嫌いなブラッカイマーが絡んでるところが非常に悔しいが9点。ちきしょう。でもレビュー見ていてみんなの憎・ブラッカイマーっぷりにちょっと安心だ。 [DVD(字幕)] 9点(2011-11-08 17:45:16)(良:2票) |
11. もののけ姫
《ネタバレ》 もののけ姫は、壮大な矛盾の物語だ。アシタカは森と人との争いを止めようとする。始まりは、彼がタタリ神に矢を射って呪いを受けたからであり、なぜ射ったかと言えば自分や村を守るためだった。生きようとするものの本能だ。森と人の争いを止めんと奔走するアシタカは、侍を5人以上殺める。右手のあざのせいではない。彼の意思だ。「また殺めてしまった」という割にその葛藤は描かれない。サンの元からたたら場に戻り、侍が攻めてきたこと知った彼はそれををエボシに知らせに行こうとする。おトキ達と話す間、彼らはがんがん侍を撃って殺すが、アシタカは決してやめろとは言わない。同じことなのに。君が今から止めようとしている森と人の争いも、それと同じことなのに。「しし神殺しをやめて、侍殺しをやれというのか」「違う!」何が違う?作中、彼の言動は本当に中途半端だ。森にもつかず人にも付かず、ただ自分の好きなものを助けたがる。アシタカは結局外から来たものだから、土壌を理解できずにただ争いはやめろと言う。現代の戦争を取り巻く環境とさして変わらない。自らはそれだけ中途半端でありながら、サンの立場を認めてやれない。山犬にも人間にもなりきれないサンを「人間だ、解き放て」と正義と信じきって言い放つ。それがサンの幸せだと本気で思うほどアシタカはバカか?ショウジョウは地走りのことを「生き物でも人間でもないもの」と称する。事実森にとってもう人間は生き物ではないかもしれない。一番グレーゾーンにいるのはアシタカだ。物語は最後の最後まで矛盾を抱えたまま、壮大風にラストを迎えるが、「しし神は死んだ」「森に生も死もない」「私はたたら場で、サンは森で」。何か解決したか?してない。何も解決してない。エボシは今後森を切らないか?いや切るね絶対に。人間が地球上からいなくならない限りこの手の問題は永遠に解決しない。外界の知恵を持たずに一心にモロを信じて戦うサンや、同じくエボシを信じて戦うたたら場の者たちは野蛮か?そんなことはない。いくら良心を持って倫理を持っていたって身に危険が迫れば人間はなんでもする。アシタカは現代人、君はクラッシュの白人警官だ。声高に平和を謳うくせに目先の危機には暴力を持って臨む。正しい正しくないは誰が判断する?もののけ姫は、人間が持つ壮大な矛盾を、最後までなんの解決もしないまま、飽きさせずに見せ付けてくれる。 [DVD(邦画)] 9点(2009-06-27 14:19:07)(良:2票) |
12. 生きてこそ
墜落シーンを見ているときに妙な脳内物質が分泌された気がする。わりぃまじで「生きてこそ」としか言いようがない。 [DVD(字幕)] 9点(2005-04-18 18:25:34) |
13. シェルブールの雨傘
美しすぎて涙が出てきたよーー。この美しいっていうのはストーリーとかじゃなくてさ、単純に色彩の美しさ。自分のレビューの満点の中にオズの魔法使いが入ってるんだがあれと同じくらい美しかった、色が美しい映画ちゅーのはもうそれだけで点数が下がりきらんば。最近の映画は色が汚い、技術なんか昔よりずっと進歩して高画質だの何だのってよーけわからんことになってるのに色が際立たない、昔の映画の方が絶対に色がきれい。パステルカラーがあればそれだけでいいってことを言いたいんじゃないよ。そしてなんと美しい服を皆がまとっていることか。フェミニストから叩かれそうな発言だけど、ユニセックスな服装なんてくそくらえだと思ってしまうよこんな映画みると。だって美しいじゃないか男も女も。内容無視の不謹慎な発言と捉えられてしまうかもしれないが、そんな時代に生まれたかった。 9点(2005-01-26 18:29:46)(良:1票) |
14. 青い春
青木が屋上で影を塗るあたりから、苦しさで胸がいっぱいになった。他の映画では決して味わったことのない苦しさ。この映画を観る以外の方法でこの苦しさを味わおうとするなら、自分が若くきれいで汚くてプライドが高くて嫉妬に狂っていて、それでも卑怯なことをする勇気はなかったあの頃のことを思い出せばいい。 青木よ。 9点(2004-05-18 22:09:01) |
15. ナビィの恋
でーじ面白いやっさ!すげー好きよこれ。あったかいもの。。ナビィはサンラーと逃げてしまうけれど、誰一人として誰かを憎んだりしていないよー。ナビィも明るく明るく島をでていくんだよー。そして登川誠仁のおじぃにはココロの広さというものを教えられるわけー。ななこは好きという感情をちっとも表に出さなかったけれど、ナビィがサンラーと行くのを観て、思わずふくのすけのところへ行ったんだよー、ほらユタが言ってたさ、ななこにもナビィの血がながれているからね、と。音楽も良かったね、まず相手を探さんと十九の春を弾けんばーよ。ずっと観たかったけれど、登川誠仁の役者デビューばかりが騒がれていたから、林昌がでていたのには驚いたよー。とにかく、この幸せ感をみんなと共有したくて仕方がないよー。島酒を飲もう。 9点(2004-04-13 19:00:40) |
16. SWEET SIXTEEN
こんなに涙が止まらない作品は本当に久しぶりにみた。今のところ何をしてても頭をよぎって痛くなってしまう。こんなに余韻が残る作品も久しぶりだ。はじめの方は、「若者を撮ろうとするとクスリをひきあいにださないといいものができないんだろうか」と思ったけど、リアムはクスリに関わっても純粋だった。むしろそれがひきたって見えた。その矛盾が苦しく思えた。人を衝動で刺す瞬間ていうのはああいうことなんだと、なんかやたら素直に思った。グサとか音しないしね。リアムがんばれ。いい映画観たなぁ。 9点(2003-12-27 02:45:47)(良:1票) |
17. フルメタル・ジャケット
誰が悪しきで誰が善きものなどと描かれていない。この映画のすばらしい点はそこだと私は思う。なんだかそれ以外に言葉がみつからない。何を書いてもやたら陳腐な反戦みたいになってしまいそうでかけない。そんなことを言いたいのではなく。あー文才ねーーーー 9点(2003-12-11 22:24:37) |
18. CUBE
巻き戻してそっこー見直した作品。高校時代で、この映画が好きっていったら頭よさそうにみえるかも。。などと思い勝手に映画を分析、クエンティン=エゴ、レブン=頭脳、レン=行動力、でも結局みんな死んで、やっぱり人間に大事なのはカザンの無垢さだ!と無理矢理友人にビデオを見せ分析結果を説明、本当に自分うざい。でも今考えてもカザンが生き残ったのは真っ白だったからかなと思う。自らのうざさは反省しつつやっぱ作品自体は好きです。エグイのはきつかったけども。 9点(2003-12-04 23:00:08) |
19. 猿の惑星
中学生のときに深夜テレビで、幸運にもなんの予備知識もなく観た。あのショッキングなラストと絶望感は忘れられない。この映画に人種差別問題が絡むと知るのはそれよりずっと後だったけど、それを知って尚すばらしい出来だと思う。 9点(2003-12-03 20:02:31) |
20. TOKYO EYES
合作だけど邦画(日本語映画の意)の中で1番すきかもしれない。タイトル通り、キーワードは目。カメラはしばしば二人の視点で進む。薮睨みのめがねはかけると世界がゆがむ。「目にごみが入っちゃった。舌の先でとれるかやってみてくれる?」 「みつめあうとなんでも許しあえちゃう。」 「目に見えるものすべてに情熱をもってる。存在することの楽しさを実感できるから。」 初対面のとき「笑うって変」と言ったKが、ひなのを愛するようになってからはしきりに笑うことを要求する。「もっかい。もっかい笑って!」二人の姿を見ていて、こいつらなんてかわいいんだ!!と何回も思った。なんだか感動してしまった。大衆社会の性質をを象徴するような満員電車の中で出会って、その性質とは全く逆の愛みたいなもんを育む二人がかわいく思えて仕方ない。どこか自分の周りでも、こんなかわいい出来事が起こっているんだろうかとまじで思った。 9点(2003-11-28 20:29:53)(良:1票) |