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1.  HANA-BI
「HANA-BI」は確実にゴダールの「気狂いピエロ」に影響を受けている。 所々与えられた絵画群、青い海と空、暴力、犯罪、銃、愛。夫婦の死までも共通している。 しかしタケシはゴダールの様に映画の中にソレとわかる詩を唱えない。 映画中に現れる絵画にも存在する理由を与える。 照れがあるからであって、また、それを隠す為に暴力やギャグを利用する。 コレが彼特有の表現手段になっているのは明確であり、日常の経験論からのアプローチである。 いわば詩というインテリジェンスで叙情的な手段を使わず、むしろ逆の方向からゴダールと同じテーマを描いてみせたのだ。 凄い、タケシ。 ゴダールの様な巨大な芸術精神に彼なりの表現手段で並んでみせた。驚かされる。ゴダールがこの作品を誉めたのもうなずける。  「菊次郎の夏」でもタケシは「優しさ」を暴力やギャグの中にまぎれ込ませて表現した。 「HANA-BI」の中ではどうだろう。暴力の中に見出せる愛。そんなのは駄目だと意識は反発したがるのだが、理屈を超えた説得力を以って納得させる。 タケシの心は大きい。  しかし、タケシにとって、もはや表現手段として暴力を利用する事は楽な道の選択に思える。 次の課題は新しい表現手段を見出す事ではないのだろうか。 既に評価されている形に固執しない度胸と新しさを追及する力を彼は持っている。 タケシが新しいタケシへと展開するコトを期待をするのは、あながち的外れではない。  さて、現実のタケシは次の自分に対してどういった挑戦をしているのだろうか。 さあ次のタケシの作品を観なければなるまい。  しかし、困ってしまうのは、映画監督としてのタケシに対するリスペクトが深まる毎に、 ブラウン管の中のタケシにまで憧憬が増してしまう。彼にとっては不本意らしいのだが。 
10点(2004-03-06 03:03:06)
2.  マトリックス 《ネタバレ》 
ラストの「シュワッチ!」が友達連に物議をかもし出した稀有な作品です。いやーカッコイイ!新しい!!当時はホントにビックリしました。ここまで、カッコつけることとクリエイティブであることに全力を注ぐ作品があっただろうか!整合性については2の次、3の次!たとえば銃撃戦での側転平行移動。まさに銃の標的!私はむしろドキドキしましたね。整合性よりもビジュアルを選んでいる姿勢に感激しましました。難クセがつかないように設定の整合性ばかりに気をとられ、結局小さく纏まってしまった映画は腐る程観てきましたが、マトリックスはノリ・ノリ・ノリ・ノリ!スタイリッシュにクールです!しっかも、主人公が救世主だなんて、最近の物語ではみうけられなくなったパターン。(多分嘘ッっぽくなるのが嫌で避けられているのでしょう)。いや、ホントに久しぶりですよ。爽快ですよ。これぞヒーローでしょう!ラストの「シュワッチ!」。色々な矛盾に眉をひそめていた友達はコレを観た瞬間に、マトリックスを観る姿勢が間違っていたコトに気づいたそーです。「お子様ヒーロー戦隊番組に向かって、何故悪役怪獣総出撃でヒーローを一気に叩きつぶさないのかって言っているのと同じなんだね。」だそーです。とにもかくにも、ワイヤーアクションをスタイリッシュに魅せた先駆者的作品であることは間違いないと思い、そしてこれ以上のヒーローアニコミ映画はできないとだろうと思い、ヒーローアメコミ映画に満点をつける最初で最後の機会と思い、満点の10点!
10点(2003-12-09 03:30:23)(笑:1票) (良:1票)
3.  菊次郎の夏
いい!自分中心に楽しんでいた菊次郎が、段々子供に情が移り、最後には子供を中心に楽しませる様になります。はじめはただのチンピラと子供のコントラストの映画?と思っていたけれども、人を守るとか、大切にするとか、そういった、人が大切なコトを学んでいく行程を見せてもらいました。しかもたけしは照れながら描いているし。私達がよく知っているはずの日本の雑多な路地裏から美しい風景を眺め、気づいたら夏の田舎の風を感じていました。武の大人の退廃っぷりの表現もギャグも苦手なんだけれど、それでも菊次郎の心の変わり様に涙ボロボロしてしまいました。子供が「おじちゃんの名前なんていうの?」って言葉で表した小さな愛情、それに対して、菊次郎が「菊次郎だよ!ばかやろう!」って言った照れと、音楽が私の中で何度もリフレインしています。たけしはすごいなー。なんていうか、映画で人を大きいな~と感じたのは初めてです。
9点(2004-01-15 19:48:51)(良:1票)
4.  スリー・キングス 《ネタバレ》 
コメディーとポップさを加える事でリアル感・シュール感・監督の自虐感に満たされた作品。中東で長年暮らしたという監督は、世の中の不条理に対するいたたまれなさを映画によって昇華し、また世に訴えたように感じる。実際3賢者がやったことは、数人の村人達をイランに亡命するのを手伝ったというハリウッド映画のテーマとしてはあまりに華やかさの足りない使命。とはいえ、現実で同じ場面に直面したアメリカ兵は越権行為だからと、村人が虐殺されていく姿を涙しながら眺めているしかなかったという。映画は現実の我々には決してできない選択を英雄像として身近な形で描いてくれた。勇気と正義って何なのだろうか?彼らに万歳!
9点(2003-11-15 04:43:28)
5.  パルプ・フィクション
一ヶ月たってジワジワきまくった作品。 色々なシーンが実にクール!力が抜けたり、全神経が張り詰める緊張感を与えられたり、ソレが何度も何度も激しく繰り返される。 恋愛劇、暴力劇、哲学劇、全てが別の物語で、全てが複線。 色々な要素が脳内リンクを楽しませる。なんと心地良いことか! そんな三文小説にクラクラでした。 
9点(2003-11-15 04:28:09)
6.  恋愛小説家
自信過剰インテリ男特有の自尊心と、ここぞの時の意気地なしに共感赤面する作品でした。しかし流石は小説家、ここぞは詩人です。インテリを誇る男たちよ、インテリ故に自尊心を振りかざすよりも、その知性を愛の詩に使いたもう。恋って、つまらない自分の自尊心をかき捨て、思い切って勇気を出す瞬間を与えてくれますよね。自分が成長できる恋って素晴らしい。いい恋しないとね。
8点(2004-04-04 00:49:40)
7.  タイタニック(1997)
船の甲板の先頭で両手広げるとホントに空を飛んでいるみたいですよ!!一度お試しあれ!!すんごい最高です!!ちなみに手ごろなトコロで、冬の箱根の遊覧船でタイタニックゴッコが出来ます。寒くて甲板に人いませんからご安心ください。私は寒くて死ぬかー思いました。10分耐えられません。よくもまあローズは氷山の近くの海であんなコトができたーもんです。と、軽口はともかく、物語として、ヒロインが自分の中の喜びを見出して、人生に対して積極的に生きていく道を選ぶきっかけとなった恋物語としてとても説得力を持っていました。現実に即した”事件”というよりは、現実を元にした”物語”としてロマンスを見つめました。頑な心を愛情によって解きほぐしてくれる恋人って、本当に女性にとって永遠に感謝しつづける存在なのですよね。チックショー、ジャック!生き延びる事に全力を尽くすも役割なんだぞ!
8点(2004-02-01 04:06:36)(笑:1票)
8.  デスペラード 《ネタバレ》 
あーーーははははははっ!!!!熱いね!!熱いよ!!熱すぎるーーーっ!!銃を無茶苦茶目立つギターケースに隠しているし。それをしょっぱなから敵に話してどーすんだっ!!ゴージャスお姉ちゃんは町を普通に闊歩し主人公に目が合うやいきなりハードに熱い視線。銃と対峙するのに防弾チョッキもつけない男気たっぷりのナイフ使い、何故今まで無事だったんだろうか? 頭にポマードたっぷり南国なのに皮パンはいたコテコテムンムンフェロモン男3人が一列に並び、一人は不思議なセクシーポーズでロケットランチャー。うそっ!!弾切れ?!戦闘の基本じゃん!わっ!!簡単に散ってるよっ!!!マジデツカ?!!!あまりの熱さとコテコテのギミックにびっくりしながら笑い続け、ずっと画面に釘付け状態。ドンパチ大騒ぎものってハリウッドの十八番だけれど、この映画はハートフルに大騒ぎ!!へぇぇ、こういう手法もあるんだなーーー!!さあ、ようやくボスに会う!!な、なにーーーーー?!!ブ、ブラザーーーッツ?!!! お、おーもしれーー!!ダースベイダーがとーちゃんだったって位おもしれーー!!熱いわ!スゴイわ!勢いだわ!!ホントに笑いながら観れました。汗かいちゃった。なんか笑っている内に終わってもた。 パワフルな映画っていいですね。絶対コレ俳優楽しんで出演してますよ。ロドリゲスってどの映画もそういう撮り方をしますよね。楽しい才能です。
8点(2004-01-30 02:02:02)(笑:1票)
9.  ショーガール
いやー強くて熱い女って好きなんですよ!!しかも強くて熱い女同士の戦い!美と肉体と名誉をかけた戦い!男だけのものじゃないっ!!! 日本の大奥や、中国の後宮、アラブのハーレム・欧羅巴の宮殿はこういった世界だったに違いない。ついでに現代の芸能・アイドル界(笑)。監督はこんな女達をよーくよーく知ってらっしゃる。何故?どして?。それでも情や恋や友情に流される、ラテンな熱いハートも好ーきー。なんだかんだ主人公もウブだしね。ジーナ・ガーション、いつもこういった役だけれど信じられない位彼女の方に感情移入してしまう謎の魅力。ある種女の世界のカリスマを追求した作品にも思えます。 最後相手の強さに惹かれる様を恋心に変換してしまうあたりが男の視点かな。
8点(2003-12-30 01:31:06)
10.  レザボア・ドッグス
緊張に次ぐ緊張を次に展開し、全身硬直しっぱなしでした。明日は筋肉痛です。しかし、濃い。同じ服装でいながら、全員見分けがつく。歯の磨き方だって想像できる程の偏屈者達にニヤリとさせられてしまう。カッコイイ映画でした。ポンポン死んじゃうのがもったいない。
[映画館(字幕)] 8点(2003-11-21 00:24:00)
11.  CUBE 《ネタバレ》 
現実のパズルゲームに突如放り込まれた絶望。パズル解きのみが必然で、それ以外の追求など無意味。そのルールをあっという間に観客に納得させた導入部分はスンバラシ。結局パズルを解くのは女学生。意外に簡単な解決方法で脱出の道は見えてくる。つくり手は「ルールを守る」し、「ゲームを解く為の情報」は全て与えている事にニヤリ。最後の出口で実は鍵がかかって出られないという裏切りは無いわけである。完全に”良質な”ゲームの秩序であり、ソレをすんなり受け入れる自分の不思議は電脳生活の闇と思えた。丁度文字を書いて失敗したときにundoを探してしまう、何か間違ってしまった感覚に似ている。人間劇は面白かったけれども2次的と流した。最初につじつまを聞きたいかと問う様な問答をしていたからね。
7点(2004-03-06 01:34:05)
12.  バウンド(1996)
どうみても主人公は悪いヤツなのに、女性ということで、観客を完全に主人公の味方につけたのは見事としか言いようがないっ! だって、誰も女子供が拷問を受けたり殺されたりするのを観たくないでしょーん?マフィア男は可哀想の至り。マフィアというだけで、お金を盗まれたり騙されたりすることを正当化される気の毒。一番の被害者。 悪者っぽいところが観る者の良心の呵責を救ってくれる。とにかく脚本が見事っ!!どうせ上手くいくでしょ、と思わせない。最初に拘束されたガーションを映す。つまり、どこかで失敗した事を観客に告げている。このとき、ヴァイオレットを映していないから彼女の安否もわからない。故に度々訪れる危機に何度も緊張を与えられる。このテンポの良い緊張感は”レザボアドッグス”を思い出させた。頭いい脚本だね。でも凄く男性っぽい脚本、特に理屈っぽい理系思考の脚本だと感じた。あまりに不確定な行動想定で計画を立てるガーションに、何故にか不確定な行動想定で物事を予測するマフィアのにーちゃん。思考プロセスが同じ二人は、まるで同一人物。描かれる人間の種類がどうにも狭い。ガーションのタイプは経験論者っぽいんだけれどな。 そういう意味で、ウオンシャスキー兄弟はアニメや本や漫画等の活字世界の人間なんだなと再確認。しかしそれでも脚本、上手いね。ストーリーテーラーなのは変わらぬ事実!!
7点(2004-02-23 01:46:26)(良:1票)
13.  恋におちたシェイクスピア
時代ものラブ・コメディー。西側諸国のインテイリジェンスのステイタスである”シェイクスピア”が”恋におちた”だから、題名を聞く時点でそそられずにはいられない!この点、実においしいコンセプトだよね。イギリスの平井賢がグウィネスといちゃつく姿は純粋に綺麗。美男美女が愛の冒険をして、世間の風習に従って別れるという意外や、愛の力の限界を感じる物語(と言ってみる)。観終わった後はイギリスの昔の美しい町並みや衣装を見れたことでうっとりいい気分。インテリジェンスに関しては、含まれていたのかもしれないが、英文学に学が無いからよーわからん。しかし、公開頃のこの英国の平井賢、グウィネス、ケイト、ヘザー、金髪色白同じタイプの美女とばかりラブシーン。いやー、うらやましいねぇ、色男!しかし、全て女を幸せにしていない役ばかりでもあるよね。ふむ。
7点(2004-02-02 01:48:46)
14.  シザーハンズ
ファンタジーの住人である主人公以外の登場人物の在り様はとても現実寄り。にも関わらず町に幻想的なイメージを与える描きかたはこの監督ならではの妙技。それぞれの色彩が町の人々に役割を与え、黒に炎を描いた車は不吉な存在。黒の男ジョニー・デップに金色の髪に白いドレスの少女ウイノナの対比も印象的。特にジョニデの驚いたときの目をまん丸にした表情は、まさにティム・バートンの描く挿絵かの様。観客の我々は黙して語らないジョニー・デップの表情を幼い子供を見つめ様に追い、心を共にする。ガラスの様な心が傷つくのではないかと怯え、彼が微笑む事を望む。それが最後に叶わないままで終わる美しく悲しい物語。野暮の事を言ってしまうが、刃物の鞘を買えば当面の応急処置になるのでは?最初からずっとそう思ってしまったので、「ああ、ほら、だから鞘を買えば済むのにー。」とつまらない突っ込みに始終捕らわれながら観てしまったので評価はちょっと低め…
7点(2004-01-21 02:12:21)(良:1票)
15.  12モンキーズ 《ネタバレ》 
匂いが他と異なる作品。確かにテリー・ギリアムは人とは感性は異なるとは思うけれども、もう新しい感じはしない。仕事慣れしたクリエイターが、新しい感性の追求を止めた後に作った作品な感じがした。年寄り臭い。たとえばラストのウイリスが殺されるシーン。 ウイリスの死に、もっと色々な感情的な要素を複雑にからめ、一種奇妙な特有の感覚が欲しかった。ウイリスの死がもたらすものは「思い出の女性」「ウイリスの死」「世界滅亡の絶望」。「世界滅亡の絶望」は既に冒頭から説明されているし、「思い出の女性」との恋は心理的な上では既に成就している。観客には「ウイリスの死」のみが新しく単調に与えられる。これでは少々寂しい。次のシーンで、真犯人が座った席の隣に、未来の政治家のバーさんが座っている。メビウス的にウイリスの死はもてあそばれている要素が加わる。ソレがまた新しいかといえばそれほどでも…。ロゴはカッコイイし、題名もセンスいい。音楽も素敵。しかし一番の見せ場に感覚の不協和音が無いのが惜しかった。あと、ブラピの演技、アレは演技ではなくて、モノ真似っぽかった。入院中と退院後のブラピには同一人物の精神異常者特有の共通感は無い。モノ真似と、その後。「ラスベガスをやっつけろ」のハゲのジョニデにも思ったけれど、何故ギリアムは彼らにモノ真似をさせるんだろうか? 演技させずに、モノ真似させるのならば、2枚目俳優を使う理由は無いだろうに。
7点(2003-12-29 23:31:57)(良:1票)
16.  フェティッシュ 《ネタバレ》 
猟奇連続殺人サスペンスの読みすぎっ娘の誰もがふけ入る妄想を楽しく映像化してくれました(笑)。 警察が糸口もつかめない様な犯人の全てわかってしまう、一枚上手の少女がここにいるっ!そして、犯人も彼女のソレを認めるっ!さあダンスの始まりだっ!女の子は可愛いですねー。最後の一言、何を言わせるのだろうかとドキドキしていましたが、それかっ!!ウフフッ♪って、それでいいのっ?!!あのカップル、上手くいくといいですねー♪
7点(2003-11-20 23:40:22)
17.  TAXi
夕飯時に友達とライトに楽しめる作品。 デュックベンソン、ホントにセンスいいですね。 パリコレの様な現実感の無い女優のチョイスは彼ならでは。
7点(2003-11-16 02:07:34)
18.  5シリングの真実
「男をよく知らないね」って余裕かましていると、チミのパートナーが持っていっちゃうよーん。
6点(2004-03-20 22:36:51)
19.  スリーピー・ホロウ
ティム・バートン色満載の世界。ギミックやディティールの視覚的デザインセンスは流石としか言いようがないが、いかんせん、脚本、なんじゃこりゃーーーーーっ!!!!ストーリーが酷いのではない。脚本家の根本的能力が血反吐ものなのである。あまりに酷いので調べてみたら、アンドリュー・ケビン・ウォーカーときたもんだ!勘弁してくれよー!ケビン・ウォーカーは「ゲーム」や「セブン」を手がけている脚本家。多忙な監督というのは往々にして、描きたい物語の流れを自分で決めて、後の細かいつじつま合わせ等の詰めの作業を脚本家に任せる。私はこのケビン・ウォーカーをクリエイターではなく作業屋だろうと踏んでいる。冒頭からイヤな予感がした。セリフで説明し過ぎる意味のない設定。検死官のジョニデが先端技術信仰者で同僚の鼻つまみ者である設定は今後のストーリを左右しない。先見の銘はあれど有能かどうかさっぱりわからない。母親が狂信的な父親によって殺されたというショッキングな過去を持ち、それゆえに技術信仰者になったという設定になっているのだが、コレもやはり設置を追うだけで物語に緊張感も起伏も与えない。ケビン・ウォーカーの脚本の「セブン」や「ゲーム」でもそうだった。同じテンションがずっと続き、設定をひたすら追っているだけなのである。たとえば、タランティーノの「レザボアドッグス」ではプロット毎に緊張感とカタルシスを与えて、次のプロットを展開していく。ケビン・ウォーカーにその鋭いばかりの知性は感じない。いわゆる、ストーリーテーラーではないのである。大監督が脚本家に細部を任せる限り、こういった代筆的脚本家は名を馳せていくのだが、確実に映画はつまらなくなっていく嫌いがある。今回がティムバートンの作品だったのが非常に残念でならない。でも、まあ、バートンには結構ある傾向かな。物語のカタルシスを得るプロセスは人それぞれだが、私がこの作品を今ひとつに感じる理由はコレだなーーー。
6点(2004-02-01 20:25:21)
20.  エリザベス
女は色恋に流れやすく世を狂わしやすい。その不安を崇高な迄の威厳によって威圧し国を治める。当初は責任感も信念も見出せない少女の様だったが、その彼女が女王としての威厳を得るまでの行程としてはとても説得力不足。政略結婚を破棄する正当な理由として婚約者の性癖を用意する構成も疑問(真実なの?)。ストーリーはおいておいて、衣装のゴージャス感と色合い、世界観、俳優の美しさと気品を楽しみました。しかし、エリザベス女王にしては綺麗過ぎるよ、ケイト!!
6点(2004-02-01 04:27:36)
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