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1.  レザボア・ドッグス
緊張に次ぐ緊張を次に展開し、全身硬直しっぱなしでした。明日は筋肉痛です。しかし、濃い。同じ服装でいながら、全員見分けがつく。歯の磨き方だって想像できる程の偏屈者達にニヤリとさせられてしまう。カッコイイ映画でした。ポンポン死んじゃうのがもったいない。
[映画館(字幕)] 8点(2005-11-08 12:32:06)
2.  5シリングの真実
「男をよく知らないね」って余裕かましていると、チミのパートナーが持っていっちゃうよーん。
6点(2004-04-05 00:15:57)
3.  ブギーナイツ
まさに「強者必衰の理を表す 奢れるものは久しからず ただ春の夜の夢の如し」と。しかし、疲れた。長いよ。流石「マグノリア」の監督、同じ点でひっかかった。登場人物は誰一人として華のある人物がいない。「ショーガール」の様に人間の強烈なパワーとハートを持った人物は存在しない。誰もがどこかスネていて、怯えて、被害者意識に捕らわれている。描きかが常にどこか陰鬱で、キリスト教的な同人格者集団の絵巻の様。叙述的に群集劇を描く映画ならば、どれほど人格のカオスを描いているかに私は期待したいのだが、登場人物の行動原理のプロセスは皆同じだ。逆に単一人格集団絵巻を撮らせればこの監督の右に出るものはいないのだろうが、「素晴らしい高級レバ刺しとは思いますが、私は結構です。」。
4点(2004-04-05 00:14:06)
4.  恋愛小説家
自信過剰インテリ男特有の自尊心と、ここぞの時の意気地なしに共感赤面する作品でした。しかし流石は小説家、ここぞは詩人です。インテリを誇る男たちよ、インテリ故に自尊心を振りかざすよりも、その知性を愛の詩に使いたもう。恋って、つまらない自分の自尊心をかき捨て、思い切って勇気を出す瞬間を与えてくれますよね。自分が成長できる恋って素晴らしい。いい恋しないとね。
8点(2004-04-04 23:38:23)
5.  HANA-BI
「HANA-BI」は確実にゴダールの「気狂いピエロ」に影響を受けている。 所々与えられた絵画群、青い海と空、暴力、犯罪、銃、愛。夫婦の死までも共通している。 しかしタケシはゴダールの様に映画の中にソレとわかる詩を唱えない。 映画中に現れる絵画にも存在する理由を与える。 照れがあるからであって、また、それを隠す為に暴力やギャグを利用する。 コレが彼特有の表現手段になっているのは明確であり、日常の経験論からのアプローチである。 いわば詩というインテリジェンスで叙情的な手段を使わず、むしろ逆の方向からゴダールと同じテーマを描いてみせたのだ。 凄い、タケシ。 ゴダールの様な巨大な芸術精神に彼なりの表現手段で並んでみせた。驚かされる。ゴダールがこの作品を誉めたのもうなずける。  「菊次郎の夏」でもタケシは「優しさ」を暴力やギャグの中にまぎれ込ませて表現した。 「HANA-BI」の中ではどうだろう。暴力の中に見出せる愛。そんなのは駄目だと意識は反発したがるのだが、理屈を超えた説得力を以って納得させる。 タケシの心は大きい。  しかし、タケシにとって、もはや表現手段として暴力を利用する事は楽な道の選択に思える。 次の課題は新しい表現手段を見出す事ではないのだろうか。 既に評価されている形に固執しない度胸と新しさを追及する力を彼は持っている。 タケシが新しいタケシへと展開するコトを期待をするのは、あながち的外れではない。  さて、現実のタケシは次の自分に対してどういった挑戦をしているのだろうか。 さあ次のタケシの作品を観なければなるまい。  しかし、困ってしまうのは、映画監督としてのタケシに対するリスペクトが深まる毎に、 ブラウン管の中のタケシにまで憧憬が増してしまう。彼にとっては不本意らしいのだが。 
10点(2004-03-08 01:27:03)
6.  CUBE 《ネタバレ》 
現実のパズルゲームに突如放り込まれた絶望。パズル解きのみが必然で、それ以外の追求など無意味。そのルールをあっという間に観客に納得させた導入部分はスンバラシ。結局パズルを解くのは女学生。意外に簡単な解決方法で脱出の道は見えてくる。つくり手は「ルールを守る」し、「ゲームを解く為の情報」は全て与えている事にニヤリ。最後の出口で実は鍵がかかって出られないという裏切りは無いわけである。完全に”良質な”ゲームの秩序であり、ソレをすんなり受け入れる自分の不思議は電脳生活の闇と思えた。丁度文字を書いて失敗したときにundoを探してしまう、何か間違ってしまった感覚に似ている。人間劇は面白かったけれども2次的と流した。最初につじつまを聞きたいかと問う様な問答をしていたからね。
7点(2004-03-08 01:23:12)
7.  ロスト・ハイウェイ
純粋に楽しめた。内容をちゃんと紐解いてないのだから、純粋にという表現は間違いなのかな?(笑)。でも売春で旦那さんにこれ程のアウトゾーンに入った殺人をされてしまう奥さんも凄いなあ…。リンチの「人の心の悪」・「メビウスの輪」は常に存在するテーマなのだけれども、同じテーマの手塚治の火の鳥の様に暗くならないのは、「カルマ」が存在しないからなんだろうなと感じる。リンチは人の「悪」を別人格として存在させるけれど、私はこれを「象徴」というよりも、「人格を突き動かす超越した存在」と感じる。リンチは「人間そのもの」と「悪意」をわけて、罰せられるべき存在を人間外におき分けている様な気がしてならない。リンチって人の心の闇を表現する割には人間に対して楽観主義者と感じる。「死」が絡みながらも、常にどこかしら妙なオモシロさがあるのはそのあたりなのじゃないかしらん。彼に戦争映画は撮れないだろな。
6点(2004-03-06 04:47:39)(良:1票)
8.  ファーゴ
人間の滑稽さを笑えることも面白いと思えることもなく、自分の感性が世についていけてないのではと不安にさせられる作品。ま、冗談はともかく、映画は、ある分野においては、共通感性の表現方法の模索と追求をする。コーエン兄弟の場合「滑稽さ」なんだろう。普通「滑稽さ」には常に「虚しさ」が付きまとう。女警察署長主人公は腹ボテでダサダサの方言を話す田舎者。ダサい売れないハゲ旦那。二人は小さな事に幸せだと語りあうが、演じるマクドーマンドすら「最悪だった」と言う役柄。ささやかな”幸せ”すらにも滑稽さを覗かせる。夢が無い。どうせ駄目、全て悪い方向に向くのだろうと予感させる物語。あがけばあがくほど滑稽に淡々と不幸が積み重なっていく行程は見事。だが2度も3度も観たかないや。ところでコーエン兄弟、ストーメアみたいな犯罪者をどっかしらカッコよく扱おうとする。ヒール好きの憧れ?こういった滑稽さを笑う傾向を何主義というのか私は知らないが、他に楽しみを見出す手段を持っている私にはコーエン兄弟は性に合わないな。
3点(2004-03-06 04:30:25)(良:1票)
9.  ワイルド・アット・ハート
ヒートでハートフルな映画を撮りたかったのだろう。でもなんだかキタナイ。汚物の汚さではなくて、雰囲気的にキチャナイ印象の映画だった。リンチの感性はうらぶれた街界隈がベースなのだと強く感じた。彼が今後表現しようとする何もかも、コレから発されるのだろう。オズ魔女やラブ・ミー・テンダーを歌う姿等は言葉通りのワイルドアットハートな世界。永遠のハードロックな憧れ。これがリンチの愛の表現。しかし、なんというか…。主人公以外はリンチワールド以外では出てこない住人達。リンチワールドは良くも悪くも妄想の世界。ファンはそれを十二分に了解して観ている。なのに、この主人公ニコラス・ケイジがその世界を許さない。知名度のある彼は一種のリアリズムだ。この違和感が、チグハグさがリンチワールドをだいなしにしている。でも他の役者でも別に観たいとは思わないな。
4点(2004-03-06 04:27:58)
10.  ライフ・イズ・ビューティフル 《ネタバレ》 
父親が子供に「これはゲームだよ」と告げて現実回避させる。辛い状況を把握したくないというのは誰でもそうだが、その手助けをする父親。この映画はコメディー。深刻で真面目なコメディアン的コメディー。監督は愛に満ちた独り善がりな父性のファンタジーを見せる。彼のシナリオの中では子供を守りきれたから由なのだろうが、その死すらも、コメディアンとしての陶酔の死に付き合わされている気。精神的に逃げることは自由だが、正当化はしないで。賢い選択が人間の価値を決めるとは思わないが、自分のパッションに因って行動するばかり。自分の誇りすらも、愛する者を守る為に抑える選択もある。愛情を何をに重点に置くかの主観的な問題なのだろうとは思うのだが。
3点(2004-03-06 04:13:45)
11.  フォー・ルームス
第一話でヘコタレた。第二話でアキラメた。第三話で持ち直し、第四話はおもしろかった。はあ…。
1点(2004-03-06 03:55:55)
12.  スリー・キングス 《ネタバレ》 
コメディーとポップさを加える事でリアル感・シュール感・監督の自虐感に満たされた作品。中東で長年暮らしたという監督は、世の中の不条理に対するいたたまれなさを映画によって昇華し、また世に訴えたように感じる。実際3賢者がやったことは、数人の村人達をイランに亡命するのを手伝ったというハリウッド映画のテーマとしてはあまりに華やかさの足りない使命。とはいえ、現実で同じ場面に直面したアメリカ兵は越権行為だからと、村人が虐殺されていく姿を涙しながら眺めているしかなかったという。映画は現実の我々には決してできない選択を英雄像として身近な形で描いてくれた。勇気と正義って何なのだろうか?彼らに万歳!
9点(2004-03-06 03:49:08)
13.  パルプ・フィクション
一ヶ月たってジワジワきまくった作品。 色々なシーンが実にクール!力が抜けたり、全神経が張り詰める緊張感を与えられたり、ソレが何度も何度も激しく繰り返される。 恋愛劇、暴力劇、哲学劇、全てが別の物語で、全てが複線。 色々な要素が脳内リンクを楽しませる。なんと心地良いことか! そんな三文小説にクラクラでした。 
9点(2004-03-06 03:48:45)
14.  バウンド(1996)
どうみても主人公は悪いヤツなのに、女性ということで、観客を完全に主人公の味方につけたのは見事としか言いようがないっ! だって、誰も女子供が拷問を受けたり殺されたりするのを観たくないでしょーん?マフィア男は可哀想の至り。マフィアというだけで、お金を盗まれたり騙されたりすることを正当化される気の毒。一番の被害者。 悪者っぽいところが観る者の良心の呵責を救ってくれる。とにかく脚本が見事っ!!どうせ上手くいくでしょ、と思わせない。最初に拘束されたガーションを映す。つまり、どこかで失敗した事を観客に告げている。このとき、ヴァイオレットを映していないから彼女の安否もわからない。故に度々訪れる危機に何度も緊張を与えられる。このテンポの良い緊張感は”レザボアドッグス”を思い出させた。頭いい脚本だね。でも凄く男性っぽい脚本、特に理屈っぽい理系思考の脚本だと感じた。あまりに不確定な行動想定で計画を立てるガーションに、何故にか不確定な行動想定で物事を予測するマフィアのにーちゃん。思考プロセスが同じ二人は、まるで同一人物。描かれる人間の種類がどうにも狭い。ガーションのタイプは経験論者っぽいんだけれどな。 そういう意味で、ウオンシャスキー兄弟はアニメや本や漫画等の活字世界の人間なんだなと再確認。しかしそれでも脚本、上手いね。ストーリーテーラーなのは変わらぬ事実!!
7点(2004-03-03 11:29:52)(良:1票)
15.  セブン 《ネタバレ》 
「ゲーム」でも感じたのだけれど、やっぱりこの監督の作品は「観客にショックを与える」攻撃型戦闘姿勢の、コンセプト優先の作り方。”7つの大罪”、”妻の生首”のディテールは実に背徳的で甘い香りを放つが、このテーマを扱う割には、同種の事件の研究不足を感じる観客も多かったのではないかと思う。なにより犯人が「自らの裁き」を完成させる役割に「一介の刑事」を選ぶことに一気に物語の薄さを感じた。世の正義の役割を司る「刑事」が、「憤怒」による「殺人」を犯すアイロニーに観客はショックを受けるのだが、犯人の行動原理である宗教的ディティールから鑑みれば「政治家」や「神父」等の方が職業高潔の役割としてはるかに望ましい。犯人の「裁く者としての高潔な役割=カルト性」が、「一介の刑事」へと非常に小さく収束している。カルト犯罪という狂気のボルテージに釣り合わないあたりに、どうにも職業作家として上手くまとめた脚本を感じずにいられない。ちなみに、この脚本家、スリーピーホロウで首なし騎士が自らの首を奪った犯人である魔女にキスするシーンを描いている。カルトっていうより、フェティッシュですな、彼は。
5点(2004-02-04 01:31:27)
16.  スリーピー・ホロウ
ティム・バートン色満載の世界。ギミックやディティールの視覚的デザインセンスは流石としか言いようがないが、いかんせん、脚本、なんじゃこりゃーーーーーっ!!!!ストーリーが酷いのではない。脚本家の根本的能力が血反吐ものなのである。あまりに酷いので調べてみたら、アンドリュー・ケビン・ウォーカーときたもんだ!勘弁してくれよー!ケビン・ウォーカーは「ゲーム」や「セブン」を手がけている脚本家。多忙な監督というのは往々にして、描きたい物語の流れを自分で決めて、後の細かいつじつま合わせ等の詰めの作業を脚本家に任せる。私はこのケビン・ウォーカーをクリエイターではなく作業屋だろうと踏んでいる。冒頭からイヤな予感がした。セリフで説明し過ぎる意味のない設定。検死官のジョニデが先端技術信仰者で同僚の鼻つまみ者である設定は今後のストーリを左右しない。先見の銘はあれど有能かどうかさっぱりわからない。母親が狂信的な父親によって殺されたというショッキングな過去を持ち、それゆえに技術信仰者になったという設定になっているのだが、コレもやはり設置を追うだけで物語に緊張感も起伏も与えない。ケビン・ウォーカーの脚本の「セブン」や「ゲーム」でもそうだった。同じテンションがずっと続き、設定をひたすら追っているだけなのである。たとえば、タランティーノの「レザボアドッグス」ではプロット毎に緊張感とカタルシスを与えて、次のプロットを展開していく。ケビン・ウォーカーにその鋭いばかりの知性は感じない。いわゆる、ストーリーテーラーではないのである。大監督が脚本家に細部を任せる限り、こういった代筆的脚本家は名を馳せていくのだが、確実に映画はつまらなくなっていく嫌いがある。今回がティムバートンの作品だったのが非常に残念でならない。でも、まあ、バートンには結構ある傾向かな。物語のカタルシスを得るプロセスは人それぞれだが、私がこの作品を今ひとつに感じる理由はコレだなーーー。
6点(2004-02-02 01:59:02)
17.  恋におちたシェイクスピア
時代ものラブ・コメディー。西側諸国のインテイリジェンスのステイタスである”シェイクスピア”が”恋におちた”だから、題名を聞く時点でそそられずにはいられない!この点、実においしいコンセプトだよね。イギリスの平井賢がグウィネスといちゃつく姿は純粋に綺麗。美男美女が愛の冒険をして、世間の風習に従って別れるという意外や、愛の力の限界を感じる物語(と言ってみる)。観終わった後はイギリスの昔の美しい町並みや衣装を見れたことでうっとりいい気分。インテリジェンスに関しては、含まれていたのかもしれないが、英文学に学が無いからよーわからん。しかし、公開頃のこの英国の平井賢、グウィネス、ケイト、ヘザー、金髪色白同じタイプの美女とばかりラブシーン。いやー、うらやましいねぇ、色男!しかし、全て女を幸せにしていない役ばかりでもあるよね。ふむ。
7点(2004-02-02 01:52:27)
18.  エリザベス
女は色恋に流れやすく世を狂わしやすい。その不安を崇高な迄の威厳によって威圧し国を治める。当初は責任感も信念も見出せない少女の様だったが、その彼女が女王としての威厳を得るまでの行程としてはとても説得力不足。政略結婚を破棄する正当な理由として婚約者の性癖を用意する構成も疑問(真実なの?)。ストーリーはおいておいて、衣装のゴージャス感と色合い、世界観、俳優の美しさと気品を楽しみました。しかし、エリザベス女王にしては綺麗過ぎるよ、ケイト!!
6点(2004-02-01 20:03:55)
19.  タイタニック(1997)
船の甲板の先頭で両手広げるとホントに空を飛んでいるみたいですよ!!一度お試しあれ!!すんごい最高です!!ちなみに手ごろなトコロで、冬の箱根の遊覧船でタイタニックゴッコが出来ます。寒くて甲板に人いませんからご安心ください。私は寒くて死ぬかー思いました。10分耐えられません。よくもまあローズは氷山の近くの海であんなコトができたーもんです。と、軽口はともかく、物語として、ヒロインが自分の中の喜びを見出して、人生に対して積極的に生きていく道を選ぶきっかけとなった恋物語としてとても説得力を持っていました。現実に即した”事件”というよりは、現実を元にした”物語”としてロマンスを見つめました。頑な心を愛情によって解きほぐしてくれる恋人って、本当に女性にとって永遠に感謝しつづける存在なのですよね。チックショー、ジャック!生き延びる事に全力を尽くすも役割なんだぞ!
8点(2004-02-01 20:02:48)(笑:1票)
20.  ゲーム(1997) 《ネタバレ》 
この監督の作品、セブンを観た時から感じていたのが、「観客を騙してやる!」とか「観客にショックを与えてやる!」とかいう攻撃型戦闘姿勢。良く言えば挑戦的。何はともあれ観客を翻弄しようと意識がよく伝わる。 いかに観客に「ゲーム」と思わせないか、その意図がわかるお陰で、残念ながらコチラも本気で「ゲーム」かどうかを心配する気持ちになれない。弟を撃った時でも、飛び降りた時でも、すべて「ゲーム」だ!と言ってしまう流れは説明不足。共に考えるというよりは、与えられているだけ。ラストの、ダグラスの友人達が「よかったよかった」と口々に言うシーンは”はい、これが真相ですよ、ドンデン返しはもうありませんよ”と意味する説明的情景過ぎ。とてもせつなくなった。「ゲーム」かどうかの知的要素やギミックをもっと張り巡らせ、観客との駆け引きをじっくりと楽しめば、ものすごい作品になった可能性を感じる。全編登場人物がヒステリックに叫びあげるだけでは物足りない。しかも、そのセリフがなんと説明的なコトか。最初に「こういうコンセプトの脚本を作れ!」というスタンスで作家に上手く起承転結をつけさせたストーリーに感じる。どうにも私は職業作家さんのまとめすぎる脚本が苦手なので、まあ、厳しい評価。
5点(2004-02-01 02:20:58)
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